ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

生駒市清掃センター長期包括運営委託視察

2014-05-31 | Weblog
5月29日、10時に奈良県生駒市役所に伺い、2011年より導入されている清掃センター長期包括運営委託について戸田議員・外村議員とともに調査研修させていただきました。島本町も「清掃工場(建設から22年経過)については10年間の長期包括運営委託を行うことが望ましい」という方針がだされ、それに基づき本年度予算で専門家を交えた清掃工場包括運営検討委員会を設置し、包括運営検討業務をコンサルタントに委託のうえ、本年度中に委託料(債務負担)を予算化する運びです。

生駒市環境事業課の職員さんより生駒市清掃センター長期包括運営委託事業の経過、清掃センターの概要、処理経費の推移等について詳しい説明を受けた後、清掃センター(220t/24h 110t×2炉)の見学もさせていただきました。

経緯については
1991年以来、神戸製鋼所グループと運営管理・施設補修等は単年度随意契約を行ってきたが、随意契約適正化検討委員会からの見直し提言受け、契約方法を見直しを行うことになった。長期包括運営委託について4箇所の施設の現地視察、3箇所の施設へのヒアリングを経て、競争性のある長期包括運営委託方式が妥当という考えで必要経費を予算化(2008年)。

・清掃センターの精密機能検査及び余寿命調査の実施
・長期包括運営委託の導入可能性調査
・専門委員の選定 (アドバイザーとして)
・清掃センター長期包括運営委託事業参加意向調査の実施(3回)
・生駒市清掃センター及びエコパーク21(し尿処理施設)長期包括運営委託契約検討委員会の設置
・委員会にて募集要項等作成 (プロポーザル方式)
・公募資料精査業務委託
・2010年6月議会にて市議会に公募主旨を説明以降、実施方針公表、募集要項・要求水準等の公表、協定書  案・契約書案の公表、参加事業者の受付、第1次及び第二次審査、プレゼンテーション、委員会の評価結果 により(株)神鋼価格交渉(提案書の価格が市の希望価格と比較し高いため)、10年間の運営委託費総額 54億8000万円を提示される・2011年3月議会で、2010年度から2020年度の債務負担及び次年度予算を審議、 同年3月28日に契約締結。

生駒市では委託の範囲については、プラント補修・運転維持管理・保守点検などで測定・監視業務、灰処理、ごみ中継の清掃リレーセンター(持ち込みごみの運び込み、計量・料金徴収)は直営で実施されています。処理経費については導入により削減されている資料をいただきました(清掃費全体の比較が必要と感じじました)。

以上、経緯だけでも相当ボリュームのある内容を丁寧に予定時間を超えて説明と、また資料も当日そして後日にも詳しいものを用意して頂き、大変ありがとうございました。議会事務局の職員のみなさんにもお世話になりました。面識のある議員の方々ともお会いすることができ有意義な視察でした。

島本町は精密機能検査及び余寿命調査の実施をすっとばして、半年で長期包括運営委託の導入可能性の検討と契約書案・仕様書案の作成まで行い、本年度中に委託するというスケジュールなので、あたまから現委託先と随意契約するつもりでしょうか。生駒市は3年ほどかけて導入され、これまでの業者が優位という評価結果でしたが、公募することで競争性・透明性は図れますので、安易に随意契約としないようすべきです。(島本の常任委員会では「長期包括運営委託ありきではない。導入するかどうかの検討だ」という答弁にごまかされ契約方法については質疑がなかった)

今回の視察を参考に、導入の可否を含め、しっかり検討経過をチェックします。

画像:生駒市清掃センターにて

子ども・子育て会議

2014-05-31 | Weblog
夏日の1日でしたね。今週の活動など順次アップしていきます。

5月28日午後1時より、2014年度第2回子ども・子育て会議を傍聴しました。
議決案件として「島本町子ども・子育て支援事業計画について」、また報告として子ども・子育て支援新制度および次世代育成支援対策推進法について説明がありました。

