イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

A. A. ヴァッレ イサルコ ケルナー プレポージトゥス

2017-03-28 21:03:13 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはアルト アディジェ ヴァッレ イサルコ ケルナー “プレポージィトゥス”(Alto Adige Valle Isarco Kerner “Prepositus”)2010です。

 

このワインは遅摘みのケルナーから造られます。甘さを結構感じますが、残糖感と言うよりは輪郭のくっきりしたスケールの大きい果実味に感じます。舌の上を柔らかさがコロコロと遊ぶような酸に。オレンジ ピールもしくは、マーマレードの滑らかなほろ苦さは。グラデーションが鮮やかで輪郭をきりっと描かれた味わいがあります。

 

ユリの花を思わせるような華々しい白い花、マラスキーノ チェリー、デコポン、ビワとクリーム ウエハースの春の陽気のようなほのぼのとした柔らかい香り。

 

5年ほど、セラーに寝かしていましたが、5年先を楽しみにしていいワインかな、と思っています。

 


これからローストするコーヒー生豆

2017-03-21 09:57:36 | イタリアワイン

今回、購入したコーヒー生豆はエクアドルのヴィルカ マウンテンとエチオピアのモカ “シャキッソ”G-1 ナチュラルです。

 

ヴィルカ マウンテンはエクアドル共和国ヴィルカバンバ村産。品種はブルボン種、ティピカ種です。

 

シャキッソはエチオピア連邦民主共和国シダモ州シャキッソ村TadeGG農園産、天日乾燥。品種は古来の原種、ウオリチョ、クルミ、品質等級はグレード1です。

 

どちらも初めてローストする豆です。モカは美味しいと思うか否かは別にして、選別方法、乾燥方法とグレードでおおよそ検討が出来ます。しかし、南米の豆は案内を見て決めました。以前の豆がなくなり次第、印象をお伝えしたいと思っています。

 


レ ヴォルテ

2017-03-16 11:52:42 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはレ ヴォルテ(”Le Volte” Toscana I.G.T.)2001です。

 このヴィンテージはサンジョヴェーゼ50%、メルロー35%、カベルネ ソーヴィニヨン15%、今のゼパージュはメルロー主体になっています。

 熟成感を期待してのエイジングではなく、何処までワインの体裁を保ってくれるかに、興味があり、セラーに納めていました。ほっとかれ感は否めませんが、ピークが過ぎている訳でもなく、構成が崩れている訳でもなく、フレッシュ感はしっかりあります。酸は苺を思わせるような柔らかさがあります。タンニンもしっかりと存在感があり、ベルベットのような滑らかさがあります。ラズベリー、桑の実、甘草、杉のような木の香りは、ほんのりと縁どられた優しい印象でした。

 サンジョヴェーゼが50%にも拘らず、外観はメルローに染められるかのように縁取りに藍を覆い、香りと味わいはカベルネに包み込まれてしんみりとしている、イタリアらしい淑やかさが、何だか、嬉しくなるようなワインでした。

 


新着ワイン

2017-03-03 12:09:57 | イタリアワイン

カッペッラッチョ2010とピニョーロをセラーに納めたところです。

 

プーリア州のアリアニコから造られるカッペッラッチョは2500円クラスのワインにしては、直ぐに味わってもタンニンと酸を楽しむことが出来、尚且つ経年経過を楽しむことが出来ます。エクセレント2010年、予定では1ヶ月もすれば、まとわり付くような果実味と味わいを楽しめるはずです。

 

ピニョーロはブットリオでもロサッツォでもないけれど、フリウリの大事なブドウです。以前は30年以上エイジングをしなければ開かないと言われていましたが、試飲の感想は直ぐにでも飲めると思いました。2500円クラスのワインでピニョーロの片鱗を楽しめる、と思っています。1ヶ月後くらいが楽しみです。