イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

カマルティーナ 1997

2014-07-23 09:37:56 | ブログ

Camartna 今回抜栓したイタリアワインは初めてレポートを書くカマルティーナ(Camartina)1997です。このワインはトスカーナI.G.Tに分類され、キアンティ クラッシコ地区のグレーヴェ イン キアンティのエリアで造られます。このワインを抜栓したのは、先日、アーマのキアンティ クラッシコ リゼルヴァ カステッロ ディ アーマをテイスティングする機会がありました。その時に感じたのは直近のヴィンテージにして、タンニンと酸は円熟し、飲み頃になっていました。その時、カマルティーナが思い浮かんできました。サンジョヴェーゼ主体といっても構成や割合が違うので、比較をすることは荒っぽい作業になりますが。酸やタンニンに同じような雰囲気を感じました。とはいっても、複雑さや緻密さはカマルティーナが勝っていますが。価格の差が倍あることを考えると、今は買うことはないと思います。
最近、キアンティ地区のワインに魅力を感じなくなっています。以前は、香りや味わいのグラデーションが鮮やかで緻密な感じがしていましたが。厚くもなく深くもない、しかし、緻密で洒脱な感じがよかったのに。そうだね!といった感じに最近なりません。
とはいっても、美味しいワインですよ。コメントは一部書き換えました。


アンティカ フラッタ社 フランチャコルタ ブリュット

2014-07-18 09:54:09 | ブログ

Franciacorta_2 今回抜栓したイタリアワインは、フランチャコルタ ブリュット アンティカ フラッタ(Franciacorta Brut Antica Fratta)です。フランチャコルタは地域特性を2つに分けることができると思います。氷堆積土壌の影響を受けたエルブスコを中心とした西側と、丘陵地帯の東側です。このアンティカ フラッタは東側の地区にあります。
エルブスコ側のフランチャコルタと比べるとフローラルな香りが目立つように思えます。それに、にわずかなハーブの香りに、柑橘系の香りがわずかにあるような気がします。綺麗に四隅まで活き届いたしなやかな酸と立体感のある穏やかな果実味は当店で取り扱ったフランチャコルタの中で、柔らかさと厚みのバランスが一番よいと感じました。
ミネラリーなトレントにフルーティーなフランチャコルタ、それぞれの個性はそれぞれの好みとシチュエーションで使い分けができればと考えて、コメントを書き換えました。,/br> フランチャコルタは数種類をリストアップしていますが。現在はその中から、2なし3種類の在庫をしています。色々な要望に応えていきたいと思っていますが。思うようにいかないことが現実です。
先月より新着ワインの上の所にPDFファイルのワインリストを添付してあります。


新しいイタリアワイン

2014-07-13 10:18:12 | ブログ

Franciacortra_sublims フランチャコルタ ドサージュ ゼロ “サブリミス”(Franciacorta Dosaggio Zero Sublims)2006を新しくワインリストに加えました。喉が溺れることのない、ガス圧の低いサテンは、それなりに意味はありますが。ガス圧が低下した部分を熟成感で補ってくれそうなスプマンテを選定しました。条件はシャルドネ100%で木樽発酵、長期期間のシュール リー、ブリュット ナチュレ、となると選択の幅は狭くはなります。その中から選んだのが、このサブリミスです。


モンテロッサ、フランチャコルタ ブリュット プリマ キュヴェ

2014-07-09 09:47:23 | ブログ

Monterossa 今回抜栓したイタリアワインは、フランチャコルタ ブリュット プリマ キュヴェ モンテロッサ(Franciacorta Brut Prima Cuvee Monterossa)です。今回試飲したのは、フランチャコルタの再構築のためです。今は在庫が掃けてしまいましたが。それまで、ブリュットだけで4種類もありました。それぞれの特徴は捉えていたと思います。しかし、何となく頭の中のモヤモヤとした感じを整理するために、テクニカル データーの読み返しとワインの飲み直しをしているところです。
その中でベッラヴィスタはブリュット キュヴェをブリュット ミレジマートへ変更をされていました。ピノ ビアンコを抜き、ヴィンテージを入れたことが意味することを読み解くことはできませんが。アクのように感じる酸を排除し、クリーンな果実味を目指しているのかな、と思っています。
これで、エルブスコ村を中心とした東側の氷堆積土壌の影響を受けた地区と、受けなかった西側のモンテチェリ ブルサティを中心とした地区に分けました。しかし、残念だったのが、ヴィッラのスプマンテは価格が上がり過ぎのため試飲を断念したことです。後は、アンティカ フラッタのフランチャコルタを試飲しコメントを書き換え、個性を解り易くしておくつもりです。 モンテロッサのフランチャコルタは何かが突出していない、とても調和のよい味わいです。


タメッリーニ スプマンテ

2014-07-06 10:18:47 | ブログ

Tamellini_spumante 今回のイタリアワインはメトド クラッシコで造られた“タメッリーニ” エクストラ ブリュット ミッレジマート (Tamellini extra brut millesimato)2009です。ブドウはガルガネガ100%を、一次発酵まではソアーヴェと同じ、ステンレス タンクで同じ発酵工程をたどり、その後に、瓶内2次発酵を36ヶ月間されノン ドサージュで出荷されます。
黄色い林檎、白桃、アプリコット、グレープ フルーツのフルーティーな香りにハーブ、オレンジピールのふっくらした重層的で優雅な香り。弾力のある豊かな味わいと相まって、ソアーヴェにこれほどまで華やかなワインがあったかな、と考えながら味わっていました。酸は優しく澄んでいて透明感があり、弾力がある果実味は上品さがあります。しかし、もう少し酸があってもいいように思えます。今回なぜに試飲用に買ったかというと、ソアーヴェのスプマンテはこの仕事に就いたころ、実に美味しいなと感じていたワインだったからです。フランチャコルタやトレントを飲み始めると少しずつ記憶が薄れて行きましたが。今回、補充するワインがあってので、ついでに買った次第です。入荷量が少ないので、次回の発注まであるかどうかわかりませんが。余裕があれば、5年後を楽しみに買い置こうかと考えています。