長らく欠品をしていたインツォリアから造られるクビアをようやく補充をしました。以前、私の経験不足でフレッシュ感を楽しむワインであると思っていたのですが。年月経過を伴って、熟成感を楽しめることを知らずにいたワインです。リースリングを思わせるワインだと思っています。エトナのカリカンテもそうなのですが。標高の高い北の斜面を好みます。アフリカから吹き付けるシロッコを嫌って植樹をしていると記憶をしてます。今更ながらの事を書けば、この2つの白ワインは酸の構成が凝縮感の程よいボリュームと素直な美しさがあります。果実味もトロピカルな味わいでなく、手短にある果実を思わせます。ついでにネロ ダーヴォラから造られるサガナも追加でリストアップしました。
年末特価でブルネッロ ディ モンタルチーノ コルドルチャ2006が売り出されていたので、ついつい3本買ってしまいました。このブルネッロはスタンダードラインのワインで、希望小売価格に1000円プラスの価格で抜栓しています。2000年と2001年の価格を上げなくてもよかったのですが。同じプライスを付けている訳にもいかないので、とりあえずこの価格にしています。以前は1箱を無造作に買っていたのですが。最近は、このクラスのワインの売れ行きが悪く、在庫を見ながらこの本数になりました。しかし、特価と言っても1997年の納入価格とほぼ同じであり、為替を考慮しても釈然としない部分もあります。
何とか5000円で抜栓出来るブルネッロがあればよいのですが。見つかりません。私の構想としては5年ほどエイジングをして、飲み頃を迎え8500円の抜栓価格にした時の在りようを見てほしいのですが。いまだに理想としているブルネッロには巡り合えてはいません。
このたび無事に、日本ソムリエ協会のソムリエ呼称の認定書とバッジが届きました。今年は2次試験からのチャレンジでしたが、呼称認定に合格することが出来ました。これで来年のJETカップに参戦することが出来ます。年甲斐もなく若者に交じっての参加になります。過去2回のトライアルでの自己の問題点はテイスティングにあります。6つのワインから、一つしか正解することが出来ませんでした。せめて3つのワインを正解が出来ればと思っています。それに克服しなければならない事は持病の本態性震振です。完全に止める方法が現在はなく、薬と上手に付き合わなくてはいけないと言われています。
ソムリエの呼称認定に関して、参考にした、某教本2011年度版のイタリア項目のあら探しをしたいと思います。ちなみに今年の内容は確認はしていません。その内容は、日本語表記の誤り13ヶ所と記述の誤りが10ヶ所ありました。
その1‐格付けの中で、地理的表示付きワイン(I.G.P.、国内法はI.G.T.)にVino da Tavolaが付けられている。EU内での規定の統一という観点から見れば、地理表示付きのワインか地理表示なしのワインの2系統に分けられている。そのように考えれば、わざわざVino da Tavola Indecazione Geografica Protettaと書かれると、どっちに分類されるのか迷ってしまいそうです。
その2-D.O.C.G.一覧の中からVino Nobile di Montepulcianoのところが、プルニョーロ・ジャンティ―レ(100%)になっていますが。正しくはプルニョーロ・ジェンティーレ(70%以上)です。
その3-新酒の中で法律上の区分のところが「ほとんどI.G.T.とV.d.T.レベル」とあるが。このレベルが誤解を生むのではないかと思います。規定ではD.O.C.G.・D.O.C.・I.G.T.にしか認められないとあります。著者の個人的見解がイタリアの新酒がVino程度の品質であると考えているようだが。個人の評価を教本の中に持ち込んでほしくはありません。
スーパー トスカーナのソライアとティニャネッロ(Tignanello)(本の中ではTignanelo)の記述も参考資料の間違いか本人の覚え違いか解らないが。
あぁ~、これ以上書くとグダグダになるので止めます。
今回、抜栓したイタリアワインはニーノ ネグリ社のヴァルテッリーナ スペリオーレ リゼルヴァ “ニーノ ネグリ”(Valtellina Superiore Riserva Nino Negri)2005年です。このワインは、キアヴェンナスカ(ネッビオーロのクローン)100%をスラヴォニア産の大樽で3年間の熟成をされます。
前回レポートした時は、3年くらいのエイジングが必要ではないかと考えていましたが。意外なことにベストな状態になっていました。色調はルビー色で透明感があります。野イチゴ、クランベリー、カカオの静かに立ち上る上品な香りに、バラの清楚な香りはピエモンテのネッビオーロとは違った、控え目で物静かなニュアンスがあります。輪郭のくっきりした柔らかなタンニンと上品で穏やかな酸、チャーミングな果実味は調和のよいしっかりした味わいがあり。スパイシーな心地よいアフターテイストに長い余韻があります。
ほんとはサッセッラ“レ テンセ”のヴィンテージの穴埋めに使うワインでしたが。私の中にあるヴァルテッリーナのイメージを崩すことなく、このスタイルもあり、という結論になりました。
昨日の予約、初めてヒグマを扱いました。ランプはソテーし当日のメイン料理に、スネ肉は赤ワイン煮にしてあります。骨髄が使えるか業者に聞くと、2歳ぐらいなので骨が細く、解らないとの返答。サンプルで出荷するので使ってみてと言われ、ブロードを取ることにする。血抜きをし、湯で溢しをして野菜を一緒に煮込むこと7時間、軟骨がバラけたところで濾し油をひいて試食をしました。圧倒されるような存在感に意外性を感じました。ヒグマのブロードで作るリゾット2名様分3組あります。