トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

6月定例会

2020-06-30 | 月例会
2020/06/20(土)9:30~13:00

会員 8名
活動 拠点周辺の刈り払い

 分散して拠点周囲の林床を刈り払った。基本的には全草刈り払いで済ませるエリアである。刈り払う植物の取捨選択が同じように出来る状態ではないので、刈り払ってもらう部分は「どこでも良い」という訳にはいかなかった。小生は辺縁部の威野志士様跋扈を防ぐための刈り払い、見通しとお休みどころの防止を狙っての作業なのだがササユリがポツポツあるから一概に「全草」とはいかない。開花時期に見回って見当をつけ、おおよそ刈り払ってしまわない範囲まで刈り入れた。支柱を添え一本一本残す手もあるけれど、結果的には「どうぞ盗掘してください」に同じなので目印も用意できない。

 とりあえず拠点周辺の林床は刈り払いが済んだが、これから9月までは刈り払いに追われることになる。それはともかく、隣接グループも同じ曜日で定例会なのだったが林床の刈り払いまでで、心配していた水辺の刈り払いまでは進まず環境的には安堵できた。が、7月の定例会には水辺周域まで作業が入ることを想定すると少々落胆を禁じ得ない。

                  

とっても蜘蛛とは思えなかった…

2020-06-30 | 小父のお隣さん
 梅雨の中休み、そのせいもあってかS先生とSさんがフイールドにやってきた。プリントしておいたトンボの鑑定をしていただいて定植した食草や成長具合などを観察してもらいながらの立ち寄り先、クロモジの葉に甲虫らしきものが乗っていた。小生は甲虫と思ったけれどS先生は「トリノフンダマシ」と断言。Sさんのスマホで検索してもこの個体の色彩は出て来ず「アカイロトリノフンダマシ」はあった。
 写真のトリノフンダマシと模様は似ているが色彩は別物なので「クロイロトリノフンダマシ」か「コンイロトリノフンダマシ」なんて種があるのかないのか、それすらも不明だ。もっと不思議だったことは触れる事はしなかったけれど子細に観察した限りでは脚も頭部もあるのかないのか理解できず、帰宅して「トリノフンダマシ」の写真を見てはじめて「ああ蜘蛛だ」と納得したのだった。

 アゲハの幼虫も幼齢の頃は鳥の糞ソックリさんがいるけれど、写真の個体、と言う種かはともかく、とても糞には見えない。S先生「これだから散策は止められない」とつぶやいていたけれど、小生にも稀有な出会いであった事ぐらいは理解できたのだった。
      
 夕刻にSさんからメールが届いていた。「蜘蛛を知っている友人に問い合わせたところアカイロトリノフンダマシの濃色系」との事だった。模様はネットの画像とそっくりだ。

**腑唱腐随の花の道

2020-06-29 | 性向有毒の翁なれば
                買収はアンジるより出すが易し
                当選は滅多現ナマ矢鱈現ナマ
                バカップル合縁奇縁恥じぬ恥
                悪僕当選古来越後屋廃れ無し
                一票染菌1.5億でぶっちぎり
                回廊同穴陣笠タヌキのキン隠し
                議職同源過疎地の殿にも行き渡り
                期は落雁安倍川餅も阿鼻叫喚
                安芸の国易い芸人飽きの苦忍
                身に恥は無しと手洗うアライグマ
                定型通り遺憾の文々心こもらぬオノマト屁 ハアコリャコリャ
                責任痛感繰り出す口に説明責任せずの腹 ハアコリャコリャ
                綾で誤魔化し空砲撃って巧言令色鮮し仁 ハアコリャコリャ
                不都合ならば捜査に寄せて支障支障の沈黙業 ハアコリャコリャ
                買収隠滅賭博に汚職何はともあれ満額や ハアコリャコリャ
                アンジなくても動物愛護特定害獣薄ビジン ハアコリャコリャ