事業計画は1.計画策定に当たって(1)計画策定の背景と主旨 (2).計画の法的根拠 (3).計画の期間(2015~2019年) (4).計画の対象(おおむね18歳未満のずべての子どもとその家庭、一部の施策で今後親となる若い世代も対象) 2.子ども・子育てを取り巻く現状 (1)統計資料からみる現状(人口、就労、児童数、保育サービス、子育て支援事業等)について審議され、全員賛成で採択されました。

次回には「量の見込み」保育所・幼稚園・認定子ども園・地域型保育等の提供と需要の量が検討されます。待機児対策としては保育所1箇所設置予定であり、今後は病児・病後児保育が課題であること、小規模保育(地域型・家庭保育)の受け皿確保を検討、利用者支援としてスタッフ人材配置も考えていく、と子ども支援課より補足がありました。

新制度において幼稚園も大きく変わることになります。あらたな制度としては①「施設型給付」を受ける認定子ども園(幼保連携型・幼稚園型)か②「施設型給付」を受ける幼稚園 があり、③「施設型給付」を受けない現行幼稚園 があります。委員の質問「町立幼稚園は施設型給付にするのか」に担当課は「国の方向性の新制度に移行していく方向だが、議会で決めること」という主旨で答えています。

②「施設型給付」を受ける幼稚園となると、保育料は応能負担となり、現行の一律ではなく所得に応じた保育料となります。認定子ども園への移行については保護者も含め、かなり議論が必要です。

公定価格・保護者の利用料負担の説明は次回以降になるようです。
大事な会議なので市民の傍聴がないのは残念です。

お知らせ 原子力災害について学習会

2014-05-30 | Weblog

明日開催の学習会のお知らせをいたします。

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「若狭湾で原発事故が起きたらどうなるの?~原子力災害対策を考える」

  お話:末田 一秀さん
             (核のごみキャンペーン関西)

福島原発事故は3年経っても汚染水問題など解決されず、事故の原因もわかっていません。いまだ約14万人の被災者は避難生活を強いられています。今、島本町でも地域防災計画の改定中で、広域避難の受け入れなど原子力災害対策も盛り込むことになっています。パブリックコメントも行われますので、福島事故の実態や教訓からどのような原子力防災が必要なのか、避難計画は実効性があるのか、一緒に考えましょう。

◇5月31日(土)pm1:30~3:30

◇島本町ふれあいセンター3F 視聴覚室

◇参加費(資料代)500円 申込み不要

◇主催:ぴあ・ネット/100万年の会

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集団的自衛権について国会審議が行われています。インターネットライブラリーで審議中継を見ることができます。

5/29(木)9:30~ 外交防衛委員会 



戦争する国反対!街頭デモ

2014-05-28 | Weblog
26日、6時より高槻市役所前で集合し、「戦争する国反対!解釈で憲法を変えるな!」というデモに参加しました。市民団体によるアピールの後、大阪府議、高槻市議、島本町議14名の一言アピールがあり、雨の中でも350名の市民が集まり、チャント(憲法守れ!などリズムに合わせてコール)、ピースソングを歌いながら歩きました。

集団的自衛権に関する国会議論も始まっています。ぜひご覧下さい。
《衆議院》 
5/28(水) 8:55~予算委員会  NHK放映あり(衆議院インターネットライブラリー) 6/2(月)午前~ 「安全保障委員会及び外交委員会」連合審議会

《参議院》
5/29(木)9:30~ 外交防衛委員会 NHK放映あり 
6/9(月)      決算委員会


画像:5月26日平和デモ


パスポート発給の窓口業務

2014-05-26 | Weblog
大阪府政だより〈NO.382 2014年4月〉をご覧になった方もおられると思いますが、「パスポートセンター阿倍野分室の廃止(9月末)と市町村窓口の開設について」というお知らせが載っています。内容は、『2014年度中に表の市町村へ旅券事務の移譲を予定しており、当該市町村にお住まいの方は、今後、身近な市町村窓口で旅券の申請・交付手続きができるようになります』と、移譲を受ける市町村と時期が次のように示されています。

