ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

議員全員協議会~町営鶴ヶ池住宅売却について

2013-10-30 | Weblog
10月28日、午前10時より議員全員協議会が開かれました。

一つ目の案件は理事者からの報告で「町営鶴ヶ池住宅跡地の売却について」

都市計画審議会に都市計画変更等(用途地域の変更、高度地区の変更、地区計画の決定)を付議、議決され、決定したため、今後11月以降に議会に「地区計画の区域内における建築物等に関する制限条例案」を上程。同時にすすめる町営鶴ヶ池住宅跡地売却について、今後の予定が示されました。 

・売却面積4,837.65㎡
・11月1日  広報及びホームページにて売却に関する概要を掲載
・11月15日 広報及びホームページにて入札手続きを掲載、入札の公告、入札実施要領をHPで掲載
・11月21日 臨時議会
・11月26日~27日 入札受付期間
・11月26日~11月28日 応札期間
・12月5日  開札
・12月10日 売買契約及び所有権移転登記事務
・12月27日 移転登記完了
*入札に当たっては、制限付き一般競争入札を予定

一定程度の面積の町有地の売却に当たっては、町条例で下記のような定めがあります。

「議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例 第3条」
法第96条第1項第8号の規定により議会の議決に付さなければならない財産の取得又は処分は、予定価格700万円以上の不動産若しくは動産の買入れ若しくは売払い(土地については、1件5,000平方メートル以上のものに係るものに限る。)又は不動産の信託の受益権の買入れ若しくは売払いとする。」

ということで、今回売却する予定の町営鶴ヶ池住宅跡地は5,000㎡に満たないため、町議会の議決は不要となっています。

「町内で一定程度の規模のある町有地は、鶴ヶ池住宅跡地と水無瀬川緑地公園のみ。公共ゾーンとしての位置づけもあった公有地であり、わずか162.35㎡満たないだけで、議会審議が要らない、ということでいいのか、町は町有地売払いの議案を議会に提案し、議会で町有地の売却を審議し、議会が同意するという手続が必要ではないか。どんな売却先なのか、どのような用途で利用されるのか、どのような建物が建つのか、チェックできる機会を保障すべきではないか」という趣旨の質疑を平野は行いました。

町長も答弁では条例の定めで議決は必要ない、と繰り返すのみでした。

他の議員は「議決事件にするよう、議員提案したらええやん!」(自民党)「11月21日臨時議会の地区計画条例の議案審議で一定議論できるのではないか」(共産党)ということでした。臨時議会では12月5日の入札後のことは審議できません。残念ながら、議決事件にすることに同調したのは戸田議員のみでした。


2件目の2014年度議会費予算要求案については、全員合意で了承されました。

島本 反核・平和・人権フェスティバル

2013-10-29 | Weblog
10月27日、お天気が心配されていましたが、前日までの雨にうって変わって快晴。ふれあいセンター多目的広場で第25回島本 反核・平和・人権フェスティバルが開かれました。1回目から参加しているので、25年にもなります。1987年8月、議会決議により「核兵器廃絶・平和都市」を宣言したことをきっかけに始まっています。

14団体が展示や模擬店などで参加。私は島本緑と水を守る会とぴあ・ネットの展示と模擬店ではおにぎりと豚汁を販売、DVD上映会(映画「ミツバチの羽音と地球の回転」~ぴあ・ネット)も行いました。みなさんのご協力を得て行うことができ、感謝いたします。

多くの子ども達がコンサートや子どもの遊びを楽しんでくれました。来年も開催できることを願っています。
戦争のできる国へと準備する法律ができようとしていますが、いつまでも核兵器や原発のない、平和な社会を築くことが大人の役目だと思います。

映像:フェスティバル エイサー踊り

女性が50%いる議会

2013-10-28 | Weblog
10月26日、尼崎市女性センタートレピエで、NPO フィフティ・ネット主催「女性が50%いる議会~島本町からの発信~」と題してお話をする機会がありました。平野と戸田議員がそれぞれ議員になった経緯や島本町議会の女性議員の推移、女性議員が多いとことで変わったこと、やりやすさ・やりにくさなどお話して、参加されている女性議員や市民の方々との意見交換などさせていただきました。

