トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

胴突きを新調した

2018-10-31 | 今日は真面目に
 拡幅したシェルターの堤を固めるのに必要な胴突きが腐食して割れたままである。使える物がないと作業が進まないから新たに作る事にした。
 杉よりヒノキ材が欲しくて立ち木を見て回ったけれどもったいなくて決定できない。直径30㎝長さ45㎝を取るのに1本伐採では樹に申し訳も無いのだ。少し脚を延ばしてひょうたん池方面まで行ったら台風24号による風倒木があった。この一帯は表土が薄く、すぐ硬い粘土層なので直根が出来なく容易に倒れる。

 まあ、棚ボタの類だったが有難い事には違いない。幹中ほどの適正径当たりを切断して持ち帰った。樹皮を剥ぎ、取っ手は金属パイプにする心算なので座りが良いように溝を入れる。パイプも用意できたけれど道具小屋のドリルは金属に穴あけするには切れなく、ここは自宅で穴あけする事にした。

 自宅で穴をあけ、翌日に拠点道具小屋で取り付ける。試し突きを泥水地で行ってみたら取っ手の長さも太さも不便は無かったものの五十肩には持ち上げる動作がきつい。胴突き作業を直ちに行う日程でないものの、作業までに治癒する五十肩でもないから先延ばししても難儀は変わらん。

 このことを駐車場の立ち話でぼやいてみたら「五十肩ではないでしょう!」と突っ込まれてしまい訂正する破目になった。胴突きを畦に突っ込む前に自分が突っ込まれては世話がない…。

 風倒木 ➡  材を取る ➡  取り付け溝を削った

                完成 ➡  胴突き試し突き

庭のアサギマダラ

2018-10-30 | 小父のお隣さん
 この日もアサギマダラがやってきた。言わずと知れたフジバカマに吸蜜に来たのである。写真の株は居間のガラス戸越しに見えるから飛来した影が踊れば見逃す事は無い。しかしながら玄関側は背後になって外に出た時にしか目撃できるチャンスは無いのである。

 当然ながらドアを開け外出しようとしたその瞬間、あるいは車から降りて玄関に向かおうと家の角を曲がった瞬間に出会う塩梅が多くて、チョウも小生もびっくりして涙の別離となる。
 今回の撮影は、今まで使用したケータイやデジカメより10年も新しいカメラなので比較のために使ってみた。色調は暗いけれど比較的綺麗に思える。

 フイールドで同じ場面を移し比較して明らかな差違が認められるなら新しいデジカメを使うようにしたい。今までの写真はデジカメもケータイも撮像素子の劣化なのかどうか全体に暗く再現性が劣ると感じているから改善はしたいと思いつつ「投資もなんだなあ」で躊躇していたのだ。

                     

冬水たんぼ

2018-10-29 | 水辺環境の保全
 冬を目前に控えて遅まきながら田圃と泥水池3の水位を上げる算段をした。算段をしたと言っても特別の手間暇を要する訳でもなく、丸太でオーバーフロー部の手前を区切り、肥料袋を切り開いて被せただけの簡単なダムを作ったのである。

 これで通常の水位より5㎝程度上昇する。この設えをしないと田圃はヒタヒタの水位のままだし泥水池3は10㎝程度のままである。水位を上げたのは水底まで完全凍結させない為もあるけれど、冬の水鳥のためでもあって、多少とも水位が高ければ休むのも採餌するのも安心だろう。
 しかしながら、この二か所に採餌する程の餌があるかどうかは小生には分からない。コナギやイネ科の植物、シャジクモやアオミドロ、その程度しか無いからだ。

 それはともかく、水位を上げた事で水がヒタヒタだった棚田部に多くの小メダカが群れているのが分かった。エビも動いているし当然ヤゴも多く生息しているだろう。
 冬の水鳥が定着する程の水域では無いのは承知でも「一夜の宿」として利用している事も承知である。今まで見たのは恐らく「コガモ」なのだろうと思っているが十数羽の群れで飛来していた。
 さて、今期はどうだろうか…。関わりも触れ合いもなく遠くから眺めるだけの相手ではあるけれど心は和むのだ。
 ちょっと、電車通学していた頃、隣の車両にいた「あの人」との距離感に似ている。今は遠い昔話になってしまった。

