トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ツマキチョウ初見

2022-03-31 | 小父のお隣さん
 31日、ツマキチョウをトンボ池横のヘビイチゴ、タンポポ、オオイヌノフグリなどが花盛りのところで初見となった。Sさんからの電話で27日に三日月池付近で「それらしい個体」がいたので確認してとの連絡があったのだが今日まで視認できなかった。
 今日、ようやく初見となりカメラを構えて動かず辛抱強く撮影機会を待ったのだったが花に降りてはくれなかった。動きを一時も休める風情が無く周囲を観察確認しているかのように大きく周回しているのだった。時折はスジグロシロチョウがアタックに入るから上昇したりもしていたのだが概ね人の背丈ほどの高さを飛翔しているだけだった。

 すぐ近くにはイヌガラシの花壇が三枠作ってあり定植株も元気に葉を伸ばしているから関心を持ってもらえると期待を込めて追視していたのだが何の関心も示さなかった。まあ人生、秋波を送り続けていても片っ端から「袖」という事もある。ましてや小生、姥捨て山の孤老なのであって焼成されてないだけましであるのだ。朱里エイコの歌の一節「いつかはきっと・・・」とハミングして喝!。

**今日の替え歌

2022-03-31 | 温故痴新
            狂犬の身に深く秘す黒き念春の日他国にテロ厚くす

            処女にて身に深く持つ浄き卵秋の日吾の心熱くす   富小路禎子

水商売・自転車操業・モテ期

2022-03-31 | 感じるままの回り道
 この三つがいわゆるシーズン始まりの「三兆候」であってよく言えば「賛兆候」悪く言えば「惨兆候」なのだ。冬の乾期が終わり雨が降り増水の度に水域が減水するフイールドの不思議膏金賜丸。これぞモテ期の始まりなのである。既にここ一週間で3カ所の漏水孔を潰したものの、せいぜい地下60cm程度までなのでそれ以降の漏水トンネルは手が及ばないのだがイモリやカニなどは水流が欲しくて水の臭いを頼りにトンネルを掘り続ける。かくして「イモリ土中を穿つ」の諺通り突然として漏水孔は顕在化するのだった。
 とは言え、どこから流入しているのか分からない漏水の出口が5カ所ほどあり、この流入部は未だに判明していない。

 この日も前夜の雨で増水しているにも関わらず泥水池3~5はオーバーフローせず単なる水溜り状態だった。漏水部を探すと簡単に判明した。漏水頻発部からで今回は泥水池2のオーバーフロー部横に孔が見えて水が流れ込んでいる。予定では丸胴巣箱を刻むつもりだったのだが、この予定外の作業で頓挫してしまった。

 鳶口とスコップを用意し漏水孔潰しを行う。護岸丸太の下側に流入孔があるから丸太を横に移動させ水の流入が無いよう土で水止めを作ってから漏水孔を辿って掘り下げる。下に行くほど広くなり枝も有って長年の繁盛がうかがい知れる。この水域漏水孔の常として大抵はアカハライモリやズガニ、サワガニなどが出て来る。推定だが葦原だった頃の地下茎が消えると其処が空洞となり生物が侵入し漏水に至る絵を空想している。今回はアカハライモリが出てきた。
 とりあえず60cmほど掘り下げてから埋め戻しに入った。

 スコップ一杯分ほど落して靴で踏み固める事を続ける事、何回か?。何時もの事なのだが掘り上げた土で埋め戻しても当初の高さにはならず低いままである。不足分は浚渫土で賄うのだが先送りした。とりあえず漏水孔を潰せば良いのだ。そう「今日も漏水、明日も漏水。これじゃ年がら年中漏水漏水・・・」とあの古い歌謡曲の手太楽が始まる「濃いの季節よ~」。

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カラス、なぜ出すの⁉

2022-03-30 | 感じるままの回り道
 泥水池2と3を繋ぐ流路の漏水孔潰しをやっている時に「ポチャン、ホチャン」とも聞こえる音がしてきた。「トンボ池カワズ飛び込む水の音」みたいな感覚で聞いていたのだがそれにしても水面に波紋は見えないし音も大きいのだ。作業を止め耳を澄ませていたらどうも枯れ木の上のカラスが発している音の様なのだ。

 音と同時にカラスが点頭し尾羽も下げて広げている。「エーッ!カラスがこんな音を出すかいな⁉」と思ったものの確かにカラスが出している。ポチャンと言う水音みたいだし水琴窟の音みたいだし、まあ、飛び込む水音と水琴窟の音の中間くらいが妥当な線いいえ、音に聞こえる。
 カラスは九官鳥のごとく声を真似する事が出来る事は承知していたが何の音なのかは分からないし何のために発しているのかも想像も出来なかった。