丁度、男女平等について日本は過去最低の105位というダボス会議を主催する世界経済フォーラム(WEF)」のニュースがあったばかりで、残念なことに国会議員の女性議員が減ったことで、女性の政治参画が進んでいないことが原因です。

その中で、地方議会ですが、女性の政治参画が進んでいる議会として島本町を評価していただけ嬉しいです。フィフティ・ネットのみなさま、ありがとうございました。



議員全員協議会などのお知らせ

2013-10-25 | Weblog
昨日からの降り続く雨で水無瀬川も茶色の濁流でした。役場の職員さんも災害対応できるように、防災服を着用して業務にあたっておられます。

明日、女性の政治参画を進める団体、フィフティネットで「女性が50%いる議員」というテーマで平野・戸田議員がお話をする予定です。そのため、島本町議会女性議員の変遷を知るため、過去の会議録をひっくり返していましたが、40年以上前はわかりませんでした。それで、いつから女性議員が在職しているのかを議会事務局に調べていただき助かりました。

なんと、1951年に1名、10年ほどブランクがあり、1969年に1名で序じょに増え、1981年には4名、1989年には6名もおられます。そして、2001年、私の初めての選挙は女性議員が8名と44.4%も占め、日本一になり注目されたものです。現在までに議長職も3名、副議長職は8名が女性ですので、政治参加の進む町としては誇るべきですね。

議会関連の会議の案内です。傍聴をよろしくお願いいたします。

◇議員全員協議会
日時:10月28日(月)午前10時~11時 役場 委員会室
案件:①理事者からの報告
    ・町営鶴ヶ池住宅跡地の売却について ・・(都市計画審議会で用途地域の変更等の議決を経て、売却事務~鑑定、条件付一般競争入札による土地の売払いが予定されています)
   ②2014年度議会費予算要求について

◆会派代表者会議
日時:11月8日(金)午前10時 役場 場所未定

◇本会議開催予定の日程(確定ではありませんので、正式に決まりましたらお知らせします)

日時:11月14日(木)議会運営委員会 時刻未定 議案発送
日時:11月21日(木)本会議 議案「地区計画条例の制定について」

民主主義が危うい~秘密保護法案

2013-10-24 | Weblog
安倍政権は今開催されている臨時国会で秘密保護法(特定秘密保護法案)を制定しようとしています。

この法は政府が創設しようとしている国家安全保障会議のもとで国家の安全保障に関する国家秘密を一元的に管理、統制する体制をつくる目的です。防衛・外交・特定有害活動の防止・テロ防止が国家秘密の対象となります。原発や基地、環境などの国民の健康や安全に関する事も秘密にされ、明らかにしようとする内部告発者やジャーナリスト、市民も秘密漏洩、秘密取得の罪で最高懲役10年の重罰を科されます。

しかも、秘密を取り扱う公務員や民間業者に対して適正評価制度も導入し、思想や個人のプライバシーも調査するという思想・信条・良心の自由やプライバシー権を侵害するものです。知る権利、報道・取材の自由に配慮する規定を盛り込んだと宣伝していますが保障はなく、法の危険性の本質はかわりません。

法律の専門家やジャーナリスト、市民は秘密保護法を制定させない!という動きが高まっています。写真速報 : 「民主主義の国にあってはならない法律」~秘密保護法NO!国会前アピールに400人

私もパブリックコメントには意見提出し、反対の意思を伝えました。2週間のパブコメで9万件の意見が寄せられ8割も反対意見がでた法案です。今後、憲法アピール行動をして、秘密保護法案の問題を知らせていきます。

追記:毎日新聞に自民党内からも法案成立に急ぐことに批判がでている記事が載っています。

写真:本日、水無瀬駅前で市民のみなさん含み8名で配布した秘密保護法案のチラシ 

会派代表者会議

2013-10-22 | Weblog
21日~午前中は小学校の図書サークルで読書週間に合わせ、「語り、ペープサート、絵本読み聞かせ、本の紹介」など1年生に行いました。私の担当は絵本の読み聞かせでした。子どもが小学生の時、サークル発足に関わって、もう12年目になります。時々しか参加できませんが子ども達に会え、楽しい時間です。

