ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

しまもと広域行政・合併問題学習会&総会案内

2011-07-27 | Weblog
 しまもと広域行政・合併問題学習会も昨年5月に第1回目を開き、6回の学習会を重ねてきました。会として正式発足してこの夏で1年になります。総会と学習会の案内チラシを掲載をいたします。どうぞ、どなたでもご参加下さい。


           しまもと広域行政・合併問題学習会
          WE LOVE❤しまもと「町の歴史文化を知ろう!」
       ~ ふるさと島本案内ボランティアの会によるスライド上映 ~

・8月6日(土)午前10時~11時  開場 9時45分
・ふれあいセンター1階 健康教育指導室  参加費300円 申込不要
・主催:しまもと広域行政・合併問題学習会


3月17日に公表された「高槻市・島本町広域行政勉強会の中間報告」は、本来の目的であったし尿処理の課題解決が述べられていない一方、「高槻市・島本町は合併を重要な課題と認識」と明記されています。合併を目的として再開された勉強会であったと言わざるをえません。また、去る6月11日には中間報告についての住民説明会(主催:島本町)が開催され、100名を超える参加者がありました。質疑応答では、合併効果額や両市町による共同事務処理効果額の試算根拠の曖昧さを指摘する声や、歳入についての試算(合併すれば交付金の額は縮小する)がまったく示されていないことへの疑問の声が寄せられ、この問題への関心の高さ、深さがわかりました。

さて、今回は、町の魅力を再発見する「WE LOVE❤しまもと「町の歴史文化を知ろう!」を開催し、豊かな町の歴史文化に注目してみたいと思います。「ふるさと島本案内ボランティアの会」のみなさんのご協力を得て、町内にある史跡や里山の天然記念物をスライド上映でご紹介いただきます。地域再生の鍵は、本来その地域のなかにあるものです。すでにあるものを再発見、再認識し、今現在の島本町に欠けているものを補っていくという発想こそが、持続的なまちづくりのスタートラインではないでしょうか。
はじめてご覧になる方も、すでにご覧になったことがある方も、ぜひご参加ください!お待ちしています!

午前11時からは第2回総会を行います(12時終了予定)
内容:2010年度活動報告・会計報告 2011年度活動計画案など
一口500円の会費を募りますのでご協力ください
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■第6回学習会「高槻市との広域行政勉強会・中間報告を受けて」 ※中間報告:町のHP参照
4月23日、高槻市・島本町が発表した中間報告の内容をもとに座談会形式でフリーな討論を行いました。焦点であった「島本町し尿処理課題」のワーキング(作業部会)が二回開催されているものの、一回目は島本町の現状、二回目は高槻市の現状が書かれているだけで、どのような課題の解決策を議論したのかが示されていません。

一方で、合併効果額として「約5億円~約20億円」という数字が明示されていることに多く疑問の声が出されました。また、合併効果額の試算も広域行政の共同事務処理効果額も、その根拠や内訳が実に曖昧であるにもかかわらず、「最後に」として「高槻市・島本町は合併を重要な課題と認識しており」と明記されています。全般的に、島本町を知るうえで参考になる資料がよくまとめられているという声もあり、高槻市と比べて財政状況が著しく劣っているわけではないということが確認できたことは成果といえます。


議員研修

2011-07-26 | Weblog
前期議員研修が、7月25日午後1時30分より地方自治法改正をテーマにして行われました。講師は全国町村議会議長会 議事調査部長の三宅 達也氏です。町村議会を取り巻く状況ということで、地方自治法改正(議会関係分)について、また全国の議会改革の動向について講演をしていただきました。

議員定数の法定上限〈島本町の人口では法定数26人 条例上は16人〉の撤廃や議決事件の範囲の拡大〈法定受託事務についてはまだ施行されていない〉、地方分権改革推進計画に基づく義務付けの廃止など地方自治体の自由度の拡大を図るための措置がなされています。議員定数については、国は増やせとも減らせとも言っていないが、地域でしっかり議論を願いたい、ということだそうです。質疑では「多様な意見を反映できるよう議員は増やすほうが良い」との見解を述べられていました。

