ひらのかおるタウン通信

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学校にPCB廃棄物

2014-03-20 | Weblog
先の民生教育消防常任委員会で村上委員が予算計上されている特定管理産業廃棄物処理業務について、詳しい説明を求めたところ、第三小学校でPCB(ポリ塩化ビフェニル)含有廃棄物が保管されていることがわかりました。今日は、戸田議員とともに教育委員会職員の立会いで、保管現場を確認しました。

昨年夏に小学校全校にエアコン設置工事をした際に、第三小学校では、キュービクル( 高圧受変電設備)の中にあったトランス(変圧器)と電柱に設置している開閉器を廃棄するに当たり分析したところ絶縁油に微量のPCBが含有していました。9月工事を請け負った業者の分析結果で判明したものです。トランスは重量530kgで絶縁油160ℓ、開閉器は重量63kgで20ℓで、その中に低濃度(微量)PCBが含まれています。

PCBは健康被害を発生させたカネミ油症事件などでよく知られているよう毒性が強いものなのでもちろん製造はされていませんが、古い電機機器にはPCBが含まれているものもあるのです。ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法に基づきPCB廃棄物の管理や収集・運搬、処理についても厳重に行われなければなりません。特別管理産業廃棄物管理責任者の設置も義務付けられています。教育委員会職員が昨年2月に管理責任者の認定者となっています。

本年度、6月頃までには特定管理廃棄物として処理するため許可業者に収集・運搬を業務委託をし、富山県の処理業者に処理をしてもらう、とのことです。トランスなどは校舎裏側の非常階段下にバリケードで囲み、ブルーシートをかけて保管されていました。「さわらいでね」という掲示はありますが、とても適正管理とは言いがたいです。

廃棄物処理法に基づく「特別管理産業廃棄物保管基準」に従い、飛散・流出・地下浸透・悪臭発生の防止などが定められています。保管場所の表示も「特別管理産業廃棄物PCB廃棄物保管場所 関係者以外立入りを禁止する 管理責任者○○ 名称 連絡先○○」と掲示板を設けなければなりません。またPCBの揮発防止及び廃棄物が高温にさらされないことや腐食の防止などの措置が必要です。強く改善を求めました。

子どもたちの過ごす場所に保管するにはあまりにもズサンな管理ですし、なぜもっと迅速に処理ができなかったのか、環境保全や公害防止などの認識が乏しすぎます。

画像:第3小のPCB廃棄物保管場所

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