イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

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2015-12-26 15:57:05 | イタリアワイン

今回抜栓したイタリアワインはヴァルテッリーナ スペリオーレ リゼルヴァ “ニーノ ネグリ”(Valtellina Superiore Rizerva “Nino Negri”)2007です。はつらつとした感じがまだ残っています。

香りはクランベリー、白い花、ナツメグ、煙草。しっとりした清楚な印象に整った構成をしています。味わいも構成が美しく整い、とにかく綺麗なワインだと思います。広いとか深い、と云った印象ではなく、まとまりが美しいく感じるワインです。私は好きですね、こういったワイン。複雑だとか重層的な、お高いワインはそれなりに価値があるのでしょうが。2000円後半のワインでも、見せ方の工夫次第で充分に楽しめるものだな、と関心をしました。


バローロ

2015-12-22 15:43:44 | イタリアワイン

今回抜栓したイタリアワインはバローロ レヴェルサンティ(Barolo REVARSANTI)です。このワインはアメリカ向けを多く扱うネゴシアンが出荷するバローロ。検査を受けたシールも貼ってあるので、原産地呼称は守られています。

このワインは、特価の案内があり購入しました。このタイプのワインは初めて扱います。多少不安はありましたが、インポーターを見て、試飲もせずにセラーに寝せています。本来、3ヶ月くらいはコンディショニングをしてから様子を伺うのですが、到着した、その日に抜栓をしました。

香りはつんとしていて、最後まで開いてはくれませんでした。味わいも甘さが前面に出てきて、酸とタンニンのバランスが悪く、ノイジーな感じでした。8から12ヶ月くらいのコンディショニングで酸の存在感が増してくると、バランスが良くなり。23年でタンニンが滑らかになるのでは、と思っています。その先はエイジングをしながら様子を見よう、と考えています。


グロミスのバローロ

2015-12-14 14:53:39 | イタリアワイン

今回抜栓したイタリアワインはグロミスのバローロ(Gromis Barolo Cerequio Conteisa)です。このワイン、1997年のエチケットではバローロ チェレクイオ コンテイザになっています。たぶん単一畑のチェレクイオ、と思われますが、確認を取ったことはありません。

色調は宝石のルビーその物、オレンジもエンジ色の反射はありません。一点の曇りのない、くすみもない、到って深い色調です。GAJAのワインを象徴するような58ミリのコルクでワインが封じ込められています。付き物の滓はありませんでした。

味わいと香りは触れるのが憚られます。とにかく綺麗なワインです。やはり、と思ったのがタンニンの軽やかさと上等なバルサミコのような酸の滑らかさです。何か、己の未熟さを窘められているような気にさせられます。と云うのも飲み進んでいく最中に、この程度の理解力で如何なものか、もっと研鑽を積まなければ、語ってはいけないような気がしたからです。

悠然と構えた美しいワインでした。