12番目に試飲したイタリアワインはモンテプルチアーノ ダブルッツォ イ ヴァサリ(Montepulciano d’Abruzzo “I Vasari”)2009です。
先日のモンテプルチアーノ ダブルッツォより1000円ほど高いワインですが。価格以上のクオリティーを味わうことが出来ました。ミネラリーな香りが最初に鼻腔に飛び込み、ダークチェリーのようなプルンのような香りに、バルサミコの香りが絡みついているようです。角の取れたしっかりとしたタンニンと柔らかい輪郭の酸、構成の整った厚みのなる果実味を味わうことが出来ます。
さて何を記憶に留めて置きましょう。他人事のようになりましたが。ヴァルポリチェッラやバルドリーノ、ドルチェットの仲間に入れようか。サンジョヴェーゼの流れの中で扱おうか、迷います。と云うのも、私の怠慢で特徴を解っているようで、違いの説明を出来ずにいたからです。2週間ほどあるので、必死で考えることにします。
9番目に試飲したイタリアワインはグレーコ ディ トゥーフォ “フェウディ ディ サン グレゴリオ(Greco di Tufo “Feudi di San Gregorio”)2013です。
昨日に引き続き同社のワインです。白桃、ライム、エニシダの香り。ぐいぐいと押しの効いた逞しい酸は心地よく唾液を誘引します。輪郭のしっかりした果実味にコリアンダーのような、ローストしたアーモンドのようなアフターテイストがあります。しかし、このナッティーな香りや味わいは感じたくありません。フィアーノと混同するからです。押しの効いた酸と判断すればグレーコなのですが、ブラインド テイスティグでファースト インプレッションを迷うと、これが迷走して取り散らかしてしまいます。平常心が大事ではありますが、思わず迷わずにはいられない、情けない自分がいます。
8番目に試飲したイタリアワインはフィアーノ ディ アヴェッリーノ “フェウディ ディ サン グレゴリオ”(Fiano di Avellino “Feudi di San Gregorio”)2013です。
今年、日欧商事さんへインポートが変更になったワインです。ワインリストに以前から入っていた、慣れ親しんだ味わいですが、確認の意味を含めて、今回、試飲リストに選びました。
アプリコットにヘーゼルナッツ、この二つ香りを拾うことが出来れば、フィアーノ。但し、会社によりフルーティーな造りにしているところもあれば、サン グレゴリのように厚みのある味わいに仕上げているところもあるので、一筋縄でくくる訳にはいきません。もうひとつはオイリーな味わいがあれば、なお、確定的。アヴェッリーノを含むイルピニア、お隣のサンニオで造ると、このオイリーな感じがあまり感じられなくなります。とは云っても、ボトルに目隠しされると迷います(言い訳)。