ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

尼崎市女性センターを常任委員会で視察

2006-11-23 | 議会
つい先日の市長選で2期目の白井文さんが自民・公明推薦候補を大差で破り、大きな政党・組織に頼らず市民の力で再選されたばかりです。
告示直前の11月9日、島本町議会総務文教常任委員会で男女共同参画事業と指定管理者制度による女性センター運営について調査研修するために、尼崎市を訪れました。

今年の初めに島本町男女共同参画推進条例と町で初めての指定管理者制度による知的障害者通所授産施設に係る条例が2月臨時議会に提案されるという時、審議の参考になる尼崎市に視察の依頼をしていましたが、日程調整できないということで叶わないままでした。
そこで、今年の委員会視察先として希望し、尼崎市に再度依頼し、引き受けいただいて実現したということです。

尼崎市女性センター・トレピエは指定管理者制度の導入に伴い、公募のうえ2004年7月から指定管理者として「男女共同参画ネット尼崎」というNPO法人が管理運営を行っています。丁度契約期間が年度末に満了となるため、来年度の指定管理者の公募を終え、選定が行われている時でした。応募は同法人とビル管理会社など合計3件だったということです。

指定管理者は施設の維持管理、男女共同参画の施策にもとづく事業、相談業務などを行い、センターには男女共同参画課も同じフロアーで業務をしていて、連携が取れるような機構になっています。

「男女共同参画ネット尼崎」は2003年に「人権の尊重と性による差別を受けない社会の実現への寄与」や「市民参画と協働のまちづくり」を目的として設立され、実績のあるNPOなので、充実した事業展開がされています。

センター事業として、フォーラム、セミナー・講演会等の開催 情報誌の編集・発行 グループの育成・交流 母子家庭等の女性のための就労支援事業など多様です。

研修の対応をされた男女共同参画課職員さんは、「NPOによる指定管理者制度が非常に成功した例です」とおっしゃっていました。
施設や事業の説明をしていただいた所長さんからは、センターが女性の自立と社会参加を支援し、男女共同参画社会の実現をめざす拠点施設としてあるために意欲的で熱意を持って取り組まれている様子がわかり、市職員さんの評価に納得しました。

用意された資料にNPO作成の文書「公共サービスの民間解放は女性の労働力を生かせるか」に職員さんの想いが綴られ、指定管理者制度の課題について述べられていました。
「~市民ニーズを理解し、それを住民サービスに生かしたいと感じている女性にとって指定管理者となることはチャンスなのかもしれません。一方『コスト削減』と『サービスの向上』の両立課題を前に、女性の労働力が都合よく『活用』される懸念もあります。

~市の正職員3人と嘱託職員1人の計4人の削減により2005年度では約1500万円の節減となることが指定管理者制度の最大のメリットであるという。市職員4人の年間給与合計よりも、指定管理者NPO職員6人の年間給与合計が1500万円安いと知ると誰もが驚く。『行政と市民の協働の名の下に賃金格差を生み出している』『行政優位で対等といえない』との指摘を受ける。

~指定管理者が市職員より安い人件費で良いサービスをしていることが女性団体やNPOの自立をめざした活動を阻害するのではないかと、考えます。

~指定管理者制度導入で民間の活力を導入してサービスの向上を図るといいつつも、コスト、それも人件費の削減だけが自治体の目的となってしまったら、事業と施設管理を市民の力でよりよいものにしたいという強い想いがあっても、いやあればこそ、女性労働の『低賃金、非正規、期間限定』の課題をここでもつきつけられることになる。

~しかし女性センターに利益優先の企業が参入した場合、どのように理念の事業展開をするのだろうか。女性問題を学び、共感し、さまざまな課題を解決しようと支えあってきた女性だからこそセンターをより市民ニーズに応える施設に変えることができるのではないかと信じて、まずは指定管理者になることを選んだNPO に、私は今、雇用されているのである」
というもので、指定管理者制度の抱える根本的問題を提起されていると思います。

準備された資料も参考になるもので、予定の時間を超えて施設見学も十分させていただき、大いに実りのある視察でした。
丁度センターに立ち寄られた白井市長がご挨拶にこられ一緒に写真を撮らせていただきました。

教育基本法改悪をとめよう!地域での行動を

2006-11-22 | 議会
とうとう教育基本法「改正」案が衆議院で与党単独で強行採決されました。
審議を十分行わず、改正に異議を唱える民意を無視したこの様な暴挙に怒りの気持ちがいっぱいです。
子どもたちを主体とした教育が国家の道具にされてしまう、島本の平和・人権を尊重した教育の取り組みも根底から崩されるという危機感がつのります。

11月6日からほぼ毎日、島本・高槻でアピール&ビラまきを続けてきました。島本では一人でビラ配布の時もありますが、強行採決翌日ははJR山崎・阪急水無瀬駅でも市民の方3人と一緒にビラ配布と抗議のアピール行動をしました。

