ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

8月後半の日誌②

2011-08-31 | Weblog
8月24日 一般質問通告のため大阪府や町の担当にヒアリング調査。質問を絞り込むのにぎりぎりまで掛かります。所属しない総務・文教委員会所管の2項目も選択。

8月25日 一般質問通告。9人の議員が通告。質問項目は町ホームページに載っています。

8月26日 午後は翌日の映画上映の為、ぴあ・ネットのメンバーとHDVとふれあいセンターのプロジェクターとの接続確認作業。なかなか映像が映らず1時間以上かかり、総務課職員に大変お世話になりました。単純なことだったようです。

PM3:00人権啓発施策審議会傍聴 「男女共同参画社会をめざす計画」の改定が行われています。今回は初めて住民意識調査が行われましたので結果が興味深いです。小学5年生・中学2年生にも、アンケートによる意識調査がされました。その後、翌日の映画会資料の印刷作業。

8月27日 映画「祝の島」上映会(ふれあいセンター第4学習室にて) 70名近い方がご覧になっていただきました。参加していただいたみなさん、チラシの配布や当日の受付・販売にご協力いただいたみなさん本当にありがとうございました。「『命の海を守りたい、宝の海を守りたい、その一心で原発に反対しとるんよ』という島の人々の言葉が重いですね。」という感想や「良い映画でした。上映していただき有難う」と言っていただきました。原発問題はいまや、すべての人に係る課題となっていると思います。情報交換して、それぞれの地域で、頑張りましょう。

8月28日 人権推進課主催の男女共同参画セミナー「ワークライフバランスであなたと家族の幸せ見つけ」に参加。神戸常盤大学の小崎恭弘さんが講師でした。とにかく面白くためになる講座でした。西宮市で公立保育所で初めての男性保育士の経歴を持つ40代初めの方で、自らも仕事と家事・育児を担い、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)を実践されています。お話はきっちりと厚労省などのデータを駆使しながら、WLBを大事にした生き方は人生を豊かにするんじゃないか、と確信持って思えるほど、説得力があります。参加者は年配の方が多く、もっと、子育て世代、若い世代に聞いて欲しかったですね。

8月29日 議案資料請求一覧提出 PM2:00 障害者施策推進協議会傍聴。案件は「障害者計画」の策定です。
計画は6月に成立した障害者虐待防止法、障害者基本法の一部改正を踏まえた内容にすること、計画策定のためにアンケート調査をすること(アンケート項目も含み)の説明がありました。アンケート対象は身体・精神・療育手帳を持つ方のみ120人です。委員からは、精神通院医療公費負担の対象(約200人)も加えてはどうか、と意見がだされました。必要な方が福祉サービスや地域生活支援事業を使えるためには、どのような方法で意向を把握するのかは大事です。委員さんの意見は参考になります。ただ、協議会で障がい当事者の委員の参加がもっと増えるといいのにと思います(今は1名)

写真:映画「祝の島」上映会





8月後半の日誌 ①

2011-08-31 | Weblog
明日から9月、夏休みが終わる時の気分ですね。来週からは9月議会なので議案調査の毎日です。
しばらく、ブログが滞っていましたので、日誌風にお知らせします。

8月17日 島本町都市計画マスタープラン(素案)がようやく郵送で届きました。23日開催の都市計画審議会に委員として出席し素案を審議しますので、しっかり読み込みます。

町外の方などに「ひらの議会リポートNO.40」の発送をしました。澤嶋さんの事をお知らせしましたので、市民運動仲間や市民派議員のみなさんから、お電話やメールで、その早い逝去を悼む言葉を次々といただきました。

8月18日 AM9:30 教育委員会定例会議の傍聴「9月議会~教育費補正予算案など」 
PM4:00情報公開請求していた「6月11日開催の住民説明会の録音データ」は非公開決定されたので政策推進課・自治防災課担当課担当と話し合い。個人情報(質問者の名前)が録音から分離(消すまたは音を入れる)できないという理由。これでは電磁的記録の知る権利は保障されません。この件は一般質問します。
その後、政策推進課担当に都市計画マスタープラン(素案)のヒアリング。

