イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

レフォスコ プチーノ

2015-08-31 21:39:13 | イタリアワイン

13番目に試飲したイタリアワインはC.O.F. レフォスコ ダル ペデゥンコロ ロッソ “プチーノ”(Friuli Colli Orientali Refosco dal Peduncolo Rosso “Pucino”)2013です。

灌木と桑の実、プルーンともサクランボとも、どちらとも取れるような香り。酸はサクランボにあるような酸味があり、タンニンはシルキータッチです。この個性的な香りはスキアーヴァやプティ ルージュとは区別できるとは思いますが、冷静に色調から青みのある反射か紫の反射を見分けることも必要ですし。香りや味わいの構成の違いを精査しておく必要があるのですが。がんばりましょう。


モンテプルチアーノ ダブルッツォ イ ヴァサリ

2015-08-30 20:07:45 | イタリアワイン

12番目に試飲したイタリアワインはモンテプルチアーノ ダブルッツォ イ ヴァサリ(Montepulciano d’Abruzzo “I Vasari”)2009です。

先日のモンテプルチアーノ ダブルッツォより1000円ほど高いワインですが。価格以上のクオリティーを味わうことが出来ました。ミネラリーな香りが最初に鼻腔に飛び込み、ダークチェリーのようなプルンのような香りに、バルサミコの香りが絡みついているようです。角の取れたしっかりとしたタンニンと柔らかい輪郭の酸、構成の整った厚みのなる果実味を味わうことが出来ます。

さて何を記憶に留めて置きましょう。他人事のようになりましたが。ヴァルポリチェッラやバルドリーノ、ドルチェットの仲間に入れようか。サンジョヴェーゼの流れの中で扱おうか、迷います。と云うのも、私の怠慢で特徴を解っているようで、違いの説明を出来ずにいたからです。2週間ほどあるので、必死で考えることにします。


モンテプルチアーノ ダブルッツォ

2015-08-29 21:44:42 | イタリアワイン

11番目に試飲したイタリアワインはテッラ ダリジのモンテプルチアーノ ダブルッツォ(Montepulciano d’Abruzzo “Terra d’Aligi”)2012です。

果実味が目立った2012年は、申し訳程度のわびしくなるような酸が特徴のワインが比較的多かったような気がします。このワインはそうした、暴走しがちな果実味を上手くまとめているな、と思いました。

香りは鮮烈、熱い果実味、一輪の花が咲いたような可愛らしい酸を楽しめます。


グレーコ ディ トゥーフォ

2015-08-27 21:35:43 | イタリアワイン

9番目に試飲したイタリアワインはグレーコ ディ トゥーフォ “フェウディ ディ サン グレゴリオ(Greco di Tufo “Feudi di San Gregorio”)2013です。

昨日に引き続き同社のワインです。白桃、ライム、エニシダの香り。ぐいぐいと押しの効いた逞しい酸は心地よく唾液を誘引します。輪郭のしっかりした果実味にコリアンダーのような、ローストしたアーモンドのようなアフターテイストがあります。しかし、このナッティーな香りや味わいは感じたくありません。フィアーノと混同するからです。押しの効いた酸と判断すればグレーコなのですが、ブラインド テイスティグでファースト インプレッションを迷うと、これが迷走して取り散らかしてしまいます。平常心が大事ではありますが、思わず迷わずにはいられない、情けない自分がいます。


フィアーノ ディ アヴェッリーノ

2015-08-26 21:43:46 | イタリアワイン

8番目に試飲したイタリアワインはフィアーノ ディ アヴェッリーノ “フェウディ ディ サン グレゴリオ”(Fiano di Avellino “Feudi di San Gregorio”)2013です。

今年、日欧商事さんへインポートが変更になったワインです。ワインリストに以前から入っていた、慣れ親しんだ味わいですが、確認の意味を含めて、今回、試飲リストに選びました。

アプリコットにヘーゼルナッツ、この二つ香りを拾うことが出来れば、フィアーノ。但し、会社によりフルーティーな造りにしているところもあれば、サン グレゴリのように厚みのある味わいに仕上げているところもあるので、一筋縄でくくる訳にはいきません。もうひとつはオイリーな味わいがあれば、なお、確定的。アヴェッリーノを含むイルピニア、お隣のサンニオで造ると、このオイリーな感じがあまり感じられなくなります。とは云っても、ボトルに目隠しされると迷います(言い訳)。