イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

タメリーニ社、ソアーヴェ クラッシコ “レビーネ デ コスタイオーロ”2007

2011-04-17 10:06:20 | ブログ

Photo Soave Classico Le Bine de Costaiolaはガルガネガ100%をステンレスタンクで熟成されます。ソアーヴェの基本的な香りである、芳ばしいナッツの香りを今回は、よく感じられませんでした。最初に届けられたのが立体感のあるパイナップル、白桃などのフルーティーな香りです。それにしても、ミネラリーな香りに、石油香がまとわり付いているようで気になりました。こういう体験をしたのが初めてなので、気のせいであればと思っています。味わいは、ふっくらした果実味、きらきらと生き生きした酸に心地よい苦みを感じます。この苦みならチーズフォンデューに合わせても良いと思います。このソアーヴェは以前に飲んだ時から感じたことは、熟成するタイプではなく、味わいのディテールが徐々に締まってくるタイプのワインであるような気がします。しかし、怖いのはピークを過ぎた時に、どのような姿になっているかです。


フェルゲッティーナ社、フランチャコルタ ブリュト サテン 2001

2011-04-06 09:10:45 | ブログ

Photo 今日は、かみさんの再就職のお祝いに、開けました。サテンは白ブドウのみで造られ、ガス圧が4バール程度と低くなっています。シャンパーニュの土質に近いトレントとは違い、石灰土質の上にアルプスからの堆積土壌に覆われた、この産地はストロー香を意識させません。マルメロや洋梨の柔らかな香り、僅かにミネラルを感じる上品で穏やかな香り。酸は穏やかで、伸び伸びとした果実味があります。酸の固さや泡に力強さはありませんが。優雅さがそれを補っているように思えました。


新しくリストアップした。アッレグリーニ社のアマローネ

2011-04-04 08:35:12 | ブログ
Photo 新しくリストに加えたアッレグリーニ社のアマローネ(Amarone della Valpolicella Classico)は以前よりリストに載せたいと思っていながら、タイミングが悪く延び延びになっていたワインです。2006年はグランド ヴィンテージです。数ヶ月前の試飲会で心を持って行かれ、納価の条件が良くないにもかかわらずセラーの中でエイジングをすることにしました。ちなみに試飲会でのワインの状態はすこぶる良く。今からでも抜栓できるような状態でした。しかし、7・8年後のお楽しみを、首を長くして待ちたいと思います。

久々に抜栓したワインの数々。

2011-04-02 22:00:47 | ブログ

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Franciacorta Cuvee Brut Bellavista
Lugana Molin 2007
Barolo Villero 1998
Roero Rosso Printi 1998
Monferrato Rosso Pin 1998,
どれもこれも美味いの一言でした。すべて綺麗に角を磨かれた酸とタンニン、ふっくらと温かな果実味は、淀みのないゆったりした味わいがしました。つなぎの役割をする“プリンティ”がもう少しミネラリー味わいを残していたなら、ネッビオーロで造られるワインの表現力の豊かさを窺い知ることが出来ると思いました。最後の“ピン”はバルベーラとカベルネをブレンドしたワインですが。ネッビオーロ100%のワイン以外にも、表現の可能性の中に、このような手法もあることを、知ってほしかったからです。でも、美味しく楽しんでもらえれば、それに越したことはありません。テイスティングように1杯ずつ注いで頂きありがとございます。とても幸せな気分になりました。