イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

甲州 F. O. S.

2017-06-28 14:54:20 | イタリアワイン

ココファームの甲州 F. O. S.(Kousyu katunuma kosyu “kosyu F. O. S.”)をワインリストに加えました。

このワインは一部分を醸し発酵(果皮と種を一緒に漬け込む)と一部をスキンコンタクト(果皮と共に低温で漬け込む)で発酵された甲州から造られます。エチケットにあるF.O.S.はFermented on skinsの略です。この赤ワインと同じ方法で造られるワインはフリウリの昔からある醸造方法。とは言っても、一時期途絶えてはいた醸造方法です。ちょっと残念なことは補糖されといることです。

飲み頃は今から2024年頃まで、と記されてありますが、10年くらい先に鑑賞したいと思います。


10年越しのヴェルナッチャ

2017-06-27 13:11:41 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはファルキーニのヴェルナッチャ ディ サン ジミニャーノ “アブ ヴィネア ドーニ”(Vernaccia di San Gimignano “AB Vinea Doni)2004です。

香りは重厚感に溢れています。しかし、10年間のエイジングした割には、若々しいとは言えないまでも、初々しさをどこかに感じます。パッキンとしたミネラル感、金星リンゴ、ネクタリン、アンズの香りは陰影に富んでいます。味わいも重さを感じるよりスケールの大きさを感じ、酸はこなれた感はあります。赤ワインのタンニンにも匹敵するような、ほろ苦さは肉料理にも合いそうな気がします。あん肝、サザエのつぼ焼きにカワハギのとも和え、とカモ治部煮やフォアグラにも行けそうな気がします。

このワインは以前、エイジングすることでの熟成感を楽しめるのではないか、と考えセラーに納めました。ほろ苦さには、思わぬ出来具合を確認することが出来ました。久しぶりにウキウキさせられるワインの出会いでした。アブ ヴィネア ドーニは今、シャルドネが混醸されているので、ソラティオをリストアップしよう、と思っています。


レ ヴォルテ

2017-06-19 12:54:50 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはレ ヴォルテ(Le Volte Toscana I.G.T)2011です。

昨晩は体調不足のためか香りの特定が出来ずに、残念な状態。ポジティブな香りを感じないが、フローラルなのか、フルーティーなのかどうしても拾い切れませんでした。味わいの印象は良好、酸とタンニンは円らで滑らか陰影が徐々にフェードインするように浮かび上がってきます。果実味は骨格のしっかりした味わいに、普通に美味しい、と思いました。

難しく感じるワインではないけれど、酔い心地もよく、楽しいひと時を過ごさせてくれました。


2015年のワイン

2017-06-13 13:49:33 | イタリアワイン

このキアンティとヴァルポリチェッラは普段飲みにしているワイン、ヴィンテージは2015年、非常に天候に恵まれた年でした。ある程度のコンディショニングを済ましています。豊富な要素がある訳ではありませんが、くっきりした酸、存在感の柔らかなタンニンに弾力のある果実味は綺麗に構成されています。来年くらいからリリースされる、熟成感を楽しめるヴァルポリチェッラとキアンティは期待できると思います。

ブルネッロはキアンティの地区と距離が離れていますが、期待はできます。アマローネもボトムなヴァルポリチェッラで、この酸を見せられる、と期待せずにはいられません。ブルネッロとアマローネのリリースが待ち遠しくなります。


リストに追加

2017-06-10 13:22:11 | イタリアワイン

ブルネッロ ディ モンタルチーノ “サルヴィオーニ”(Brunello di Montalcino Salvioni)2012をワインリストに追加しました。

相変わらず若さを楽しめないワインです。5から8年くらいでまとまりが出来上がる、と思われます。たくさん買えるワインでは無いので、15年位エイジングしてからが、おすすめです。