議決事件の拡充などは議会改革特別委員会で議論している内容でもあり、参考になりました。何のための議会改革か見失ってしまいがちになりますが「議会改革とは地域の民主主義を実現すること」という言葉に目標が定まりました。

前任の方にも、これまで議事運営について問題があった時(不当な扱いを受けたとき)には、個人的にもご相談や問いあわせをしたりお世話になっています。全国町村議会議長会議事調査部は町村議員の強い味方でもあります。

写真:ツチアケビ 〈2つ前の記事の写真の鳥居の横で見つけました。居候植物と言うそうです〉

住民への安全・安心についての報告

2011-07-26 | Weblog
住民の安全・安心に係ることで町長から2件の報告が議会にありました。

1件は7月22日に「淀川の水道原からの放射性物質の検出について」という〈報告〉で大阪府広域水道企業団から情報提供されたものです。以下、掲載しますが、町ホームページのトップに載せるべきです。
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淀川の水道原水からの放射性物質の検出について

〇 平成23年7月21日、大阪府健康医療部環境衛生課が、公衆衛生研究所実施の環境放射能調査において、6月29日に淀川(守口市大庭町)で採水した水道原水から、ごく微量の放射性物質が検出された旨、報道機関に発表しました。
〈別紙〉 しかしながら、今回の測定結果はごく微量であり、そのまま飲用したとしても健康に影響のないレベルです。
〇 企業団では、原水及び水道水(村野浄水場)について、3月から毎日、5月からは週3回、放射能を測定し、これまでに放射能は全く検出されておらず、企業団の水道水が安全であることを確認しています。また、その結果はすべて、企業団のホームページで公表しています。
〇 企業団では、今回の大阪府の報道発表を受けて、本日念のため、大阪府の測定地点に近い庭窪浄水場および三島浄水場の浄水について、放射能を測定し
た結果、いずれも検出されず、安全であることを確認しました。
〇 企業団では、今後とも放射能に関する監視体制を継続していきます。また、放射能が検出された場合は、その結果を公表するとともに、適切な対応を講じ
ていきます。

と言う内容で(別紙)は大阪府が環境放射能水準調査結果のデータが載っています。
「6月29日に淀川(守口市大庭町)で採水した水道原水(浄水処理する前の水)から、次のとおり放射性物質が検出されましたのでお知らせします。」
・放射性セシウム134   0.00033 ベクレル/L
・放射性セシウム137   0.00023 ベクレル/L
・放射性ヨウ素 131   0.0010  ベクレル/L
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2件目の報告は、7月25日「島本町立第二保育所の給食におけるアレルギー対応食と離乳食の取り違えについて」の報告です。

内容要旨は「平成23年7月19日、第二保育所において食物アレルギーの児童2名(1歳児男児及び女児)に対しアレルギー対応食と取り違え,同クラスの一般児童用の離乳食を与えてしまった。職員が気づき途中で食べることを中止させ男児の口の周りには発疹があり、女児には特に反応がなく、しばらく様子を見ていたところ男児の発心も数時間後には収まった。~誤食が起こった原因等としてアレルギー対応食と離乳食の鍋は同型・同色で鍋のふたには明記していたが配膳の際、ふたが入れかわっていた~再発防止策を実施するとして、アレルギー食には異なる鍋を使用する。対応食が完成したらひとりひとりの分を碗に入れ、ラップをかけ名前とクラスを記入する。配膳を別にする。対応マニュアルの見直し、職員の研修を実施する~」というものです。

保育所では大きなアレルギー事故が二度起きていますので、正直、また起きたのかと重い気持ちになりました。本日、民生部長及び次長から説明を聞きましたが、マニュアルを徹底できていれば起きなかったことです。幸い、大事に至らなかったものの、あらためて再発防止の徹底指導を求めたいと思います。マニュアルについては事故後の対応が抜けているので、対応を検討し加えるよう求めました。

