ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

教科書問題

2014-03-30 | Weblog
3月30日は大雨になるという予報どおりでしたので、予定していた『水無瀬川の水生昆虫と水質調査』は中止となりました。毎年、定点観測していたので残念です。

午後は茨木で開催された『教科書が本当に危ない!~教科書検定基準「見直し」の危なさ~』高嶋伸欣さん<琉球大学名誉教授>講演会に参加しました。

東京教育大学(現 筑波大学)付属高校教員として「生徒と一緒に授業をつくりあげてきた」という高嶋さんはたくさんの資料を基に、沖縄戦の集団自決の記述が教科書検定過程で書き換えられようとしたことに対し沖縄あげて反対運動が展開されたことや八重山の教科書選びなどを交えて、教科書問題の経緯、教科書検定基準見直しの背景、などを活きた授業のごとく語られました。

2014年度の検定<中学校教科書>より、教科書改革実行プラン(2013.11.15)に基づく改定教科書検定基準を適用する方針です。基準見直しにより、侵略・植民地支配・慰安婦問題などについて認めようとしない安陪カラーの政府見解を教科書に記載することになりかねません。教育委員会制度の見直し(地方教育行政の権限を教委から首長に移し、教育の独立性をなくす)とともに、教育の根本が問われる問題です。

教育委員会臨時会

2014-03-30 | Weblog
本会議前の3月24日に教育委員会臨時会が開催され傍聴しました。年度末にもかかわらず7件もの議案がありました。一部ですが報告します。

2014年度島本町教育・保育重点目標案については、保育所が教育委員会管轄になるにもかかわらず、重点目標の中に保育所・保育士ということが記載されていない部分が多々あることを委員から指摘がありました。4月1日から子育て支援業務や窓口が教育委員会で行われるのですが、内部でも協議が整っていないのではないかと不安になります。

いじめの防止等基本方針(案)については「議会でも意見があり、〈基本理念〉の中に『子どもの声を大切にし、子どもの最善の利益を考えます』という文言を入れました」と説明がありました。大綱質疑での提案を反映して頂け、良かったです。

2014年度全国学力学習状況調査結果の取り扱いについて審議されました。小学校6年-国語・算数、中学校3年-国語・数学に行われる〈2013年度も実施)全国学力テストについては「個々の学校名を明らかにした結果公表は行わず、町全体の結果を公表することにする。」という事務局提案に対し委員の皆さんの賛成で議決されました。「学校数が少ない本町では学校の序列化や過度の競争を生じる。公表による教育効果は得られない」という理由に賛意がありました。

学校別の結果公表をしないことは妥当なことですし、全国学力テストそのものも問われなければならないと考えます。一人ひとりの子どもに学ぶ楽しさや喜びをあたえる日々の授業が大事ですし、そのための少人数学級などの環境こそ必要と思います。



NHK

2014-03-29 | Weblog
議会を終えてほっとしました。町内の桜もちらほら咲いています。お花見の時期が来ましたね。

新しい年から始まった小さな集まり。2ヶ月に一度テーマを決め、深く学びあい語りあい、意見を表現する場を持っています。今日のテーマは「NHK」。籾井会長や経営委員の言動が問題になっていますが、放送の歴史を知り、戦争の時代の役割、時の政権との関係、放送法、受信料などについて、チューターのKさんに丁寧な準備をしてもらったおかげで、放送法第1条がいかに大事なことかよく理解できました。

女性の政治参加

2014-03-28 | Weblog
今日は福岡県飯塚市よりいいづか男女共同参画ネットワークのみなさん9名をお迎えし、女性議員50%の町議会について、人びとの新しい歩みでお話をさせていただきました。飯塚市は約10万人のまちで
女性議員は28名中2名しかおられない、とのことで女性議員を増やすために島本町議会に学びたいとの事でした。日ごろ男女共同参画の活動をされている方々です。熱心にお話を聞いて下さいました。