             泥水池3のダム      隣接グループの棚田のダム

 

材の調達

2018-10-28 | 今日は真面目に
 水辺の改修を行うための丸太が無くなって、立ち木を伐採しなければならなくなった。護岸用に横たえて使うから直径15㎝程度で4m6本程度が欲しいのである。
 とは言え都合よく横にある訳では無いのでスパイク地下足袋と脚絆で足拵えをし、ロープとロープを高く上げる棒、チェーンソーを持って林内に入った。会友のYさんが助っ人をしてくれるので牽引器は不要だ。

 二人作業になったから切りこんで曳いたりと何度も移動する手間は省けたけれど急斜面の足場が悪い林内ではそれなりに気疲れする。伐採樹にロープを掛け高い位置で締め倒す方向を決める。斜面下に高圧送電線3300Vが走っているのでそれなりに倒す位置は失敗のない様にしておかねばならない。林内で4本の除伐を行い、さしあたりの用材は確保できた。

 斜面を降ろし敷設場所までは人力に由るしかなく抱えたり担いだりして済ました。先端部梢に近い部分は枝が多く、そのまま放置しても嵩張って見た目も悪いから枝払いをしスッキリ始末する。
 ここまで行うと身体は汗ばみ足元はふらつく。元来が斜面の不整地で、そのうえ雨水浸食の溝が隠れたりしているから足の置き所には注意が必要だった。
 とりあえずは当座の材を確保できたので、また水辺に立ちこんでの作業となる。この頃は「木aワーカー」と言うより「池守り」みたいな実態になってきているから、林内作業は気分転換になった。

 林内作業は「やったなー」感が湧くが「池守り」作業は「くたびれたー」感の方が強い。まあ、水商売とはそんなものと割り切るだけである。

            伐採樹の牽引       採寸して切断搬出

脱穀作業

2018-10-27 | 今日は真面目に
 刈り取った稲束を二週間ほど乾燥させ脱穀作業となった。足踏み式脱穀機で脱穀、フルイで藁クズを除き、更に風選別で細かいゴミを除いて終了した。
 量としては米袋1袋程度で、キロ数にすると何㎏になるのか分からないけれど、ボーイスカウト隊員の家庭と会友に等量配分すればカップ数杯程度の量でしかない。実家は魚沼の米作農家だったから、この新米を頂いても何の感慨も湧かないけれど、田植えと稲刈りに参加した少年少女たちにとっては価値のある新米ご飯となるのだろう。

 足踏み式脱穀機などは郷里の子ども時代でさえ使った事が無い代物で、たかだか1~2時間の足踏みで軸足が痛くなるのは閉口した。左右に足軸を交代して作業すると操作が同じようには出来ず、こんなところにも利き足があるのが実感された。

 唐箕で選別するのを半世紀以上の間をおいてやってみた。少年期に大豆や蕎麦を少々行っただけの経験値なのだが、身体の記憶というものは凄いもので勝手に動きが出てくる。年々、身体の動きは悪くなる一方の上、必要な事は忘れるし思い出せずボケるのに何とも浮き世感たっぷりな作業であった事よ…。


 足踏み式脱穀  ➡   風選別  ➡   収量

シェルター通水管の交換

2018-10-26 | 水辺環境の保全
 「ままよ!転ばぬ先の杖…」と思い通水管を掘りだし取り換えた。
 集水路を水生生物シェルターとして十分な機能を維持するために拡幅したけれど、ついでに沈泥地からの通水管の位置も中央に変えた。当初の管は狭い集水路に通じさせるためだけだったから上棚の法面直下に位置していたので、これが猪様の掘り崩しで度々埋まってしまう。
 今回の拡幅に合わせ中央部に通水管を埋めたのだが、この通水管が失敗だった。従来の管は雨樋の縦管を用いており肉が薄く経年劣化が進んでいた。このため取り換える必要があって、たまたま廃棄物として転がっていた送水管を流用したのである。

 肉厚だし劣化にも耐える素材だからと用いたものの、埋め戻ししてから気が付いた。管外径は同じでも内径が異なる。たかが10mm内径が小さいからと言って通水に問題は無いように思えるのだが、この差が流入口で枯葉やゴミを詰まらせる事になるのだ。
 それを知ったからこそ肉薄の縦樋を使用した事をすっかり忘れていて、他方、管径が太いと集水路に水を溢れさせるし環境が安定しなくなる。