細心の注意を払いながらの業務がスムーズにできる職員体制にあるのかも追跡していきます。

写真:モエギアミアシイグチ



若山神社のきのこ観察

2011-07-25 | Weblog
7月23日(土) 若山神社のきのこ観察会でした。10時に若山台バスセンターで集合。
講師は上田 俊穂さん(関西菌類談話会)です。例年よりきのこは少ないとのことでしたが、若山神社境内、池周辺、太閤道への林内あたりまででも、いろんな種類のきのこが見つかりました。

豆のさやのようなマメザヤタケ、白いお乳のような液がでるチチダケ(うどんだしに美味とのこと)、鋲のような小さなオレンジ色のビョウタケ、テングタケなど50種類ほどありました。

きのこは植物でも動物でもなく菌類です。木の中に菌糸を蔓延させて相手を溶かして栄養を吸収するのだそうです。きのこは樹木にたよって生きているので、木の多いところにでます。きのこは植物や動物とつながっている、というお話は不思議です。是非、機会がありましたらきのこ観察に参加されて上田先生のお話をお聞き下さい。きのこの虜になりますよ。

若山神社では白いレースを広げたようなキヌガサタケは6月頃には観ることができます。

写真:若山神社の小さなお稲荷さんの祠 鳥居にきのこが生えています。
   このあたりはパワースポットだとか・・・。



教科書採択

2011-07-25 | Weblog
7月22日(金)9:30より教育委員会定例会を傍聴しました。
来春、中学校で使用する教科書の採択とあって教科書会社関係者で教育センターは一杯です。14名の傍聴希望者がありましたが抽選で、私を含め10名のみ傍聴できました。選定委員会委員長より具申した内容が説明され、教育委員からの質問や意見に教育推進課職員が答え、教科ごとに採択されました。

学ぶ立場の視点から、また島本町の教育が大事にしている憲法や平和や人権などを評価の基準にされた選定結果でした。歴史を歪曲した内容や女性差別的記述のある教科書でなくて安心しました。

写真:教育センターに置かれた作品

20周年 近畿市民派議員学習・交流会

2011-07-25 | Weblog
7月21日、近畿市民派議員学習・交流会を高槻市議会・島本町議会の市民派議員8名で共同開催しました。会場は高槻市議会で行いましたので議会事務局のご協力があってこそでした。感謝いたします。奈良県、京都府、兵庫県、大阪府の50名近い市民派議員の方々にご参加いただきました。今回は第80回目、1991年に発足して20年という記念すべき会合を担当することができました。

20年前の当時は市民派議員も少数で議会内で孤立し、他自治体の議員と連携・交流することを求める声に応え、長谷川俊英堺市議が呼びかけて発足したものだそうです。私は南部由美子元議員が島本町で開催された時(1997年ころ)に初めてスタッフとして参加しました。

当日は、「福島原発震災と自治体」「近畿の原子力防災-現状と課題-」というテーマで講師に末田一秀さん(はんげんぱつ新聞編集委員、自治労脱原発ネットワークアドバイザー)を招いて1日集中して学習しました。原発の仕組みや放射能の影響という基礎知識から福島第1原発事故について、また原子力防災が全く役に立たず、住民の被曝を拡大させたことなどデータに基づき丁寧にわかりやすく話されました。いまだ、収束していない、放射能を出し続けている福島原発事故から学び、自治体議員として何をすべきか真剣に考える機会となりました。

また、高槻市の放射能汚染対策(核燃料輸送事故対策)について防護服や測定器の実物も展示していただき、高槻市消防本部の職員さんにご説明をいただきました。装備も町レベルとは格段に違うことがわかりました。活動の際に消防隊員がつける放射能測定線量計のアラーム警報の値が25ミリシーベルトです。島本町消防の場合は30ミリシーベルトですので、被曝を抑えるためにも警報値をより低くすべきです。

