イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

サンタマッダレーナ ピノ ネロ

2019-03-26 15:39:05 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはアルト アディジェ ピノ ネロ リゼルヴァ “サンタ マッダレーナ”(Alto Adige Pinot Nero Riserva “Santa Maddalena”)2009です。

ビンテージは2009年ですが、エイジングの影響は殆どない、と思います。果実味が豊かなに香りは、料理とのマッチングが大丈夫かな、と思われましたが。滑らかで優しい酸とタンニンから、青首とのマッチングを思い浮かびました。鳩や合鴨もいいと思います。ミネラリーでエッジの立った果実味は愚直なほどに素直な感じを受けました。ワインの果実味、ミネラル感と青首の個性はどちらがどちらへ、と譲り訳でもなく、融合する訳でもなく、何気に隣り合っている様を思い浮かべました。


セラーに追加

2019-03-08 17:04:33 | イタリアワイン

アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ “ヴィニェート モンテ サントゥルバーノ”(Amarone Della Valpolicella Classico “Vigneto Monte Sant’urbano”)2013をセラーに納めました。同時に納入されたのが、陰干しをしたプリミティーヴォから造られる「アンクル ジン」とエトナ山に隣接した畑のネッレロ マスカレーゼから造られる「ラヴィコ」です。

アンクル ジンは試飲したヴィンテージは2015年、納入されたヴィンテージは2017年でした。南イタリアましてや陰干しをされたワインですが、酸がとても可愛らしく感じました。但し、ヴィンテージ違いの影響の変化が楽しみでもあります。

ラヴィコはエトナに隣接した畑、とあります。今までは、エトナとは違う表現を見つけられずにいましたが、今回の試飲会ではミネラル感が好ましい、と感じました。そこで今回はじっくり向き合ってみたいと思います。


カンノーナウ ドゥーレ

2019-03-04 13:51:41 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはカンノーナウ ディ サルデーニャ リゼルヴァ “ドゥーレ”(Cannonau di Sardegna Riserva “Dule”)2008です。

デゥーレはリリースされた時が最も生き生きしているワインでは、と思っています。ナツメグやクローブのようなスパイシーな香りにダークチェリー、桑の実、オレンジピールの香りを感じました。味わいに不満はないのですが、無表情な硬い印象を受けました。セラーに放置されてふてくされているのかな、と思われ。そして、長くセラーに置くべきではないワインでは、と考えています。


セッコ ベルターニ

2019-03-01 12:46:23 | イタリアワイン

ベルターニ社のワインは長い付き合いです。このセッコ ベルターニもリッパソを取り入れ、ヴァルポリチェッラ ヴァルパンテーナに戻し、今はコルヴィーナ ヴェロネーゼとリッパソしたメルローから造られ、ヴェローナ I. G. T. としてリリースされています。

前々日は夜になっても気温が下がらない猛暑だった2003年、昨夜は天候不順の2014年を抜栓しました。難しい年でもそつなく造るワインはさすがだな、と思います。味わいは唐突としてはいないし、バランスも悪くはない、と感じました。しかし、リッパソしたメルローの影響を感じ取ることは出来ませんでした。