ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

通級指導教室・施設内学級見学

2015-10-26 | Weblog
午前中は会派代表者会議(人びとは戸田議員が出席)を傍聴しました。2016年度議会費予算と後期議員研修について協議されました。議会だより編集員および議会運営委員会の調査研修費(旅費)が10年以上不執行であるにもかかわらず予算化されていることについて議論がありました。

旅費を廃止し講師を招いての研修費に費目を変えることについては私も賛成です。結果的には合意に至らず例年通り、ということになりましたが、各委員会で次年度見直しの検討をする旨、申し送ることは確認されました。

後期議員研修について、防災における議会の役割についてをテーマとして講師依頼をすることになりました。マイナンバー制度についてをテーマにあげていましたが、他の会派からの賛成がなく残念でした。

午後は人びとの新しい歩みと共産党議員団合同で、教育委員会にお願いし第三小学校に設置されている通級指導教室の見学をさせていただきました。
通常の学級に在籍している LD、ADHD、高機能自閉症などの発達障害の児童、その他(ことばの発達が遅れている児童など)が週1回や月1回など通級して個別指導を受けています。現在22名、専従の指導教諭1名で対応されています。20名が限界ということですが、指導を求める方が多く、受け入れておられ、スケジュールは一杯ということです。保護者面談、学校との連携など非常にご多忙の様子でした。具体的に構音障がいの児童への治療や指導方法やなどをお聞きすることができ、通級指導教室の必要性は理解できました。後継者の養成等が課題ということでしたので、町教育委員会としても早急に検討すべきことだと受け取りました。
通級は保護者送迎が基本ということなので、保護者も負担ですし、送迎できないため通級指導を諦める方もおられるのではないでしょうか。課題です。

その後、大阪水上隣保館が運営する児童心理治療施設「ひびき」施設内学級「みゅーず」を見学させていただきました。児童心理治療施設は「治療・生活・学校が一緒に手を携えている施設」。「みゅーず」は施設内に設置された第二小学校・第二中学校の分教室です。小学生11名3クラスに教師4名(加配支援含む)、中学生9名2クラスに教師4名(加配支援含む)各教科の授業は小学生は合同または個別に応じた学習、中学校も全員または学年ごとに行うなどされており、本校での行事への参加などもあります。

「ひびき」との連携、小学校・中学校との連携なども密に行われています。担当の先生方は一人ひとりのこどもたちの学力や社会性も含めて支援をされていることがわかります。島本町の学校の一部になるのですが、予算や事務事業としては議会の資料からは見えないので、もっと第二小・第二中から要望などを聞き、町として保障していくべきだと、短時間の見学と応対していただいた先生のお話から垣間見ることができました。教室の建物は古いですが、天王山に連なる山の中腹の三川合流地点が見える素晴らしい場所にあります。

十分実態を把握・理解できていなかった事業について知る良い機会を設けていただき教育推進課の職員さんには先方との調整も含め、大変お世話になりました。

田んぼの植物観察会

2015-10-25 | Weblog
島本・緑と水を守る会主催で「田んぼの植物の観察会」でした。
講師は和歌山県立博物館館長の高須英樹さんです。いつもは里山の植物ですが、今回は桜井の田んぼが観察フィールド。近いこともあってか30名を超える方が参加されました。

稲刈りの終わった田のあぜ道の植物ヒガンバナ、イヌビエ、オオバコなど水田雑草のお話は興味深いものでした。イヌビエはイネに混じって生長し、イネに似せるように進化する擬態雑草、スギナは3億8千万年前に地上に出現、イチョウも4億年前の原始的な生物の仲間、気の遠くなるような話です。

午後はふれあいセンターの会場では、詳しい資料を基に、水田の生態系は植物より動物でわかる、土壌動物の大きさと生息密度では0.2ミリのクマムシは1㎡あたり30万もいる、水田と畑地の土壌条件の比較、雑草防除技術で人間が除草剤を使うことで雑草を進化させ薬剤に抵抗性のあるものをつくりだしている、などかなり高度な高須先生の講座でした。