降雨を幸い、遁走・・・

2020-06-29 | 水辺環境の保全
 毎日毎日、僕は鉄板の抜去に嵌って嫌になっちゃうよぅーと起き上がり小法師ならぬ起きぬけの「今日もだあ」の思い。だちょうクラブの「だあ!-」なんて能天気にはいかない。幸い脱腸は二年前に根治させたが草取り・抜去は止み難し。

 この日も泥水池2と1を除草するつもりだったのだが、泥水池2の除草が終わる頃に雨が落ちてきた。これぞ爺に与えられた「慈雨」であると喜び感謝して「ヤーメタ」のだった。泥水池2は1の半分も無い大きさでも除草量は多い。これを上回る抜去除草を更に続けようとする意志も消えている。
 除草した草の大半はイネ科の植物で水域にランナーを走らせ増殖する。節々に細根を出しているから、たとえ一節でも残れば勢力回復する厄介者である。抜き取りは比較的楽なのだが泥を絡めた根とランナーを含めた本体の嵩は大きく重い。三本鍬で掻きとれば楽なのだがすり抜けるランナーも多くて、結局は手取りになった。池から引き揚げるには抱えて、と言うわけにはいかず、三本鍬を打ち込み引き上げる。これが結構な量なのである。

 カサスゲの繁る中にも繁殖、ここはカサスゲを先に抜き取ってから手取りしなければならなかった。まだ花穂が見えないから種の判断は「イネ科」としか分からないけれど「キシュウスズメノヒエ」ではなかったか。なんにしても厄介な繁殖力である。
 このイネ科の除去には両手でせわしなく掻きとらなくてはならず、カサスゲの抜去は「ウントコショ、ドッコイショ」なら良い方で「ウンッ!・ウン!」と点頭動作になってしまうほど頑固だ。肥料もやらず農薬も撒かないのにホント、健全な勢力拡大かつ成長ぶりにはうんざりするばかりである。

               ➡   

今日のトンボ「コオニヤンマか?」足元での産卵

2020-06-28 | 小父のお隣さん
 雨が止んだから午後に水見回りだけしてきた。二つ池に漏水部を見出したが翌日以降でも良い高い位置だ。林接池に立った時、ヤンマ型のトンボ二匹が周回している。雄雌の区別は出来なくても「産卵に来たか…」程度の推測は出来る。動かずに眺めていたら、その中の一匹があろうことか小生の右頬に止まったのだ。これは千歳一遇の機会だし、腰だめで撮影しようと下げていたカメラを持ち上げたら逃げてしまった。
 それでも小生の周りを周回して、結局は足元の泥地に降り立ったのだ。すぐに産卵を始めたからカメラを近づけてレンズから20cm程度まで接近しても逃げもしない。枚数は十分とれたのだが、大写しのカットはボケ気味で捨てた。もう一匹は離れた位置で杭に産卵していた。

 腹部の6節7節あたりの黄色がやや幅広く感じたけれど「コオニヤンマ」だという確証は持てず、図鑑対象で「コオニヤンマとは異なる」心証だった。オナガサナエかヤブヤンマか、翅は薄く着色しているし判定はS先生に委ねるしか手はない。(結果はヤブヤンマ)

           産卵管が見える

シロマダラ捕獲器の失敗と改善

2020-06-28 | 小人閑居して憮然
 梅雨明けする前に「シロマダラ獲ったどー!」とノンアルコールビールを飲めるかと心待ちにしつつフイールドに到着すればいの一番に仕掛けを確認に行って五日目、覗き窓から見るとカナヘビがいない。なんてこったいもぬけの空なのだった。仕掛けの構造上、中に入っているカナヘビは進入口の蓋を開けられない構造で、これは蛇も同じはずだった。ところが見事に空っぽである。
 考えられることは「ヘビが入ったけれど全身を入れず尾部は扉の外だった」という事で、これならお食事の後に後退り出来るし罠にはかからず捕獲されない。