島本町の女性議員の推移によれば1981年に4名の女性議員が誕生しています。当時の下村町長は人権意識や男女平等の意識が高く、教育委員に女性の登用や女性議員候補者の掘り起こしなど積極的に女性の政治参加を勧められたそうです。当時の職員さんにお話をお聞きし、町広報誌縮刷版を繰ってみました。その後は徐々に増えています。政党も積極的に女性議員を選出していますが、過去5回の選挙を見てみると民主党からは一度も候補者がでていません。

府内の人口規模の同じ豊能町や熊取町も3名なので、比較しても多いです。女性の政治参加を特別視しない土壌があるように思います。審議会委員なども女性プランの目標50%をめざして、女性委員が増えてきています。国政選挙などの投票率も府内平均より10%高いですし、男性より女性の投票率が高く、政治への関心がある方が多いという特徴があります。

人びとの新しい歩みは女性議員を増やすことも活動の一つですが、自らの選挙と議員活動からしか論じることしかできませんので、客観的な分析が必要だと思います。世界での日本の男女平等の位置は136国中105位とランクが低いです。国政に占める女性国会議員数が少ないということが大きな要因です。そのことからして地方議会の島本町議会としても、女性議員が半数を占めていることを評価し、内外に発信できるようになれば、と思うのですが、どうでしょう。


2月定例会終了

2014-03-26 | Weblog
2月27日から始まった議会を終えました。最終日は各会派や各議員のよる2014年度予算案及び条例案、計15件に対する討論・採決が1日中続きました。

住民の人権侵害を招く恐れのある暴力団排除条例の制定・町営住宅条例の一部改正、清掃工場の長期包括民営化の検討費用やJR島本駅西地区開発に係わるまちづくり活動支援業務委託料、共通番号制度導入費用を含む一般会計予算、保険料や使用料の値上げとなる国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計・水道事業会計予算に反対しました。

水道事業会計について反対討論を掲載します。人びとの新しい歩みは賛否が違えばそれぞれが討論を行い態度表明します。
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2014年度水道事業会計予算に反対の討論をします。
地下水を水源とする島本の水道水供給が持続可能であるために大薮浄水場の中央管理センターの更新は必要な事業です。随意契約で大阪広域水道企業団へ工事委託しますが、丸投げとならないよう、事業の管理・監視を図るよう強く求めておきます。反対する理由を述べます。

1点目、すでに12月議会で消費税増税を転嫁し水道使用料の引き上げのための条例改正が行われ、その際も過去には転嫁せず対応した時期もあったことを述べました。水道事業会計の状況は内部留保資金は2013度末で約14億6千万円の見込みであり、使用料負担を軽減することも可能にもかかわらず、実施されないためであります。

2点目に水道事業の使命である水道水の安心・安全を担保するために水質検査を一部直営で実施していました。水質検査を担う職員の退職に伴い、本年度からは全面委託とすることについては認めがたいものです。7~8年前から、水質検査の技術継承を可能にするためにも職員の養成や採用などを委員会審査の度に強く求めてきたにも関わらず、その措置をとることをされなかったことについては厳しく問うものです。水質の安全確保と運転管理の適正化を図るため、水道事業体として責任のもてる現行の水質検査体制を維持してこそ、地下水による自己水が守られるものです。以上、理由を述べまして反対とします。

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3月27日より6月22日まで休会です。通年議会となりますので、審議すべきことがあれば議長が議会を召集することになります。


学校にPCB廃棄物

2014-03-20 | Weblog
先の民生教育消防常任委員会で村上委員が予算計上されている特定管理産業廃棄物処理業務について、詳しい説明を求めたところ、第三小学校でPCB(ポリ塩化ビフェニル)含有廃棄物が保管されていることがわかりました。今日は、戸田議員とともに教育委員会職員の立会いで、保管現場を確認しました。

昨年夏に小学校全校にエアコン設置工事をした際に、第三小学校では、キュービクル( 高圧受変電設備)の中にあったトランス(変圧器)と電柱に設置している開閉器を廃棄するに当たり分析したところ絶縁油に微量のPCBが含有していました。9月工事を請け負った業者の分析結果で判明したものです。トランスは重量530kgで絶縁油160ℓ、開閉器は重量63kgで20ℓで、その中に低濃度(微量)PCBが含まれています。

