イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

カピテル クローチェ

2018-03-26 21:11:58 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはカピテル クローチェ(”Capitel Croce” Veneto I.G.T.)2007です。

最初に感じたことはリキュールのサンブーカの香りと瓜二つ、と思いました。オレガノやタラゴンのようなハーブの香りがほんのりとアフターに感じ、グレープフルーツのピールの香りを拾うことが出来ました。このサンブーコとグレープフルーツのピールのほろ苦さと果実味の掛け合いがとても面白いと思いました。

料理とのマッチングは難しいと思いつつ、コハダに赤貝がいけそうかな?


クビア

2018-03-12 14:34:17 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはクズマーノの“クビア” インツォリア(”Cubia” Insolia Sicilia I. G. T.)2010です。

このブドウはトスカーナではアンソニカと呼ばれています。酸の控えめな、淑やかな果実味が特徴です。、甘夏柑のマーマレード、マーコット、ネロリ油、ブラットオレンジの柑橘系の香りのオンパレードに、ちょこっとヒッコリーの香り。円熟した柔らかな酸にほろ苦さはとても穏やかなアフターがあります。

飲んでいる最中に、食材や料理とワインとの相性が思い浮かんできませんでした。何かが飛び抜けたワインではなく、華々しさのないおっとりした香りと味わいが、そうさせたのかもしれませ。しかし、美味しく有意義なワインでした。