8月19日 午後、ジブリ作品の映画「コクリコ坂から」を娘と観に行きました。

8月 20日 午後、高槻市財政を分析する市民の会主催の「市民が分析した高槻市財政~分かったこと分からなかったこと~」に参加。2年間かけて、初村先生、高槻市民の皆さんと一緒に勉強させていただき、冊子「わがまち高槻市のお財布事情」を作成しました、当日は、その報告会でした。

8月21日 たまっている家事をし、映画上映会への参加の呼びかけなどで過ごしました。

8月22日 PM10:00議会運営委員会出席「9月議会の運営について」

8月23日 PM2:00都市計画審議会出席 今後20年間を見通しての都市計画(土地利用、用途地域、道路、下水道などの計画)を定める都市計画マスタープラン(素案)について審議しました。JR島本駅西地区の市街化の検討や若山台調整池の土地活用が焦点です。1回の審議会ではとても十分な審議ができません。

また、パブリックコメントの際には住民説明会をすることを河野委員・平野で求め、榊原会長が「住民説明会を開くよう町に勧告すること』の賛否の採決をとられました。

「都市計画運用指針」市町村マスタープランの策定(国土交通省)で《住民の意向反映、周知等》には「公聴会の開催等住民の意見を反映させるために必要な措置」としては、例えば、地区別に関係住民に対しあらかじめ原案を示し、十分に説明しつつ意見を求め、これを積み上げて基本方針の案を作成し、公聴会・説明会の開催、広報誌やパンフレットの活用、アンケートの実施等を適宜行うことが望ましい。」と定めがあります。

この指針に添って行うべきと指摘しましたが、河野委員・平野以外の委員は賛成されず、審議会として住民説明会をするよう勧告することにはなりませんでした。残念です。

さすがに行政も1回の審議だけで素案にするのは無理があると判断し月末までに提出した委員の意見をもとに素案を作成するとのこと。公表のうえパブッリク・コメントを実施する予定ですが、町行政は本格的に住民の声をまちづくりに活かす姿勢はありません。

この日に9月議会の議案をいただきました。補正予算や条例関係に加えて2010年度決算の資料もずっしりと重く、議案調査も多岐に渡り、これから1ヶ月多忙な日々が待っています。

原発のない未来を~映画「祝の島」上映案内

2011-08-24 | Weblog
映画『祝の島(ほうりのしま)』上映のお知らせを再度させていただきます。


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【1000年先にいのちはつづく…! 映画『祝(ほうり)の島』上映会~原発のない未来を~ 】
監督 纐纈(はなぶさ)あや 上映時間105分
   
❤ とき:8月27日(土)開演 午後2時 (開場午後1時30分)❤ ところ:島本町「ふれあいセンター」3階 第四学習室 (スクリーンが小さいのでご了承下さい) 
(JR島本駅・阪急水無瀬駅より徒歩7~10分) 
❤ 料金:1000円〈当日のみ〉 
❤ 定員100名〔先着順〕 
❤ 主催・問合せ:ぴあ・ネット 075-962-2597(ハタナカ)

チラシの絵は西村繁男(「おふろやさん」「やこうれっしゃ」などの作家)さんです。

地域資源を使った梼原町役場庁舎

2011-08-21 | Weblog
町役場のある総合庁舎は地元産の木材でつくられています。隈研吾さんが設計された斬新なデザインです。天井まである玄関ドアはいつも開けていると職員さんがおっしゃっていました。

4階建ての鉄筋庁舎を建て替える時、住民目線と同じにしたいと2階建てにこだわったとのことです。議場は地震の際に避難所に使えるように机を並べただけにされています。床には地熱を利用した空調設備の送風口がありました。各課のプレートも木製で趣があります。