7月 守口市
10月 八尾市、大東市、和泉市、柏原市、藤井寺市、四條畷市、交野市、太子町、河南町、千早赤坂村
2015年1月 島本町

大阪府議会2月議会で移譲については条例可決されていますので、来年1月にはパスポート発給の窓口業務ができる体制をつくる必要があるのです。今、島本町は、高槻市と事務連携の検討を行っています。そのことは4月21日付ブログで内容について書いています。

島本町役場で直営でパスポートの申請・交付の窓口業務を行う場合、高槻市パスポートセンターに事務委託する場合について議会でも十分議論する必要性があります。議員としても調査・検討をしているところです。今朝は、他の議員さんと一緒に広域行政担当職員から検討や協議状況などの聞き取りをしました。

画像:史跡桜井駅跡公園にてのフリーマーケット (終わりがけで人も少なくなった頃の様子)

ヒメボタル観察会

2014-05-25 | Weblog
24日、午前中には、長岡京市立神足ふれあい町家でのコンサートへ。

会場は国登録有形文化財の江戸時代末期の建築の町家・旧石田屋住宅で、太い梁や中庭、土間のある趣のある和室で、出演者がお客になりお客が出演者になるアマチュアからセミプロまでのミュージシャンのコンサートです。かつて大山崎にあったお店・結風(ゆいかじ)でのライブが場所を変え形を変えて続けられています。島本の方も多く、懐かしい方々にもお会いできました。150年前の町家に三線、篠笛、二胡、アイリッシュフルートの調べが流れ、とてもいごごちの良い時間でした。

午後はふれあいセンターで小さな集まりでした。
毎回メンバーが話題提供したテーマで話し合いを深めていきます。本日のテーマは「郵政民営化」。郵政で働く現場から郵政民営化や職場の実情と問題点など報告してもらいました。民間なので利益を求められるが、一方、ユニバーサルサービス確保(全国どの地域も同一料金など)の責務もあり、その矛盾は徹底した人件費削減で利益確保している。そのため人員不足で現場は負担増となっている。本年4月からは給与体系も成果主義が取り入れられ、またいわゆる『安い正社員』という「新一般職(限定正社員)導入などでますます厳しい労働実態となっていくと、深刻さが伝わりました。

信書など郵便事業を国営事業で一元的に運営してきたのには、日本中同じ料金だからこそ、切手を張ってポストに投函すれば配達する、という郵便事業が成り立ち、信書の秘密、プライバシーの保護、という基本的人権に係わる公共性のある仕事だからです。民営化や民間委託については自治体の業務や公務労働でも増えてきていますので、いろいろ考えさせられるテーマでした。たくさんの資料を準備して報告されたTさん、ありがとうございました。

夜は9時30分から島本・緑と水を守る会のIさんの案内でヒメボタル観察会がありました。ふれあいセンターに集合し、旧住民ホール裏の草むらや桜井周辺の雑木林に生息する陸生のホタルであるヒメボタルを観ました。ゲンジボタルよりも小さく光り方もフラッシュの間隔が短いです。島本には平地と山型の2種類のヒメボタルがあり、6月下旬から7月中旬くらいまでは大沢地区で山型のが観ることができます。この時期、ほぼ毎夜調査しておられるIさんには頭が下がります。地味な調査が環境を守ることにつながるのです。旧住民ホールは本年度に解体工事が行われますので、生息地に配慮をした工事方法を求めたいと思います。


画像:長岡京市立神足ふれあい町家 

長岡京市より徒歩5分、西国街道沿いのたたずまい 市の指定管理者のNPO法人「乙訓障害者事業協会」が運営 貸施設として利用可能ですし、喫茶、物産品、クラフトなど町家オリジナル品も展示販売されています。

大飯原発運転差し止め判決

2014-05-22 | Weblog
昨日21日、関西電力大飯原発3,4号機の再稼動は危険だとして住民のみなさんが運転差し止めを求めた訴訟で、福井地裁(樋口英明裁判長)は住民側の主張を認め、「運転してはならない」と差し止めを命じました。原告勝訴です。本当にうれしい限りで、原告および弁護士、支援者の皆さんのご苦労に、まずは敬意を表したいと思います。脱原発に向けた大きな前進!となります。