午後は議会運営委員会の傍聴をしました。予算・決算特別委員会(常任委員会)の設置の有無について議論があり、先行実施されている府内の町議会に調査研修に行くことが決まりました。

22日~午後、会派代表者会議が開かれ出席しました。
案件は2014年度議会費予算案、選挙管理委員などの選出について、会派等から提出された要望事項について

選挙管理委員会の選出規定(任期や要件)を巡って議論があり、次回に再度話し合うことになりました。会派等から提出された要望事項については、前回に引き続き、検討する機関を議長提案の会派代表者会議にするのか、会派に属さない議員の意見反映できるように議員全員協議会で行うのか、について議論が分かれ、これも継続して話し合うことになりました。
人びとの新しい歩みは「議会報告会・議決事件の拡充」については議会改革特別委員会で実施の方向で決まっていたので、議会運営委員会で実施に向け課題等を整理し検討してはどうか、と提案し、他の課題については、議員全員協議会で検討するよう意見を出しました。外村議員のブログにも詳細を載せていただいています。会派に属さない議員からは、会派代表者会議の議論に失望や抗議の声もでていましたので、なんとか次回は前向きな方向がだせるよう、努力したいと思います。






美しい経ヶ岬に米軍基地

2013-10-22 | Weblog
少し、更新が滞っていました。先週末から今日までをまとめて報告します。

19日~お昼から夕方まで、島本反核・平和・人権フェスティバルの展示作業(原発・憲法・自然保護など)
20日~12時より、ふれあいセンター4Fで展示準備(夜は実行委員会に参加) 
午後には高槻駅前で憲法アピールの予定でしたが、雨の為中止となりましたので、友人と京都・円山公園で開かれていた反戦・反貧困・反差別共同行動in京都集会へ。

「京都に米軍基地はつくらせない」ということで京丹後市・経ヶ岬に計画されている米軍レーダー基地建設に反対する住民の方の訴えを聞くことができました。米軍基地が作られることの危険性や環境に影響があることがよくわかりました。防衛局も京都府も京丹後市も住民の声を無視してすすめています。沖縄と同じで日米地位協定で事故や犯罪がおきても、そこには日本の主権はなく、日本政府は住民を守りません。経ヶ岬はとても美しいところだそうです。海と山の静かな平穏な暮らしが脅かされる、その理不尽さがお話で伝わってきました。



議会運営委員会などのお知らせ

2013-10-19 | Weblog
町議会には法定設置の議会運営委員会、議員全員協議会と任意設置の会派代表者会議、議会だより編集委員会があります。議会の合間にはこれらの会議が頻繁に開かれますので、ご案内いたします。傍聴お願いします。

◇議会運営委員会
10月21日(月)午後2時より 役場3F  委員会室
案件:予算決算特別委員会(常任委員会)の設置の有無について

◇会派代表者会議
10月22日(火)午後1時30分~3時 役場3F 第1会議室
案件:①2014年度議会費予算について
   ②選挙管理委員及び同補充員の選任について
   ③会派等から提出された要望書の件について

◇議員全員協議会
10月28日(月)午前10時~11時 役場3F 委員会室
案件:理事者からの報告 町営鶴ヶ池住宅跡地の売却について

◇議会だより編集委員会
11月12日(火)午後1時30分より 役場3F 場所未定
案件:議会だより第158号編集会議


画像:沖島の琵琶湖湖畔より 4時間の滞在でしたが別世界にいるようでした

町有地の売却前提の用途変更

2013-10-18 | Weblog
昨日、都市計画審議会が開催され、委員として出席しました。議会選出は平野・河野議員・岡田議員・村上議員です。

案件は小野薬品工業株式会社の敷地及び町営鶴ヶ池住宅跡地一帯について都市計画の変更です。
・議題29号 北部大阪都市計画用途地域の変更・・第2種住居地域を準工業地域に変更
・議題30号 北部大阪都市計画高度地区の変更・・用途地域変更による2種高度地区指定を外し無指定
・議題31号 北部大阪都市計画桜井3丁目北地区地区計画決定・・準工業地域に変更することによる周辺の公共施設や周辺の居住環境と調和した環境の確保を図る、として道路部分を5mの壁面後退などを定め、高さの限度を2種高度地区と同じにするもの        