PCBは健康被害を発生させたカネミ油症事件などでよく知られているよう毒性が強いものなのでもちろん製造はされていませんが、古い電機機器にはPCBが含まれているものもあるのです。ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法に基づきPCB廃棄物の管理や収集・運搬、処理についても厳重に行われなければなりません。特別管理産業廃棄物管理責任者の設置も義務付けられています。教育委員会職員が昨年2月に管理責任者の認定者となっています。

本年度、6月頃までには特定管理廃棄物として処理するため許可業者に収集・運搬を業務委託をし、富山県の処理業者に処理をしてもらう、とのことです。トランスなどは校舎裏側の非常階段下にバリケードで囲み、ブルーシートをかけて保管されていました。「さわらいでね」という掲示はありますが、とても適正管理とは言いがたいです。

廃棄物処理法に基づく「特別管理産業廃棄物保管基準」に従い、飛散・流出・地下浸透・悪臭発生の防止などが定められています。保管場所の表示も「特別管理産業廃棄物PCB廃棄物保管場所 関係者以外立入りを禁止する 管理責任者○○ 名称 連絡先○○」と掲示板を設けなければなりません。またPCBの揮発防止及び廃棄物が高温にさらされないことや腐食の防止などの措置が必要です。強く改善を求めました。

子どもたちの過ごす場所に保管するにはあまりにもズサンな管理ですし、なぜもっと迅速に処理ができなかったのか、環境保全や公害防止などの認識が乏しすぎます。

画像:第3小のPCB廃棄物保管場所

議員全員協議会&議会運営委員会

2014-03-20 | Weblog
昨日は午後1時半より議員全員協議会が開催されました。次期選挙管理委員会委員及び同補充員の指名推薦について確認しました。26日本会議に提案され選挙で決まります。

2時からは議会運営委員会で傍聴しました。26日の後半の本会議の議事日程協議がされました。2014年度予算に対する各会派及び議員による討論・裁決を行います。一般会計補正予算案も提案されています。

受理している意見書案について取り扱いの議論があり、これも26日の議会運営で賛否の集約があり、所定の要件(議員の4分の3の賛成、12名)を満たせば議案上程となります。意見書は「4月からの消費税増税の中止を求める意見書」(提出団体 消費税をなくす大阪の会)です。

地方自治法第99条には「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる」と定めています。4月からは通年議会となりますので、定例会まで何ヶ月も取り扱いを保留するということのないようにし、積極的に地方議会として、国会や政府に意見表明していきましょう。

秘密保護法の撤廃を国に求める意見書は昨年12月6日の成立後、同法の廃止・撤廃・凍結を求める地方議会の意見書は、衆参両院で受理(受理予定も含む)したものだけでも1月中旬現在で45件にのぼっています。

子育て支援に関するニーズ調査

2014-03-18 | Weblog
午後3時より第二回島本町子ども・子育て会議を傍聴しました。
「役場の機構改革」(4月より教育子ども部子育て支援課が幼稚園・保育所・学童・子育て支援を所管)、町の附属機関に係わる条例・規則について」「内閣府子ども・子育て会議の審議内容について」「教育・保育提供区域について」「ニーズ調査結果」について審議されました。

地域型保育事業、放課後児童クラブ(学童保育)の基準については、今後、市町村が条例で決めることになります。

「教育・保育提供区域について」は事務局としては保育所、幼稚園の需要量を見込み、施設の供給量などサービス提供する区域は「島本町を一区域とする」ことが提案され、了承(?)されました。会長から委員に諮られ決するという流れもなく、進行について事前に会長と打ち合わせしているのかな、と思われるような場面がありました。

子育て支援に関するニーズ調査結果は2015年度から始まる島本町子ども・子育て支援事業計画に反映されます。就学前の子どもおよび小学生のいる全世帯を網羅する形でニーズ調査は行われ、就学前児童(配布数1496)46.3%、小学生児童(配布数1292)43.7%の回収率で、ニーズは反映できる、と担当者は強調していますが、回収率はあまり良くなかったのではないでしょうか。