判決文を原子力情報室HPでアップしていただいています。私は判決要旨を新聞で読んで胸がつまりました。3・11以降、住む町も仕事も家族や友人も失い、家族も離ればなれ、健康への不安に脅かされ、棄民のような暮らしを強いた「原発」について、その危険性をやっと司法が断罪したのですから・・。

判決は250キロ圏内の「人格権を侵害される具体的な危険がある」と認めた画期的なものです。福島第1原発事故で政府が最悪の事態を想定して250キロ圏内に避難勧告を検討した経緯からです。
政府は「原子力規制委員会で審査に合格した原発の運転再開の方針に変わりはない」と判決を真摯に受けとめる姿勢がありません。

丁度、午後に市民のみなさんと一緒に、町危機管理室と原子力災害対策について話し合い、若狭湾の原発から63キロの島本町における対策がないことについて、改定中の地域防災計画に盛り込むよう、求めたばかりでした。まさに人格権を侵害される位置にあります。

なお、関電が本日、名古屋高裁金沢支部に福井地裁判決を不服として控訴したことに断固として抗議します。

もう一つ、横浜地裁での厚木基地自衛隊機早朝・深夜の飛行差し止めも住民側の勝訴です。ただ厳しい騒音被害を起こしてきた米軍戦闘機の差し止めは認められず、健康被害への不安はまだ解消につながらない、判断でした。

画像:昨夏、訪れた若狭湾。海から望む大飯原発


史跡桜井駅跡公園フリーマーケット

2014-05-18 | Weblog
18日は朝からまぶしいくらいの良いお天気の中で、歴史資料館前広場で消費者まつり、史跡桜井駅跡公園ではフリーマーケットが開かれ、ぴあ・ネットのメンバーと一緒に出店しました。

リサイクル・リユース品・クラフト品を売り買いする中で、人と人との交流があり、フリーマーケットは楽しいですね。わざわざ家に帰って品物を持ってきて下さった方もあり、ありがたいです。開催場所も役場駐車場から史跡桜井駅跡公園に変わり木立の中で良い雰囲気で、大勢の人で賑わい、みなさんにも好評でしたよ。


午後1時30分よりJR高槻駅南側で「変えたらあかん!平和憲法in高槻・島本」の憲法アピールに参加しました。安倍首相は15日、自らの私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」から報告書を受け、政府の基本的方向性について記者会見を行ったばかりでしたので、「解釈で憲法9条を壊すな!」というチラシはあっという間に750枚が配布できました。憲法を解釈で変え、集団的自衛権容認を閣議決定で行おうとすることはなんとしてもSTOP!させましょう。

画像:フリーマーケットにて

新緑の大沢へ

2014-05-17 | Weblog
議会リポートの配布のため、夫の運転で大沢へ。途中、京都府に入りながら山道を通ると、昨年秋の台風で壊れた東光寺川の護岸の工事中でした。大沢地区は実質7軒ほどしかお住まいではありませんが、森林や畑などを守って頂いています。空気も街中とは違いますし、新緑もまぶしいほどです。尺代へ降りて、娘と70軒ほど配布。久しぶりに知人にも出会い話がはずみました。全戸配布を終え、ほっと一息です。6月議会に向けての調査活動に専念できます。

午後は社会福祉法人 四季の会の理事会に出席しました。園庭周辺の木々も萌えるようです。保育園の現場から子ども・子育て支援や保育施策のあり方を考える機会となります。

画像:園周辺に咲く野花

環境保全審議会

2014-05-16 | Weblog
5月16日午前10時よりの環境保全審議会を傍聴しました。いつも他の会議等と重なって傍聴できないでいましたので、久しぶりです。昨年度に引き続き、環境基本計画の策定に向け審議が進められています。

