ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

憲法は平和・人権のバックボーン

2009-07-26 | Weblog
昨日開かれる予定だった島本反核・平和・人権フェスティバルは雨のため中止となりました。今年は22回目となるのですが、中止は初めてです。

5月から3回の実行委員会、町内・街頭でのビラまきなど行い、当日も朝からテントや机などを運び込む準備をしていましたし、各組織・団体も模擬店等の準備万端でしたので残念です。それでも、準備を通して町内で平和・人権問題に取り組む組合や市民活動しているみなさんと交流できることも貴重なことでした。

展示については18日から1週間、ふれあいセンター1階青少年コーナー、4階ギャラリーに平和・人権・環境に関することなど、それぞれの参加団体が意見表明や活動を伝えることができました。3つの市民グループで活動している私は「ぐるーぷ・いのちとくらし」で『改憲リーフレットの問題点について』、「島本・緑と水を守る会」では『ヒメボタルについて』、「ぴあ・ネット」では『べてるの家について』の展示に関わりました。

『改憲リーフレットの問題点について』は、総務省が「平成22年5月18日から『憲法改正国民投票法』が施行されます」というタイトルで1500万円をかけ500万部作成し自治体にばらまいているリーフレットに関することです。ふれあいセンター受付横のラックにも目に付くように置かれています。

内容は「憲法改正国民投票法の流れ」を「国会の発議」から「国民投票運動」、「投票」「開票」の段階ごと説明。「国民投票制度」と「国民投票実施」の実施とは全くべつものなのにあたかも来年からに実施されるかのような印象を与えます。

2007年5月、安部政権時に衆議院では審議不十分、参議院では18項目もの付帯決議がつけられ強行採決で成立した国民投票法は欠陥法で、憲法を変えるための改憲手続法です。選挙年齢の18歳への引き下げの法整備や最低投票率制度について、広報周知のための広報協議会の中立性・公平性の検討、公務員の運動規制など、実施には検討すべき課題がたくさんあります。

憲法改正論議は緊急課題でもなく憲法改正案の審査をする衆参両院憲法審査会も動いていませんでしたが、6月11日衆議院で審査会規定を強行採決しました。そのことは、許しがたいことです。
総務省もすでに見切り発車で、既成事実化するため、すでに08年予算で大量のリーフレット作成、09年予算で国民投票システム構築。町議会当初予算でも費用が計上されました。

憲法改正原案の発議には衆参両議院の3分の2の議員の賛成が必要とされています。憲法に違反する一切の戦争法には反対です。9条をはじめとする憲法改悪につながる動きには反対していきます。そのためにも衆議院選挙では憲法を変えない、そして新自由主義的政策から脱却する政治を行う候補者・政党で選択します。



写真は 憲法をテーマとした展示の一部 
改憲リーフレットと「戦争ホーキ」(毛糸と小枝で作成したホーキにミニチュアに憲法9条の条文を載せたメッセージカードを添えたもの~ふぇみん作成)


大新東㈱(ふれあいセンター指定管理者)の独禁法違反

2009-07-20 | Weblog
6月議会が終わりました。川口町政2期目にあたっての施政方針、それにもとづく補正予算、国の経済対策による補正予算審議と6月23日から7月16日まで、1日延長しての長ーい議会でした。詳しくは「ひらの議会リポート」「議会報告会」でお知らせをいたします。

改選後とあって、新しい議員の活躍を応援しようと初めて議会傍聴するという方も多かったように思います。新しい議員の選出により町政や議会への関心をさらに広げていくという効果があるということがわかりますね。

3期目の議員として、また会派「人びとの新しい歩み」も澤嶋真紀子さん・戸田靖子さんと新しいメンバーで本格議会に挑むということで緊張が抜けない日々でした。特に議会運営の民主化、活性化を後退させないという「人びと」の主張や意見に対して、議長も議会運営委員長も真摯に耳を傾けようとされたのか、中立・公正・公平にすすめる努力をされたのか、課題の残る6月議会でした。

力不足も実感しますが、前期まで議会運営については異議を唱えていた共産党会派から、まったく発言がないことでかえって孤立化させられているという現象もあるのかな、とも感じています。

5月臨時議会からこの間、菅議長との面談は5回に及びました。会派から要望した場合と議長から求められた場合と両方です。

① 臨時議会の議員期末手当条例改正案に対する戸田議員の討論の機会を議長の議事進行のまずさで逸したことへの異議申し立て
② 理事者がこれまで行ってきた議案説明を実施しない、ということについての議会として要求すべき、との申し入れ
③ 議長より6月議会の議案に対する資料請求へのクレームあり。請求どおりに提出させることを要求し実施される
④ 乳児連れの住民に対して傍聴を許可しなかったことへの対応について説明を求める
⑤ 町長の閉会の挨拶(大新東㈱の件含む報告)について、町長に文書提出を求めたところ、「議長と相談する」とのことであったので「理事者に文書提出を求めるよう」要望 (提出させられない、との返事のためテープで確認)


町長の閉会の挨拶の中の2件の報告については、1件は新型インフルエンザ感染の報告(町ホームページ参照)、2件目はふれあいセンター指定管理者の大新東㈱に関することです。重要なことなので、テープ起こししました。以下、その内容です。