子ども・子育て支援に関する事業量の見込みなどは年度内に大阪府へ報告することになっているそうです。本来は報告前に子ども・子育て会議に示す必要があったのでは?
担当は後でも修正できる、と説明していますが。

次回は4月中旬から下旬に開催されるとのことです。
議会としても2014年度は条例制定や改正をしなければならないので新制度の仕組みをしっかり研修しておかなくてはなりません。


子ども・子育て会議

2014-03-17 | Weblog
明日、「第二回島本町子ども・子育て会議」が開かれます。

2015年4月施行予定の「子ども・子育て支援新制度」に関する事業計画の策定・進捗管理などについて、保護者の方を含む子ども・子育て支援の当事者などの意見を聴くための会議であり、島本町の子どもや子育て家庭の実情を踏まえて施策を実施していくことを目的とされています。委員は、子どもの保護者や幼稚園・学校を代表する方、学識経験者等で構成されています。

他自治体ではすでに4~5回の会議が開催され、新制度にかかわり国の子ども・子育て会議で決まったことを順次説明されたり、ニーズ調査の中間報告をされたり活発に行われています。新制度は、かなり複雑ですし理解するのも大変です。島本町においては開催回数が少なすぎます。会議録はホームページに載っていますが資料もアップして、制度の内容がわかるようにしてほしいですね。

第二回では子育て支援に関するニーズ調査(就学前児童及び小学1年から6年生までの児童の保護者対象)の報告があります。どうぞ、みなさん傍聴して下さい。


□「第二回島本町子ども・子育て会議」
3月18日(火)午後3時より 役場地下・第4会議室
傍聴定員10名(受付30分前より)

*町のホームページに会議の案内が載っていません、と書きましたが掲載されていたそうです。すみません。次回からは分かりやすいようにトップページに載せて下さいね。

画像:庭の満開のサクランボ

町営プール開設見送り

2014-03-16 | Weblog
明日は民生教育消防委員会の3日目、2014年度一般会計(教育費)・国民健康保険事業特別会計・後期高齢者医療特別会計・介護保険事業特別会計の審査をいたします。質疑終了後、条例案および各会計予算案の討論・採決となります。

教育費では町営プールの開設見送りについて、質疑が交わされると予測します。地方自治法に定める公の施設である町営プールを廃止する場合は、町営プール設置条例の廃止を議会で議決するという重い判断なくしてはできません。ところが今回、施政方針で示されているのは開設見送りという方針。理由は老朽化が著しく安全快適な運営を継続することが困難なためということ。実質利用できず、住民(特に子どもたち)は不利益をこうむるのですから、議会や住民に納得できる十分な説明がなければなりません。

画像:若山台調整池 今日もゆうゆうとオシドリは水面を泳いでました

核のごみ

2014-03-16 | Weblog
所管の委員会の合間の休日。
庭のサクランボも満開、金木犀の木でウグイスが啼き、畑ではカリフラワーを収穫、春の訪れです。

昨日は「100,000年後の安全」のDVD上映会でした。フィンランド・オンカロの高レベル廃棄物処分場を描いたドキュメンタリーです。18億年も動いていない地層のところに処分場は建設されています。それでも科学者たちは10万年後の安全は保障できないことを伝えていました。

国内の原発の使用済み核燃料の貯蔵量は各原発敷地の貯蔵と六ヶ所再処理工場を含んでも1万7315t。日本の高レベル廃棄物(ガラス固化体)は約27400本あります。これは使用済み燃料をガラス固化体換算も含めているものです。ガラス固化体1本は広島原爆約30発分の死の灰とされています。このような高レベル廃棄物の地層処分ができるところが日本にあるのでしょうか。

先日も愛媛県伊予灘沖で震度5強の地震が発生、伊方原発の近くで、建設計画のある上ノ関原発(山口県)にもさらに近いところが震源地でした。地震国に原発や核廃棄物処分場をつくることの危険性を問うドキュメンタリーでもありました。

