ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

沖縄に思いを馳せて

2007-10-19 | 政治
議会に対し、沖縄の集団自決についての「教科書検定意見の撤回を求める意見書」の採択陳情書が提出されていました。しかし、議会運営委員会で自由民主党クラブ(伊集院春美議員他4名)の反対で議案にさえもできませんでした。「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目に陥る」のでしょうか。

議案として提案するには4分の3以上の議員の賛成がなければなりません。議員は16名ですので12名の賛成が必要です。あと1人で可能でしたのに残念です。提案要件が厳しすぎます!(地方自治法では12分の1なので、以前から法違反と改正を要求)

同意見書の採択を求める陳情書が他の住民(知人でもあります)からも提出されていました。ご本人の了解を得て、以下に掲載いたします。



                           2007年10月3日
島本町議会議長
平井 均 様

                            大阪府三島郡島本町

                                横田 桂子

 平素は貴議会におかれましては、住民本位に活発な議会運営をされ、島本に暮らせてよかったと感じる日々を支えていただき、敬意を表するものです。
 
私はこの島本に20年前に越して参りましたが、1995~99年の間、夫の転勤で沖縄県那覇市で暮らしました。沖縄での生活は、見るもの聞くもの新鮮で温かい人情にも支えられた4年半でした。

そして暮らしてみてはじめて、いかに私たちヤマトの者が沖縄を知らなかったか、特に先の戦争で何があったのか、基地のある暮らしとはどういうものなのかを知らなかったのかを痛感いたしました。

子ども達が通う小学校の校舎の下に日本軍が島民を使って掘らせた壕が今も残り、地上では米軍の円盤や角のような物がついた異様なヘリコプターが、子ども達が帰る運動場に爆音とともに突っ込むように基地に降りていく日常がありました。

そのような日常の元で、オジイ・オバア(沖縄の人は、尊敬の念をこめてこういいます)を大切にして、家族をはじめ横のつながりを大切に、助け合って暮らす社会を築いています。その根底には、あの悲惨な戦争を二度と誰もが味わってはいけない、という強い思いと平和を希求し実行する思いが生きているのを感じます。

 沖縄戦での『集団自決』の記述をめぐる教科書検定撤回の県民集会が11万人という規模で宜野湾市で9月29日あった事で、やっとこの問題がマスコミを通じて伝わってきました。

私は、95年の米兵による少女暴行事件の時の県民集会に子どもの手を引いて家族で参加しましたが、オジイ・オバアが孫の手を引いて、様々な宗教者やそのあたりの老若男女がまるで祭りにでも参加するような抗議集会だったのを覚えています。

これは一部の政治家や労働団体、宗教団体の集会ではなく、文字通り県民一人一人の自由な意思による、熱い思いによるものです。「私たちのオジイ、オバアが嘘を言っているのですか」という問いへの答えです。

 前置きが長くなりましたが、島本町議会にも既に他団体から「『教科書検定』撤回に関する意見書」と、採択の陳情書が提出されていると聞きました。沖縄の実態を知る一島本住民として、『集団自決』に関する記述の回復が速やかに行われることを求める意見書を採択していただきますように、お願いをする次第です。

                                  以上


決算否決!

2007-10-18 | 議会
9月議会は2年続きで決算(06年度)不認定で終えました。
教育委員会所管の学童保育の保育料未請求及び過大請求など事務処理の不適切な問題が03年度から07年5月まで、監査委員の指摘で調査するまで続いていました。担当職員のみならずチェックする監督体制もなく公金の扱いのズサンさが明らかになっています。
保護者の指摘により6月議会の一般質問で取り上げた内容は氷山の一角だったのです。(前号の議会リポートに載せています)

全会派がこのことを理由に2006年度決算に反対し、認定せずという結果でした。役場への信頼を失わせたことは、責任を問われます。

本年9月3日、関係職員5人の懲戒処分(減給100分の5 1ヶ月)にしましたが、過去2年間で教育長、教育次長、事務局次長が代わっています。 03年度~05年度に在職していた管理職は問われなくていいのでしょうか。

一般質問は、「就学前の子どもの教育と保育環境の整備について=基本方針=」「ひとり親(母子)家庭の支援制度の充実を」という項目で行いました。

「基本方針」については9月27日開催の住民福祉審議会で民生部理事が「保育士配置基準については、保育所を民営化できないなら町基準を見直す」との主旨の発言をした事に対し問い質しました。

島本町独自配置基準は1歳児4:1(6:1)、3歳児15:1(20:1)、4・5歳児25:1(30:1) *保育士配置基準 保育士一人当たりに対する子どもの人数 かっこ内は国の最低基準

保育士配置基準の引き下げについては島本町の保育水準を守るのかどうかに係わる重大な問題で、公立・民間を問わず保障してきた保育の質を大きく低下させるものです。子どもの最善の利益という視点が全く欠けた、コスト論でしか保育について検討していないことを如実に示した発言です

基本方針にも保育士配置基準の見直しに触れ「各自治体ともにこの基準を各年齢区分にばらつきはあるものの段階的に国基準へと改められてきています。」とありますが、府内各自治体の実態は決して国基準に改められていないことを大阪府調査結果を示し反論しました。
例として1歳児では最低基準の配置は6自治体のみ。他31自治体は独自基準です。
*政令指定都市・中核市・公立のない町村は除く

また、児童福祉施設最低基準4条には「児童福祉施設は最低基準を超えて、常に、その設備及び運営を向上させなければならない」(設備・運営の向上義務)「最低基準を超えて、設備を有し又は運営している児童福祉施設においては最低基準を理由として、その設備又は運営を低下させてはならない」(設備・運営の低下の禁止)と定めています。町独自基準の根拠となる規定です。この点に照らしても基準引き下げは問題です。

