トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

根返しされて

2011-11-30 | 感じるままの回り道

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 耕作放棄するときに植えた杉・ヒノキの他に、実生で成長した針葉樹が畑跡に疎林を形成しているのだが、ここも台風15号の被害でバタバタと倒れている。拠点近くは実生樹が多い事もあり、小径木が多く、杭や土留めに利用できそうである。成長した樹だと先端でも杭や土留めには使用し難い。

 いつもの状況だけれど、根返しされた杉の根張りは本当に貧弱だ。根環はせいぜい一ヒロ大、地表からの厚みは一尺程度が殆どなのである。針葉樹は根張りが浅いと言うけれど、根返しの樹を見ていると実感せざるを得ないのだ。

 こういう現実をみると、針葉樹一辺倒の森作りの危うさがひしひしと伝わってくる。


小屋の増築2日目

2011-11-29 | 今日は真面目に

Photo  用具小屋の増築2日目。今日は大工が組んでくれた骨組みを、小屋本体に接合するため人手が必要だった。外張りの波板を外して小屋の接合面を丸裸にしてから、スクリュウ釘で接合した。

 垂木も桁への取り付け部分をノミで斜めに削り、打ち付けて本日の作業は終了。しかし寒かった。

 今まで外壁になっていた波板は、まだ取り除けないから、再度仮付けである。あと、芯柱を組み込んでから屋根と壁の取り付けなのだが、波板を購入するにしても車に収まりきれるかどうか、それが懸念材料だ。


*立冬

2011-11-29 | 感じるままの回り道

          樋は葉に埋もれて小屋も冬姿

          日陰沢底冷えのまま陽を送る

          木枯らしに女郎蜘蛛さえ吹かれ消ゆ

          冬旱あわれ泥地もあかぎれる


葦原の刈り払い

2011-11-28 | 今日は真面目に

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 泥水地の中央部に残したままになっている葦を半分だけ刈り取った。残り半分は山の陰に入って日陰になるから、とりあえずはそのままのつもり…。

 刈りかすは大鎌とレーキで集めて集積する。残渣を残しておくと、その下に鼠やモグラのトンネルが縦横に出来て、堤からの漏水をもたらすからである。9月の終わりに脚を引きずりなが、らようやく泥水地の除草をしたのだが、その残渣の下は穴だらけになっている。畦に掛かった残渣の下は、畦までトンネルが入っている。

 そんな事で、畦の周囲は低草地にして、短いけれど小川を設えて見ようという魂胆なのだが、さて、また土堀り作業が出来てしまった。浸食溝の結合も完了していないのに…である。でも、初夏になれば草原が出現し小川があって、水遊びもあり、お弁当も広げられる、とまあ、妄想だけは果てしない。具現化する体力だけは年々だ。

             脚を引きずりずり動き葦を曳く


**多くの細道

2011-11-27 | 合混で闘作すれば

 事に当たれば グツグツ煮焦げ

   党派変われど 同じ鍋 ハア コリャコリャ        店主軽薄

 起きているのか 寝ているのやら

   泥の中から ガスばかり ハア コリャコリャ       カス田永田

 鍋なれどとても使えぬ泥鰌なり               不評被害

 闇汁と同じ噛んでは質を知る                小人

 故里は雪の荒野となりにけり                 喫茶

 先見えぬ雪を被りし故里は白きカンバス平らかで暮  トロル


小屋の増築

2011-11-27 | 今日は真面目に

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 手狭になった拠点の用具小屋を増築しようと前々から話はしていたのだが、なんせ素人の寄せ集まりで、なかなか手を出せなかった。三尺×八尺分の古材は準備していたにも関わらず…。

 ようやく会友の仕事仲間の大工Yさんが助っ人に来てくれて骨格だけを組み上げてくれた。さすがに本職だけの事はあって、レーザー水準器まで持ち込んでの作業だ。充電式のインパクトドリルも、ホームセンターに並ぶような製品でなく、小ぶりながらパワーと持久力は凄い物だった。

 残りの細部は会友で組み上げて完成させる算段だが、インパクトドリルと大きな水準器は貸してくれた。昼過ぎには片付いて、ご本人は「○○の祭りに行く」と山を降りて行ったのだけれど、「○○」で祭りなんて無いなあ、と会友のM氏に尋ねたら、それは「競輪」だった。納得した次第。

 昨日で仕事が終了し、しばらくは暇なのだ・・・とか。休息も気分転換も必要だと、小生も身をもって実感した今日だった。小生、晴天が続くと青息吐息になってしまうのだ。


シマヘビご難

2011-11-26 | 遊び子は

Photo_4  日光浴していた所を見つけ、掴まえたシマヘビを、拠点下の原っぱで三々五々と寛いでいた、いつものグループに持っていった。子ども達に見せようと思ったのだが、三歳未満児では大騒ぎするほどでもなく気が抜けてしまった。「ポカン」としているのである。

 まあ、それでも若いママ達は勝手なことを言って盛り上がっていた。さすがに手にとって眺めるお母様はいなかったご様子。野外活動をリードするスタッフは手馴れたもので、素手で躊躇無く受け取った。まだ20代の娘のようだったが、撮影するために「揃えてくれる?!」と声掛けしたらまとめてくれた。手馴れたものである。

 静かに栗林で日光浴をしていたのに、突然拉致されて市中引き回しにあったシマヘビ君こそ迷惑・ご難であったに違いない。まあ、それ以上の被害は与えなかったと推察するが、結果は見ていないのだ。


泥水地の結合

2011-11-25 | 今日は真面目に

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 泥水地というより、元は浸食溝だったところを堰き止めただけなのであるが、「掘って掘って、また掘って」と、ようやく結合する事が出来た。ただ流入量は不十分で水が溜まるまでには至らない。

