今回、抜栓したイタリアワインはアマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ “カピテル デロアリ”(Amarone della Valpolicella Classico “Capitel de’Roari”)2008です。比較的手頃なアマローネ、早い時期から楽しめるワインです。
昨日はブルゴーニュで会いましょうを観てきました。冒頭のシーンはクロ ド ヴージョ城のレセプション、其処から舞台はコルトンの畑へ移っていきます。ヴジョにコルトンではイタリアに対応できそうなワインは思い浮かばないが。しかし、近頃ヴジョと出てくると、何故かヴァルポリチェッラが思い浮かびます。だが、適当なヴァルポリチェッラのストックがない。イタリア以外では、アマローネのように果実味の濃いアルコール度数の高いワインの評価は低いが。エイジングをすると果実味が絞られ、そこはかとない酸を感じられると、アルコールの高さがボデイを引き締めているように私は感じています。ヴジョを素っ気ないワインと思い込んでいる私は、敢えてアマローネをセラーから取り出してきました。きっと気に入られると、何とも言えない包容力で抱えられるワインであると思っています。
このカピテル デロアリはアマローネにしてはお手頃なワインです。心配なことは熟成感を楽しめるか、にあり、5年後に答えが出ると思います。
3年物のバルサミコ、サクランボ、甘草のすっきりした香り、強く香辛料の香りは感じませんでした。酸はぼんやり浮かび上がるように、タンニンはシルキータッチ、果実味は輪郭のくっきりして優雅。煌びやかなワインではないけれど、構成のしっかりしたバランスの良いワインでした。