イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

ラヴィコ

2019-06-26 19:46:25 | イタリアワイン

昨夜、抜栓したイタリアワインはラヴィコ(”Lavico” Terre Siciliane I.G.T.)2014です。

ネレッロ マスカレーゼから造られ、畑はエトナ山の北西部に隣接をしています。6本買った6本目のワインです。5本目までは気にならなかったヨウド香は6本目にして、少々煩わしく感じました。酸とタンニンは洗練された存在感があり、味わいは毅然たる態度に好感が持てます。森の黒い果実にミネラリーな香りは味わいと相まって、南イタリアでも小じんまりと纏まりのある、それでいてめりはりがしっかりした感があります。

6月にまとめて買ったワインの中に、同じ畑で造られるピノ ネロのワインがあります。ネレッロ マスカレーゼとピノ ネロの対比は非常に興味があります。兄弟のような関係を見出すことが出来ればいいな、と思っています。


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2019-06-23 10:05:49 | イタリアワイン

ボルゲリ ロッソ スペリオーレ “グラッタマッコ”(Bolgheri Rosso Superiore “Grattamacco”)2015をセラーに納めました。

先日、納品されたワインの代金を支払いにショップへ。以前から気になってグラッタマッコが2本棚に並んでいました。瓶熟をするには不適切な時期に入ってきます。少し財布に余裕があったので、連れてきました。このワインは恐らく、瓶熟を完全に済まさなければいけない、と思っています。早い時期に楽しむなら、ボルゲリ ロッソをお勧めします。複雑さに少々かけるのでは、と思われますが。ここの体躯の構成を複雑にすると瓶熟を長くする必要がある、と私は考えているからです。


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2019-06-22 10:22:34 | イタリアワイン

アルト アディジェ ピノ ネロ “サンクト ヴァレンティン”(Alto Adige Pinot Nero “Sanct Valentin”)2015、ヴァッレ ダオスタ ドンナス “ナポレオーネ”(Valle d’Aosta Donnas “Napoléone”)2015、スフルサット ディ ヴァルテッリーナ “チンクエ ステッレ”(Sfursat di Valtellina “Cinque Stelle”)2015、アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ “ベルターニ”(Amarone della Valpolicella Classico “Bertani”)2009をセラーに納めました。

2015年は天候に恵まれた年、それより恵まれたのが2016年、天秤にかける手も好かったのですが。取り敢えずセラーで熟成してもいい、と判断しました。


ヴァルテッリーナ

2019-06-21 11:55:52 | イタリアワイン

昨夜、抜栓したイタリアワインはスフルサート ディ ヴァルテッリーナ “カルロ ネグリ” 2003です。

2003年はとても暑かった年。リリースされてから12年過ぎ、酸がタンニンと果実味をスムーズに柔らかく取りまとめている様に感じます。緻密でふっくらした味わい。バルサミコ クリームのような香りにミネラリーな香りと味わいは複雑なとか、重層的なとか、ではなくシンプルに構成された印象を受けました。

あれやこれやと考えるより、グラスの中でゆらゆら揺れているワインに見入ってしまい、これだけで幸せな気分になります。


ジンファンデル

2019-06-20 17:11:50 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインは“アンクル ジン”サレント ジンファンデル アッパッシメント 2017です。ジンファンデルとありますが、イタリアならばプリミティーボになります。アッパッシメントとあり陰干しをした葡萄をバリックで熟成されます。

濃厚なイメージのあるプリミティーボは2010年頃から酸の不安定さが解消され、果実味が引き締まった印象に変化した、と考えています。このアンクル ジンも陰干しをすることでアルコール度数も上がるし、果実味も濃厚になるのでは、と思われがちですが。引き締まりあやふやな感じを払拭された果実味は「豊潤な」、と言い現わして差支えはない、と思います。フルーティーで芳ばしくスパイシーな香りに味わいは、意外にも煮蛤、赤貝、海鞘とのマッチングが出来るのでは、と思われます。