

6番目のイタリアワインは、ボルゴーニョ社のドルチェット ダルバ 2011です。私はこのワインをチェリー系に分類しています。今までは、ドリアーニかディアーノ ダルバを扱っていたので、久しぶりに試飲することになります。しかし、手元の資料には何も残っていないので、何とも書けませんが。「ディアーノ ダルバでいいか。」くらいの軽い気持ちでリストアップした記憶があります。
さて、このワインはディアーノ ダルバと比べて若干苦みが太いかなと感じました。この苦みに伴う、ナツメグ、甘草、ユウカリのような、としか言いようのない、はっきりと云い切れない香りを特定できれば、ドルチェットを見分けることがで切るかもしれません。チェリー系とはいってもダーク チェリーの香りや味わいが主体であると思っています。酸やタンニンは控えめで、きれいで滑らか。特徴を掴みにくい味わいは、日常使いのワインの宿命みたいなところがありますが。しかし、決して主張が無い訳ではありません。数値化できない、ボキャブラリーのなさを嘆くしかありません。そこで今回も「こんな感じ。」と覚えるしかありません。
トレーニング3日目はサンタ マッダレーナのラグレイン、4日目はフック アン バッハを試飲しました。ラグレインはグズグズな状態でよくなく、あれこれ考えながら飲んでいると、写真を撮り忘れてしまいました。しかしながら、逆に不利な状態でも、八角やナツメグなどのスパイシーな香りを見つけることが出来ました。このことは、ブラインドで出されたときに、ラグレインだと見当をつけられればいいのですが、そう上手くいかないのが現実です。
4日目のスキアーヴァは、今まで意識して味わったことがないので、記憶の中に何もない状態になっています。第一印象はたっぷりした果実味とわずかに感じる酸とタンニンです。桑の実にダーク チェリーかなと思うような香りは、これも、たっぷりしています。外観も見通せないくらい濃い。しかし、どれも厚みがない。けれど、これがこのワインの特徴でバターを使った料理や、ジビエでも合わせられると思います。単純な構成が料理を引きたててくれるのではないかと思っています。ライト ボデイの赤ワインで肉料理を、いいと思いますよ。
トレーニング2回目はレスタ社のプリミティーヴォ ディ マンドゥーリア(Primitivo di Manduria)2010です。プーリア州でプリミティーヴォ100%から造られるこのワインは、短期間のコンディショニングでこんなにも変わるものかと、関心をしました。ワインリストのコメントには、あれこれ香りのことを書きましたが。すでに一体化していて、桑の実にプラムのフレッシュな香りに、何となくスパイシーな香りを見つけることができます。何といっても酸の味わいが素晴らしい、ポピュラーなバルサミコ酢よりよっぽど、美味しいように感じました。それは、酸の角が立っていないので、結構な酸があるのに酸っぱいと感じません。これならば、アイス クリームのトッピングに使えそうです。このうまうまな酸と初なタンニンが特徴だと思います。