「議会広報紙」を比べてみよう、とうことで、学習会参加メンバーの所属する議会の広報誌を持ち寄り、事前に評価し、まとめたものを報告しみんなで議論しました。一般質問の発言者氏名の有無や審議の内容がわかるようになっているのか、それぞれの議会で大きく違うことがわかりました。

高槻市の市民派議員の皆さんとの共同運営は、日頃の交流があってこそですが、広域行政が必要な時ですので協力連携は島本の市民派議員としても貴重な機会でした。講師の末田さんをはじめ開催にご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。

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海江田経産相が23日のテレビ番組で、原発事故現場の作業員が「線量計つけず作業、頑張っている現場の人は尊いし日本人の誇り」と称賛したことが24日の新聞記事で報道されていました。労働安全衛生法で原発で働く労働者の健康管理のため、作業時に被曝線量の測定装置を付けて線量をはかるよう義務付けられています。労働者を犠牲にするのも厭わないという姿勢は、国民の命より東電優先、経済優先というのか、許しがたいです。

女子サッカーの差別撤廃スピーチ

2011-07-20 | Weblog
あまりスポーツには縁がないのですが、女子サッカーの優勝は嬉しい!
FIFAワールドカップではベスト8以降の試合で差別撤廃“say no to racism”のスピーチを行うことになっていて、日本代表チームのスピーチ(以下に掲載)には『にほんの女子』も励まされます。
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日本代表チームは、人種、性別、種族的出身、宗教、性的指向、もしくはその他のいかなる理由による差別も認めないことを宣言します。

 私たちはサッカーの力を使ってスポーツからそして社会の他の人々から人種差別や女性への差別を撲滅することができます。

 この目標に向かって突き進むことを誓い、そしてみなさまも私たちと共に差別と闘ってくださるようお願いいたします。

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島本町も女性差別撤廃を掲げる、あらたな男女共同参画社会をめざす計画づくりが始まります。初めての実態調査の結果はどうでしたでしょうか。公募委員を交えながら、人権啓発施策審議会で審議されますので、ぜひ傍聴しましょう。(私は同時間にある教科書採択をする教育委員会議の傍聴があり、残念です!)

【人権啓発施策審議会 開催日時】
7月22日(金曜日) 午前9時50分から 
島本町役場地階 第四会議室 

◇会議の議題
案件
・辞令交付
・会議
 1. 会長等の選出について
 2. 部会の設置について
 3. 男女共同参画社会をめざす計画について
 4. その他


写真:羽化したばかりのセミ <家族が拾ってきたもの。羽化を見届けて、すぐに放しましたよ>

福島の子どもを放射能から守れ

2011-07-19 | Weblog
福島市の放射能による土壌汚染が広がっています。チェルノブイリの「避難の権利」区域または「避難の義務区域」以上の放射線量を検出されています。

「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」他5つの市民団体は7月5日、参議院議員会館での記者会見で発表しました。神戸大学大学院の山内知也教授に依頼して市内4ヵ所を土壌調査した結果、すべて10,000 Bqベクレル/㎏を超えたとのことです。

10,000Bqは「放射性同位元素等による放射線障害防止法に関する法律」とその関係政令が定める放射能濃度の下限数量。最高値は46,540Bq/㎏で土壌汚染が広がっていることが判明し「子どもたちは高いレベルの放射性物質で遊んでいるということで、早急な避難が必要」と山内教授は指摘されています。

市民団体は「現行の避難区域外においても線量の高い地域を避難区域に設定すること。とりわけ妊婦や子どもたちの避難が一刻も早く必要であり、自らの判断で避難する住民に対し、補償や行政サポートを行うということを国として明言することが不可欠」と訴えておられます。菅首相も『脱原発』を宣言しているならば、今、目の前の放射能汚染拡大による被害を抑えることに全力を注がなくてはいけないでしょう。

