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日米を問わず名選手を紹介。

三井雅晴(2)

2011-07-17 21:24:43 | Weblog
昭和50年、阪急ブレーブスに山口高志という物凄い球速を誇る投手が現れ、巷間言われていたのが、投手の球速ランキングで、一に山口高志、二、三がなく、四に村田兆治,五に鈴木孝政という事でした。それ程山口高志の球は速く、他を圧倒する評価を受けていました。しかし、流石に山口高志には劣ったとしても、この空白の二、三に三井雅晴の名前があったとしても、全く違和感はなかったものかと思います。右腕の後方への引き方に、やや特徴があるものの、非常にオーソドックスなオーバーハンドからの投法でありました。華麗で美しいながらも、本格派投手らしい力強さも兼ね備えていたと思います。肘の撓りもかなりあり、投じる球は伸び、キレ共に優れており、変化球の種類、威力もそこそこあったかと思います。しかし前述の3人と比較すると、もう一つ投球フォームに個性がなかったとも言えるかと思います。山口高志の豪快ながらも、滅茶苦茶な、決して人に勧められないフォームや、村田兆治の彼以外には試みようとしないであろうマサカリ投法や、異常な程肘の撓る鈴木孝政の投法、それぞれ素晴らしさがあるものの、故障や寿命の上での危険性も潜んでいたと思います。活躍した期間が短いとは言え、三井雅晴の整ったフォームが与えるイメージは、もう一つ薄かった様に思えてなりません。次回もう少し、彼らと比較してみたく思います。

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