イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

ヴィエ ディ ロマンス

2018-02-26 11:06:06 | イタリアワイン

フリウリ イソンツォ シャルドネ “ヴィエ ディ ロマンス”(Friuli Isonzo Rive Alto Chardonnay “Vie di Romans”)2015のマグナムをセラーに納めました。

ヴィエ ディ ロマンスは以前、樽での発酵をしていましたが、今はステンレスタンクでの発行に切り替わっています。マロラクティック発酵はしていません。余計なニュアンスを引き出すのではなく、持ち得る性格を紡ぎ出すワインかな、と考えています。但し、記憶では

硬く酸が辛辣ではなく、今開けてもいいワインだ、と思っています。しかしながら、マグナムの白ワインしかできない、変化を期待しています。

テクニカルシートには、レギュラーボトルではピークは10年後、セラーライフは22年後になっています。


ゲヴュルツトラミネール

2018-02-23 13:36:46 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはA. A. ゲヴュルツトラミネール “クレインステイン”(Alto Adige Gewürztraminer “Kleinstein”)2012です。

ライチの香りと味わいは、はっきりと解りやすくトラミネールだな、と思います。ライチの印象が強く、他に3つくらいの香りを特定することが出来ませんでした。多分にバルサム、白桃、白い花だ、と思われます。それにもう一つあり、ペトロール香に変化しそうなミネラル香もあります。ペトロール香は重きを置いていないので、この日に開けて良かったと思います。熟成感を楽しむワインでは無いので、ちょうどいい頃かな、と思いました。


ネバリスター

2018-02-19 21:13:36 | イタリアワイン

長芋の新しい品種「ネバリスター」は去年くらいからスーパーで見かけるようになりました。このネバリスターはいちょう芋(グローブ状の平たい)と長芋の交配品種で、粘りはいちょう芋、外見は長芋です。種苗会社で育成された長芋ですが。長芋は種子繁殖の困難な栄養繁殖で栽培されます。F1であるかどうかは解りませんが、美味しい長芋です。

いちょう芋並みの粘りがあり、和風に出汁と卵で割ってもいいし、ビシソワーズを参考に料理を考えるのもいいのでは、と思います。

このほかにも同総研が開発した、きたねばりとトカチ太郎が市場に出回るもの、と思われます。


プティ アルヴィーヌ

2018-02-09 12:53:35 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはヴァッレ ダオスタ プティ アルヴィーヌ “Vig. ロヴェッタ”(Valle d’Aosta Petite Arvine “Vigne Rovettaz”)2010年です。

一ヶ月前に同じワインを抜栓しました。前回は確たる根拠がありませんが、ピークを過ぎた後の、姿がちょっと心配になりました。しかし、今回のプティ アルヴィーヌは四隅にまで端整な香りと味わいは、前回の心配を払拭させてくれます。変化と言えば、ミネラリー香りを拾うことが出来ませんでしたが、杉のような木の香りを感じとることが出来ました。酸を殆ど感じないノーブルなプティ アルヴィーヌは前回と同じ。ワインを楽しむに徹した飲みかたが、お似合いなのかも知れません。