 されば全身が入る長さのある捕獲器を用意しなければならず「塩ビ管を切断せずそのまま使えば良かった」と臍を嚙んでも後の祭りなのだった。
 結局、ホームセンターで径に見合う継手を購入し改善をした。継手は片方のみ接着しもう一方は差し込むだけである。それでも緩々ではないから中の生物が継手部を抜けさせる事は出来ない。捕獲できれば中央部から片方を抜けば容易に回収が可能となった。しかし肉厚の100φの塩ビ管1mは結構な重さがある。まあ、目視確認はできていないけれど「ヘビが侵入しカナヘビを喰った」との絵の元で捲土重来だ。
 それにしてもカナヘビを捕まえるのは結構大変なのだ。振り回されて傷心の帰宅を何度体験すれば良いのやら

          長さを倍にする   ➡    接続した

庭なのか畑なのか…それが問題だ

2020-06-28 | 感じるままの回り道
 「猫の額程度の庭」とは具体的にどれくらいの広さなのか知らないものの、自宅の庭はまさしくそれに該当するだろう。とは言え世間並みの「庭造り」とはかけ離れた放任状態の「お化け屋敷」前段階であった。そこにそこそこ開花したのはノアザミやフジバカマ、オミナエシなどの野草だったが、もうお役目は済んだとし三下り半を申し付けフイールド、いわゆる実家に帰してしまった。大きく樹冠を広げ影を落としていた桑の樹2本を除伐したから、株分けして日当たりが戻った一角へ定植したのだ。
 庭に置いたのは野の花を愛でる気持ちは別にして採種する機会を確保したかったからで、この結果はいくばくかの苗となって古井戸、いいえフイールドに戻っている。そんなことで今季に育てているフジバカマのポット苗50株を山に戻せば採種用の株は不要となるなのだ。そのフジバカマはフイールド突端台地に定植したから余地が出来た。

 さて、課題は「後に何を植えるか?」だったが、少しは生活に返したい、と言うより郷愁が勝って「食用菊3種9株」を植えた。これは春先に種苗会社から購入しポット替えしながら株を充実させてきたものである。酸っぱいジャムを欲しくて昨年購入し養成しようとしたルバーブは結局は全滅したから、いともたやすく宗旨替えである。歳をとるほどに短気になって「意図を絶やす駆」で宗旨替えなのだった。

 ルバーブの代わりにたまたまホームセンターで見かけたレモングラスの3寸ポット苗を購入し、これも2回の鉢替えを経て定植した。株間をとったからすけすけ状態だけれど成株になれば程よい株間だろう。ポット苗で用意したものはS先生からバラ蒔き発芽した小苗を頂いた明日葉も30ポットほどが育っている。これはアゲハの食草用なのだけれど、この数は必要ないから自宅の一角にも定植しアゲハならぬ「アロハ!」と小生の食草にしたい。
 この作業中、取りのぞけなくて「ドン!」と中央を占めたままなのがウマノスズクサで、今期はどういう理由か知らないけれどジャコウアゲハ一頭たりとも飛翔を見ていない。例年なら既に最初の産卵が終わり一回目の食い尽くしになっている頃なのにである。これもコロナの隠れた影響だろうか。

 そんなこんなでご近所の皆様、あるいは散歩のついでに回り込んでくる皆様にとって「この庭はなんだ?」としか思えない手太楽で、そもそもコンセプトが分からないだろう。あまりにも世間様とはかけ離れた統一感も熟成感も出てこないお化け庭なのだから。
 とは言え小生の立場からすれば今回の食用菊を定植するにあたってはフイールドの孟宗竹破砕紛や落ち葉を運び込み、新茶製造ラインの清掃屑を混ぜ、「えひめAI」を散布し堆肥状態にまでは仕上げられなかったものの鋤き込んであるから今までには無かった丁寧さなのだ。こういう地味な作業で地味を肥やしているなど他人様には解かるまいて。ただいま浅井まかての時代小説読書中、まあ、かんけいないけど・・・。