画像:カリフラワー 娘の作る夕食のクリームシチューに入る予定

DVD上映会「100,000年後の安全」お知らせ

2014-03-12 | Weblog
週末の催し、DVD上映会のお知らせです。ご都合つきましたらご参加下さい。

◇ DVD上映会「100,000年後の安全」 ◇
~フィンランド・オンカロの世界初の高レベル放射性廃棄物処分場を描いたドキュメント映像

誰にも保障できない10万年後の安全。放射性廃棄物の埋蔵をめぐって 未来の地球の安全を問いかけるドキュメンタリ-。

果たして54基の原発がある地震国の日本で、高レベル核廃棄物の処理など可能だろうか。
問われる核のごみの後始末もできない原発推進の日本。地震国に安全な処理は不可能では?

□3月15日(土)pm1:30開演 (79分)

□島本町ふれあいセンター3F 第4学習室

     参加費500円 申込み不要

□主催:ぴあ・ネット/100万年の会


画像:去年の夏 海より望む大飯原発


さよなら原発

2014-03-10 | Weblog
日曜日には、「さよなら原発3・9関西行動」が大阪市北区民センター・扇町公園で開催されました。午前中の小出裕章さん講演会のみ、島本のみなさんと一緒に参加いたしました。

小出さんは丁寧に福島原発事故や放射能汚染の状況を説明され、「『放射能から子どもたちを守るために』、私達大人たちは、こんな事故を引き起こした責任、罪もない子どもたちを被曝させてしまった責任を持ち行動しなければならない。今、子どもたちを守らないなら私は私自身を許せない」と自分自身に、そして参加者に鋭く問いかけるものでした。

当日はパレードも行われ7000人の方が参加されたそうです。採択された《集会決議 》を掲載させていただきます。

                   《集会決議 》
あの日から3年。しかし福島原発事故は終わっていません。放射能汚染により、いまだに、14万人以上の人々が、住み慣れた家と大切な故郷を追われて暮しています。そのうち2万9千人が劣化の進む仮設住宅で寝起きしているのです。長引く避難生活の苦しみの中で亡くなった「震災関連死」は、1600人を超えました。そして、多くの人々が「放射線管理区域」レベルの汚染地での生活を強いられています。小児甲状腺がんなど健康被害も続出しています。

原発事故の収束作業では、多重派遣、ピンハネが絶えない状況のなか、1日当たりおよそ3000人の労働者が被ばくしながら働いています。これからも、除染作業や、汚染水管理、廃炉に向けて、長期にわたり高線量で過酷な被ばく労働にさらに多くの労働者が動員されようとしています。 太平洋への放射能汚染水の放出も止まらず、世界中が批判しています。最近も約100トンの汚染水がタンクから漏えいするなど、高濃度の放射能汚染水の漏えい・流出が続いています。

福島原発事故の原因が不明なまま、そして、地震動の過小評価、避難計画などの問題を残した
まま、政府は再稼働を認めようとしています。「原発事故が起こる」ことを想定しておきながら、他方で、要支援者の避難は計画さえ立てられず、避難計画は破綻しています。そもそも何十万人もの避難計画など立てられません。放射能の大量放出、メルトダウン、メルトスルーをも想定した危険な再稼働審査が進んでいます。絶対に許すことはできません。

私たちは、原発現地の人々と連帯し、再稼働させないたたかいに力をそそぎます。とくに、関電の、大飯3、4号機、高浜3、4号機の再稼働に断固反対します。高浜原発でのプルサーマルの再開にも反対します。 超危険な高速増殖炉「もんじゅ」や再処理工場も動かしてはなりません。管理体制を含め「もんじゅ」の破綻は誰の目にも明らかです。危険ばかりか、今後何百年にも渡って何十兆円という費用負担を市民に押しつける核燃料サイクルはまっぴらご免です。

また、日本は、トルコ、インド、ベトナムなど、世界各地に原発を輸出しようとしていますが、倫理的にも許されるものではありません。 原発がなくても電気は足りることが、誰の目にも明らかになりました。私たちは、国と東電の原発事故の責任をはっきりさせ、発送電分離、再生可能エネルギーへの転換を求めます。