福島市は福島第一原発から約60数キロです。若狭湾の原発から島本町までの距離は63km。ひとごととは思えません。

注)チェルノブイリ事故により設定された「避難の権利」区域は185キロベクレル/平方メートルから555キロベクレル/平方メートル 「避難の義務」区域は555キロベクレル/平方メートル~

写真:共同購入している太刀魚のみりん干し~芦浜産直出荷組合の塩干魚 ラベルには芦浜原発反対~私達は海に生きる、海を守り抜くために のメッセージ










大原野で就農

2011-07-18 | Weblog
10日午後は、戸田靖子議員が主宰する「第四回まなびとひろば」の講演会に参加しました。
学校法人による大学立地の提案がある島本駅西側ですが、農地を残して欲しい、という思いで開催した、との挨拶がありました。そのことに応えて、思いを同じくされる方々が多く参加されていたのではと拝察します。

京都大原野で就農する若者『ビレッジトラストつくだ農園の渡辺雄人さん』のお話は興味深いものでした。非農家からの農業参入は遊休農地を貸してもらうのが難しいのですが、渡辺さんは地元との交流のある同志社大学の有機農業塾で学んでいたことで、信頼を得られたのだそうです。

同じような志の若手の農業者7軒13人で、農薬を使わず少量多品目の作物をつくり、自ら販路を得て、安全な食べ物を求める消費者とつながりをもたれています。体験農業などで参加する人たちの交流する機会をつくることでさらに人のつながりができるとのこと。農地5反で生活できる収入があると断言されていたことに、希望が見えます。若者の仕事の場所、虫や鳥がいる環境で子どもが育つ、大人も学習する場として、農園があり、田は人が手を入れて田にするいうことで佃つくだ農園と名づけたそうです。

市街地農地の役割は大きいと再認識しました。いい企画をありがとうございました。

写真:学校法人による大学立地の提案がある桜井農地

まちづくり基本条例施行記念講演

2011-07-18 | Weblog
7月10日は〈まちづくり基本条例施行記念講演〉『島本町のまちづくり基本条例とこれからの地域住民活動』」として新川達郎さん(同志社大学大学院総合政策科学研究科教授)のお話を聞きました。

「なぜ、まちづくり基本条例や自治基本条例が制定されるのか」ということを丁寧に説明され、「条例は自治体の憲法であり、まちづくりの基本理念や原則を定めたものである。町の大事な問題は住民参加で取り組むことなどを決めたもの」と町の条例の特徴を噛み砕いていただきました。住民がまちづくりの主体になるためには情報公開・情報共有が重要であることを力説されていました。

住民の皆さんの参加は少なかったですが、質問は傾聴すべきことが多々ありました。

「コミュニテイ活動へ支援する、と条例には書いてある。既存の団体には補助金が交付されているが新たな住民活動への支援がない。同じように町は支援すべきだが、どのように考えますか」との質問がありました。

新川さんは「他の自治体では補助金をゼロベースにして支援を受けたい団体・グループは申請し、審査をして補助金を交付するかどうか決めるところもある」と助言されていました。公益活動に対する支援については公平・公正でなくては真に活性化しないと私も思います。改革の良い機会ですので、既存の団体のみ優遇することを見直す英断が必要です。

また、理念条例を形骸化させず実行可能にするためにも、今後住民投票条例、パブリックコメント条例、市民活動推進条例など個別条例も作っていかなくてはなりませんね。(議会での条例審議で提案しています)

写真:講演のようす

祝島

2011-07-18 | Weblog
原子力産業の最前線で生きる六ヶ所村を撮った「六ヶ所村ラプソディー」などで知られています鎌中ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」を見ました。最終日の7月8日高槻セレクトシネマに駆け込むと市民運動で交流のある方々のお顔も見えました。

「フクシマ」原発事故後、どのようなエネルギーを選択するのか、今、私たちは問われています。<もちろん、これまでも問われていたこと)