最初に深町 加津枝委員(京大大学院准教授)により、里山の暮らしと生物・文化多様性について、丹後半島・鹿背山(京田辺市)・京大吉田山付近の映像で紹介しながら説明がありました。「田んぼの畦には1㎡あたり30~40種類の植物が生息し、貴重種も存在しており、農業を続けているところは生物の生息にとって非常に大事な環境である。里山・里地を保全しながら地域再生に取り組みが行われ、新たな価値を見つめなおされている。」ということでした。以前、自然観察会で桜井の田んぼ周辺を歩いた際にも、教えていただいたことです。島本町において望ましい環境を議論する上ででは、貴重なお話でした。

環境基本計画について(構成)、計画策定を請け負っているコンサルタント業者からアンケートやしまもと環境住民会議の意見を交えながら説明があり、委員さんからもたくさんの意見がありました。「計画案は枠組みはいいが、この町らしさが欠けている。島本固有の特徴をもっと入れてほしい。2年間の自然環境の調査結果や府内でごみの量が一番少ないこと、住民が取り組んだ、これまでの過程や住民意見が反映されるものに!」との的確な意見には、私も計画内容構成案を見て思ったことです。

2007年度の島本環境まちづくりセミナー、2008年度の住民地域環境調査の住民と職員協働の活き活きとした活動が今回の環境基本計画策定のプロセスとして反映すれば、もっと生きたものになるのではないでしょうか。森林整備活動や野外活動などの団体にはヒアリングのアンケート調査をされていますが、長年、自然観察会に取り組んでいる「島本・緑と水を守る会」には意見聴取がないようです。会報も設立<1997年>同時から環境担当には届けられているはずです。一昨年の総会では環境保全審議会の会長である中瀬勲氏(兵庫県人と自然の博物館)に講演をしていただいた経緯もあります。どうしてなのでしょうか。

画像:淀川河川敷のオドリコソウ

教育委員会議

2014-05-15 | Weblog
ブログが滞っていて申し訳ありません。議会リポートの配布を優先していてじっくり記事を書く余裕がなかった、というのが正直なところです。でも全町的に地域を回りながら、住民の方からお話をお聞きしたり、道路や開発の状況なども見ることも議員活動としては大事なことですよね。

5月15日(木)午後2時からは教育委員会定例会議を傍聴しました。案件は1)島本町いじめ等対策委員会委員の委嘱について 2)島本町スポーツ推進委員の委嘱について 3)教科用図書選定委員会委員の委嘱及び教科用図書選定調査員の任命について でした。

いじめ等対策委員会はに「いじめ防止対策推進法」(2013年6月28日公布)にもとづくもので、重大ないじめ事案が生じた場合、対処するために設置されたものです。委員としては次の方が委嘱されました。

・長澤松男 せれの法律事務所
・藤吉健司 高槻市医師会
・根本淳史 アリコ生命保険(株)
・阪 永子 臨床心理士
・西野 緑 大阪府教育委員会 スクールソーシャルワーカー

川西市子どもの人権オンブズ パーソンのように「子どもの最善の利益を実現できるように、当事者である子どもの心情を代弁し、子どもとその子どもに関わるおとなたちを支援する」ことを役割とする機関であってほしいと願っています。

教科用図書に関することは人事案件なので秘密会とされ、非公開で傍聴できませんでした。
2015年度から公立小学校で使用する新たな教科書を教育委員会で採択します。そのために選定調査員による調査、選定委員による選定の手続きを経て行われるものです。

文部科学省は、2016年度から中学校で使われる教科書で適用される新検定基準は現行の検定基準の「近隣諸国条項」(「近隣のアジア諸国との間の近現代の歴史的事象の扱いに国際理解と国際協調の見地から必要な配慮がされていること。」)を骨抜き・無効化し領土や歴史問題の政府見解明記を求めており、安倍政権の姿勢がさらに影響を強める懸念が強まっています。教科書への国家介入は教育統制に容易に結びつきます。

今回の小学校教科書検定結果によれば、新検定基準を先取りした内容となっているようです。6月には教科書センター(教育センター)や町立図書館で教科書見本の展示会がありますので、ぜひ閲覧しましょう。

