29日は、ようやく昼前に晴れ間がのぞいてきた。蜂のトラップに日本酒を継ぎ足した後、トンボを見に足を延ばした。ちなみに今日のオオスズメバチの捕獲は蜂匹だ。オヤジギャグではありません。
まだイトトンボばかりだったが、二種類いるようでもあるが区別ができない。体の色は同じなのに羽根の色が違う。別の体色の個体も似た様な有様だ。アジアイトトンボとふんでみたが、さてどうなんだか。いつものことだけど楽しんでお仕舞い。
しかし金属光沢の体の色は何時見ても魅せられる。午後は風が出てきたから、しっかりしがみついていて接近し易かったが、揺れが止まった一瞬のチャンスまで辛抱、辛抱だった。
いつも不思議に思うことは、一旦飛び立っても再び近くに止まる事。だから辛抱しているとチャンスが巡ってくる、事もある…。
『山里の弥生花咲く源平の桃は紅白湯おもてに映え』
『菜種梅雨露天に浸かる菅笠に雨音激し山は霞みて』
『湯おもてを激しく叩く雨脚は菅笠の顔しぶきで濡らす』
『源泉のぬるい湯船に身を沈め菅笠を打つ雨音を聴く』
25日は晴天に恵まれて、帰ろうかと駐車場に降りたら母親と兄弟二人がクローバーを摘んでいる。花の盛りは終わったし男の子だから声を掛けてみたら「四葉のクローバー探し」とのことだった。
何に使うのか訊ねると「しおり」を作るのだそうだ。日本にはギネスブックに載ったクローバーを栽培している人がいる…なんて薀蓄を言っていたら五枚葉と六枚葉を見せてくれた。小生にとっては初めて見る五枚葉と六枚葉である。写真だけ撮らしてもらった。
多少、不ぞろいなのがご愛嬌だが、四葉はかなり採集していた。四葉のクローバーで「しおり」を作ろうとする男児(小学四年)も面白いが、けなさないで付き合っている母親もりっぱだ。
ついつい「タケノコ掘っていくか?」と声掛けしたら「掘る掘る!」と乗ってきたので、拠点に戻り鍬をだして渡した。今年は当たり年だから取り残しがいくらでもあって母子3人で小振りの7本ほど掘り取って持ち帰った。お礼に四葉のクローバーを頂いたけど…さあて・・・!
チェンジ無しビフォーアフターそのまんま 東山原
タランヌー基地無き島にシマショウネ きんさん
仏桑花物騒下ろしをシマショウネ ぎんさん
いくさ場と化してまた散るなだ葬送 離未
本土口変な子だけに鳩の山 誤迷党
美ら海よ長患いを止め給え明けぬ長夜の知る苦労度よ 九萬虫
シマンチュは果てることなきなだそうそう大技一路ハート山勇気を 右応左応
ようやく四匹がトラップに入った。当然、全て女王のオオスズメバチである。腹部の伸縮の度合いにもよるが、大きいのは体長50mmを超えている。47mm超が平均的なサイズだろう。
大顎の巨大さ、足先端の鉤爪の鋭さ、強固な外殻、強靭な羽などを触れて眺めていると日本最強の昆虫、いや最恐の小動物であることがひしひしと感じられる。
これから11月末頃まで「緊急キット」とケータイの携帯が必須だ。襲われる心配がなければ飛行中の勇姿も、頭部近くに偵察・観察飛行してくる羽音も逞しさに溢れている魅力ある生物でもある。
と言っても、首筋に羽風を感じてホバリングされている時間は、時が止まっているかのようで「敵ではありません!」と念じて目を閉じているだけだ。情けないけどしょうがない。
コンニャク ナッツ 椎茸・タケノコ・豆腐
黒はんぺん・ウインナー ゆで卵 燻製一覧
25日のイベントでは、気合を入れて9品目の燻製を提供した。レシピ上の燻煙時間は差があるが、そこは時間差で炉に入れることで解決し、すべて熱燻で処理した。
