ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

祝島

2014-07-29 | Weblog
27日〈日〉は室津港から船で祝島へ。上関原発予定地の田ノ浦のちょうど向かいにあるハートの形をした瀬戸内海にぽっかり浮かぶ島。2011年夏に映画祝の島」上映会を主催したことがきっかけで、いつか訪れたいと思っていたのが叶いました。

人口445人、住民のほぼ9割は原発に反対ということです。原発反対運動が暮らしそのもの。映画で観た石積の練塀や迷路のような路地など独特の景観に不思議な懐かしさを感じます。祝島は万葉集にも登場し、神舞という4年に1度の神事は有名です。「民宿くにひろ」さんに宿泊。原発の資料もたくさんあり、祝島のことを「わいわいタイムズ」というまちづくり新聞やWEBで紹介されています。

田舎の親戚の家にきたような気分で、アラシックスティのメンバーはお昼寝。その間にIちゃんと若いお母さんは、「命の行進」で島に立ち寄り、翌日田ノ浦で断食の祈りを予定している日本山妙法寺の一行の皆さんと交流し、海でシーグラスを採集、と元気一杯。北海道から移住して開店したという海の風が抜けるカフェでゆるゆると過ごしていると、映画「祝の島」に登場する漁師のたみちゃんが立ち寄られ、ついお声をかけてしまいました。練塀の島を歩けば、あちこちに原発反対の看板があります。猫もいたるところにいます。

祝島は鯛〈一本釣り)、びわやひじき・たこが特産。キウィの原種とも言われる島に自生するコッコーのジャムも頂きました。コッコーは一粒食べると1000年長生きする不老長寿の実という伝説があるそうです。

毎週行われている月曜日夕方のデモに参加の予定でしたが、午後に公務〈議会だより編集委員会)があり、他のメンバーより一足早く、28日〈月〉6:45分の船で島を発ちました。「豊かな自然、悠久の歴史、元気で明るい島のお年寄り、かわいい島ネコたち・・祝島はさまざまな魅力にあふれています」とくにひろさんが新聞で紹介されているように、ほんの1日だけの祝島でしたが、また訪れたくなる所でした。約30年にわたる「いのちの海を守る」という過酷な闘いがあってこそ、優しく包容力のある島民にしているのかもしれません。中国電力は原発建設を諦めてはいません。長島・祝島のみなさんの運動は毎日続いています。

画像:練塀

いのちの海・長島

2014-07-28 | Weblog
7月26日~28日は山口県の中国電力上関原発建設計画のある長島・祝島へ、ぴあ・ネット/100万年の会主催のスタディツアーに参加しました。

26日は「上関の自然を守る会」(旧長島の自然を守る会)主催の原発建設予定地の田ノ浦にてアカテガニの放仔の観察会が目的です。上関原発建設で危惧される環境破壊を止めようと、1999年より「いのちの海を埋め立てないで!」と活動されている高島美登里さんたちに案内をしていただきました。

長島は透明度15mを超える澄み切った海と75%も残る自然海岸(瀬戸内海平均は21・4%)が保たれ、スナメリ・ナメクジウオ・カンムリウミスズメ・ヤシマイシン・カサシャミセン・スギモクなどの希少生物の宝庫です。

夕方からバンガロー(祝島の住民の手で建設されたもの)で地元で採れた魚介類などのバーベキューをごちそうになり、フリースクールの子どもたちなど各地から参加されたみなさんと交流。その後、映像による長島の豊かな自然の紹介、向井 宏さん(北海道大学名誉教授)によるアカテガニの生態について説明がありました。