向かいにある多目的施設も内部は木造で、木質ペレットストーブがどっしりと据えてありました。

写真:役場庁舎

農家民宿

2011-08-21 | Weblog
宿泊した農家民宿「かみこや」はアウテンボーガルト・ロギール&千賀子さんが運営されています。 

当日は姉妹都市の西宮市子どもたちが来て、ロギールさんに指導してもらい紙漉きをしていました。素敵なマイ和紙ができるのがいいですよ。福島の子どもたちも梼原町の施設で夏の間受け入れると中越さんはおっしゃていました。こんな遠い自治体がやろうとしているのに、島本町では被災地の住民の受入れができていないことに、恥ずかしくなりました。

私たちが宿泊したのはかみこやさんが研修に使っている古民家。懐かしい土間や五右衛門風呂があるところでした。ごろごろと畳の部屋で寝転んで、オカリナの音色に聞き入って過ごし、民宿のほうで旅行中のオランダ人の家族と一緒においしい夕食をいただきました。「食事はすべて地元で採れたものでつくりました」と千賀子さん。

深い山間の里にヒグラシの鳴声が途絶えると、闇の中にたくさんの星座が見えはじめ、ひんやりとした夏の夜に生気をふきかえした気分でした。

写真:紙漉き風景

「国家の実力は地方に存する」

2011-08-21 | Weblog
梼原町の新しい総合計画を策定するにあたり、コンサルまかせでなく、町をどうするかは町民自身が考えるべきだと、策定委員の公募を行い、応募した町民全員15名(18歳から74歳まで)で環境や福祉、教育など町づくりの方向を検討してもらったとのこと。

宿泊した「かみこや」のオランダ人のロギールさん(手漉き和紙工芸家)も委員のお一人だったそうです。15名をドイツ・スイスへ派遣して町民への報告と町への提案をしていただくという斬新なこともされています。

「住民が地域の良さを気づき、それを生かすことから出発する。そして、将来を見通して、今何をやるべきかを常に考える。風車の設置の是非についても町民アンケートをとり95%が賛成という結果を得て実行した。
236.51km²の町を年に3回、山間をすみずみまで軽トラで回り、町民の要望や意見や困っていることなどを直接聞いて、予算にも反映させてきた」とおっしゃっていました。住民を信頼されている姿勢が伝わってきます。

財政も県内トップの健全財政で、税収3億円にもかかわらず60億の予算規模であることには驚きました。町民の健康は一番重要、と町営の病院があり7人の医師が勤務しておられ、かならずかかりつけ医師を持つことで経営も安定しているとのこと、です。町政運営として学ぶべきことはたくさんありました。

中越前町長の名刺には「百姓、土方、山防人」、風車の写真に「国家の実力は地方に存する」と記されていました。国は地方切り捨て策を進めてきましたが、命の源泉である森や川や農地を守る自治体の誇りと強さを感じました。

写真:中越前梼原町長 

自然エネルギー100%自給をめざす檮原町

2011-08-21 | Weblog
8月12日~16日まで福岡の実家で過ごしました(実は女優の黒木 瞳さんと同郷)。一人暮らしの82歳の母も思ったより元気で安心しました。兄夫妻のサポートがあってこそ、と感謝しています。

この夏は、東北の被災地のことも気になりながらも、悲劇を招く原発に依存しないためにも自然エネルギーを活用する自治体、長野県飯田市に続き、高知市梼原町も訪れました。8月17日の報道ステーションでも紹介されていたそうです。

朝日新聞6月11日付「be on Saturday フロントランナー」に『自然エネルギーで、町づくり』として前高知県梼原町長 中越武義さんの記事が載っていて、WE LOVEしまもとのメンバー(高知市に2年間住み、すっかり高知ファンになったと言う方)がすぐに梼原町のお知り合いを通じて、前中越町長との面談を企画し、実現できたものです。

島本から4名、案内をしていただいたKさんと檮原町の農家民宿「かみこや」で泊まり(この体験もおもしろかった!)、31日に軽トラで駆けつけてくださった中越さんのお話をお聞きし、四国カルスト台地で回る風車も見学することができました。