私的には、コンニャクと黒はんぺん、ナッツは上戸の人は軒並み「飲みたいね」だったけど、豆腐も意外性があって好評だった。
ウインナー、ゆで卵は万人向きだけに子ども達主体に食べてもらった。燻製を作るのは面白いけれど、前処理はともかく後片付けはいささかうんざりである。
スペアリブやハムなどは、もっと喜ばれたに違いないが30人の腹に収まる量の金額を考えると、会費の中ではとても提供は困難だ。でも安くても美味しく腹に収まるから「それで良し」。
帰宅して入浴するまで煙臭かった。小父さんも燻製に近い状態だったのだが、煙は煙に塵は塵にの世界じゃもの「まっ、いいか」。
春はあけぼの ウチナンチューの
あけぼの見るは いつの日か ハア ヨイヨイ 弥生姐さん
チュラカーギーヤ 胸張り裂けて
ウンジュイッペー 修羅化期ヤー ハア ヨイヨイ 土瓶沸騰
末代難儀と シマンチュー起つも
一攫千金 夢見人 ハア ヨイヨイ 在森業欲
放うてはおけない 非鳴の島に
山豚衆は 頬かむり ハア ヨイヨイ 醜本来
裸木萌えて 諸行に有情
諸行無常の まつりごと ハア ヨイヨイ トロル
『土手行けば桜トンネル菜花みち』
『さえずりの冴え渡るそら谷渡り』
『メジロ来て桜ついばむ黄砂空」
『シジュウガラ電柱の上誇らしく』
『オオタカの滑空するやさくら空』
リンゴの花が咲いた。品種は「国光」である。受粉相手の「富士」はやや遅れて開花するが受粉には差し支えない。
バラ科でも、バラの花より「リンゴ」や「カイドウ」の花のほうが小生の好みに合う。果実は今風の糖度の高い品種より酸味の勝る「国光」のほうが好みだ。かなり昔、長野で「娘っこ」だったか、そんな風の名前のリンゴを食べる機会があったが、あれも美味しかった。酸味がある品種は市場には出てこないのが残念だ。
リンゴの花を見ると「三橋美智也」や「美空ひばり」の歌を思い出す。日本がまだ貧しかった高度経済成長期の前夜のころだったろうか。同級生の半分は「金の卵」として集団就職していった頃だ。余談だけど、岩木山…弘前…学生時代、これがリンゴから連なる小生の感傷コースなのだ。
現在は「豊か」になったかのようだが職も無い、家族も養えない。食品が溢れていても「栄養失調」が増えているのだとか。富や価値観の偏在まで言及する気はないけど「国に光」が無い時代だ。せめて花の薄紅色をみて幸せを感じよう。
保護色とはよく言ったものだ。飛び立つまで気がつかなかった。株もとの直射日光の少ない部分にサルトリイバラを移植した、その後の活着の様子を見に行った時だった。サルトリイバラはホトトギスと共にルリタテハの産卵用・食草なのである。
四匹いたが遠くには飛んでいかないで直ぐ戻ってきてとまる。樹液を吸っているのだ。蜂か甲虫の類が噛み砕いた樹皮の中に口を突っ込んで吸っている。
羽根を広げるとルリタテハと一目瞭然だけど、閉じているとクロコノマチョウと思い違いするくらい似ている。時々羽を広げてくれるのでシャッターを押すのだけど、全てぶれてしまい使い物にはならなかった。高速シャッターにすればいいのはわかっているが「ケータイだから」で済ましてしまう。
ルリタテハは家の庭でも産卵・羽化したし、この頃はフイールドでも割合見かける事が多くなったが何故だろう。モンキチョウはまだ初見しない。ベニシジミは早春からいっぱいいる。
カクレミノで蔽った生物も・・・・・。