「アカテガニは日本のベンケイガニ類の中でもっとも陸上生活に適応した種で、成体は海岸近くの湿地や山林を歩き回って餌を探し、地面に隠れ家の巣穴をつくっている。カニの子ども〈幼生〉は海水中でしか生きてゆけない。親ガニは、子どもを海に放つために、6月~9月ころ海に帰る。メスは何万粒もの孵化直前の卵をお腹に抱え、大潮の新月か満月の頃の夜の満潮時刻に合わせて水辺に降りてくる。沢山の固体が水辺に集まり、一斉に、体を海水中に沈め、体〈腹部〉をふるわせ、この瞬間、卵から幼生が孵化し水中に放出される。ほとんどが魚などに食べられるが、ほんの一部の幼生だけが生き残って稚ガニに変わり陸に上がる」と佐藤正則さん(鹿児島大)の「路上のカニ」という科学エッセイを資料に詳しく話していただきました。

夜10時過ぎになり、真っ暗な中、20分ほど山の中を降りて、原発建設のための工事用地を横目に見ながら田ノ浦の海岸につき、大潮の海のアカテガニの放仔の様子を観察しました。説明の通り、親カニは産卵のために100mも山林から降りてくるのですから、けなげです。波がくるとタイミングよく体を震わせる様子に感動しました。対岸には祝島の灯りが見えます。その夜の天の川は美しく魅了されました。多様な生き物の海に原発をつくらせてはいけない!心から思える日でした。

「上関の自然を守る会」のみなさま、宿泊所の提供もしていただき、貴重な機会を本当にありがとうございました。

京都で8月17日に上関の自然を守る会が主催する「国際シンポジウム カンムリウミスズメと上関の生物多様性 ~”奇跡の海”を未来の子どもたちへ」が開催されます。どうぞ、ご参加下さい。

画像:アカテガニ

議会リポート

2014-07-25 | Weblog
連日、厳しい暑さですね。
昨日、ようやく議会リポートができあがりました。配布にご協力頂いている方々に、順次お届けさせていただいています。酷暑の中での配布となりますので、本当に感謝いたします。

町広報板のポスター掲示許可について、申請者によって取り扱いを変えるなど、公平な運用がされていないことについて、コミュニティ推進課に説明を求めています。

24日、議長から各議員へ1件、FAXが送付されました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                                       2014年7月23日島本町議会
議長 平井 均 様 
                                  島本町教育委員会 
                                     教育長 岡本克己


      『(株)ベネッセコーポレーションにおける顧客情報漏洩について』
 標記の件について、本町が(株)ベネッセコーポレーションに委託し、実施している島本町学習状況調査に係る個人情報については、今回情報漏えいした環境とは異なるシステムで管理されており、一切流出がなかった旨の報告とお詫びが別添のとおりありましたので送付します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                      
別添文書は(株)ベネッセコーポレーション 小中学校事業部より教育委員会各位宛の「弊社通信教育サービス等の顧客情報漏えいに関するお詫び」文書でした。

文科省が行っている全国学力テストもベネッセが受注しています。

教科書採択

2014-07-25 | Weblog
午後2時より教育委員会議を傍聴しました。教科書会社関係者が多数〈20名ほど)傍聴にこられていましたが、全員の傍聴許可が出ました。資料は10部しかなく抽選でした。

来年度使用の小学校教科書は、選定委員会が意見具申した教科書、各教科2社ずつ、2時間以上かけて慎重に審議され採択されました。

国語ー光村図書出版
書写ー日本文教出版
社会ー日本文教出版
地図ー帝国書院
算数ー日本文教出版
理科ー新興出版社啓林館
生活ー新興出版社啓林館
音楽ー教育芸術社
図工工作ー日本文教出版
家庭ー開隆堂出版
保健ー東京書籍

教科書展示会に市民からだされた意見をまとめた資料も添付されていましたが、一部しか意見が載っていませんでした。教育委員会職員に確認しましたところ、「7月15日頃までの分しかまとめていない」とのことで、休憩時間に抗議し説明をもとめました。

昨日23日までの法定外展示が行われ、意見箱も置かれていましたので、市民が閲覧して書いた意見は、本日の採択の前までに教育委員会委員にはすべて目を通していただく必要がありました。開かれた採択の趣旨に則り、保護者や市民の意見が反映されるよう、各教科書出版社の見本本の展示をしているのですから、事務局は、目的にそった事務を怠たったことになります。市民が時間を割いて教育センターに足を運び閲覧し、提出した意見が尊重されないなど、許しがたいことです。