 食用菊と「レモングラスの定植     フジバカマのポット苗      明日葉のポット苗

なんとも摩訶不思議なお味で…

2020-06-27 | 感じるままの回り道
 5月の23日に「はるみ発酵シロップに投入した青梅2kg」、一カ月の熟成期間を経て試飲してみた。試飲は半月経った頃にもしたのだが、少々糖分不足の感があり、考えてみれば梅シロップを作るためには氷砂糖1kgは必要なのだ。そこで改めて氷砂糖を追加して毎日揺すって撹拌しつつ仕上がりを待っていたのだった。

 強炭酸水で割ればもっと美味しくなったのだろうが水道水で3倍に薄めて試飲した。第一印象は「なんとも形容しがたい味わい」だった。途中で試飲した時は「梅シロップの味もはるみ発酵シロップの味も」したのだったが、今回は「どちらとも言えない」味わいなのだった。「美味しいか?」と尋ねられても「不味いか?」と尋ねられても返答に窮する味わったことのない味だったのだ。
 まあ摩訶不思議・複雑怪奇な味とでも言おうか。好き嫌いのある味のように思え、例えればコウゾの果実の嗜好に似る。厚さ本番に向かうこれから、この冷たい飲み物の消費が進むかと言うと何とも言えない・・・。爽やかさを欠く。

ジャコウアゲハの異変はウマノスズクサの幸運

2020-06-27 | 感じるままの回り道
 庭のウマノスズクサが成長し続けて、ついに開花までした。庭で花を見るのは植え付け以来なので20年以上も開花しなかったことになる。開花しなかった理由は成長すればジャコウアゲハの幼虫に喰われ、結局は根元まで喰われる羽目になっていたからで、再生しても同じことの繰り返しをシーズンに3~4回していたのだ。それでも根絶せず本数を増やしてきたのは不思議なのだ。

 今期はどういう訳かジャコウアゲハの飛来が無く、ゆえに産卵しないから食害されない。結局は花を付けるまでになったという事なのだが、ウマノスズクサの花は変わった形の花である。この花を見たくて庭に導入したのだったがジャコウアゲハの幼虫の食草だったがゆえに花を見たのは導入年だけで、この時はリンゴの枝まで伝って伸び、多くの花を見れたのだった。
 それからン年、伸び切らないうちに株元まで喰われるから支柱は1m程度しか与えない。そんなことで蔓性には見えない繁り方になっている。

               株       花

マルバチシャ、やっと結実した

2020-06-26 | 小父のお隣さん
 実生苗を定植して10年にはなるだろうマルバチシャに実がついている。この樹だけ成長が良くて、まあ普通の成長をしていただけなのだが他の苗木の成長が悪すぎた結果でもある。他の樹数本はまだ樹高1mほどでしかない。
 マルバチシャは珍しい樹種なのだとかで北限は千葉県あたり、紀伊半島のどこかに自生地があったとかいう記憶があるが、日本書紀だかにも記載がある神木系の樹種らしい。

 小生にとっては果実の方に興味があって、大きくは無いけれど冬鳥のデザートになりそうだと期待しているのだった。

抜去は続くよいつまでも・・・

2020-06-26 | 水辺環境の保全
 カサスゲの抜去をしつつ適当に残しているけれど全草抜去したいのが本心だ。カサスゲのように頑固に根元を固めて増え続ける植物でなく、適度の生育で調和的に水域に存在してくれればと「トクサ」を植えた事もあったのだが株が定着した頃に全株持ち去られて、それっきりになった。結局はきつい縛りをかけ続けなければならないカサスゲになってしまった。楽をしたくても、そうは問屋が卸さない定めである。
 前日、抜去すべきカサスゲの残りを取り除いた後、シェルター水路と泥水池3の葦抜きとイネ科のなんとやらを抜去した。葦は地下茎が漏水の元であって、過去の葦原の影響でいまだに漏水が続いている泥水池なのだ。

