イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

ソアーヴェ セレオーレ

2018-01-29 11:10:11 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはソアーヴェ セレオーレ 2013です。

リリース直後でも、美味しいワインですが。コンディショニングの期間により、違った楽しさを見せてくれます。華やかな香りにミッドレンジのふくよかな味わいは、想像力を豊かにしてくれます。コスパのことは別に置いて、プラスアルファの楽しさを味わうことが出来る、と思います。


レ ヴォルテ

2018-01-19 13:57:28 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはレ ヴォルテ(”Le Volte” Toscana I.G.T.)2006です。

少し前に抜栓した2001と2004の状態は良好でした。しかし、何か合点がいきませんでした。熟成感が出てきた、とかバランスが良くなった、とかではなく。とにかく安定感があるように感じます。ひょっとすると醸造技術の妙に嵌まっているのかな、とさえ思っています。前回の2本と今回の2006に感じる、ほっとする安堵感のような味わいに瑞々しい柔らかな香りは、これが全てなのか、2幕目があるのか見当がつきませんが。そのように、思わせる素振りを楽しめるワイン、なのかもしれません。


フリウラーノ ドレエ

2018-01-16 12:04:34 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはフリウリ イソンツォ フリウラーノ “ドレエ”(Friuli Isonzo Friulano “Dolée”)2011です。

2011年頃に持ち込みの1986年のモンラッシェのマグナムをご一緒させて頂きました。時の衝撃が、最近フラシュバックしてきます。そして、シャルドネもいいけれど、フリウラーノの果実味を主体にした、ハーブやフローラルな香りを撚られたような上品なワインを、マグナムで20年後を楽しみに待ちたい。そう思わせるワインでした。


プティ アルヴィーヌ

2018-01-09 20:49:16 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはヴァッレ ダオスタ プティ アルヴィーヌ “Vig. ロヴェッタ”(Valle d’Aosta Petite Arvine “Vigne Rovettaz”)2010年です。

白百合、アプリコット、林檎、洋梨、ナツメグにミネラリーを装った香り。輪郭のきりりとした香りに、マーシュマローのような弾力のある味わいは熟成感、と言うよりは綺麗にまとった感があります。しかし、ほろ苦さが辛辣で口蓋の中を圧倒します。このほろ苦さは料理の選択を困難にします。それでも、飲み進めて行くと醤油を塗った固焼き煎餅が欲しくなる。手元にはおかきとポテトチップスがあり、それを口にする。これが、ままいける味わいでした。自信は無いけれど、穴子の天ぷら、鰻の白焼きに山葵、との組み合わせを試したくなりました。


アマローネ カサ デイ ベーピ

2018-01-01 10:25:02 | イタリアワイン

新年あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

さて、昨夜の年越しのワインはアマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ “カサ デイ ベーピ”(Amarone della Valpolicella Classico “Casa dei Bepi”)1997でした。

静かで穏やかな香り。深淵で探っても探っても掴み切れずに迷宮の迂路に入り込むような味わい。アマローネの謂れ苦いは、酸と共に口蓋を鷲掴みにされたようです。作りは綺麗でうっとり、と酩酊船の中に誘われます。