  


 翌日はカラスではない猛禽類なのだが種までは判別できないものの見上げれば両翼の先端に白い帯が見える。丁度ミヤマアカネの翅の色を反転させた感じである。双方向で鳴き声がしていたが一羽は木立の方向で姿は見えない。この方向に上空の一羽が滑空して降下して行ったのだった。きっと番いか求愛段階か恐らくそんなところだろうと邪推してみた。
 図鑑対象で猛禽類の翼を見てみたけれど見つけられなかった。記憶に無い翼の模様だったのだが、もしかしたら初観測・・・妄想が止まないのは春だもん。

**今日の替え歌

2022-03-30 | 温故痴新
           下僕でいいのだと下知す苛主がいて言ってくれるじゃないのと呆れる

            愛人でいいのとうたう歌手がいて言ってくれるじゃないのと思う   俵万智

イヌガラシ全員集合!

2022-03-30 | 蝶の食草園
 拠点広場にイヌガラシの株が多数生えていた。このままにしていても踏み潰され刈り払われて失われてしまう。イヌガラシだけなら他の場所にもあるから惜しくも無いのだが春先の短い期間だけ飛翔するツマキチョウの幼虫もろとも失われる結果を内包しているし産卵が無駄になる事濃厚なのだ。

 そんな事からイヌガラシの株を集めて枠囲いを施し食草の安全を確保することにしてイヌガラシ用の3枠目を用意した。まずは地表のイネ科宿根草を唐鍬で起こし排除、そこに孟宗竹破砕紛堆肥一輪車2杯、山土1杯、浚渫土1杯を投入し三本鍬とスコップで混合し均した。
 ここに用意していたイヌガラシを移植したのだ。水決めはすぐ横にあるトンボ池から掬い上げれば容易なのだが「ただいま絶賛ガマ合戦中」だったから「ガマの恋路を邪魔する奴は鳥に喰われて神事前、いいえ死んじまえ!」と古より呪われるから離れた取水口まで汲みに行った。何往復した事か。お握りもそこそこに作業開始したのに3時近くまで掛かってしまったが懸念していた食草のコロニーが用意できたのは祝着至極なのである。しかし午前午後の力仕事は草臥れる。正直に表現すれば「執着しごき」に等しかった。でもでも自分で選んだ行為なので湿布を貼って我慢する・・・。

 老骨に鞭打つ所業は「情けは人の為ならず」と古来から伝われていたように「己に膏薬を貼る」いいえ「己にお灸を据える」はてまた「針を打つ」事に繋がってしまう。「おいらはSか?」と自問すれば生まれも育ちも南魚沼の雅な家系で姓も始祖の代よりSなのだったから「紛れもないS」であって小生にはどうする事も出来ぬ天命である。
 さて今夜は早めに眠くなるのだろうが、その結果は深夜に目覚めることになり「明日の予定はなんちゃらどうちゃら・・・」と妄想をする事になるのだろう。早く寝るべきか眠らざるべきかそれは高齢者の大問題だ!。蛇足ではあるが小生はイヌガラシよりイガホウズキが好きである。あの果実が好きで昨季も播種したのだが失敗した。環境が合わないのか宿根してくれない。今期も播種したが種子の寿命もあるから発芽してくれるかどうか。うまく育てば木枯らしの頃にはご馳走である。

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**今日の替え歌

2022-03-29 | 温故痴新
           朝日さすヒマワリ野行きテロに行き国連見れど助け袖振る

            あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る   巻一 額田王

今日のエッ!品「切干芋と玄米粉で和風ビスコッティ」

2022-03-29 | 何よりの楽しみ
 目標は何だったかと言うと「焼き芋と煎餅のハイブリッドビスコッテイ」なのだった。いかにも我が玄人爺好みのエッ!品ではないか。もう作る前から露ほども疑うことなく「Go!」であって誠に腐有陳モドキになってしまい恥ずかしい限りとなったのだが、あの歌にもあるように「どこの誰だか知らないけれど・・・」が本ブログの強みなのであるからして腐有陳のように狂体は晒されず独り饗宴で楽しめるのだ…悲しい。

 レシピはいつも通りの塩梅なのだが小麦粉の代わりに玄米粉、ドライフルーツの代わりに切干芋の角切りと黒ゴマを加えて生地を作る。フォカッチャの良いところは手軽なプレーンクラッカーのように小麦粉色ふんぷんでも無く手軽で美味しいところが気に入っている。それなので「焼き芋とおせんべいの風味」が堪能できれば申し分ないし昼時分でも無いのだった。