 カサスゲの抜去、前日はスコップを併用したが、この日は三本鍬で打ち曳き起こして排除した。こちらの方が労力的には楽である。イネ科の何とやらはランナーを伸ばして繁殖していくから掻き寄せるやり方の方が効率的である。漏れたのは結局は手で掻きとる事になるものの、それでも負担は少なく思える。
 残りの掻き取り除草は泥水池1と2が残っている。梅雨に入って作業できる日はお天気次第、と言いたいところだが意欲次第もあって、それは足腰肩腕の調子如何なのである。増えるカサスゲと寄る年波には勝てぬ。

      シェルター水路     泥水池3      シェルター水路と泥水池3

今日のトンボ「マユタテアカネ」確認した!

2020-06-25 | 小父のお隣さん
 去る21日に見かけた未熟体、マユタテアカネではないかと思ったけれど顔面の模様が確認できず不発。今日も同じ色彩のトンボが二つ池の草むらにいた。正面に回り確認したかったものの、そのためには膝丈を超える草むらに入らねばならない。草漕ぎは苦にならなくともトンボの方が警戒して飛び立ちかねないから前方側面の位置から顔面を確認できれば良い、つもりで踏み込んだのだ。

 トンボも緊張するのだろう、ときおり身体がピクッと動く。それでも何とか眉に見立てられた黒丸を確認したのだった。これでマユタテアカネ発生したと断定できる。
 マユタテアカネは、これから12月中旬までの長い付き合いになる種で、トンボの季節のしんがり役をオオアオイトトンボと競う仲なのだ。性格もヤクザなシオカラトンボに比較すれば雅と言える。

                          

捕獲器と言ってみても…シロマダラ専用

2020-06-25 | 今日は真面目に
 ミュージアムにシロマダラの骨格標本が欲しいなんて情報が入ってしばらく経つのだが、先日に様子を聞いてみたところ「まだ入手できていない」のだとか。まあ、シロマダラは夜行性だし、そうそうお目見えさしてくれる蛇でもない。小生だって年一回出会えれば上出来なのである。まあ七夕様みたいなもんか。それは「勉生淑々、朝、河を渡る…」なんちゃって。でも、おいらには無縁である!。


 そんなことで、自ら見たい訳でも無いし手に取って眺めたい対象でも無いけれど方法論に興味が行ってやみくもに捕獲器を作ってみた。「蛇専用」それもシロマダラ専用なのにお手本が無い。ネットのページを繰ってみても足元にいる蛇を捕まえるタイプばかりだった。そんな捕獲器は何の役にも立たず無駄使いするだけである。要は自ら製作すべしとのご宣託と受け止め材料を集めた。本体は箱型にするか円筒にするか迷ったのだが丁度よさそうな塩ビ管が手に入ったので円筒で製作する事にした。箱型では板が必要で購入しなくてはならずコストがかかる。

 誘引剤などは無いから食性を考えてトカゲかカナヘビを生餌として中に入れる。故に数日間は元気で生存できる環境も欲しいし、シロマダラは脱出の名人、ならぬ名蛇だとの情報もあって、それも考慮した捕獲器が必要だ。塩ビ管が本体と決まれば両端の蓋を考えるだけで、ここは4リットルの焼酎ボトルを頂いて底と入口、確認窓に使った。一番大事なトラップ部分は厚板をくり抜きノミで削り、スプリング付きの蝶番と物差しを切った樹脂板で入口を形成した。内部に入った後は蓋の手掛かりがない様に奥まった位置にしておいた。これで蓋を上げるのが難しくなるはずだ。

 もろもろの準備が整ってしまうとフイールドに出かけても胸が騒ぐ。梅雨の晴れ間だし水域のスゲや葦を抜去してそそくさとすげなくフイールドを後にしたのだった。結局、糸のこ盤、鋸、ノミ、ボール盤などを使い回ししながら夕方には完成した。もっと手こずるかと思ったけれど思いのほかスムーズにいったのだった。
 仕掛ける場所は薪置き場の下にするのは最初から決めていて、この場所で数回捕捉もしているのだ。日中、捕獲器は陽に晒される事も無いし日陰で涼しいだろうからカナヘビも大丈夫だろう。さあ、後は生餌を捕まえて仕掛けるだけなのだが、丁と出るか半と出るか、もちろん蛇が出てほしいのじゃ!
 写真には写っていないが底と上部に水抜き孔と空気穴を開けて完成したのだ。

