イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

ケルナー遅摘み

2017-04-29 13:44:27 | イタリアワイン

今回、抜栓した北海道ワインはグランポレール 北海道ケルナー遅摘み2013です。

バックラベルには好天に恵まれ、糖度と酸のバランスが調和した、果実味豊かなブドウが収穫されました、と記されています。遅摘みにすることで、さらに果実味を豊かなワインにしたかったのだ、と思われます。意図はズバリ的中していると思います。まず甘さが口蓋を占拠しますが、後を追ってくる可愛らしい酸が甘さの余韻を解すように、甘美な果実味と爽やかな酸の余韻へと誘ってくれます。完成度は高いと思います。スキンコンタクトは長めに行われている、と思われ。色調はケルナーにしては黄色を埋め込んだ濃い緑水色に見え、果皮からの情報を香りと共に、十二分に引き出している、と思います。但し、甘めなので難しさがあるかもしれません。僕は好きです。飲みながら浮かんで来たのは、江戸前の天ぷら。芝海老の摘み揚げ、コウイカ、キス、食べたことは無いけれどギンポ。ワインのミネラル感を呼び覚ましてくれるような気がしました。


珈琲豆ビルカマウンテン

2017-04-22 16:25:22 | イタリアワイン

新しく購入したコーヒー豆を初ローストしました。産地はエクアドル共和国ロハ州ビルカバンバ村。村は標高1700mの地点にあります。白檀のような香木に、複雑でふくらみのある芳醇な香り。中南米の珈琲豆にしては、ほんのりとした酸を感じることが出来ます。何か突出したところがある訳ではないのですが、バランスの良さ奥深さに面白さのあるコーヒーだと思います。

 


バルベーラ ダルバ

2017-04-21 18:14:22 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはバルベーラ ダルバ Sup. “ロッケ デル サント”(Barbera d’Alba Superiore “Rocche del Santo”)2013。ビオ(Vino Biologico)に対応したワインです。

 

このバルベーラは近年の特徴である、酸が目立たないタイプです。柔らかな果実味に鞣されたような滑らかなタンニンはボリューム感があり、構成もしっかりしています。酸はバルサミコのような柔らかでマーシュマローのような弾力があります。しかし、味わいの骨格が明確ではなく、不安定な印象がありました。コンディショニングをもう少し長めにすべきだ、と思っています。香りはココア、バルサミコ、スグリ、甘草。ミネラリーでスパイシーな香りはユーカリのようニュアンスを感じました。試飲の時は拾うことが出来なかった香りでしたが、このロッカ デル サントはラ モーラの地区にあります。このまま、香りを拾うことが出来れば、ラ モーラのバルベーラの特徴づけになるのではないか、と希望的なことを考えています。

 


ワインリストに追加

2017-04-17 16:52:00 | イタリアワイン

ワインリストにアッレグリーニのアマローネ(Amarone della Valpolicella Classico `Allegrini)2012を追加しました。ヴェネト州の2012年は開花時期の雨と高温、夏場の猛暑への対応が試される年であるのではないかと思っています。酸の不足が想像されます。さて、どのようなワインに仕上げてあるか、見ものです。

 


ワインリストに追加

2017-04-14 11:20:31 | イタリアワイン

ワインリストにティニャネッロ(”Tignanello” Rosso Toscana)2013をワインリストに追加しました。この2013年のティニャネッロはイタリアのワイン情報誌の評価が押し並べて高く、ワインスペクター 2017 TOP100では8番目にクレジットされています。今は、トレ ヴェネツィエとブルネッロのワインに集中させていますが。取りこぼしたブルネッロの代わりにリストアップしました。