ブレットガードナー （Ｂｒｅｔｔ Ｇａｒｄｎｅｒ） （１）

2008年、ニューヨークヤンキースでデビュー、球界でもトップクラスの俊足と功打で主にレフトを守っている左投左打の、今年28歳の選手です。先日ＮＨＫのメジャー中継で、アナウンサーがこの選手を、俊足強肩と紹介しており、解説者もそれを否定していませんでした。しかし彼らは、この選手の送球を、本当にしっかり見た事があるのでしょうか？私にはこの発言は信じられませんでした。度々バントヒットを試み、その内の多くを成功させ、更には毎年多くの盗塁を記録する彼の俊足は、勿論私も認めます。一方彼の肩に関しては、はっきり言ってかなり弱い部類に入ると思います。先ず所謂地肩が弱く、その為か少し遠くへ送球しようとすると、大きく助走をつけなければなりません。しかしそうしても山なりの送球しか出来ないのが、彼の肩の力です。同じ弱肩でも松井秀喜の場合は、捕球から送球までの動作は非常に早く、それなりに自身の肩の弱さをかなりカバーしているものです。又ガードナーの脚力は素晴らしく、一応守備範囲は広く見え、打球には追いつくのですが、実はグラブさばきには優れていません。打球へのグラブの出し方のパターンが限られており、俊足を利して打球に追いついても、未だ不安の残るのが彼の守備です。