「ふれあいセンター指定管理者で公用車の運転管理業務を委託しています大新東㈱および幼稚園バスの運転管理業務を委託している㈱セノンの2業者が、国土交通省の公用車管理業務の入札において独占禁止法に違反する行為を行ったとして公正取引委員会から排除措置命令及び課徴金の納付命令を受けたとの情報を一昨日受けました。詳細については、現在調査中でございますが、本町といたしましては、このことを重く受け止め、2業者に対しましては、適切な対応を行ってまいりたいと考えています」

詳細は議会に報告するとのことです。
追記:議会運営に関することは、一部、7月17日各会派がまとめた議会運営等の検討課題に加えて提出しました。

写真は国の緊急対策臨時交付金4000万円を使い、電気式に替えるふれあいセンターの空調ガスヒーポン


島本町議会(後半)議会のお知らせ

2009-07-07 | Weblog
今夜は七夕さま。
クールアースデーということで夜8時から全国一斉に消灯やライトダウンするよう呼びかけられています。政府(環境省)の呼びかけにのるのは気がすすみませんが、節電を自分の家に課すことも大事なことと、いつもより一つライトを消しました。残念ながら曇り空で全く星は見えません。

来週14日(火)、15日(水)は6月定例議会の後半議会が開かれます。
昨日、一般質問の通告後、午後に議会運営委員会が開かれ議案が明らかになりましたので、お知らせします。

◇諸般の報告:請願、2008年補正予算(施策分)各常任委員会審査報告
◇第 1 号請願 駅前無料駐輪場の即時再開と有料駐輪場の利用料
の大幅値下げを求める請願~討論、採決 *建設水道常任委員会では不採択でした。~賛成:高山(共産)、澤嶋(人びと) 反対:清水(自民)、東田(民主)、岡田(公明) 敬称略

◇第43号議案 平成21年度島本町一般会計補正予算(第2号)
◇第44号議案 平成21年度島本町介護保険事業特別会計補正予算(第1号)
◇第45号議案 平成21年度島本町公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)
◇第46号議案 平成21年度島本町水道事業会計補正予算(第1号)
*第43号議案から第46号議案まで議案ごとに討論、採決

◇第47号議案 平成21年度島本町一般会計補正予算(第3号)~「経済危機対策」を名目として国の第一次補正により1兆円の「地域活性化・経済危機対策臨時交付金」が各自治体に配分され後半議会に交付金事業の補正予算として追加提案されます。島本町には1億530万5千円交付されます。

同交付金は厳しい地方財政の支援が目的で、地域の実情に応じて、地球温暖化対策や安全・安心の実現などの対応などに活用できるとのことですが、ふれあいセンターのエアコンをガスから電気に変更する費用4000万円、清掃工場改修工事の追加、交通バリアフリー事業としてJR島本駅から役場までの道路の点字ブロック設置、公園のフェンス、遊具等の整備など電気設備工事や道路・公園等の公共工事がやたらと目につく内容となっています。

人びとの新しい歩みの大綱質疑(戸田議員担当)で、緊急経済対策の交付金を活用して新型インフルエンザにより臨時休業した福祉施設の減収分を補填することを要求していました。その点については今回の交付金をわずかですが活用することになりました。
*追記 町の負担金・補助金の支出は25%なので、同様に減収額の25%のみ助成するとのこと。介護保険事業所の補助率は12.5%です。事業所の安定運営を考慮して補填100%助成すべきです。
・障害福祉事業所運営助成 6事業所32万円(町補助金をあわせると34万7千円)
・介護保険事業所運営助成 7事業所36万4千円(町補助金を合わせると39万4千円)

加えてIT(情報技術)環境も整える「スクール・ニューディール」政策による交付金もあり、電子黒板などの費用も計上されています。一部の業界は特需となるかもしれませんが、根本的に経済不況の打撃が解消されるとはいえません。

追記:健康増進事業補助金で子宮頸がん・乳がん検診無料クーポン配布1271万8千円も計上されています。

◇一般質問 補正予算審議の後に7名の議員が行います。自由民主党クラブ、公明党の会派はどなたも一般質問はしません。

高山議員 
1.割り増し賃金支払いを求める
2.適切な固定資産評価のために
3.大沢地域に投票所の設置を求める
4.JR島本駅自由通路に有料広告スペースを作り、財源確保を求める。

澤嶋議員 
1.「事務所」として申請した『島本健康モールビル』の本当の建築用途は何ですか?
2.保育所・幼稚園における危機管理は万全ですか?

外村議員 
1.町が実施する物品購入、請負工事発注のあり方について
2.町が実施する各種アンケート結果に対する行政の対応に
ついて
3.本町における「子供の貧困」関連について

藤原議員 
1.由緒ある水無瀬神宮に町営プールは似つかわしいか
2.健康モール建設での工事協定書はどうなっているか

平野議員 
1.町営住宅跡地開発事業に係り島本町及びフジ住宅は住民との約束を果たすべき。
2.都市住民が参画できる農園事業および農地の保全について

河野議員 
1.住民参加のまちづくり-開発指導要綱の改善・条例化を
求める。
2.自営業女性の実態調査と権利擁護を求める。

戸田議員 
若山台住宅の住環境ルネッサンスについて
~若山台の課題は、島本町の課題です~

写真:7月4日 保育のゆうべ(町立第2保育所にて)