イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

パラッツオーネ社 オルヴィエート クラッシコ スペリオーレ “カンポ デル グアルディアーノ”2006

2010-08-06 10:30:45 | 食・レシピ

Photo Orvieto Classico Superiore “Campo del Guardiano”は単一品種で造られるワインが多いイタリアワインにあって、複数品種から造られる伝統的なワインです。プロカニコ(トレッビアーノ トスカーノ)50%、グレケット25%、ヴェルデッロ、ドゥルペッジョ(カナイオーロ ビアンコ)、マルヴァジーア トスカーナを合わせて25%をステンレスタンクで5ヶ月間の熟成の後に、瓶熟を凝灰岩の洞窟で16ヶ月間されます。現在はグレケットを増やすことで味わいを変化させる試みが取られているものと思われます。ある日、さるインポーターのワインリストを眺めていると、この凝灰岩の洞窟で瓶熟をさせているとの表記を見つけました。オリヴィエートの産出される地区では洞窟が多く、そこにストックされていると聞いたことがあり、比較的長期に亘り楽しめるワインであればと思い試飲リストに入れていました。
アプリコット、グレープ フルーツ、トロピカル フルーツ、フローラル、ミネラリーな優雅で馨しい香りは鼻腔をゆったりと押し広げます。柔らかさだけが浮かび上がるような華麗な酸と四隅にまで力強くみなぎる優美な果実味は、心地よい余韻を残します。とホームページのコメントはこのようにしました。
しかし、苦さがとにかく固い、軟かくなってくれるとは思うのだが。去年の10月に オルヴィエート クラッシコ スペリオーレ セッコ“トッリチェッラ”のレポートを載せましたが。複雑な要素が無いワインをエイジングすることで熟成香を得るか。複雑なことは解るが、苦さがグレープ フルーツのような苦さまで柔らかくなり。曖昧なフローラル、ミネラリーな香りが特定された時の、姿を期待が出来るでは、と思われたので、2年ほどエイジングさせることにしました。