民営化に反対するなら基準を引き下げるぞ!と脅しているとしか思えません。一番弱い立場の子どもの視点に立つべきです。


幼稚園運動会 

2007-10-06 | 子ども
朝から夏日のような日差し。
町立2つの幼稚園と山崎保育園では運動会が開かれました。第2幼稚園の運動会を参観しました。

3人の子ども達が通った所、お世話になった先生も元気にメガホンを取っておられました。プログラムには未就園児の親子競技もあります。幼稚園も地域の子育て支援に取り組まれているのですね。

町立幼稚園の定員の充足率が6割と低いので、町立幼稚園に親しみを持っていただく努力もされているのだなと思いました。

幼稚園も今、大きな課題を抱えています。
「就学前の子どもの教育と保育環境の整備=基本方針=」の中で町立保育所1箇所の民営化とセットで町立第1幼稚園就労支援型幼稚園(3歳児保育も含み)を来年4月を実施目標とする方針を町は出しています。

しかし私立幼稚園の募集が始まっている中で、いまだ来年度実施については確定していません。住民福祉審議会に基本方針の是非を含めて諮問しており、審議が続行中ということもありますが、そもそも保育所民営化とセットで幼稚園の就労支援型を行おうとすることに無理があります。

行政は民営化して保育士を幼稚園に配置したらいいんや、幼稚園で3歳児保育をすることで、町立第2保育所の過密化(定員の113%受け入れ)を解消できるんや、と安易に考えています。

就労支援型を実施した場合でも、通常保育を希望しても定員超過で入園できず、第2幼稚園に行くことを余儀なくされることや、6クラスしか部屋が確保できていないので、あらたな保育室は会議室を使用せざるを得ないなどの解決しなければならない課題が起こってきます。

3歳児保育や幼保一元化については、保育所民営化と関係なく、ニーズ調査を行い、現場職員の参加の下、教育委員会が主体的に検討すべきことです。

あわただしく幼稚園を後にして、大山崎町歴史資料館を訪ね、午後は環境課主催第3回環境まちづくりセミナーに参加しました。今日も沢山の学びがあり、グループワークも活発に意見交流ができました。非常に価値のある取り組みで、毎回楽しみです。
詳しくは町ホームページで掲載されています。

沖縄戦に関する「『教科書検定』撤回に関する意見書」採択を

2007-10-01 | Weblog
先週末から気温が下がり秋到来、もう10月ですものね。
残暑が長く(これも気候変動?)、議会も委員会での決算審査が終わり、ようやく本来の季節感を味わっています。

沖縄では9月29日に沖縄戦で日本軍が住民に「集団自決」を強制したとの記述が教科書検定で削除された問題で、検定意見の撤回を求めて、沖縄県知事をはじめ11万人もの参加者のもと県民大会が開かれました。

島本町議会にも、このことに関する意見書採択の陳情書「『教科書検定』撤回に関する意見書」が「基地のない平和で豊かな沖縄をめざす会」(連絡先:箕面市粟生外院)から提出されています。

9月議会で意見書を採択して、島本町議会からも『教科書検定』撤回の意思を届けたいと思います。
4分の3の議員の賛成がなければ、議案として上程できないので、16名中12名以上の賛同が必要です。議案となって初めて本会議で採択するかどうかの審議をします。
沖縄県民が超党派で決議をあげたように、島本町議会でも沖縄の人びとの意思に添って、自民・公明・民主の会派も賛成して欲しいものです。

10月9日の後半の本会議での議会運営委員会で各会派が取り扱いの意見を表明することになります。

96年、沖縄戦の集団自決の悲惨な場所の一つ、チビチリガマ(読谷村)を訪れ、宜野湾市の米軍普天間基地に隣接する佐喜眞美術館で丸木位里、丸木俊共同制作の「沖縄戦の図」を目にして、沖縄の歴史(そして今も続く米軍基地の存在)を突きつけられた思いでした。

昨年11月に亡くなった作家・灰谷健次郎さんが「太陽の子」で沖縄の人びとの悲しみとやさしさが沖縄戦にあることを書いています。

これを記していたら、「ウリズン」という美しい響きのする名前のマメ(沖縄の四角豆)が安全農産供給センターから毎週の共同購入で届きました。サヤを茹でてサラダや酢のもの、天ぷらなどにして使うのだそうです。今晩のメニューに加えましょう。

*ブログの更新を怠っていましたこと、お詫びします。これまでの活動、主なものだけ記録します。

12日 本会議 会派代表の大綱質疑を行う。
14日 「ここが違う!フィンランドの教育・子育て」藤岡 和美さん(おやおやネ  ット代表世話人)参加。主催は「おやおやネット・しまもと」澤嶋真紀子さん
15日  災害医療救護訓練見学(高槻市立桃園小学校にて 高槻医師会主催)
16日  島本町福祉大会出席
18日~19日総務文教常任委員会傍聴
20日 障害自立支援法の地域生活支援事業・日中ショートステイを実施している
みゆき園(大阪水上隣保館)へ調査
21日 民生消防常任委員会出席
22日 島本町環境セミナー第2回「ごみ問題」参加
23日 「鳴く虫の観察会」講師:河合正人さん(元あやめ池遊園地自然博物館学芸員)
25日 民生消防常任委員会出席
27日~28日建設水道常任委員会出席
27日 住民福祉審議会傍聴「基本方針について」(午後7時~)
28日 WIB(ウィミンズ・イン・ブラック)行動(午後6時~)~イラクから自衛隊は撤退を!


(写真 ウリズンと沖縄陶器)