 水面が見える程度まで溜まってくれると、底の水平と二つの泥水地の高低差を確認できるのだけれど、これが出来ないから仕上げ作業はお預けである。

 比較測定する術を持ち合わせていないから、全てが事象が現れてからの確認になる。素人のやる事はこんなもんだろう。しかし、この年になると土の掘り上げと運搬は重労働だ。2日目にして疲労困憊である。腰にも差し障り、坐骨神経痛が出てしまった。


*晩秋

2011-11-24 | 大震災

        菊でなくホトトギス挿す段の瓶

        意を込めて浜辺に飾るホトトギス

        たたずめば町は荒野の十三夜

        コオロギのまだ鳴く今日は小雪なり

        初雪やたいらに白き街の跡


*わらしべ貧者

2011-11-23 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

            突き詰めて馬草わらしべ灰来物

            ハイハイと合いの手言うも辛い里

            リタイアは馬草断たれて離散なり

            手間隙の八十八もがチリでゴミ


小屋のヤモリ

2011-11-23 | 小父のお隣さん

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 作業小屋の中が乱雑になって、何処に何があるのか足の踏み場もなくなって、どうにもならないから少しだけ棚の整理をした。

 金物が雑然と放り込んであったケースの中で慌てふためく生物がいる。ユーモラスともグロテスクとも言えるようなヤモリだった。カナヘビやトカゲなどの爬虫類は好みではないが、このヤモリとアカハライモリは特に「ギョッ!」とする。でも、魚でないから「ハッチュー!」だろうか。この個体は、何処で落としたか尾の半分がなかったから、更に見た目は異様で威容をもって飛び込んできた。

 それが脚の指をいっぱいに開いて、箱の中で右往左往蛇行しているのだ。でも、出会いの機会が無い姥捨て山の小生にとっては一期一会は間違いないから、思い切ってシャッターを切った。見れば見るほど記憶から切り離したい物体だけれど、「これは悪者とちゃうっ」のだから足蹴゛にもできん…し。


スッポンタケ

2011-11-22 | 小父のお隣さん

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  フイールドを歩き回る状況でないから、今期は見れないと思っていたスッポンタケが、シイタケのホダ木の近くで発生していた。成菌は盛りを過ぎた物だったが、鶏卵より大きい幼菌も近くにあった。

 先端の泥のようなクレバが残っているのは一本だけだったけれど、これは先日の嵐で洗い流されたのかもしれない。残った一本には大小さまざまな蝿が寄っている。独特の臭気を発するから、姿より先に存在に気付くのだけれど、今回は視覚が先だった。

 図鑑に「食用」とあったばかりに、何度も茹でこぼしをし、普段は使わないビーフコンソメでスープを仕立て試食したことがあったが、臭くて全て廃棄処分するしかなかった。見るたびに思い出すが、歯ごたえは良かったのだ。


泥水地の結合

2011-11-22 | 今日は真面目に

Photo_4  泥水地の最終段はアキレス腱断裂で作業中断していたが、ようやく取り掛かる気持ちになった。

 取りあえずは土手の刈払いをして土面を出し、浸食溝に投げ込んだ竹の断材を掻き出して新たに土手を補強する準備をした。これから手前と奥の浸食溝に築いた水溜りを統合する。異なる水源の両者を結合する事で、水切れを起こす危険が減るのである。

 掘る土の量は10?程だが、すべてスコップと鍬で掘り取る作業で、思うだけでも眩暈がする。また斜面の一輪車作業も必須だから怪我をしないようにせねば・・・。こんなこと、酔狂だと思わぬ訳ではないのだが。

 それはともかく、連日の土木作業は辛いので、風害木の処理と交互作業だ。春までに完成すれば良いのだから。


杉の葉拾い

2011-11-21 | 遊び子は

Photo_2  ひょうたん池への集水部を手入れしていたら、いつものグループのお出ましとなった。杉の枯れ葉を集めていたから「ははあ!」と、すぐ理解できたのだ。

 下の体験農園で作ったサツマイモを焼く燃料にするに違いない。何年も年間を通して目にしていると季節の活動の大まかな意図は理解できるようになる。

 それはともかく、今回も若干2名ほど、水辺にへばりついて戻らないのがいた。杉の小枝を水面に垂らして魚釣りをしているようなのだ。母親が声掛けしても遊びに熱中している。

 頃合いをみて「小屋の水槽の中にはオタマがいるよ」と声掛けしたら、ようやく後を追って去った。厳冬期でも水に入る幼児がいるから、水辺の魅力は判る気がするが、乳飲み子を抱えて立って待っている母親も偉いものだ。


呆れて感心!

2011-11-21 | 小父のお隣さん

Photo_3  まあ、「みごとなものだ!」と絶句して感心せざるを得なかった。トラクターで耕転したように表層が耕起されている。16匹はいなかっただろうが、今回は70坪程度を全面掘り返してくれた。

 植樹した幼樹の被害がなかったのが幸いだが、倒れていないだけで、横への根張りを切られた樹もあるかもしれない。

 孟宗竹の廃棄場所になって何年か、埋没して腐食が進まないから掘り出したのが昨年末で、まだ形が残っている稈もあるけれど、猪が掘り返し始めたのを見ると、大方は土に還ったようだ。

 周辺の土壌に比較すると肥えた感じのする良好な土になっている。畑にして耕作したいような地味である。これが棚田の堤だったら「怒り心頭」なのだけれど…、棚田の堤はとうに被害に遭って、この冬に水を落とし、春までに再構築が必要になった。