イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

ソアーヴェ ベルターニ

2020-06-19 15:12:22 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはソアーヴェ ベルターニ ヴィンテージ エディション(”Soave Bertani” Vintage Edition)2015です。

このソアーヴェは60%を、1ヶ月間収穫を遅らせ果皮と共に発酵し、ブレンドされセメント タンクで熟成されるワインです。果皮と共に発酵されてはいるが、オレンジワインの分類までには至らない造りになっています。しかし、4年ほど経過しているので黄金色の反射を見ることが出来ると思います。スモーキーでミネラリーな香りにネクタリン、オレガノ、ミネオラオレンジ。酸とほろ苦さは滑らかにかじられます。輪郭のくっきりした味わいは、旬の時シラズとのマッチングはいいのでは、と思います

ソアーヴェにもCruの概念が漸く取り入られました。Soave Consorzio Tutelaにアクセスし、CRU MAPを開くと区画の特徴、土壌解析など詳しく解説がされています。是非に見てください。


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2020-06-12 12:35:40 | イタリアワイン

ボルゲーリ ロッソ スペリオーレ “グラッタマッコ”(Bolgheri Rosso Superiore “Grattamacco”)2016、アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ ベルターニ(Amarone della Valpolicella Classico‵Bertani)2010とチロ ロッソ クラッシコ スペリオーレ リゼルヴァ “デューカ サンフェリーチェ”(Ciro Rosso Classico Superiore Riserva “Duca Sanfelice”)2017をセラーに追加しました。

グラッタマッコとアマローネは10年後以降に楽しみなワイン。デューカ サンフェリーチェは微妙なのですが、5年後10年後を期待して追跡したいと思います。

もう一箱はレ ヴィーニェ  ディ ザモのピノ グリージオ “ラマート”。ご存じのとおりピノ グリージオは果皮の色落ちがしやすいワインです。色落ちをかまわずに浸漬する方法は伝統的な手法だそうです。色調は赤胴色、赤ワインのような力強さがあるそうです。


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2020-06-09 15:45:38 | イタリアワイン

フランツ ハーツ社のマンナ(“Manna” Vigneti delle Dolomiti)2017とカパンナ社のブルネッロ ディ モンタルチーノ リゼルヴァ(Brunello di Montalcino Ris. ‵Capanna)2013をセラーに追加しました。

カパンナのブルネッロの区画は北部に位置しています。私なりのブルネッロの大雑把な捉え方は、繊細な北、優雅な南、洗練の真ん中です。明確な根拠がある訳ではないのですが、標高差がワインに個性を与えているように思えます。

何より以前、バンフィの講習会がありました。そこで醸造の責任者に域内のブルネッロの表現の違いについて、どのように捉えたら良いか聞いてみました。要約すると、地理的な条件は二つの川に近い標高の低い場所と600m以上の標高はブルネッロには不向き。そして、日当たりが不十分な斜面に面している畑に霧の発生の問題です。区画の特徴や個人的な見解を聞くことは出来ませんでしたが。ワイン情報誌のレポートに、風に関して触れたコメントを目にすることがあり、この辺に霧に対する気になる点があるのかな、と思いました。それにしても、ワインの個性は生産者によって畑の個性の理解で作られているのがイタリアンスタイル。まず、イタリア流のクリューの概念をしっかり作って欲しい、と思っています。

マンナはリースリング レナーノを主体に5種混合の白ワインです。フリウリの多品種混合白ワインとは背景のニュアンスが違います。ナッティーなニュアンスにカラメルのような香りに味わいは個性的だ、と思います。