画像:教科書展示

除塵機

2014-07-23 | Weblog
朝10時より高槻島本雨水幹線接続点の除塵機設置状況の現地視察でした。
役場前からマイクロバスで接続点2-9(コトブキ前)、接続点2-7(ニチレイ横)、接続点2-10(高川水路上流)の状況を確認しました。大雨の際に浸水被害を防ぐために前島ポンプ場までの雨水幹線に流入させますが、主要水路との接続点で、流入を阻害しないように、草や木やごみなどを除塵機で取り除くものです。2012年8月の豪雨で高川水路の接続点でスクリーンに木や草などが溜まり、周辺は溢水し床下浸水の被害も生じたため、対応されたものです。

2件のFAXが議長から各議員に送付されました。

1件は「旅券発給事務における窓口対応業務の事務委託について」
7月22日付で川口町長から高槻市濱田市長に高槻市に旅券発給事務に係わる窓口対応業務を事務委託することをお願いしたという報告でした。明日には高槻市議会地方分権推進特別委員会で、このことに関する案件が審議される予定です。

2件目は「島本町ふれあいセンター喫茶・レストラン事業者の選定結果について〈報告〉」
ふれあいセンターレストランやまぶきは6月末で撤退、事業者を公募したところ、1社から申し込みがあり、事業者選定委員会を開催した結果、当該申し込み者を事業者として選定した、という報告です。営業再開は開業準備期間等の詳細がわかり次第報告する、とのことです。
 どんなレストランになるのか楽しみです。

画像:水無瀬駅コトブキ前 除塵機 吊り上げ式

し尿中間処理施設

2014-07-22 | Weblog
午前中、教育センターの教科書見本の展示を閲覧しました。
音楽・社会をひと通り読むのに2時間かかりました。東北大震災や原発事故についても教科書会社で記述の仕方が違います。来年度小学校使用の教科書採択は24日の教育委員会定例会議(午後2時 役場3階委員会室)にて採択されます。

島本町ホームページに、し尿中間処理施設整備についてとして、「新たなし尿中間処理施設整備は、住民ホール跡地の一部とその隣接地(町有地)で処理水の河川放流を行わず、処理量の減少にも対応できる公共下水道への希釈放流方式の施設を計画しています」という内容が載っています。

「島本町し尿中間処理施設整備に係る基礎調査報告書」及び「島本町し尿中間処理施設整備に係る建設候補地選定調査報告書」をご覧いただければ、どのような方法で候補地が選定されたのか記載されています。地元自治会には6月末に、すでに説明会が行われましたが、整備に最低でも5億3000万円の事業費がかかりますし、住民ホール跡地は公共用地として活用できる土地ですので、地元以外の住民にも説明が必要だと思います。


泣きながら抵抗を

2014-07-20 | Weblog
憲法アピールの日でした。高槻駅前でいつものようにリレートークとビラ配布をして「戦争をさせないために集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を!」アピールしました。今日、配布したビラには作詞家の「なかにし礼」さんの詩を載せています。心に届く詩ですので、掲載します。閣議された7月1日に毎日新聞からの依頼を受け、すぐに応えて書かれたものです。
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「平和の申し子たちへ! 泣きながら抵抗を始めよう」


二〇一四年七月一日火曜日

 集団的自衛権が閣議決定された

 この日 日本の誇るべき

 たった一つの宝物

 平和憲法は粉砕された

 つまり君たち若者もまた

 圧殺されたのである

 こんな憲法違反にたいして

 最高裁はなんの文句も言わない

 かくして君たちの日本は

 その長い歴史の中の

 どんな時代よりも禍々(まがまが)しい

 暗黒時代へともどっていく

 そしてまたあの

 醜悪と愚劣 残酷と恐怖の

 戦争が始まるだろう

 ああ、若き友たちよ!

 巨大な歯車がひとたびぐらっと

 回りはじめたら最後

 君もその中に巻き込まれる

 いやがおうでも巻き込まれる

 しかし君に戦う理由などあるのか

 国のため? 大義のため?