住民説明会での隣接する住宅の方の意見及び縦覧に際して提出された住民意見では、準工業地域になることで危険物貯蔵施設建設が可能になり事故等での環境への影響があること、鶴が池住宅跡地を売却することで町有地としての活用ができなくなる、という意見を照会しました。その上で、

「都市計画は住民参加が基本、住民への説明・周知はできたのか、という点で一番近い(約50m)桜井2丁目には自治会役員さんに説明されただけで回覧板などで住民への十分な周知がされていない、桜井台自治会には何の説明もない、広報などだけでは不十分である」「町内に一定程度の面積のある土地は、鶴が池住宅跡地と水無瀬川緑地公園にしかない。公共施設の老朽化・耐震化にあたり建て替え用や仮設施設の為の公共用地として活用するために売却せず残すべき。」「地区計画で規制するとしているが、準工業地域では騒音基準が緩く(昼間55デシベル→60デシベル以下、夜間45デシベル→50デシベル以下)なることは規制できない」「将来的に他の工場や企業ができた場合、地区計画は生きているのか」「危険物貯蔵施設など環境への影響があることについて企業と町は協定を結び環境を保全すべきではないか」「企業の研究内容も明らかでなく判断できない」などの質疑や意見を述べ、用途変更及び関連する高度地区の変更には賛成しませんでした。

「騒音・振動」などについては、周辺環境に影響のないように、と会長提案で付帯決議に何らかの意見を付ける、とのことになりました。町有地売却について異議のある意見は、他の委員さんからはでず、すべて賛成多数で議決されました。

特定秘密保護法案が臨時国会に提出される予定です。

民主主義社会をおびやかす法案です。安倍政権が成立を目指している「特定秘密保護法案」は戦争をしやすくするために、軍事にかかわる情報は全部、秘密にするということで、「防衛」「外交」「特定有害活動の防止」「テロの防止」の4分野の重要な情報が「特定機密」になるのですが、何が特定秘密か秘密にされ、理由なく秘密を漏らしたと、逮捕されかねません。国民の安全に関わる原発の情報や公害情報なども秘密にされ、情報提供した公務員は10年の懲役という厳しい罰則です。

「知る権利や報道・取材の自由に配慮する」との文言を明記することになりましたが、配慮するだけで、「保障」はありません。日本弁護士連合会がわかりやすいパンフレットを作成しています。現在の法案の内容とは文言等が少し違っていますが、問題点の本質は同じです。

なんとしてもこの法案を国会に提出をさせないようにしなければなりません。憲法アピールの中でも特定秘密保護法案の問題点を知らせていきます。





子ども・子育て会議・都市計画審議会のお知らせ

2013-10-15 | Weblog
審議会等のお知らせをいたします。傍聴しましょう。

◇第1回島本町子ども・子育て会議
  日時:10月16日(水)午後1時~2時30分
  場所:役場 地階・第4会議室
  傍聴定員:10名

島本町では子ども・子育て会議を設置し、子ども・子育て支援法の施行による新たな子ども・子育て支援制度として、子どもの教育、保育、子育て支援を総合的に進める仕組みづくりと計画づくりを進められます。公的保育制度も大きく変わり、保育の必要性の認定や施設との契約制度などが導入されます。地域の声をしっかり計画に反映させることが重要です。会議の委員には、子育ての専門家や18歳までの子どもの保護者などが公募(2名)で選任されています。 こんな大事な会議の案内が島本町ホームページの会議の開催日程には載っていません。