2015年は国際土壌年ということで、食糧生産を支える土壌を持続可能な利用が世界的に取り組まれていることも知りました。耕作しておられる農業従事者の方がたのお陰で、市街地の身近なところで田んぼのある自然環境を享受できることができました。

帰りに見たあぜ道のサクラタデの可憐な美しさに魅了されました。

教育委員会定例会

2015-10-23 | Weblog
ブログの更新ができていなくてすみません。
週末から、ボランティアのみなさんの協力を得ながら議会リポートの配布をしています。
マイナンバーやサントリー研究所跡地に青凌中学・高校が移転してくる記事に関心を持ち、お電話を下さる方もいらっしゃいます。頑張って配布しますのでお待ち下さい。

23日(金)午前9時30分より開催された教育委員会議を傍聴しました。

案件は1)2016年度町立保育所児童の募集について 2)しまもと教育週間について 3)第1回いじめ対策委員会におけるいじめ事案対応への審議について 4)懲戒免職処分取消請求事件に係る最終準備書面について の報告でした。

1)2つの町立保育所及び2つの民間保育所の募集です。
・募集書類の配布期間 11月16日(月)~12月11日(金) 
・入所受付期間 12月14日(月)~18日(金)
・各保育所の定員(既入所児を含む)第二保育所120名、第四保育所150名、山崎保育園150名、高浜学園200名

2015年10月1日現在の入所状況の説明がありました。充足率(定員に対する児童数の割合)は第二保135.8%、第四保150.7%、山崎保134% 高浜学園53.0% 

委員さんからは3ヶ所の保育所が定員を大きく上回っている過密状況と高浜学園が定員の半分しか児童が入所していないことへの質問がだされました。高浜学園については特に2歳未満時について保育士不足が要因で受け入れができない、と説明がありました。

3)4)は人事案件ということで非公開となりました。
4)の訴訟については、9月30日に結審し、来年1月10日に判決がでることになっています。


マイナンバー収賄事件

2015-10-14 | Weblog
昨日は、議員全員協議会が開催され、議会運営等の検討課題「会派制および会派に属さない議員の意見反映について」議論しました。

現在、14名中4名も会派に属していない議員がおられます。これまでの町議会の歴史の中では一番多いです。会派に属していなければ会派代表者会議や議会運営委員会には出席できませんので、公平に権利を持つことを求められています。至極当然の要求ですので、改善をしていきたいと考えます。次回も継続して議論することになりました。

今日は議会だより編集委員会でした。12月1日発行の9月定例会議報告内容について協議しました。また来年度から紙面をタブロイド版からA4版に変えるための予算と編集内容を検討しました。私は議決結果一覧を載せることを求めています。ほとんどの議会が実施されています。各議員の議案に対する賛否は明らかにすることは議会の情報公開の一歩です。

10月5日、マイナンバー制度が施行されました。住民への監視強化や個人情報流出の懸念、セキュリティの対策の不備等を理由として延期・中止を求めていたところです。そんな中で、13日、制度の導入に絡んで厚生労働省が 発注した関連事業をめぐる汚職事件で、収賄容疑で厚労省室長補佐が逮捕される事件が起きました。

マイナンバー収賄はシステム整備事業をめぐり、IT関連会社が受注できる よう便宜を図った見返りに現金100万円を受け取ったということです。会社側社長の贈賄容疑は既に時効(3年)が成立している、ということです。

厚生労働省は事件による制度の運営への影響はないとの認識ですが、国の制度への信頼は大きく問われることになります。マイナンバー制度はIT公共工事といわれるほど、莫大な税金が投入されていますので、利権の温床になっていないのか監視をしなくてはなりません。

東京新聞社説

また、茨城県取手市は13日、住民票を発行する自動交付機の設定ミスで、誤って個人番号(マイ ナンバー)を記載した住民票69世帯100人分を発行したと公表しています。自動交付機で発行する住民票には記載しないことにしていましたが、委託先の業者がマイナンバーを記載しない設定にするのを怠り、市側も確認をしていなかったということです。69世帯のうち、43世帯60人分の住民票が勤務先や公共機関などに提出されたということです。市が個人情報流出させたお粗末な話です。詳しくはNHKニュースWEB

