ビアンコスピーノ(Biancospino Toscana I.G.T.)とカドモ(Cadmo Toscana I.G.T.)を購入しました。
ビアンコスピーノはトレビアーノ トスカーノ種85%で造られます。生産者が同行した試飲会の折に、「どうぞ」、とばかりに進められたワインです。興味の薄いトレッビアーノ、と思いつつ注がれるままにしていました。しかし、このワインはミネラリーの塊。すぐに担当者に率直な感想と低い評価をしていたトレビアーノ トスカーノの再評価を伝えました。四隅の切れの良い爽やかな香りに味わいにはとても好感が持てました。今まで、何の変哲もない、と思っていたキアンティ モンテスペリトリがトレビアーノにとって最適な土地なのかもしれません。
もう一つのカドモはサンジョヴェーゼに5%のトレビアーノが混醸されて造られます。しかし、キアンティではなくI.G.T.の規格で売り出されています。今のキアンティは白ブドウの混醸されるワインは非常に珍しい、と思いますが。何も嫌う造り方であるとは思っていません。トスカーナのサンジョヴェーゼにしては、スミレやアイリスの香りがしません。そして、認めたくない苺のニュアンスの香りを感じます。これもモンテスペリトリの個性かな、と思っています。サンジョヴェーゼに認めたくないニュアンスではありますが、ゆっくり12本を楽しみたいと思っています。