◇第1回島本町都市計画審議会

  日時:10月17日(木)午後 2時 
  場所:役場3階 委員会室
  
  議題29号 北部大阪都市計画用途地域の変更・・第2種住居地域を準工業地域に変更
  議題30号 北部大阪都市計画高度地区の変更
  議題31号 北部大阪都市計画桜井3丁目北地区地区計画決定・・準工業地域に変更することによる周辺の公共施設や周辺の居住環境と調和した環境の確保を図る         

小野薬品工業株式会社の敷地及び町営鶴ヶ池住宅跡地一帯について都市計画変更の審議となります。8月10日には住民説明会が開かれました。縦覧に対する住民意見もだされています。

画像:町立第4保育所運動会にて

浜 矩子さん講演会

2013-10-13 | Weblog
今日は水無瀬川緑地公園にて町民スポーツ祭も、快晴の中で開かれました。昨年は、体力測定をして、日頃の運動不足を実感したものです。今回は時間がなくパス。なごやかな中でのスポーツ祭も島本らしいですね。実行委員のみなさんもお疲れ様でした。

午後は、茨木市福祉文化会館で開催の「浜矩子さん講演会」へ。主催は「教科書問題を考える北摂市民ネットワーク」で、私はスタッフとして係りました。浜矩子さん(同志社大学大学院ビジネス研究科教授・経済学者)のファンは多く、満席で会場は立ち見となりました。

「経済の中の人権」と題する講演内容は概ね、次の通りでした。(私のメモなので、厳密ではありません)

「経済活動を営むのは人間のみ。本来経済活動というのは人権の根源であり礎である。なぜならば生きる権利を支えるのが経済活動だから。安倍首相のアベノミクス・成長戦略は人間不在で、人間の置かれている状況を無視した世界制覇の戦略。世界の中で、金融資産は日本が最大であり、国富はトップにもかかわらず、非正規雇用・ワーキングプアの時代状況がある。貧困率は16.1%。主要30国のなかで27位と下位。16.1%は基本的人権が保障された生活で暮らせていない、ということで、豊かさの中の貧困問題は深刻」

「デフレ脱却ができないのも、成長できないからではなく、富の分かち合い(分配)ができていないからだ。まともな消費が出来ないから経済活動がまわらない→まともな賃金でない。ブラック企業や労基法違反の労働現場が問題になっているが、経済の道徳性・倫理性が欠けているからであり、それは経済とは言わない。成長戦略で世界を制覇するために首切りを容易にする特区をつくり、弱肉強食の戦略に役に立つ人間、競争に勝てる企業が求められ、排除が強くなる。」

「アベノミクスが求めているのは富国強兵であり、国のためなら国民が犠牲になっても良い、という教育が求められ、そのための教科書が選択されていく。憲法改正もその線上にあり、今、集団的自衛権の行使などについて解釈改憲と言っているが、これは憲法違反である。そのことを認識し、決して解釈憲法という言葉を使わない決意が必要だ。」

「グローバル経済の中で求めるべきリテラシーは『グローバルジャングルにおける住人基本心得』が大事。グローバルは弱肉強食・淘汰の側面もあるが、グローバルジャングル社会(地球経済社会)の中で共生の論理・生態系が重要。誰もが誰かから借りて経済活動を行っている。ルクセンブルクは人口50万人の小さな国だが豊かさランキングの上位である。世界的企業が本社をおいたり、大きな使い勝手の良い会議場があり、おもてなし抜群。」

「日本は資本輸出国、海外に企業が進出している。お世話になっている世界に対し、人間らしく生きていくための経済活動をする行動、富国強兵と反対にある富民共生(ふみんきょうせい)の方向が求められ、越境博愛のリテラシー教育が求められている。」

「『シェアからシェアへ』。市場占有率を命題とするシェアではなく、親しい仲間と分かち合うシェアの経済、包摂性の高い排除のない、多様性のある社会と経済活動が理想郷。対立にあるのが包摂性の低い、多様性のない、均一社会はハシズム帝国。生かすも殺すも我々次第であり、経済も社会も監視していれば違ってくる」

