totoroの小道

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石井先生の柔軟

2015-02-24 23:56:49 | 柔軟運動・器械運動

50回 浜松授業研究の会  

石井先生が、授業のあるべき姿について、今までの実践の手の内をさらけ出して語ってくださった。
あまりにも私たちの実践とレベルの違ったものだった。
ああ、授業次第で、子供とは、ここまで純粋な姿になり、ここまで追求する子供になるのかと恥ずかしくなる。
子供のレベルがどうの、最近の親はどうのと、ごたくを並べる前に、
もう一度初心に返って、教師のいろはから、純粋にその道を進まねばと思い知らされた。

Ⅰ【なぜ柔軟運動をするのか。目的(めざすこと)、効能や効果】
 1 柔軟の意味
① 体の柔軟性は、関節(筋肉の伸縮性)の可動範囲を広げ、運動の可能性に影響を与える。
・柔軟性が少ないと運動の運動の可動範囲が狭くなり、思うように運動の調整ができないといわれている。
 つまり、様々な運動を支える基礎的な力の一つとなると考える。
 意のままに体を動かせられることは、運動の合理性や美しさの追求に必要である。
② 運動を安全に行う上で、また、運動後の筋肉疲労の回復を早めるため。
 

2 特徴
① いつでも、どこでも、準備もなく、時間の制限も少なく取り組みやすい。
② 仲間の美しい姿や巧みな動きに対する感動が大きく、あこがれを持って目標にできる。
③ 仲間と学びあったり、協力し合ったりする場面が多いため、学級の子どもたちの繋がりが強くなる。
④ 努力すれば、しただけ進歩する。(運動が得意であるとか、不得意であるとかにはあまり関係がない。
⑤ 体のすみずみまで使うことによって、動きに丁寧さが出てきて、集中力が養われる。
⑥ 呼吸を大切にすることによって、体を緊張させたり、弛緩させたりするなどの体の使い方が自然とできてくる。
 
3 指導について
① 自分のペースを大事にしよう。
② 自分で意識して、少し痛いままで10秒くらいは我慢しよう。
③ 柔らかくするときは、息を吐きながら!
④ 目標・めあてをもって行おう!
⑤ 必然性を教えよう。 「野菜を作るときには、土を耕すことが大事」など。
⑥ 根気強くやろう。
⑦ 種目をしぼろう。


【左右開脚座】
・毎日毎日記録をとる。
・期間の目標は作らないほうがいい。だんだん遠くになっていけばやる気になります。
・おしりをつけるとあまり変化していかない。だからつけずにやっていくといい。
・動作はゆっくりやることが大事。そうすることで力を使う。鍛えられる。
 

【上体そらし(ヘヤーキャッチ)】
・ペアーになって、あと何センチなどと目標を教え合うといい。
・髪の毛→額→目隠し→鼻つまみ→くちさわりなど、目標を上げる。 

側転

◎丁寧さを求める
・形よりも、ひとつをより丁寧に行っていくほうがいい。
・質を追求していくほうがいい。


◎指
・指で床をつかむ。指が白くなる。少し指を立てるかんじ。6本の指。

◎蛙の足打ち
・とにかく、腰が上がり、腰が頭の上に来るようにする。多少足が曲がっていてもよい。
・そのために、かえるの足うちをやっておく。足うち1回から2,3回へと回数を増やす。
・そのうち、腰を高く上げて、足を伸ばして打つ子どもが出てくるので、取り上げてほめる。
 そうすると腰が上がってくる。

◎足をきれいに伸ばすために「かべ倒立」
・膝が伸びた側転のイメージを持たせるため、壁に沿わせて倒立させる。、
・補助して感覚をつかませる。

◎視線(目線)を上げる。
・顔で吸い上げるのは、回転力をつけるため。
・吸い上げのときに上を向くといい。

◎呼吸
・呼吸が大事。呼吸がリズムをつくる。イメージをもたせる。

◎手の振り上げ(体を吸い上げるために)
・後ろの手が耳の後ろに来るように。
・手を耳につける。回転力をつけさせるためにスイングさせる。
・手もつけない子は、椅子などを置いてそこに着くことから始めて段々下げる手も有効
・手が横から出てしまう子には、吸い上げをしっかりとやらせる。
・前からのすいあげ方法。指をしっかりと開いて床をしっかりとつかむ。支える。
・吸い上げのときの胸の姿勢。一番伸びた形を作っていく。

◎足
・すい上げのときにつま先を伸ばさせる。つま先でける。
・先に床に着く足は、最初から最後まで曲がらないようにする。
・進行方向側の足は手を突くために足が一瞬まがる。それがばねになる。
そのあとにくっついてくる足は伸びていたほうが遠心力が出る。
・持ち上げてひざに力を入れさせる。

◎手
・足の近くに手をつく。最初に着く手の位置が、遠すぎることが多い。
・手をつく位置が遠い児童は、手前につかせていく。

◎あとから上げる足(振り上げ足)
・あとにくっついてくる足は伸びていたほうが遠心力が出る。
・持ち上げてひざに力を入れさせる。

◎膝を伸ばさせる方法
・脇を持って空中に浮かせる。そして、膝を曲げたり、伸ばしたりさせる。
・伸ばしたときに、別の児童に膝をたたかせてチェックさせる。
・着地の音を出さないようにした。

◎まわるスピードを変える。(ゆっくりすることの難しさ)
・できるようになってきたら、足の延長に手をついていく。

◎出来ている人に、次の課題を与えていく。
・見本があるというのもいい。みんなで見合って研究するといい。
・できてしまうとあまり考えなくなる。考えさせるようにする。
・「3倍ゆっくりまわるように」など、次の課題を与える。
・連続にするときにも途中に吸い上げをいれていかないとつらくなってしまう。
・いい手本があると、ほかの子も伸びていく。
・膝を伸ばすことを中心に徹底しなければならない。

◎身体への気づき
・丁寧に回れば、腹筋背筋が痛くなるはず。
・側転もどこの筋力を使っているのか分からせることが大事。
・子どもたちで見合うときにも、具体具体の言葉が出てくるようにする。

 

51回

4月11日  土  9:00  15:00  天竜壬生ホール  第1会議室
52回 5月9日  土  9:00  12:00  天竜壬生ホール  第1会議室

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