 そんなもののために

 君は銃で人を狙えるのか

 君は銃剣で人を刺せるのか

 君は人々の上に爆弾を落とせるのか

 若き友たちよ!

 君は戦場に行ってはならない

 なぜなら君は戦争にむいてないからだ

 世界史上類例のない

 六十九年間も平和がつづいた

 理想の国に生まれたんだもの

 平和しか知らないんだ

 平和の申し子なんだ

 平和こそが君の故郷であり

 生活であり存在理由なんだ

 平和ぼけ? なんとでも言わしておけ

 戦争なんか真っ平ごめんだ

 人殺しどころか喧嘩(けんか)もしたくない

 たとえ国家といえども

 俺の人生にかまわないでくれ

 俺は臆病なんだ

 俺は弱虫なんだ

 卑怯者(ひきょうもの)? そうかもしれない

 しかし俺は平和が好きなんだ

 それのどこが悪い?

 弱くあることも

 勇気のいることなんだぜ

 そう言って胸をはれば

 なにか清々(すがすが)しい風が吹くじゃないか

 怖(おそ)れるものはなにもない

 愛する平和の申し子たちよ

 この世に生まれ出た時

 君は命の歓喜の産声をあげた

 君の命よりも大切なものはない

 生き抜かなければならない

 死んではならない

 が 殺してもいけない

 だから今こそ!

 もっともか弱きものとして

 産声をあげる赤児のように

 泣きながら抵抗を始めよう

 泣きながら抵抗をしつづけるのだ

 泣くことを一生やめてはならない

 平和のために!






緊急報告会 知らないうちに戦争開始?

2014-07-19 | Weblog
集団的自衛権行使容認の閣議決定について7月14・15日、衆参予算委員会で集中審議されました。安倍首相や内閣の答弁も納得いかず、野党の質疑も戦争につながることであるのにたった2日間の審議で徹底追及という感じでもなく、不満に思っていたところ、衆議院議員辻元清美さんの緊急報告会「特定秘密保護法+集団的自衛権行使=知らないうちに戦争開始?」(つじともネット主催)が開かれ参加しました。

安倍首相が集団的自衛権行使の必要性を説明した根拠となる①「邦人輸送中の米艦船の防護」と②ホルムズ海峡の機雷撤去 がいかに矛盾があるかを、辻元議員の6月11日の衆院外務委員会での質問を紹介して、丁寧に説明されました。

①については、
・戦時に紛争国から避難する子どもを抱えたお母さん達が乗った米輸送艦船を日本の自衛隊を護衛するパネルで、国民の命を守ると説明するが、軍の船は民間人は乗せないし、特に外国人を乗せると責任問題になったり、避難民に化けてテロリストが混じることもある。戦争ばかりしているアメリカの船・飛行機は狙われる。あのようなことはありえない。過去に事例があるのか質問したところ、外務省は『事例はない』と答弁している。沖縄の人びとは沖縄戦の体験から、軍隊は赤ちゃんを足手まといになるとして殺される、それが戦争だ、と語っている。

・米国の文書『外国にいる米国市民及び指定外国人の保護と退避に関する国務省と国防総省との間の合意メモ』には〈①国務省は、外国政府と、同国民の退避について正式の協定を締結することを控えている。 ②(カナダ及び英国を含む)全ての外国政府に対しては、自国民の退避のための計画を策定し米国政府の人的・物的資源に依存しないよう要請する〉と書かれている。外務委員会でこのことを示して「米国政府は、外国政府に自国民の避難について依存するなと求めている。防護の要請どころか、日本人の避難は想定していない。この米国の方針を知って、米輸送艦護衛の事例を示したのか」と質問したところ、官房副長官は「米国の方針はその通り」と認めた。