 いつも通り生地を作り容器に入れて一回目の焼き。ここで失敗が判明した。醤油風味の煎餅仕立てを目論んだのに生地に醤油を混ぜてしまったからで、ここは焼く前に生地に醤油を塗り、2回目の焼きの前にも塗るべきだった。

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 目標は達成ならず、とは言え切干芋の美味しさは味わえた。風味を上げたくて胡麻を入れたのだけれど玄米粉は篩を通さず粗いのも入っていたからこれが咀嚼回数を増す要因になった。良く噛みしめるのは悪い事ではないものの胡麻と玄米粒子の二段攻めでは高齢者にはちときつい。

**今日の替え歌

2022-03-28 | 温故痴新
           月見れば同じ土地なり腐陳こそ君があたりを隔てたりけり   露兵

            月見れば同じ国なり山こそば君があたりを隔てたりけれ   巻十八 大友池主

スギ丸太椅子の皮剥き

2022-03-28 | 今日は真面目に
 丸太椅子は予定の数を調達した。ヤマザクラ、コナラ、マキ、スギの4樹種だが樹種はともかくスギの樹皮だけ剥き取る事にした。理由は2年ほど経った風倒木で接地面にシロアリが入ってきたからである。樹皮があると環境安定化作用があるから住み易い結果、食い荒らされやすい。
 最初に用材とした部位のシロアリ侵食は不問に出来る程度でも無いと思いなおし新たに10個の丸太材を調達し取り換えたのだが、その分の皮を剥いておく事にした。別に行わなくても良い作業であるけれど、まあ、姥捨て山の暇つぶしか。

 皮むき器はあるのだが両手で引かねばならず長さ1尺ほどの短材では皮を剥く力で動いてしまう。それでは皮がむけないから先が折れた厚鎌を代用した。これなら片手で使えるのだが左手で材を押さえ鎌を引くと手首を切りそうで危ない事この上ない。引く動作は何十回何百回と行わねばならないので不用意な1回で手首を切ってしまう可能性はある。「自殺未遂者」」として県警の厄介になるのも勘弁してほしいので他の丸太椅子に座り両足で皮むきする丸太を押さえ何とか作業を済ませたのだった。
 終了してから手で押さえて皮剥きするシュミレーションをしてみれば大怪我どころか動脈を切断し失血死の可能性だってある事故にもなりかねないのが理解できた。クワバラクワバラ。皮むき器を使えば心配はなかったのだがまあ、リスクマネージメントを実施したおかげで「毛が無い」いいえ怪我無く終了したのだ。
        皮剥き剥き 皮剥き剥き 剥いて剥いてゴロンゴロン
        皮剝き剥き 皮剥き剥き 剥いて剥いてゴロンゴロン
        出来たよ出来た お客さんのお椅子・・・             「いとまきのうた」

         

        

**今日の替え歌

2022-03-27 | 温故痴新
           春の野に硝煙吹き上ぐいと哀しこの孤立地に婦女子泣くのも

            春の野に霞たなびきうら悲しこの夕影にうぐひす鳴くも   大伴家持

大きな株

2022-03-27 | 今日は真面目に
 トンボ池横の環境試験地、この崖側がイベントの会場にしたいとの要望があって「蜂満神社より東側草地内には入り込まない」事を条件に妥協したのだったが根上がりで倒木となったコナラの根塊は転がり落としたままの位置に鎮座おわします。これだと舞台の範囲がやや手狭になるし草原に入り込ませないためにも障壁として使うために移動させた。

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 大きさが大きさで人力では金梃子を使っても動かすのは不可能だった。そこで牽引器を使い南側に曳いたのだけれど転がしたら左右の大きさの違いで東側に向きを変えてしまった。これではあまり役には立たない。そこで今度は北側に引きずって方向を調整しつつ所定の位置まで移動させた。
 この日も20℃超えの暑い日差しの中での作業となって肌着と長袖シャツの着衣でも汗が滴ってくるほどだった。まあ、牽引器を使ったとは言え、レバー操作をキコキコ続けるのは結構大変な作業なのだ。それでも何とか妥協できる位置に移動させることが出来て、人力では転がる事も出来ない重さだけれど両側下に丸太を噛ませ安全対策をして終了した。