画像:連休で帰省した時に訪れた天然記念物の大藤

伊藤真さん憲法講座 Festina Lente

2014-05-13 | Weblog
5月9日、夕方からは、待ちに待った「伊藤真さん 憲法講座」でした。高槻市立総合市民交流センターイベントホールは約100人の参加があり、戦争のできる国にするための集団的自衛権行使容認が焦点となって来ており、憲法に対する関心の高さが伺えました。

1時間30分にわたり日本国憲法の制定の経緯(明治憲法から価値の転換、押し付け憲法でないことを事実を追って説明)、自民党の改憲草案、立憲主義、憲法と法律の違い、憲法と私たちの生活、憲法の根本価値(個人の尊重)、憲法の恒久平和主義、戦争ができる国へ、解釈”改憲”、集団的自衛権とは、解釈変更・憲法改悪阻止する上で重要なことなど、わかりやすく丁寧に講演されました。

重要なことが盛りだくさんでしたので、レジュメも参考にして少し紹介します。

○戦前の明治憲法から日本国憲法へ憲法価値が転換
〈戦前の日本〉     →     〈戦後の日本〉
天皇主権        →      国民主権
戦争し続けた国     →      戦争できない国
臣民の権利に過ぎない国 →      天賦人権思想の国
教育を利用した国    →      教育内容に介入しない国
宗教を利用した国    →      政教分離
障害者・女性・子どもを差別した国 → 差別のない国
貴族・財閥・大地主のいる国    → 格差を是正する国
自己責任を強いる国   →      福祉を充実させる国
徹底した中央集権の国  →      地方自治を保障する国
国家のための個人    →      個人のための国家
     ↓                  ↓
国家・天皇を大切にする国       一人ひとりを大切にする

○憲法9条の規定は「戦争ができるけど、しない」のではなく「戦争をやろうとしても、できない」。
○日本国憲法の理念は「すべての人々が個人として尊重されるために、最高法規としての憲法が、国家権力を制限し、人権保障をはかるという立憲主義の理念を基盤としている。その立憲主義に立脚して国民主権・基本的人権の尊重・恒久平和主義を基本原理としている。
○憲法の必要性 多数意見が常に正しいわけではない。ナチス・ヒットラーは民主的多数派に支持された。多数意見でも奪えない価値〈平和・人権)があるはず。それを守るのが憲法である。
○立憲主義 権力行使に憲法で歯止めをかけるという考え方 民主主義も間違える場合もあるので市民が力をつけブレーキをかける。それが立憲主義の国。

○法律は国民の自由を制限して社会秩序を維持するためのもの→国民に対する歯止め
憲法は国家権力を制限して、国民の人権を保障するもの→国家に対する歯止め 憲法に人権規定ばかりなのは当たり前
○自民党の改憲草案は9条を変え、戦争のできる国へ。また国民に義務を課すことが10も増す。本来国民に憲法を守らせる義務はなく、政治家などにある。現憲法は個人の尊重、幸福追求権に根本価値があるが、改憲草案ではかけがえのない個人から代替可能な人へと代わる。
○集団的自衛権は他国防衛が基本、でかけて戦争する、他国兵士や市民を殺すこと。「攻められたらどうやって守るんだ」という意見については「自衛隊があるじゃないか。個別的自衛権を持つ自衛隊の仕事で対応できる。」と答える。「それ以外のとをやりたいから改憲案も国防軍にしたいし、集団的自衛権行使をしたいのだ。
○集団的自衛権行使容認を憲法を96条の手続きを経て改正しないで解釈で行うことはゴマカシであり、立憲主義に反する。解釈で変えられるなら憲法とはいえない。集団的自衛権行使の意味はアメリカの敵として日本の敵が一気に増えることを意味し、近隣諸国との緊張を高め軍拡を助長する。


○戦争のできる国となることでの国民生活のへの影響は
 ・殺人を目的とする組織を市民社会が抱えることになる
 ・あらゆることが国防優先となる。『非国民』『卑怯者』と国民同士の対立
 ・兵士志願者げ減少、弱者が犠牲になる。身体・精神が傷ついた若者を抱える
 ・徴兵制が可能になる
 ・軍事費をまかなうため増税・社会保障費削減
 ・潜在的核保有を正当化するため原発維持
 ・軍需産業との癒着、武器輸出解禁によ死の商人