②については
・安倍政権はホルムズ海峡が日本に原油を輸送する重要な位置で機雷がまかれるような事態になれば、国民生活にとって死活的な問題になる、としているが、機雷除去は相手国にとって武力行使の一環であり、反撃を受ける危険性がある。そもそも原油は半年分備蓄がある。湾岸戦争の際、ホルムズ海峡を通らずともパイプラインが引かれ輸送に問題はない。

安倍首相は「限定的」に行使するというが、戦争になれば相手国は手加減しない、日本には54基も原発があり、攻撃されれば日本は壊滅する、守り切れるのか。閣議決定をされたが、20本ほどの法律を改正しなければ集団的自衛権の行使はできない。国会を取り囲む人の数が多くなり、反対の声が広がると法改正できなくなる。滋賀知事選がそれを示しており、閣議決定が影響し、地方の選挙でも自民党候補者は落選している。来年は統一地方選もあり、平和を守る勢力を増やし市民もがんばってほしい、と呼びかけられました。このようなタイムリーな緊急報告会こそ、私たちには必要でした。貴重な機会ありがとうございます。

辻元さんのHPで国会質問質問主意書でも詳しい内容はご覧になれます。

議員研修

2014-07-17 | Weblog
前期議員研修が開かれ、松居 和氏(元埼玉県教育委員会委員長)による「子育ては社会のかすがい~幼児は親心を育て、社会に絆が生まれる~というテーマで講演をお聞きしました。

長くアメリカで学業や仕事に就かれていた経験から、「アメリカにおける子育ての実態にも触れて、多くの親が子育ての体験をせず、子育ての社会化が進み家族が崩れ、育てる側のモラル・秩序が崩壊している」こと、埼玉県内の保育園の園長先生たちと「親心を育む会」という勉強会を持たれ、提唱された保育園・幼稚園における「一日保育者体験」は県内すべての園に3年以内で行われることになり、保護者、小学生・高校生・校長先生・祖父母などが保育者体験をし、人間らしさや人と人の絆を取り戻していくことなどを、リアルにお話していただきました。

正直、著書などから子育ての社会化を否定されているのかと思いましたが、保育園現場の園長や職員との交流がおありで、保育の大事さも理解されているとわかりました。

子育て・保育の重要性から、子ども・子育て新制度については批判的で、特に保育を産業にしてはいけない、公立の民営化は良くない、島本町の規模ならば小規模保育事業に頼らない保育の実現もできる自治体としてモデルになれるのではないか、新制度導入により小規模保育事業が増えると、保育士不足で、5年でも「園長」になれてしまうことで保育士の質が保てなかったり問題があるなど、指摘されて、今後の検討の参考にすることができました。


環境基本計画案 パブリックコメント

2014-07-16 | Weblog
島本町の環境施策のバックボーンになる「島本町環境基本計画」の策定が行われています。現在計画素案のパブリックコメント中です。

今日は夕方から、自然環境に係わり、毎月実施の自然観察会や調査活動をしている、島本・緑と水を守る会のメンバーで、素案の検討会をしました。

島本町の自然環境を守るためには里山の荒廃、農林業の衰退に対する施策が重要ではないか、自然環境保護活動ということで他の所から持ち込む植物の移植がボランティアによって行われているが、生態系のかく乱にもつながる危険性もあることを伝えていく必要がある、釈迦岳周辺特有の植物の変化
は温暖化との関連がぬぐえないのではないか、街中のヒメボタルの生息地を守るための方策を考えなければ宅地化や駐車場化で生息地は消滅していくのではないか、等の意見がでました。

なにより、計画の実行により自然に係わる活動をしている団体が情報交換・意見交換する場となることを期待しているところです。

パブリックコメントは、7月31日まで、計画素案はホームページ以外に、役場、図書館などの公共施設でも閲覧することができます。

画像:水無瀬川の水生昆虫調査〈毎年3月末に行います〉




議員全員協議会

2014-07-14 | Weblog
7月14日、午前10時より議員全員協議会が開かれました。
執行部から旅券(パスポート)発給事務に係わる事務連携について報告がありました。高槻市に事務委託することで、4月21日の議員全員協議会以降に高槻市と3回の協議を行い、費用負担のあり方や規約案の検討等について検討・協議内容について説明がありました。

