パレオ ロッソ(“Paleo Rosso” Toscana I.G.P.)2016をセラーに納めました。
2016年の春の間、あられを伴った雷雨に見舞われるも、出芽は穏やかに過ごし。平均を上回る気温と少雨は冬季の雨に助けられ収穫を迎えました。収穫量は2015年より5%減少しましたが、品質は非常に興味深い年だと言えそうです。
醸造はコンクリート タンクでの浸漬にアルコール発酵へ、熟成は新樽100%に変化しています。価格も上昇し、品質のさらなるスキルアップにつながっているいると思われます。
しかし、このワインは試飲をしていませんが、去年の暮れからの評価を観ていると結構高いコメントでした。それに、エクセレントな2016年は一部の区画に特別なワインがあるらしいようです。
グリニョリーノ デル モンフェッラート カザレーゼ “ブリッコ デル ボスコ Vig. ヴェッキエ”(Grignolino del Monferrato Casalese “Bricco del Bosco Vigne Vecchie”)2016をセラーに納めました。
グリニョリーノは最近、輸入が増えてきたワインです。僕のような古い世代は野菜料理にはグリニョリーノ、フレイザーをマッチングさせます。今ならば、ドルチェットかな?しかし、この品種はガチで取り組むとアンコントラブルになる気難しいワインで、さらっと表面を撫でるような扱いをされてきました。そのような中に遭って60日間の浸漬は無謀にも思えますが、出し切り長い瓶熟でバランスを生み出す手法は画期的だと思います。恐らく6年後、もしくは12年後に個性的な唯一無比なワインに巡り合えると期待をしています。コメントには、だらだらとたくさんの香りの要素を羅列していますが、てんこ盛りから深淵な香りと味わいに変化すると考えています。