映画は脱原発を国民投票で決め、2020年までに石油にも依存しない社会づくりをめざしていますスウェーデンの再生可能エネルギーにシフトしていく様子が伝えられています。また、山口県上関町で中国電力の原子力発電所の建設計画が進められており、この原発予定地の真向かいにある祝島の人びとの生存権を賭けた28年に及ぶ原発反対の闘いと暮らしをドキュメントで撮ったものです。福島原発事故後に観ると、この島のように自然と共生して生きる暮らし・命を犠牲にして原発は成り立つのだということ、電気を都会に送っていくのだということをつきつけられます。良い映画でした。

もうひとつ、祝島を撮った映画があります。纐纈(はなぶさ)あや監督の『祝(ほうり)の島』です。島本でもこの夏に上映しますので、ぜひご覧になって下さい。
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【1000年先にいのちはつづく…! 映画『祝(ほうり)の島』上映会~原発のない未来を~ 】     
❤ とき:8月27日(土)開演 午後2時 (開場午後1時30分)上映時間105分
❤ ところ:島本町「ふれあいセンター」3階 第四学習室  
(JR島本駅・阪急水無瀬駅より徒歩7~10分) 
❤ 料金:1000円〈当日のみ〉 
❤ 定員100名〔先着順〕 
❤ 主催・問合せ:ぴあ・ネット 075-962-2597(ハタナカ)

チラシの絵は西村繁男(「おふろやさん」「やこうれっしゃ」などの作家)さんです。

被災地派遣職員による報告会

2011-07-18 | Weblog
7月7日10時より、東北大震災の被災地に派遣された消防本部・自治防災課・上下水道部職員の報告会がありました。消防本部は緊急消防援助隊として地震発生当日に被災地に向けて出発、13日から行方不明者の捜索と救急救助・消火活動をされました。現地の災害の凄まじさとたくさんのご遺体に向き合う辛さを体験されたこと映像を通して理解できました。第1班・第2班合計8名の方が援助隊に参加されています。

自治防災課の職員の方は志願して派遣され、甚大な被害の陸前高田市の施設で物資の搬出入・仕分け業務に当たられたそうです。物資は集まっているが、搬出がほとんど無く、住民に情報が届いていないことに要因があるのではと指摘されていました。

上下水道部からは2名、陸前高田市・応急給水支援活動に従事し、各戸に給水をする任務に当たられました。高齢者の方が多く、非常に感謝されたそうです。

この報告会は被災地の状況や救援・支援のあり方などを一緒に共有したいと議会議員からの要望を受けて、開かれたもので、今後の町の災害対策に活かしてゆきたいと思います。報告された職員の方にはお忙しい中、時間をとっていただきありがとうございました。

島本町災害応急対策実施要領は東北大震災後の4月に改正され議会にも配布されました。さらに細やかな避難の仕方、避難所運営などについても検討が必要です。

写真:災害用マンホールトイレ (水無瀬川緑地公園)

自然エネルギーと持続可能な地域社会〈飯田市と阿智村)〉を訪ねるツアー

2011-07-11 | Weblog
7月4日~5日は、いつも財政の勉強会でお世話になっている初村尤而先生のお誘いで大阪自治体問題研究所の「自然エネルギーと持続可能な地域社会〈飯田市と阿智村)〉を訪ねるツアーに参加しました。

環境都市として有名な長野県飯田市は人口約10万人、周辺市町村と「定住自立圏構想」に基づく提携を結び、小さな自治体を活性化させていこうとする試みの中心にある都市です。メガソーラー、地場産業振興センター、平和時計マイスターなどを訪問しました。

『低炭素都市づくりの実践~市民の意志あるお金で取り組む自然エネルギーの普及促進』についてNPO法人南信州おひさま進歩にお話をお聞きました。環境省・飯田市が協力し市民が出資者となり公共施設の屋根にソーラーパネルを設置する太陽光共同発電所事業や木質ペレットなどのグリーン熱供給事業に出資するファンド事業など、島本町でも実践したい取り組みです。