第三小学校整備基本構想における整備(案)に関するパブリックコメント募集

2015-10-10 | Weblog
今日は町立第四保育所の運動会を見学しました。昨年から第三小学校の運動場を使用して開かれています。5歳児さんの鳴子「よさこいソーラン」は素晴らしく、子どもたちも楽しそうで、誇らしげでした。

第四保育所は耐震化工事が必要で、同じ桜井地区の第三小学校の耐震化の整備にあわせ、学校の敷地に一体的に新設の保育所をつくる計画です。保育所を建てるとしても、かなりグランドが狭く(第一小学校と同じくらい、と教育委員会は説明していますが)なります。

整備案について、現在パブリックコメント募集中です。ぜひ、みなさんも意見をだして下さい。パブリックコメントは学校と保育所の現況や、これまで検討した内容も参考として掲載されていますので、合わせて検討するほうが良いと思います。

小学校・保育所保護者のみなさんもほとんどパブコメのことも、町が示している整備案もご存じない方が多いようです。せめて保護者にはプリントを配布して意見聴取をしたらいいのでは、と思います。

第四保育所は定員150名のところ200名を超えて乳幼児を受け入れていますので、過密保育を解消することが、現場からも今回の保育所整備に求められていることです。三小内に新設した後も現第四保育所施設を耐震化し、今後開発等で高まる保育ニーズに対応できるように整備する考えも、整備案のなかで示されています。

・・・・・・・・・・・・島本町ホームページより・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
町では、平成27年5月に第三小学校耐震工事と保育所、学童保育室の整備を含めた一体的な整備を検討した「島本町立第三小学校整備基本構想」を策定しました。このたび、同構想に基づく整備(案に対し、住民のみなさんのご意見をお聞きするため、(10月1日から10月30日)パブリックコメント(意見公募)を実施します。



いじめ等対策委員会

2015-10-07 | Weblog
2015年度第1回いじめ等対策委員会を傍聴しました。

「いじめ防止対策推進法」(2013年6月成立)に基づき文部科学省は法律の具体的な運用方法などを示した「いじめ防止基本方針」を策定。文科省の基本方針に沿って各自治体がそれぞれ基本方針を定め、いじめ防止および対策を町および各学校がとることになりました。

いじめの「重大事態」に対しては、学校だけでは不十分と教委が判断したら、弁護士や精神科医など専門家らによる第三者委員会などで調査し、事態発生を自治体の首長に報告します。島本町でも第三者委員会である5名(弁護士・医師・臨床心理士・生命保険会社社員・府スクールソーシャルワーカー)の委員で構成するいじめ等対策委員会が昨年度設置されました。2014年度の会議録はこちら。 

今回の会議では「島本町におけるいじめの現状について」が報告されました。小学校では平成26年で11件(平成25年度7件)、中学校では平成26年度3件(平成25年度6件)ということで、全国での発生率に比較して半分くらいとのことです。報告に対し、特に委員さんから発言はありませんでした。

「いじめへの対応について」という案件は、人事案件という理由で秘密会扱いの非公開の会議となりました。

子どもの最善の利益を第一義に、権利の主体である子ども・市民参加でいじめ防止を行っていかなくてはならないと思います。厳罰化やいじめた子どもを出席停止にするなどあってはなりません。いじめで犠牲になる子どもたち、加害者の立場の子どもたちの背景に貧困等の要因があるならば、包括的支援が必要です。 

島本町地域密着型特別養護老人ホーム 運営事業候補者決定

2015-10-07 | Weblog
島本町ホームページにも公表されていますように、公募していた島本町地域密着型特別養護老人ホームの整備・運営事業の候補者が、「社会福祉法人 博乃会」に決定しました。4法人の応募があり、島本町社会福祉施設整備審査委員会の審査結果を踏まえての結果とのことです。

