イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

アンセルメ社、ヴァッレ ダオスタ ピノ ネロ “ヴィーニャ トゥール”2009

2011-10-22 09:53:40 | ブログ

Photo このワインは5年くらい前にリストアップをする用意をしていたのですが。追加の入荷がなく、インポーターのリストからも落ちてしまったワインです。とても印象深いワインで、ヴァッレ ダオスタ州のピノ ネロの個性を十分に感じさせてくれ、ワインリストから消えることなくヴィンテージと価格が書かれていないままになっていた、再開を待ち望んでいたワインです。この出会い以降の試飲はわずかな回数(高額なワインは試飲はしていません。)ありましたが、“ヴィーニャ トゥール”に匹敵するようなワインに合ったことがなく、それで今までリストが空欄になっていた訳です。
出会いの印象は、一言ならば「眠れる森の美女」のような感じでしょうか。ピュアで魅惑的な味わいで、ピノ ネロの基本的な香りを感じられたように記憶しています。私が当初に感じた、5年ほどエイジングしてから楽しみが増してくれるようなワインであることを願いつつ、時の経過を楽しみたいと思います。


ヴィッラドリア社 バローロ 2001

2011-10-10 10:04:49 | ブログ

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このワインはバローロ(Barolo Villadoria2001)にしては低価格ですが。原産地呼称を名乗っているだけあり、それなりの味わいではあるが必要にして十分な風格があります。香りはバローロらしい、乾いたバラやスミレの香りに桑の実、ラズベリーの心地よい香り。酸とタンニンはすっきりと滑らかで、ひねた味わいもなく、まだフレッシュな状態を保っています。価格もそれなりなので複雑さや構成の緻密さは多くを望めませんが。それでもバローロを味わっている実感はあると思います。輸入元が高瀬物産なので、ワインショップで見かけることはないと思いますが。価格が手頃なので試して見るといいと思います。