○今までの恒久平和主義を否定して、戦争ができる普通の国とはいったいどういう国なのか、しっかりイマジネーションを働かせ理解しあうこと。

最後に伊藤さんは 「憲法の理念に現実を近づけることこそ、必要」「今を生きる者としての、憲法を知ってしまった者の、主権者として、市民としての責任を果たすことが大切」「憲法を与えてくれた力を行使する」「声をあげていく、デモをする、集会に参加する、家族や身近な人と話題にする」
「Festina Lente (フェスティナ レンテ)ゆっくりいそげ 慌てず、焦らず、諦めず、一歩一歩が大切」と、一人ひとりが主体的に行動していきましょう、と呼びかけられました。なにより大切なメッセージでした。お忙しい中、東京から来ていただき本当に感謝いたします。今回、参加できなかった方、伊藤真さんホームページで講演日程をチェックして講演をお聞きになって下さい。

伊藤真さんの語りおろしDVD「憲法ってなあに?憲法改正ってどういうこと?」もあります。貸し出しますので、ぜひ、家族で、お友達と一緒にご覧下さい。

安倍首相は15日にも集団的自衛権行使をできるように憲法を”解釈”する安保法制懇の報告書を受け、政府の基本的方向性を発表するつもりです。憲法9条を骨抜きにする報告書は到底認められません!!

今夕は『変えたらアカン!平和憲法IN高槻・島本』の世話人会でしたが、「集団的自衛権行使はあかん!」「孫も息子も娘も戦争で殺したり殺させたりしない」と街頭行動を毎週行うことを決めました。

画像:伊藤先生を囲んで島本の戸田議員・外村議員と共に クリックすると画像は大きくなります

大飯原発運転差し止め仮処分裁判 不当判決

2014-05-13 | Weblog
福島第1原発事故後、「もう二度と放射能汚染を繰り返してはならない、すべての原発を止めよ!」という思いで、関西電力大飯原発3、4号再稼働の差し止め仮処分裁判に原告として加わりました。仮処分申請の即時抗告審で、大阪高裁が判断をだす5月9日午後2時前、大阪地裁玄関前でたくさんの原告や支援者のみなさんとともに結果を待ち構えました。

しばらくすると原告のMさんが「不当判決 原発の安全性判断示さず」という旗を掲げました。大阪高裁は住民側の申し立てを却下する決定をだしたのです。林圭介裁判長は、原子力規制委員会の審査が続いていることから、「その結論の前に裁判所が差し止めの必要性を認めるのは相当ではない」として司法判断を避け、責任放棄をしたものです。

住民側が主張してきた
①関電が地震の大きさを過小に評価して大飯原発の耐震設計をしており、耐震性が確保できていない 
②東日本大震災を受けて施行された原発の新規制基準を満たしておらず、規制委の審査もずさん
③敷地内活断層の安全性評価に不備がある。活断層について、重要施設の近傍にあるにもかかわらず、基準が定めた安全性評価を放棄していること

という争点についても裁判所として判断することを避けたことについて、「国や電力会社の動きを追認する臆病な判断だ。結果的に関電の再稼動の道を開くことになる」と小浜市・明通寺住職の中嶌哲演さんは厳しい批判のコメントをされていました。不当判決に怒りのコールが裁判所に向け響き渡りました。「原発を止めるまであきらめない」とさらにみんなの思いは強くなったのです。不当判決に対する原告団声明もごらん下さい。

会派代表者会議

2014-05-01 | Weblog
5月30日、午後2時30分より会派代表者会議があり、前期の議員研修内容を決めるために協議を行いました。子ども・子育て制度、子育て・幼児教育、介護保険制度、地方財政などがテーマにあがりました。議会としては、できるだけ大きく変わる制度等の差し迫る課題を研修したいのですが、講師のご都合等もあり優先順位をつけて調整することになりました。

議会の有志3名で、旅券発給事務の事務取り扱いに係わる要望書を町長宛に提出しました。