議会に対し、沖縄の集団自決についての「教科書検定意見の撤回を求める意見書」の採択陳情書が提出されていました。しかし、議会運営委員会で自由民主党クラブ(伊集院春美議員他4名)の反対で議案にさえもできませんでした。「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目に陥る」のでしょうか。
議案として提案するには4分の3以上の議員の賛成がなければなりません。議員は16名ですので12名の賛成が必要です。あと1人で可能でしたのに残念です。提案要件が厳しすぎます!(地方自治法では12分の1なので、以前から法違反と改正を要求)
同意見書の採択を求める陳情書が他の住民(知人でもあります)からも提出されていました。ご本人の了解を得て、以下に掲載いたします。
2007年10月3日
島本町議会議長
平井 均 様
大阪府三島郡島本町
横田 桂子
平素は貴議会におかれましては、住民本位に活発な議会運営をされ、島本に暮らせてよかったと感じる日々を支えていただき、敬意を表するものです。
私はこの島本に20年前に越して参りましたが、1995~99年の間、夫の転勤で沖縄県那覇市で暮らしました。沖縄での生活は、見るもの聞くもの新鮮で温かい人情にも支えられた4年半でした。
そして暮らしてみてはじめて、いかに私たちヤマトの者が沖縄を知らなかったか、特に先の戦争で何があったのか、基地のある暮らしとはどういうものなのかを知らなかったのかを痛感いたしました。
子ども達が通う小学校の校舎の下に日本軍が島民を使って掘らせた壕が今も残り、地上では米軍の円盤や角のような物がついた異様なヘリコプターが、子ども達が帰る運動場に爆音とともに突っ込むように基地に降りていく日常がありました。
そのような日常の元で、オジイ・オバア(沖縄の人は、尊敬の念をこめてこういいます)を大切にして、家族をはじめ横のつながりを大切に、助け合って暮らす社会を築いています。その根底には、あの悲惨な戦争を二度と誰もが味わってはいけない、という強い思いと平和を希求し実行する思いが生きているのを感じます。
沖縄戦での『集団自決』の記述をめぐる教科書検定撤回の県民集会が11万人という規模で宜野湾市で9月29日あった事で、やっとこの問題がマスコミを通じて伝わってきました。
私は、95年の米兵による少女暴行事件の時の県民集会に子どもの手を引いて家族で参加しましたが、オジイ・オバアが孫の手を引いて、様々な宗教者やそのあたりの老若男女がまるで祭りにでも参加するような抗議集会だったのを覚えています。
これは一部の政治家や労働団体、宗教団体の集会ではなく、文字通り県民一人一人の自由な意思による、熱い思いによるものです。「私たちのオジイ、オバアが嘘を言っているのですか」という問いへの答えです。
前置きが長くなりましたが、島本町議会にも既に他団体から「『教科書検定』撤回に関する意見書」と、採択の陳情書が提出されていると聞きました。沖縄の実態を知る一島本住民として、『集団自決』に関する記述の回復が速やかに行われることを求める意見書を採択していただきますように、お願いをする次第です。
以上
議案として提案するには4分の3以上の議員の賛成がなければなりません。議員は16名ですので12名の賛成が必要です。あと1人で可能でしたのに残念です。提案要件が厳しすぎます!(地方自治法では12分の1なので、以前から法違反と改正を要求)
同意見書の採択を求める陳情書が他の住民(知人でもあります)からも提出されていました。ご本人の了解を得て、以下に掲載いたします。
2007年10月3日
島本町議会議長
平井 均 様
大阪府三島郡島本町
横田 桂子
平素は貴議会におかれましては、住民本位に活発な議会運営をされ、島本に暮らせてよかったと感じる日々を支えていただき、敬意を表するものです。
私はこの島本に20年前に越して参りましたが、1995~99年の間、夫の転勤で沖縄県那覇市で暮らしました。沖縄での生活は、見るもの聞くもの新鮮で温かい人情にも支えられた4年半でした。
そして暮らしてみてはじめて、いかに私たちヤマトの者が沖縄を知らなかったか、特に先の戦争で何があったのか、基地のある暮らしとはどういうものなのかを知らなかったのかを痛感いたしました。
子ども達が通う小学校の校舎の下に日本軍が島民を使って掘らせた壕が今も残り、地上では米軍の円盤や角のような物がついた異様なヘリコプターが、子ども達が帰る運動場に爆音とともに突っ込むように基地に降りていく日常がありました。
そのような日常の元で、オジイ・オバア(沖縄の人は、尊敬の念をこめてこういいます)を大切にして、家族をはじめ横のつながりを大切に、助け合って暮らす社会を築いています。その根底には、あの悲惨な戦争を二度と誰もが味わってはいけない、という強い思いと平和を希求し実行する思いが生きているのを感じます。
沖縄戦での『集団自決』の記述をめぐる教科書検定撤回の県民集会が11万人という規模で宜野湾市で9月29日あった事で、やっとこの問題がマスコミを通じて伝わってきました。
私は、95年の米兵による少女暴行事件の時の県民集会に子どもの手を引いて家族で参加しましたが、オジイ・オバアが孫の手を引いて、様々な宗教者やそのあたりの老若男女がまるで祭りにでも参加するような抗議集会だったのを覚えています。
これは一部の政治家や労働団体、宗教団体の集会ではなく、文字通り県民一人一人の自由な意思による、熱い思いによるものです。「私たちのオジイ、オバアが嘘を言っているのですか」という問いへの答えです。
前置きが長くなりましたが、島本町議会にも既に他団体から「『教科書検定』撤回に関する意見書」と、採択の陳情書が提出されていると聞きました。沖縄の実態を知る一島本住民として、『集団自決』に関する記述の回復が速やかに行われることを求める意見書を採択していただきますように、お願いをする次第です。
以上