「将来の世代に先送りせずに、今の世代が責任をもつべきだ」などと言って、政府は放射性廃棄物の最終処分場を立地しようとしていますが、まずすべきことは、将来の世代に残す放射能をこれ以上増やさないために、原発ゼロを決定することです。
この愚かな原発時代を終わらせましょう。それは私たちの責任です。福島原発事故で被害を受けた人々、被ばくした人々への責任、世界中の人々への責任、そして、子どもたち、未来の世代への責任なのです。
             2014 年 3 月 9 日 さよなら原発 3.9 関西行動 参加者一同

写真:Save life from nukes ステッカー(島本の市民が作成、配布中です)

明日から委員会で予算審議

2014-03-06 | Weblog
朝から雪がちらついていたかと思えば、窓越しの陽射しに春の訪れを感じる日でした。議会真っ最中です。昨日、前半本会議4日間が終わりました。明日からは常任委員会での新年度予算審議が始まります。町のホームページには町長提案の議案は未だに載っていません。分厚い予算書の一部ですが、ブログには主なもののみお知らせします。

◇3月7・10・11日 総務建設水道委員会(戸田議員所属)~2014年度予算および条例審議
・暴力団排除条例案
・執行機関の付属機関の条例改正案~清掃工場包括運営検討委員会・いじめ等対策委員会などの設置
・職員定数条例改正案~定数は現行と同じ279人、機構改革で保育所職員・子育て支援担当が教育委員会へ移動、消防職員4人増員
・町営旧宅条例の改正~暴力団の入居を制限するため 

◇3月13・14・17日民生教育消防委員会(平野所属 委員長です)~2014年度予算及びに関条例審議
・青少年問題協議会設置条例改正案~委員の委嘱基準・会長の設置および選出の方法を規定。委員定数を20人以内から12人以内へ。
・消防団員の定員、任命、給与、服務等に関する条例改正案  

◇ 2014年度予算(一般会計104億4400万円 前年度比16.6%増)主なもののみ

共通番号制導入予算           調査334万8千円、住基システム改修 2022万3千円
人権文化センター耐震化                           751万1千円
動物愛護対策猫の避妊・去勢手術助成                  12万2千円避難勧告マニュアル更新(内水ハザードマップ及び桂川の決壊など勘案)     263万2千円
住民ホール解体撤去工事                        9914万4千円
清掃工場包括運営検討委員会報酬及び検討業務               604万2千円
道路ストック総点検事業                            780万円
旧高槻交通跡地建物取壊し等事業                     690万円
JR島本駅西地区まちづくり活動支援業務                  180万円
臨時福祉給付金事業(消費税引上げに際し低所得者に支給)全額国費    7891万6千円
子育て世帯臨時特例給付金事業(消費税引上げに際し子育て世帯に支給)全額国費3649万4千円
障がい者グループホーム開設支援事業                   200万円
子ども・子育て支援事業計画策定事業                  1364万1千円
第2保育所耐震診断                           507万9千円
第2幼稚園耐震診断                           150万円
小学校4校耐震補強工事実施設計業務                      8750万円
子ども読書活動推進事業(学校図書館に専属職員配置 小学校に2名)        378万円
中学校給食棟設計業務(2中に設置、1中に配送する親子方式)           1350万円

◇国民健康保険事業特別会計
一人当たりの年間保険料 105,534円(平均 7.2%増)
◇介護保険事業特別会計
第6期保健福祉計画及び介護保険事業計画策定業務           4729万5千円
◇水道事業会計
大薮浄水譲中央管理センター更新工事委託(大阪広域水道企業団へ)債務負担行為(2014年度から2015年度)  777万4千円
水道共同検査業務委託 (水質検査の全面委託)           1100万円

* 歴史資料館で図書の返却コーナー設置
* 町立プールの開設見送り(施設の老朽化が著しく安全な運営が困難なため)
* いじめ防止等基本方針の策定
* 公共施設適正化基本方針策定およびそれに基づく計画を検討

