イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

グラッタマッコ

2016-07-30 11:59:43 | イタリアワイン

新しくリストに加えるワインが到着しました。ボルゲリ ロッソ スペリオーレ“グラッタマッコ”(Bolgheri Rosso Superiore “Grattamacco”)2013です。先日のパレオの印象の余韻がまだ残っている最中の展示会で、思わず買ってしまったワインです。セパージュは若干違いますが、リストのラインに置いておきたいと思っています。

試飲の最中に特定できなかった香りが、レバノン杉なのか糸杉なのか、未体験なので解らないグリーンノーツの香り。最近悩ましく思っている香でもあります。複雑にバランスしたバルサミコ、森の黒い果実、艶ポイ土の香り。滑らかな酸とタンニン、ゆったりとした弾むような果実味。すでに飲み頃を迎えていますが、多分閉じてしまうのではないかと考えています。


ヴィトフスカ

2016-07-25 11:12:23 | イタリアワイン

昨夜のワイン会、ヴィトフスカをはじめエディ カンテのワインでした。ヴィトフスカはフリウリでも狭い地域で栽培されるマイナー品種。その他に、シャルドネやソーヴィニヨン全てが良かった。しかし、やはりと思ったのが白のエクストロ、セパージュは非公開になっていますが、フリウリらしい3~4種混合のビアンコ。これが一番美味しいと感じました。

料理も素晴らしいが、中でも豚ヒレ肉の火の通し方は見事。ナイフを入れると余熱で中心へ火が通って行く様は実に気持ちがいい。ワインに料理、良い一日をありがとうございました。


ボルゲリ ロッソ パレオ

2016-07-22 15:23:54 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはボルゲリ ロッソ スペリオーレ “パレオ”(Bolgheri Rosso Superiore “Paleo”)1997です。

先日より花の香りがそよそよと部屋の中に漂っていました。しかし、香りがどうしても特定できません。それが昨日、夕ご飯の買い出しに行く途中に公園に咲いていたシロツメクサ(クローバー)の花が咲いていました。これだと思い、確かめてみると納得。この香りは、パレオをリストに追加する際に、小樽から赤井川の途中の毛無峠の展望台の眼下に広がるシロツメクサの野原の記憶がヒントになりました。白い花の香りに甘いニュアンスを感じたときに私は使い、甘さが強ければレンゲの蜂蜜になります。偶然の重なりではありますが、出会いの楽しさでもあります。

新聞が写っています。これはワインを巻いていたクッション材です。中を開くと武蔵野版とあり、バックラベルを見て納得しました。バブルの熱が残っていた2001年ではあるが、長閑な一面を垣間見たような気がします。

甘さのある香りは蜂蜜のような濃厚さはありません。シロツメクサ、ラズベリー、マラスキーノチェリー、シナモン、ナツメグの香りは、フルーティーさの中にスパイスのアクセントを覗かせ。酸とタンニンの柔らかさは輪郭のしっかりした膨らみがあります。赤ちゃんの頬のような柔らかく温いような感じの味わいに心地よいアフターテイスト、後引きの良い優雅な余韻があります。


シロツメクサ

2016-07-21 18:09:36 | イタリアワイン

昨夜、風に乗って花の香りが部屋の中に漂ってきます。その時は香りの正体が思い出せずにいました。今日、夕ご飯の買い出しに行く途中の公園、ふと目をやるとクローバー(シロツメクサ)の白い花を見つける。多分これでは思い、香りを確かめると、確かに昨夜の香りを確認できました。この香りはパレオがカベルネ ソーヴィニヨン主体で造っていた時に感じた香りです。そこで、今晩はパレオを抜栓しようかな、と考えています。