参議院での審議が始まりましたが廃案に向け会期末まで諦めずに、今週からも週3日(月・水・金)で続けることになりました。。
寒い季節ですが、10分でも15分でもご参加下さい。
また、配布している教育基本法の「改正」案の問題点のわかりやすいリーフレットも、お知らせくださればお届けします。

島本での行動予定をお知らせします。<約45分間>
11月20日(月) 5:00 阪急水無瀬
11月22日(水) 5:00 JR山崎
11月24日(金) 5:00 阪急水無瀬
11月27日(月) 5:00 JR山崎
11月29日(水) 5:00 阪急水無瀬
12月 1日(金) 5:00 JR山崎

●高槻の市民のみなさんの行動予定もお知らせします。
11月20日(月) 6:00~7:00 JR高槻駅前
11月22日(水) 6:00~7:00 阪急高槻市駅前 北側 噴水横
11月24日(金) 6:00~7:00 JR高槻駅前
11月27日(月) 6:00~7:00 JR高槻駅前
11月29日(水) 6:00~7:00 阪急高槻市駅前 北側 噴水横
12月 1日(金) 6:00~7:00 JR高槻駅前


配布しているリーフレットは「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」が作成したものです。同連絡会の大内裕和さん(松山大学教授)からの以下のようなアピールが市民グループを通して届きました。励まされます。

全国の皆さんへ

大内裕和です。「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」呼びかけ人は、<11・21緊急アピール>を出しました。明日から参議院での本格的な闘いが始まります。改悪阻止へ向けての闘いの再スタート宣言です。一人でも多くの方へお伝えください。どうぞよろしくお願いいたします。

<緊急アピール>
 与党による政府「改正」法案の強行採決に抗議し、
          教育基本法 改悪阻止をあらためて訴える

「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」呼びかけ人
             大内裕和、小森陽一、高橋哲哉、三宅晶子
                                2006/11/21
 
 11月16日(木)の衆議院本会議において、野党が欠席するなか、与党(自民党・公明党)は教育基本法「改正」法案の単独採決を強行しました。衆議院ですでに100時間以上審議されたといっても、政府「改正」法案の中身が主権者に伝わるまで十分に議論されたとはとてもいえません。

「やらせ」タウンミーティングに見られるように、主権者の合意形成のプロセスには極めて大きな問題があります。臨時国会では「いじめ」や高校での未履修問題などに議論が集中し、政府の教育基本法「改正」法案の重要な論点の多くが議論されていない状況です。このような状況であるにも関わらず、「数の力」によって強行されたこの採決に、私たちは心から怒りをもって抗議します。

法案審議は参議院へと移り、教育基本法改悪の危機は一層高まりました。しかし、教育基本法改悪に反対する運動は急速に拡大しています。「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」が主催した「教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会」には、全国から8000名以上の人々が参加し、大きな成功をおさめました。国会前では連日リレーハンストや座り込みが行われ、全国から抗議の声が届けられました。毎週火曜日午後6時に行っている全国連絡会主催の国会前集会には、毎回約400~500名の人々が参加しています。

11月16日(木)に行った緊急の国会前集会には2000名もの人々が集まり、与党の強行採決に反対し、教育基本法改悪反対の声を上げました。こうした国会前の行動と連動したかたちで、全国各地の教育基本法改悪反対の行動が盛んに行われています。こうした運動の盛り上がりは、衆議院での採決をここまで遅らせる大きな力となりました。

 改悪反対運動の力と数々の不祥事によって追い込まれている政府・与党の側に、余裕はほとんどありません。現在、急速に広がりつつある改悪反対運動の力によって、政府 「改正」法案を廃案に追い込むことは十分に可能です。私たち「教育基本法の改悪をとめよう!

全国連絡会」は、11月21日(火)午後6時に行う国会前集会を新たなスタートとして、参議院での改悪阻止の行動を呼びかけます。今後の行動の予定については、「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」のホームページ(http://www.kyokiren.net/)をご覧ください。私たちの運動へのご協力・ご参加をぜひともよろしくお願いします。

これから臨時国会会期末まで、私たちの勇気と良心をかけた行動をさらに強めることによって、教育基本法改悪を何としても阻止しましょう。教育を国家の道具にしないために、子どもたちを市場の売り物にしないために、私たちの力を合わせましょう。



ゆりの礼拝堂(大阪水上隣保館)でイ・ジョンミコンサート

2006-11-19 | 子ども


11月10日開かれました。水上隣保館のショートステイを利用されている障がいを持つ子どものお母さん達が中心になって企画されたものです。お誘いを受けて、とても満ち足りた時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
同じ敷地にある遥学園(児童養護施設)の子ども達も招待されていました。
イ・ジョンミさんの歌と語りかけられる言葉が心に届いたでしょうか。

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(ブログへの投稿がすっかり滞っており、すみません。たくさん報告しなくてはいけないことがありますのに・・・。溜め込んでしまうとなかなかブログに書けなくなるようです。少しずつ遡ることもありますが投稿していきます。)