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イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

フィアーノ ディ アヴェッリーノ 2013

2014-09-10 09:03:28 | ブログ

Fiano_di_avellino 12番目のイタリアワインは先日と同じ会社のドンナキアラ社でフィアーノ ディ アヴェッリーノ 2013です。このワインは私の感覚の中にある印象を逸脱しています。それと言うのも、最初に来るはずのナッティーな香りやそこから来るオイリーな感じがない。柑橘系の香りや味わいが覆うようにして、解りづらくしているような気がします。ブラインド テイスティングで出されるワインは、最初の印象に次の印象にその次と絞りながら、銘柄を決めるのですが。この順番が違うと、本当に迷います。そして、このブラインド テイスティングの難しさは呼称が同じでも、作り手のスタンスの違いで、全く違うワインに感じられることです。多くのワイはエチケットを見せられて「あ~あ!」となり、ですよね、となります。しかし、その反省が次に生かされるとは、いい切れません。この感じを当日まで余韻として残っていればよいのですが。


グレコ ディ トゥーフォ 2012

2014-09-09 09:08:01 | ブログ

Gureco_di_tufo_2012 11番目のイタリアワインはドンナキアラ社のグレコ ディ トゥーフォ 2012です。グレコとしては、当店が扱っているフェウディ ディ サン グレゴリオと似ていると思います。白桃やアプリコット、洋梨、黄色い林檎の香りにナッツの甘皮のアフターがあります。飲んでいる最中に感じたことはサン グレゴリオはハーブのようなアフターなので、ここが違うと思いました。私の感覚の中にある印象と、目の前にあるワインが初めて一致しました。但し、味わいの感じはサン グレゴリオはパッツンとした張りがあり優雅で、ドンナキアラはパステル調の柔らかさがあり上品な印象があります。


トレッビアーノ ダブルッツオ

2014-09-08 09:17:07 | ブログ

Tebbiano_dabruzzo 10番目のイタリアワインはテッラ ダリジ社のトレッビアーノ ダブルッツオ2013です。先日のガヴィを味わっている最中に、ふっと思ったのが柑橘系の味わいのワインの違いが気になったからです。しかし、飲んでみると価格の差が倍あり、香りと味わいの複雑さや構成力の違いがあり。比べることに意味がないように思えました。何を決め手にするのか、決めかねているとワインがなくなりました。翌日、このコメントを書きながら、ポイントが何かないか思い返すのですが。柑橘系と言っても、その種類を絞り込めない。あえて決めるとすれば八朔、だが、思い浮かぶが決められない。後は、アプリコットにハーブの香り。この味わいと香りの関連付けることが上手くいけば、いいのですが。


ガヴィ デル コムーネ ディ ガヴィ “ラ メイラーノ”2012

2014-09-07 08:48:38 | ブログ

Gavi_lameirano_2 9番目のイタリアワインはブローリオ社のガヴィ デル コムーネ ディ ガヴィ “ラ メイラーノ” 2012です。定番のガヴィ ミナイアと同じような火打石のようなミネラリーで鈴蘭の香り。ただし、ミナイアは熟成中で飲んだことがありません。数年前にワインの展示会でインポーターの担当者と会話の中で、「そう言えば、昔のガヴィは鈴蘭の香りがしましたよね。」から始まり。それなら、ミナイアがぴったりである、と言われるままに導入を決めました。コメントは私の記憶にあるガヴィの印象と当時の会話から作ったものです。このラ メイラーノは構えのしっかりした強い酸があります。ここが解釈の違いかも知れません。しかし、口が曲がるほど酸がある訳ではありません。香りは柑橘系の香りが最初に飛び込んできます。その次に鈴蘭の香りにローズマリーと火打石のような香りが束になった香りを感じます。3つくらいの香りが混じり合っているような気がするのですが。ここがよく咀嚼が出来ない。とはいっても、この感じを当日に合致すればいいのですが。


イッポーリト チロ ロッソ “リベル パーテル” 2011

2014-09-06 09:30:38 | ブログ

Ciro_rosso 8番目のイタリアワインはイッポーリト社のチロ ロッソ クラッシコ スペリオーレ “リベル パーテル” 2011です。今まで試飲したワインから一転して、タンニンがしっかりあるタイプです。リブランディーのチロとちょっと雰囲気が違うワインです。固定的な観念でワインを見ていると、ガリオッポ種の個性を見誤りかねるような気がしました。といっても、醸造の方法を変えずにいるとは思えないので、ウォチィングは欠かせないと考えています。
新しい発見は、リブランディーのチロにはないスミレのようなフローラルな香りです。リブランディー以外のチロを飲むのは今回が初めてだと思います。リブランディーのチロでさえ2003年を心に引っかかることがあり、まとめ買いをし、毎年のように開けていました。出た結論は、熟成させることで違った一面を見せてくれることが解ったことです。その後のヴィンテージもスタイルを変えることでワインをより魅力的なものにしていると思われます。イッポーリトのチロはさらに進化した姿なのかもしれません。香りも味わい輪郭がくっきりしていて、ぼやけたところがありません。中間的な酸と比較的たっぷりしたタンニンの関係を記憶の中に入っていればよいのですが。