・事業予定地  島本町若山台一丁目(サントリー研究所跡地に隣接する民有地~元駐車場)
・事業開始時期 平成29年4月以降

審査委員会の審査経過については追って情報公開請求をする予定です。

同じ地域に学校施設と高齢者施設が計画されているわけですから、周辺住民への丁寧な説明が事業者からもなされなければなりません。

「博乃会」は本年3月、島本町では民間保育園「高浜学園」を開設されています。保育士採用が難しいとの理由で、町基準ではなく国基準の保育士配置で運営されていますし、200名定員でありながら、現在5割強しか受け入れできない状況があります。

サントリー研究所跡地に学園移転

2015-10-06 | Weblog
10月1日、町長より議会宛に「大阪青凌高校・中学校地の移転について (送付)」というFAXがありました。内容は学校法人 浪商学園理事長より、川口町長宛ての文書(10月1日付け)です。

大阪青凌高校・中学校の校地移転のため土地取得が決まり、平成32年もしくは平成33年に移転する計画がまとまりました。場所、移転年度等は、以下の通りでございます」として「・移転予定地 島本町若山台1-1-1 サントリー研究所跡地  ・土地引渡し予定地 平成28年11月 ・移転予定年度 平成32年度もしくは平成33年度」ということです。

サントリー研究所は5月に京都府・精華町の「けいはんな学研都市」に研究開発拠点に移転、跡地がどうなるのか関心が持たれていました。

大阪青凌高校・中学校については、JR島本駅西地区の開発プランの中で遡上にのぼっていたこともありますが、開発プランが白紙に戻ったため、町内で他の場所で土地取得を検討されていた経過があります。

反核・平和・人権フェスティバル

2015-10-04 | Weblog
27回目の島本 反核・平和・人権フェスティバルがふれあいセンター多目的ひろばにて開かれました。昨年は雨で中止となったので、お天気でやれやれです。

コンサート、ダンス、エイサーなどがあり、ビンゴ大会には子どもたちもたくさん遊びにきてくれました。「ぴあ・ネット」の模擬店に参加し、おやき・野菜スープ、オーガニックコーヒー・祝島のびわ茶などを販売しました。環境放射線測定ワークショップなどもやりながら、同じテントの「あんふぇす」の若いスタッフのみなさんと、放射能汚染の食品のお話などしながら、にぎやかに過ごした1日でした。

9月27日~10月4日のギャラリー・青少年コーナーの各参加団体の展示も戦争と平和、憲法・人権・原発・自然環境保護・障がい者の活動など多彩でした。

1987年、島本町は「核兵器廃絶・平和都市」となることを町議会で議決し宣言しました。町ホームページには、その主旨として「私たちのまちの将来を担う子どもたちの未来が永遠に戦争のない平和な社会で、豊かな暮らしができるよう、その実現に向け努力を重ねています」と書かれています。今こそ、この宣言が輝くときです。

島本 反核・平和・人権フェスティバルはこのことをきっかけにして、平和教育をすすめる教職員組合などが主体となり、翌年夏から行われるようになったものです。1987年の決議を紹介します。

「核兵器廃絶・平和都市宣言に関する決議」

世界の恒久的平和は、全人類共通の願望である。
しかるに、近年核軍拡競争は、とどまるところを知らず、
人類の生存そのものが脅かされている。

わが国は、世界唯一の核被爆国としてその被害の恐ろしさ、
被爆者の苦しみを世界に向けて訴え、核兵器の完全廃絶に
積極的な役割を果たさなければならない。

島本町は、平和を愛する文化都市として、世界のすべての
国が「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」の非核三
原則を厳守し、そして、私たちの町の将来を担う子供達の
未来が永遠に戦争のない平和な社会で、豊かなくらしがで
きるよう願い、ここに核兵器廃絶・平和都市を宣言する。

 以上、決議する。

    昭和62年8月27日 大阪府三島郡島本町議