・高槻市に事務委託した場合の費用負担額は 281万5千円 内訳は以下の通り
 初期経費  36万5千円(窓口スペースの拡張)
 運営経費 243万2千円
       (正職員人件費 130万7千円、物件費112万5千円・・非常勤職員人件費・水光熱費など)
 施設費   38万3千円(受付窓口を高槻市が提供することから必要な経費相当分)

・経費縮減効果として高槻市は280万4千円、島本町117万9千円
〈島本町の場合〉
 単独で実施した場合の想定経費 A:399万4千円 B:広域連携を行った場合の事務委託料281万5千円
 A-B=117万9千円

規約案の骨子案が示され、経費負担の詳細や事務手続き等に関しては、規約等締結後、別途協定書に定める予定とのことです。

・今後のスケジュール
 2014年9月 広域連携に関する規約案等を上程
~2014年12月 高槻市と島本町で事務委託に関する規約等を締結
 2015年1月 広域連携を開始

高槻市でパスポート事務をお願いしても117万9千円の削減効果しかないのならば、島本町でパスポート窓口をつくり単独で実施した方が良いのは誰がみてもわかること。何を固執しているのか理解できません。他の議員から「高槻市への事務委託は利便性や財政効果を上回る、それ以上の効果があるのか」という質問が出され、「今後の広域連携、特に大阪府からの権限移譲・事務移譲を進めることができる」と応えていました。

一般質問でも「大阪府内の権限移譲の受け皿となっている広域処理体制は豊能地域など〈合併議論〉を設置目的にしておらず、規約にそのような文言はなく、市町同士が対等な関係である。高槻市・島本町勉強会は〈合併議論〉をするとしているため非常にいびつな関係となっている。」と指摘したところです。広域行政をすすめるのならば、合併を前提とせず、独立した自治体として対等な関係の広域連携をつくらなくてはなりません。 

議会の総意が得られないまま、高槻市にパスポート事務委託の依頼をすべきではない、ことを伝えました。

子ども・子育て支援新制度

2014-07-13 | Weblog
戸田靖子議員主催の子ども・子育て支援新制度についての学習会に参加しました。講師の中山徹さん(奈良女子大学大学院人間文化研究科教授)は、昨年も近畿市民派議員勉強会にも来て頂きました。

「保育や学童保育をどうよくするのか、という観点から新制度がつくられたものではなく、緊急経済対策として議論がスタートした。規制緩和をして、子育て分野のニーズに民間参入させ経済活性化に役立たせるということ。保育・幼稚園教育などは公的な規則で動いているのに、サービス業で展開した場合、保育に格差が発生することは最も懸念する。過当競争になれば施設運営の8~9割が人件費の保育園は人件費を下げることでしか運営できなくなり、職員の非正規化が増える。保護者の評価を気にして、子どもの育ちについてきちんと保護者と話ができなくなる、ということもある」と制度の問題点を指摘されました。

そのうえで「地域型保育の認定基準や教育・保育施設の運営基準、支給認定基準、利用者負担額、学童保育の設備・運営基準等については市町村に権限があり、議会で決定する事項である。子どもたちにとって大事なのはどんな保育か、子どもの発達を守るために何が必要なのかを視点に制度を運用し、弊害を軽減するようにすることもできる。市民の意見を行政や議会にだしていくことが大事」とおっしゃいました。

9月議会には、教育・保育、学童保育に関する基準の条例案が提案される予定です。子どもの最善の利益を尊重した保育・教育・学童保育のあり方をしっかり検討して、先生も強調された「新制度において保育料は上げない、基準は下げないのが原則」という視点で、より良い基準になるようにしていきたいと思います。

事業計画についても子ども子育て会議で諮られましたが、保育の供給量について気になる点がありました。定員の弾力化〈過密を生じさせている)を前提として数量をあげていたことですが「認可定員の範囲内で設定し、定員の弾力化を前提に確保方策を定めることはできません」とされているはずです。