阿智村は小さくても輝く自治体の代表で、岡庭一雄村長の住民自治による行財政運営について学びました。「住民一人ひとりの人生の質を高められる、持続可能な村づくり」のために、が総合計画のスローガンです。予算編成を住民参加で行っておられますが、個人でも団体でも自治会でも平等に予算要求でき、職員が村の中に入っていて、議論し予算案を作っていくのだそうです。有力者や団体を有利に扱うということはなく差別しない、ということが徹底されており、不公平感が払拭され、行政への信頼が増します。住民自治とは何かが実践としてわかり、カルチャーショックでした。形ばかりの住民参加では自治は育ちません。

公民館活動が自治のベースになっていて、要求や課題がでれば行政は住民と一緒にまず学習します。自分たちで解決する力がつき自治意識も高まります。議員を通して要求することはなくなり、議員は政策で勝負する、本来の議会の役割を果たすことができます。同時に馴れ合いでなく、行政と議会が協力して村をつくるという実践が見えました。昼食も女性たちが出資して立ち上げた食堂のお弁当でした。地元の食材を使ったもので、本当においしかったです。この事業も協働活動推進課の職員が支援・協力されています。

宿泊した阿智村の昼神温泉は清流の川のほとりで景観もすばらしかったです。

視察の案内の森裕之教授〈立命館大学〉の自治を尊重する長野県への熱い思いがしっかり伝わってきました。まったく逆行した府政運営をする大阪府知事に学んで欲しいものです。2日間、濃密な視察でした(我が議会の視察を反省します)。初村先生をはじめ同行のみなさまには大変お世話になりました。

写真:岡庭一雄村長 林茂伸協働活動推進課長兼社会教育係長

教育の独立性

2011-07-11 | Weblog
7月1日午前9時30分からは教育委員会議臨時会を傍聴しました。
新しい教育長が決まる予定です。議会で選任同意した岡本克己教育委員から挨拶がありました。短い挨拶の中にも教育委員会の独立性について触れられ、ぐ~んと信頼感が沸きました。でも教育長を決める案件に入ると「傍聴者は退出を!」ということで肝心のところは非公開。でも2日後の7月3日に開かれた島本町児童会・生徒会「小・中学校ふれあいサミット」には就任された岡本教育長の姿がありました。

以前開かれていた「子ども議会」の方が子どもたちの意見表明権がしっかり行使され、将来の主権者となる子どもたちの意識を高めるには良かったのではと思いました。サミット終了後、議場も見学してくれて、議会のことにも関心があるようで、次々と質問が挙がっていました。子どもたちに関わる事もたくさん審議しますので、いつでも傍聴にきて下さいね。

この日は町立図書館で展示されている中学校で使用する教科書を閲覧しました。歴史・公民について読んでみますと随分教科書会社で違いがあります。7月22日開催の教育委員会議で教科書の採択が行われます。各地方議会では陳情や決議があげられ教育への政治介入が露骨にされているようです。戦前のように教育の独立性が侵害されないか、心配です。

日曜日の図書館は沢山の方が利用されています。しばし、涼みながら「週間金曜日」と「世界」の原発関連記事を読みました。真実が書かれているものは少ないです。


ジョイント・ほっと

2011-07-11 | Weblog
7月2日は映画「降りてゆく生き方」上映会の後の交流会を京都の寺町にある 「カフェ ジョイント・ほっと」で開きました。木の香りのする有機栽培の野菜やコーヒーを使ったお弁当とケーキセットをいただきました。

なんとなく、ほっとするのは、空間だけでなく、食材が共同購入している安全農産供給センターのものと同じだったからのようです。お店は精神障がい当事者の就労の場となっていて、スタッフの方は上映会にも来ていただき交流会には当事者の方々も参加され、楽しい時間でした。島本からも足を運んでくださった方々ありがとうございました。

島本でもこんな空間があればいいな。