◇後半議会 3月26日(水) 2014年度予算に対する討論・採決 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

♪3月8日(土)13:30~14:45 円山野外音楽堂 バイバイ原発3・8きょうと
金子勝さん(慶応義塾大学経済学部教授)講演 集会後デモ

♪3月9日(日)10:20(開場)10:40(開演)大阪市立北区民センター
さよなら原発3.9関西行動-すべてのいのちと未来のために」小出裕章さん講演  扇町公園 集会・パレード

♪3月15日(土)13:30~ 
DVD上映会「100,000万年後の安全」フィンランド・オンカロの核廃棄物処分施設
のドキュメンタリー(79分)
場所:島本町ふれあいセンター第4学習室   参加費500円 定員100名(先着順)
主催:ぴあ・ネット 

♪3月30日(日)14:00
 高嶋 伸欣 さん 講演会   資料代1000円
…教科書検定基準「見直し」の危なさ…
場所:茨木市福祉文化会館202室
主催:教科書問題を考える北摂市民ネットワーク




オシドリのいる調整池

2014-03-01 | Weblog
27日から定例議会が始まっています。一般質問も終えました。

若山台調整池については川口町長は「若山台調整池の売却方針は白紙にしない!」と明言しています。平野は「島本町環境保全基本条例に反する」「調整池を廃止・売却することについては防災・農業用水活用・自然環境保全という点で町住民の意見を二分するので、住民意向調査(アンケート)を実施すべき」と求めましたが、これまでの答弁どおり「総合的に検討する必要がある」という事に留まりました。次号の議会リポートで詳しく報告いたします。(下記に1回目の質問のみを載せます)

1.自然環境保護のために若山台調整池の売却方針の撤回を
① 2013年7月策定の若山台調整池雨水調整機能検証業務委託報告書によれば、調整池を全面廃止するのではなく、A・B調整池の縮小・統合の案を示した報告書となっています。一定防災上の観点を考慮されたものと判断しますが「今後の方針としては集中豪雨への備えなど安全性の確保を図ることはもとより、今後の行財政運営などの観点も踏まえ、総合的に検討を行い、適切に判断する必要がある」と12月会議で答弁されています。町長は調整池の売却方針を白紙に戻すことは考えていないのですか。理由も含め見解を問います。

②B調整池では毎年冬にはオシドリが観察されています。オシドリは大阪府レッドデータでは「要注目」京都府レッドデータでは「絶滅危惧種」指定の鳥類です。図鑑によれば「平地から山地にかけての広葉樹が覆い被さるような薄暗い水辺を好む。カシやシイなどのドングリを好んで採食する」ということなので調整池周辺の植物が生息環境に重要であることがわかります。さらに調整池は大阪府天然記念物指定のツブラジイ、島本町自然環境調査で確認された重要種のフクロウやアオバズクの生息環境となっている大阪府自然環境保全地域に指定された若山神社周辺にも連なっています。若山台調整池一帯約3ヘクタールの開発については、生態系に影響を及ぼすという視点から、どのような見解をお持ちですか。

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〈今後の予定〉
3月4日(火)2014年度町長の施政方針演説及び予算説明
      即決議案 ・国民健康保険条例改正案~賦課限度額の引き上げ
           ・2013年度一般会計補正予算(追加分) 町営鶴ヶ池跡地売却財産収入増額、第二            中学校耐震工事費(国の補助金により2014年度事業予定を前倒し)
           ・源泉徴収税の徴収漏れに係り町負担分の計上(水道事業会計も同様)
 
      議事の進行によれば、施政方針及び予算に対する大綱質疑に入るかもしれません。
3月5日(水)大綱質疑 人びとの新しい歩み は平野が行います。   
25日朝、ぎっくり腰になり、議場の椅子に長時間座るのが苦痛でしたが、今日は整体で治療を受け、少し楽になりました。今月末まで議会は長丁場ですので、気をつけたいと思います。

*近隣の方から、今日も調整池はオシドリで賑わっている様子のメールを頂きました。