また、教育子ども部は「保育の必要性の認定に係わる規定」を条例とすることを明確にしていません。他市では条例案としてパブリックコメントも行われています。条例にしなければ議会での審議は不要となりますので、規定で事足れると判断しているならどんでもないことです。

議会で審議する直前に中山先生の「新制度、何ができるのか、何をしなければならないのか」をお聞きすることができ参考になりました。主催された戸田議員にも感謝いたします。

議会リポート

2014-07-13 | Weblog
2ヶ月に1回、政治・社会・歴史(特に戦争に関すること)などを語り合う小さな集まりをしています。

昨日は、集団的自衛権の閣議決定全文を資料に議論をしました。チューターのKさんが全文を読み解く詳細な資料、他団体主催の学習会資料、新聞記事、週間金曜日記事、などを提供してもらったので、議論が深まりました。また、8月3日から始まる公開での連続学習会の新たな企画を相談しました。楽しみにして下さいね。

議会リポート作成に四苦八苦しています。島本町議会では答弁書はないので、本会議録音テープを聴いたりして質問・答弁を確認しながらの原稿書きです。早く議案審議の未校正原稿が待ち遠しいです。

ベネッセの大量個人情報流出事件は顧客DB再委託先から不正持ち出しかと毎日新聞は報じています。個人情報の電子データを扱うにあたり再委託する場合は厳重な管理が必要なのは当然です。

共通番号制度が導入される予定ですが、韓国で1月に公表された1億4百万人分のカード情報(国民の2倍の情報)は共通番号をはじめ、相当程度の個人生活情報が流出した深刻な事態が起きています。2015年10月に新たな12桁の個人番号と法人番号が付番されますが、この共通番号が流出しないという保障はありません。

ベネッセ 個人情報大量流出

2014-07-10 | Weblog
午前10時より、議会だより編集員会でした。4月臨時議会・6月会議の報告で8月15日発行となります。

通信教育大手のベネッセホールディングス(岡山市)は9日、最大で約2070万件の顧客情報を流出させ、少なくとも約760万件の子どもの氏名や住所などの流出が確認されていると報道されています。

島本町教育委員会は町内の学校で行う学力テスト(小5年、中2年)をベネッセに委託しています。今年もすでに行われ、ここ数年業者は同じです。教育委員会に問い合わせしましたところ、「本町に係わっては影響はないことを確認している」とのことでした。

今回は影響なかったとはいえ重大な個人情報保護違反を行った業者に今後、委託することはあってはなりません。学力テスト民間業者への委託については導入の際に、個人情報保護に問題があることを厳しく指摘しています。大阪府や国実施の学力テストも同様の問題を孕んでいます。

今夜、台風の影響がないといいのですが・・。

島本町子ども子育て会議

2014-07-08 | Weblog
2015年4月から「子ども・子育て支援新制度」がスタートする予定で、町では、この新制度にあわせ2015年度から2019年度まで5年間にわたる「島本町子ども・子育て支援事業計画」を策定することになっています。ニーズ調査や「島本町子ども・子育て会議」での審議を参考につくられます。

明日、2014年度第3回「島本町子ども・子育て会議」は開催されますので、傍聴しましょう
7月9日〈水〉午後1時より 役場3階 委員会室 にて

町のホームページでは、どこに案内が載っているのか、わからない(怒!)ので、トップページに載せるよう担当に伝えました。案件など詳しくは、町HPをご覧下さい。

すべての審議会等は会議の公開等の指針にもとづき、町ホームページの「会議の開催日程」に早めに案内を載せるよう徹底すべきです。

同じ会派の戸田靖子議員主催まなびとひろばの「子ども・子育て支援新制度について学習会がありますので、お知らせさせていただきます。

「本格実施直前!パパ・ママ、ここは知っておきたい 子ども・子育て支援新制度」
 お話:中山徹さん(奈良女子大学大学院人間文化研究科教授)
 7月13日(日) 13:30~15:30 13:15開場
 島本町ふれあいセンター2階 年長者座敷