お話を聴いて、人間らしい経済のあり方が可能であることを示していただき、光が見え、ばらばらな問題が、一挙に整理されたようでした。

主催者からは、「北摂地域では憲法の国民主権・基本的人権の尊重・平和主義という3原則に沿って教科書は採択されている。しかし戦前の日本の侵略戦争を「「自衛のための正義の戦争だった」と教え「国のために戦うことが国民の義務だ」と教える教科書(育鵬社版中学校歴史・公民教科書)を2015年に採択させようという動きもでてきています。子どもたちを戦争へと導く教科書を許してはならない」とネットワークを立ち上げたことが報告され、取組みの呼びかけをしました。

東京都や埼玉県では公立高校に日の丸・君が代強制の記述があるという教科書を採択させず、大阪府でもその動きがありました。採択した学校に対する府議会での維新の会の攻撃が強まっています。教育への政治介入が大阪府から府内市町村にも広がっている、という危機感をもっています。平和と人権の町にふさわしい教科書採択をもとめ行動していきます。

保育所運動会

2013-10-12 | Weblog
今日は秋晴れの中で行われた町立第4保育所の運動会を見学しました。

感動のリレー、鳴子の踊り、保護者の綱引きなど楽しみました。児童数が多いので2歳までと3歳児以上と分けてプログラムが考えられ、観覧席も保護者やおじいちゃん、おばあちゃんで一杯です。保育所定員の1.5倍超えの過密の状況で、行事を行うのも大変だろうな、と職員さんのご苦労に思いを寄せていました。

何を大事にした保育をされているのか、行事で見えることもあります。ひとり、ひとりの自主性を尊重し、子ども主体の行事にされているのが、町立保育所の良さですね。

午後は、第8回いきいき百歳体操交流大会が開催されている第1中学校へ。おもりをつけて体操をやってみました。結構、腹筋も使い、良い運動になります。いきいき百歳体操は保健師さん達が介護予防目的に熱心に普及活動をされ、今では町内全域で展開されています。

子どもも高齢者も生き生きできる町を実感した1日でした。


画像:町立第4保育所運動会にて

高浜地区に計画の新設保育園

2013-10-11 | Weblog
新設される予定の保育園用地の農地転用の案件が審議された9月30日の島本町農業委員会を傍聴しました。遅くなりましたが、報告いたします。高浜1丁目の農地1797.3㎡を保育所建設目的で転用する旨、田の譲受人の社会福祉法人 博乃会(理事長 河西良雄)より、許可申請がだされたものです。保育園の配置図や建物図面も添付されています。

当該用地は市街化調整区域にある農地であり、農地法第5条による許可申請は農地法の許可(大阪府知事)が必要です。農業委員会では申請内容について審議されました。

事務局の説明によれば第3種農地(鉄道の駅が300m以内にある等の市街地の区域又は市街地化の傾向が著しい区域にある農地)であり、許可基準としては原則許可の方針とのことです。

高浜の農業委員からは水利・排水や周辺の日照に関することは問題なし、という報告でした。委員からは農地を守る視点の意見はありませんでしたが、里道の問題や高浜幹線の交通量の増加や、駐車場の問題など安全対策などについて意見が出されました。農業委員会としては全員賛成で申請に対し意見決定とされました。

今後は、意見を付して大阪府へ送付、大阪府農業会議の意見を聴取して大阪府が許可する手続となっています。10月末には結果がでる見込みとのことです。

また保育園建設には大阪府の開発許可が必要です。現在、開発要綱に基づく事前協議が行われ、事業者(法人)と町の各担当課との協議が行われています。高浜・江川地区両自治会、水利組合、グランリバー管理組合には法人より計画説明がされているとのこと、都市整備課担当者に確認しました。

しかし、これまで開発問題が住民紛争となっているのは、工事説明まで、住民が情報を知らされないでいることに大きく起因しています。担当課には、計画段階で自治会長だけでなく周辺住民への説明会を開催するよう事業者(法人代理人)に指導すべき、と求めました。「『早い段階から説明を進めて下さい』と伝えている」とのことですが、開発内容を早く知らせるべきです。