梼原町は四国カルストに抱かれた、四万十川上流の山間部の約3,900人の町、雲の上の町・環境モデル都市として、森、水、風、光などの自然エネルギーを活かした取り組みによって、生き物にやさしい低炭素なまちづくりを進めています。2050年には温室効果ガス排出量70%削減、地域資源利用によるエネルギー自給率100%超を目指しています。

2009年まで12年間町長として、風力、水力、太陽光、地熱、小水力、バイオマスと自然エネルギーを次々と採用する環境施策を推進され、再生可能の新エネルギー助成も充実しています。住宅太陽光発電施設 20万円/kw 上限4kw 80万円、木質ペレットストーブ本体購入価格1/4(上限12万5千円) など、他にも小規模水力・風力発電にも助成があります。


標高1,300mにある2基の風車は1999年設置。売電で年間約4,000万円の収益を得ているとのこと。設置に当たり多額の支出が必要なので、住民に丁寧に説明して同意を得ておられます。役場、学校など町立施設すべてに太陽光発電をつけ地熱利用の温水プールも造られています。

中越前町長はこれだけの環境施策をトップダウンでなく、住民を巻き込んですすめられたことが大いに学ぶべきことでした。〔続く〕


プールの安全

2011-08-08 | Weblog


先日、起きた泉南市のプールの事故。自治体業務の民間委託で、またもや子どもの命が失われました。痛ましいことです。市内の学校のプールの一般開放に際して、管理運営を委託されていた業者が、4人配置すべき監視員を1人しか配置しておらず、男の子がおぼれた際、その監視員もプルーサイドを離れていたとのこと、監視員不在で事故は起きています。

業者側は委託料が安く、監視員が集まらない、と報告していたようです。市教委は、監視員不足を把握していながら安全管理を怠っていた可能性があるとされています。

島本の町営プールの管理はどうなっているのか、教育委員会生涯学習課担当に尋ねてみました。町が直接にプール監視員を雇用(臨時職員)して、常時6名体制で監視しています。安全管理マニュアルのようなものがあるか確認しますと、島本町立プール勤務マニュアルを提供していただきました。プール開場前、開場中、閉場後の業務が細かに定められています。安心しましたが、泉南市の事故を教訓に、教育委員会はあらためて安全管理を指導されたのでしょうか。

経費削減を理由に自治体の仕事を安易にアウトソーシングすることの問題が露呈した事故です。

1万ミリシーベルト

2011-08-01 | Weblog
NEWS23で、福島第1原発1号機原子炉建屋排気筒付近で空間線量、1時間当たり1万ミリシーベルトの放射線量が測定されたと報じられていました。解説によれば「1万ミリシーベルトは20分あびれば半数が死亡するという値である。ベントの際に放出されたものが付着しているのではないか」とのことです。

人が作業できる環境ではなく、福島第1原発で事故対策に従事する労働者の被曝が本当に心配です。

<追記>

2011年8月1日(月)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演され、この件についてインタビューに答えておられました。インターネットで視聴できます。http://hiroakikoide.wordpress.com/

「1時間当たり10シーベルト(1万ミリシーベルト)という値は想像を絶する程の放射線量です。1シーベルトでも恐ろしい。1時間当たり7~10シーベルトあびれば、2週間で死にます。東海村JCO事故では10~18シーベルト/h被曝された大内さんは日本の医学会が総出で助けたのですが80数日後には亡くなられています。瓦礫を撤去した後、どれくらいの線量があるか測定したとのことだが、瓦礫撤去はどのようにして行ったのか。作業員が行っていたのであれば、作業員の被曝が心配です。立ち入ることも近づくこともできない所です。それほど高い線量は、水素爆発で吹き飛ばされた使用済み核燃料があるのではないかと推測できますが、わからないです」と話されています。

写真:脱原発ポスター (オーガニックマーケットにて、展示)