 漏斗の取り付け   ➡    扉の取り付け  ➡    中子の成形

             底蓋   ➡    入口漏斗   ➡    確認窓

今日のトンボ「クロスジギンヤンマの産卵」

2020-06-24 | 小父のお隣さん
 「ヤブヤンマか?…マルタンヤンマだといいけれど」と思って注視したのだが、どうもクロスジギンヤンマらしい。一見、腹部は茶色に見えたし翅の付け根も着色している様に思えたのだが、フイールドではありふれた大型種だった。ここではありふれているも郷里では大型種はオニヤンマとギンヤンマしか知らなかった。少年期、まだ有機水銀系農薬のパラチオンなどが導入される前は自宅前の道路には赤とんぼの大群が浮かんでいたし、ホタルなど農道に溢れていて、喜んで飛び込んでいたものだった。

 それからン十年、水田は整理拡大したけれどトンボも燕も蛍も飛ばない米作地帯に成り下がってしまった。地上を眺めてもカエルも蛇もオケラすら見いだせない。除草剤や防除剤多様の結果、裸池かスギナの群落などが目につく環境的には不毛地帯で生産農場とは言えない凄惨さがある。高齢化と大型機械化に加え就業人口のガタ減りでは致し方ないのかもしれないが「ふるさと」に帰ると暗澹とする。

 小生が「クロギンでなくてマルタンかヤブヤンマでいてほしい!」なんて欲求は誠に勝手「つまみ食い御免」に同じ、全く贅沢な環境なのだと思い至る。

まずはカサスゲの抜去から

2020-06-24 | 水辺環境の保全
 毎度のことなのだが水域のカサスゲが侵出しすぎてきた。このまま放置すれば今期内に水面を覆いつくし環境悪化の大元締めになりかねない。カサスゲの抜去は根塊が頑固で苦労する。株もとから鉛筆ほどもある白根をタコ足の様に伸ばし土中に食らいついている。その上、四方八方にランナーを伸ばし新たな株を広げる。この若い子株は抜きやすいが羽化台として残し元の親株を選んで抜去していく。
 大きい株は必要が無いという事よりもますます抜去し難くなるのを避けたいからだ。それでも「ウンコラショ!ドッコイショ!」と童話「大きなカブ」の様にはいかないが「大きな株」で童話が作れる。手で抜こうとするだけでは非力でスコップで株元を根回ししてようやく抜去できるのもあったりし、第二トンボ池、泥水池4、温水田と抜去を続け、ついに温水田でギブアップした。

 残しが出たのだ。作業時間としては30分も見ればよい作業量でも握力減退・足元不如意・腕肩腱鞘炎気味では戦闘意欲衰退・精力減退の手太楽は必定だった。「頑張ってください」なんて声掛けを通りすがり、顔見知りから掛けられたくはない!がんばるもんか!。前日の思わぬ猛暑日から一転して真夏日で作業日和にもかかわらず「体力。気力とも限界!」と横綱引退の台詞と同じの独り言だったがヤンヤの喝采は無く、ヤンマの飛翔には早く、傷心腰痛腱鞘炎気味で帰宅したのだった。家では明日葉の植え替えが待っていた。
 「歳など取りたくは無いわい」と思っても刻刻と老化は進み徒労禍は増す。まあやっぱり「人生は痛い肩腰をかかえて重い泥田を行くが如し」と権現様も喝破している。カッパなだけに…いえいえタヌキでござんした・・・。

第二トンボ池のカサスゲ抜去   ➡  

                 泥水池4    ➡   

                               温水田    ➡