保育園を運営する法人については、今後、外部委員(学識者など)で構成する社会福祉施設整備審査会で適格性などが審査されることになっています。

画像:大型マンションの向かい側の農地に保育園建設計画があります

さよなら原発1000人集会

2013-10-10 | Weblog
10月6日(日)、伊丹ホールにて「福島事故は終わっていない 原発はもう動かすな!」第3回さよなら原発1000人集会が開かれ参加しました。

ゲストの山本太郎さん(7参議院議員)は「原発情報も秘密にされる、知る権利もなくなる、秘密保全法案に反対しよう!」とアピール。メイン講演者の小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)は「福島事故は終わっていない」と福島原発の事故が進行していること、しかし現政権は福島事故を忘れさせようとしていること、被曝を背負わされた子どもたちを守るのが大人の自己責任だ、と強く訴えられました。ゲストの神田香織さん(講談師)は「はだしのゲン」「チェルノブイリの祈り」の一部を講談で聞かせて頂きました。

会場は1200人の参加者で一杯、原発ゼロの今、もう動かしてはならない、という思いの人びとの熱気溢れる集会でした。

ハイデマリー・ダンさん(ドイツ緑の党・元国会議員)

2013-10-07 | Weblog
10月5日夜、ハイデマリー・ダンさん(ドイツ緑の党・元国会議員)のお話をお聞きしました。山本健治さん(フリーライター)が、ドイツで交流のあったダンさんの来日に併せて企画されたもので、「憲法を勝手にさせない会」のみなさんと共に、私も運営に関わりました。脱原発を決めたドイツ、戦争責任を国是とし、環境政策が進んでいる国への注目度は高く、急な企画にも関わらず「ハイデマリー・ダンさん(ドイツ緑の党・元国会議員)のお話を聞く会」には約70名の方がご参加下さいました。

ハイデマリー・ダンさんは自然派という雰囲気で小柄で、親しみ安く、そのうえ信念を持った女性、という印象を受けました。ハノーファー市で総合学校の教師のかたわら、女性の権利(暴力を受けた女性の支援)などの活動をされ、ドイツ「緑の党」が初めて国会で議席を獲得した1983~87年、国会議員をされました。緑の党は比例名簿も女性・男性・女性の順なので、多くの女性議員を国会に送り出すことができたのだそうです。選挙の様子など映像で紹介され、スタンドをたてリーフレットを配り市民との対話を通して政策を訴える選挙スタイルでした。お金のかかる騒々しい日本の選挙とは大きく違います。

反核や反原発運動、エコロジーや社会運動を主体的に担う市民が緑の党をつくり、1980年の初の国政選挙では1.6%の得票率で議席は得られなかったが、3年後には議席獲得しました。1998年には社民党と緑の党の連立でシュレーダー政権にも参加しました。2009年には68人の国会議員が誕生し37人が女性、つい最近9月22日の総選挙では63人(議員定数は630人)でした。これまで緑の党が環境政策や脱原発政策、食の安全、公正な社会づくりに大きな貢献をしたことは言うまでもありません。

しかし、一方で連立政権の中で、緑の党の創設の理念である反戦・平和が揺らぎ、NATO同盟としてユーゴ空爆に加担し、平和運動をしていたメンバーは離党したものもいる、と体制に妥協して初志が曲がってきた面もある、と指摘されていました。経済格差やネオナチの勢力が議席を獲得するまでになっていることも憂いておられ、緑の党は議会の外の運動と連携し、底辺の人々の声をしっかりすくい上げ、地域の運動を積み上げていくことが必要、そして結党理念である自分たちの主張が揺るがないようにすべきと考える、とおっしゃっていました。

日本のリベラル・左派の政治勢力にも通じることが多く、どんな社会をつくるのか、その道筋をどうつくるのか、議員・議会活動をするうえでもダンさんのお話に学ぶことの多い貴重な機会でした。木戸衛一さん(大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授)の通訳が素晴らしく、ドイツ政治に通じておられる方だからこそ、より充実した会になりました。心よりお二人に感謝いたします。 

画像:ハデマリー・ダンさん、通訳の木戸衛一さん