 童話の「大きなカブ」ではたくさんの助っ人が現れて引っこ抜けるのだったが小生の「大きな株」では助っ人は無し。駐車場の方から「コンニチハー!」と幼子の声が届いたけれど振り向いて手を上げるだけで精いっぱいだったのである。ママさんが「届いたよ!」と言っている声も聞こえたけれど小生は汗みずくで余裕などなし多汗に憮然・・・。後はおぼろ、後はおぼろ。

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**今日の替え歌

2022-03-26 | 温故痴新
            国のテロすると知らずに弾放つ操り人形この身悔しき  露兵

             旅行きに行くと知らずて母父に言申さずて今ぞ悔け   万葉集 巻二十 防人

屍累々・・・

2022-03-26 | 小人閑居して憮然
 「昼間のガマ合戦は危ない!」と二日にわたって心の声で呼びたけたのだが届かなかった。その二日間で都合3匹の屍を処理したのにまだ居残っていた中から更に4匹が池の中で無残な姿を晒してしまう結果になった。長靴の側面が割れ切れて水が入るからそのままにしていたのだが、いかにせん数日も経ってくると腐臭が漂ってくる。卵塊の中に腐乱死体では卵塊や孵化してからも悪影響がある。竿で引き寄せる事も出来たのだが長靴を新しくして回収した。

 水から出すと更に腐臭が強まる。ネザサの藪の中に放り投げ込もうと思ったけれど四つ足も食べないだろうと思いなおして土中に埋めて処理した。一旦、水から上げた場所には早くも蠅が寄ってきている。小生にも臭うのだから蠅ならば昼飯前だろう。
 報道されてはいないけれどあの黒土地帯の国家テロ行為も両者屍累々のはずだ。まあ、狂気の沙汰としか言いようがないが核のボタンが狂気の沙汰を許している。各国、予想もしていなかった抑止力であるし狂気の沙汰国が拒否権行使できる組織構造など健全とは言いかねる。
 歴史を振り返って観れば「信用するな!」と定評あるお国柄だし、東に向き西に向き南下を試みる等々「振り子」行動を止めずに至っていて明治維新だって日本海海戦だってその「グレート・ゲーム」の一端だったに過ぎないのだ。ある意味、日本が勝者となった結果、西に向きを変えて第一次世界大戦を発火させてもいる。懲りない面々と言うより遺伝子が集約された怪物が登場したのでもあろうぞ。
 サギが産卵中のヒキを襲い屍を散乱させる行為とは似て否なる「西方譲土・西方浄化」テロであろう。

チョウチョ、チョウチョ奈の名は何だ⁉…

2022-03-25 | 小父のお隣さん
 春分も過ぎ野草の花も多くなってきたからなのだろうチョウの種類も増えてきた。今期、早い段階で視認できたのはルリタテハだったのだが翅を閉じていた姿ではクロコノマチョウとバッカリ思っていたのだ。もうスジグロシロチョウやキタキチョウ、ベニシジミ等は普通に飛翔しているし名前までは分からなかった薄い水色のシジミチョウも姿をよく見かけるがヤマトシジミではないだろう。

 さて24日に期待を込めて写した1枚はヒオドシチョウかと思って粘ったのだったが新しく購入したデジカメは望遠側の倍率が弱く近づかないと大きく撮れない。そんな事からチョウなどは逃がしてしまい易く野鳥には全く用をなさない機種になった。常用していた二機種は修理に出さねば使えずナンタルチアサンタルチア・・・。
 二機種の故障の要因は鏡胴に入った微細なゴミが支障を来たし、また作業中携行自体にショックがあるので中枢のエラーに繋がった。それで「耐ショック・防塵・防水」機能を優先した結果がこの失楽園を招いたのだ。もう1枚万札を出せば上位機種で満足はあったのだろうが「修理か高額機種か⁉」と迷ったあげくの廉価版。これが間違いの始まりだった。
 人生学ぶのは尽きる事が無い、事を学んだ。これを生涯学習と言うのだろう。
  

 下の写真も最初はヒオドシチョウと思い接近したのだがシャッターを押す前に「もしかしたらテングチョウ⁉」と気が付いたけれど家で図鑑対照して安心した代物だ。小生にしては珍しく間違っていないように思う・・・。
  

 そんなかんやでアカボシゴマダラの越冬幼虫を思い出して見に行った。既にエノキは小さく芽吹いて食べられる状態になっていたからだ。くだんの幼虫、移動こそしてはいなかったけれど何となく枝の又から身を乗り出した感じもするし、何より体型そのものがふっくらとしてきて色合いも越冬中よりは葉の色に近い。これも楽しみな一場面。