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イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

9月18日に向けてのトレーニング初回

2014-08-30 09:30:56 | ブログ

Le_manfredi 9月18日に向けてのトレーニングを開始します。まずは、Aglianico del Vulture Re Manfredi 2010からです。サクランボやプルーンのダークな香り、恐らくチェリー フレーバーのワインの中で一番重い香りがするのではないか、と考えています。それにしても、まとまりよく構成された味わいに、ただ濃いワインとは言わせないバランスのよさを感じました。この価格で、これだけ楽しませてくれるのであれば、以前はOKと思っていましたが。一皮むけたようなワインになっています。味わいは、酸は何となくではあるが、サクランボを思わせるような気がします。タンニンは特徴をよく掴み切れませんでした。


バローロ ラ ローザ 1997

2014-08-29 09:22:02 | ブログ

Barolo_la_rosa1997 今回抜栓したイタリアワインはバローロ ヴィーニャ ラ ローザ (Barolo Vigna la Rosa)1997です。フォンタナフレダ社は1999年にワインの大幅な見直しをします。その前哨戦が1997年から始められています。前任のエノロゴが仕込んだワインを引き継ぎの後任のエノロゴが途中から熟成の工程を変更しています。今までの大樽での熟成からバリックや新樽を積極的に使用し始めた時期で、モダンバローロへ移行する最後の組かと思われていましたが。今にして思えば、基本は大樽熟成であるが、新たな表現を見つけ出していることが、今回飲んで解った気がします。バローロはアルヴェイザー型の瓶を使用していますが。フォンタナフレダは独自の形状をした瓶を使用しています。写真から解りづらいかも知れませんがコルクにはTENIMENTI DI FONTANAFREDAの文字がすでに刻印されています。
香りはとにかく奥行きがあります。複雑になり過ぎているために、特定することが困難で、フルーティーとしか表現ができません。しかし、7から9くらいの香りの線が意識の中に、とめどもなく緩々と伸びていくのは解ります。引き込むでもなく、抱きかかえるでもなく、只管に奥へ奥へと進んでいくような印象を感じました。バローロによくある、ドライフラワーの香りの印象はありません。息遣いが聞こえてくるような、フレッシュな香りと味わいがあります。抜栓したては、酸が覆いかぶさるように占めていましたが。10分くらい過ぎたくらいから、靄が急に風で飛ばされたように、クリアーで滑らかな酸とタンニンを感じることができました。グラデーションが豊かで深く、生き生きとした味わいがあります。余韻も深みに持っていかれるような感じがありました。


甲州 ファースト ボトル

2014-08-19 09:32:52 | ブログ

Photo 先日試飲した甲州 ファースト ボトルを追加で3本購入しました。ちょっとした発注ミスで納入されることになりましたが。先回、試飲しながら感じたことは、コンディションを整えてから、もう一度やり直しの試飲をしてもよいかなと、考えていたからです。楽しみは先送りにし、気長に取り組みたいと思っています。 因みに今の抜栓価格は3,200円です。


甲州 ファースト ボトル

2014-08-18 10:06:21 | ブログ

Photo 今回抜栓したのは、日本のワイン、甲州 ファースト ボトル(Koshu First Bottle)です。先々回に報告したワインです。香りや味わいに、新しい解釈を見つけられず、至ってオーソドックスな甲州に感じられました。コタレッラさんのことですから、何かやらかしてくれることを期待していたのですが。まずは、小手試しのファーストで、これからがあるのかもしれません。
白桃、グレープ フルーツ、白い花にセージのようなハーブの香り。透明感のある酸に静かに盛り上がる果実味はバランス良く清楚な味わいがあり。心地よい余韻を残します。


ヴァッレ ダオスタ “コルナレン”2008

2014-08-09 10:05:27 | ブログ

Cornalin 今回のイタリアワインは、ヴァッレ ダオスタ コルナレン(Vallée d’Aoste Cornalin)2008です。この州はフランス語圏に入っているため、イタリア語もフランス語も使われている州です。ボトルの上の二列がフランス語で、以後の小さく書かれている文字はイタリア語で表記されています。4年前にアンスティトゥのヴイッレルマン、マヨレと一緒に試飲用に各2本を取り寄せたワインで。その中で唯一エイジングをしっかり済ませてから試飲をしようと思ったワインです。今にして思えば、他の2本もこれくらいのエイジングを施してから抜栓をすれば、違った一面を見ることが出来るのではないか、と思っています。
最初に飛び込んできた香りは桑の実です。その後、瞬間的に感じた香りは木です。コメントに書いてあるような胡椒、甘草、ヒノキといった香りではなく、桜林の中、ただし花の香りは清楚な白い花の香りです。しかし、桜の木の香りとは書きましたが。確信があったのではなく、そのように思い浮かんだだけの香りです。このことは、次回の課題にしようと思っています。それは、ワインを入手しやすいインポーターが取り扱いを始めたからです。そして、コメント以外に変化しているのは、果実味にスケールの大きさを感じなかったことです。味わいのバランスが整うと、「調和のよい」の表現が、まさにぴったりだと思いました。