 そこで新たに掘り起こして縦樋のパイプと交換した。全くもって要領が悪い、というより設置の道理を失念していた事になる。歳は取りたくないものだとぼやいても刻々と時は刻まれるし水はチョロチョロと流れ次の世代を秘めている。

      管長の確認 ➡  手前角材は水位調節用  ➡  完了

集水路の拡幅終わる

2018-10-25 | 水辺環境の保全
 予定では「凍結する前に終わらせたい…」と心積もりしていた拡幅作業だったのだが、Yさんが助っ人してくれたお蔭であれよあれよと3日でまずは一段落した。全く持って頭数の差は大きい。

 拡幅前より「さっぱりした!」というのが眺めての心証で、終わったから「さっぱり」では無く広々としたからこその「さっぱり」感である。これは小生だけでなくYさんも同様な感想だった。
 しかしながら作業はこれで終了では無い。見た目は水域面積も広々として解放感があり、移動させた堤もそれなりに頑固に見えるが実態は軟弱なのであって、盛り上げた土の上を歩けば長靴は沈むし脚も捕られる。

 暫く様子を見ながら胴付きと叩き板で鎮圧成型を数回にわたり行わねばならない。現在の嵩高でも不安の残る堤の水面との差なのであるが、水分が抜けるに従い収縮していく。それに合わせ泥土ではあるけれど浚渫土を更に積んで高さを維持する。
 結局は「凍結する頃まで…」作業が必要になってくる。

 ➡  従前 ➡  ➡  拡幅終了 

10月定例会

2018-10-24 | 月例会
2018/10/20(土)9:30~13:00

会員  5名
活動  駐車場・林道の補修

 駐車場に水の通り道が出来て浸食された部分を夏に埋めた。その部分の一部が降雨の後に水が溜まるようになって、わだちで荒れてきたから石や産廃の瓦礫を拾い集めて敷き詰めた。これでわだちで凹む事もないだろう。

 駐車場への出入り口部分も雨水が集まる地形なので浸食されてきた。ここにも石を並べ砂利を掻き集めて被せ、補修を行った。これで少しは走行しやすくなる。
 小生的には8月に終了せず、9月は雨天で中止になった除伐材の片付けを行いたかったけれど、公共性のある活動も必要と割り切って、集積は翌月回しだ。

 ➡         ➡  

足元が大変…

2018-10-23 | 水辺環境の保全
 引続き2日目、本格的に堤を移動しなくてはならない。護岸用の丸太材を伐採しておく必要があると思っていたものの現行の敷設材と杭が使えそうなので流用する。これだけでもかなりの労力削減である。
 会友のYさんが助っ人してくれたので意外に進行したけれど、頑張る世代では無いので昼までで撤退した。

 堤の用土は、もともとが棚田の土で積み上げてあって、それを移動して拡幅、今回また移動拡幅となった。掘り取り易いが水があるとすぐ緩む。もたもたしていると積み上げるべき部分で足を捕られて難渋した。移動すべき部分を全て移動できなかったものの、必要としている幅と高さに用土不足が心配される状態になった。
 移動する堤の体積は同程度なのだが基盤とするべき泥水池3の底は泥土だから余計に飲み込まれたのだろう。

 とりあえず移動出来たら固めの作業を期間を空けて何回かする必要があるし、その間に浚渫土なども積み上げて安全高さを達成したい。どちらにしても養生期が必要で完成するには凍結期までかかるだろう。

       掘削開始  ➡   ここまで    全景 

集水路の格上げ開始

2018-10-22 | 水辺環境の保全
 当初は絞り水を集めるために造った水路だったが、通年涸れる事の無い水域の重要性に気付いて二度の拡幅をし150㎝幅にまでなった。
 ところが猪様の掘り崩しが酷くなる一方で年間2~3回は浚渫しないと埋まってしまいかねない状況が続いている。それで、掘り崩しに由る影響を少しでも緩和したくて更に拡幅する事を計画していたのだが、緊急性がある小事を優先して後回しになっていた。

 それをようやく会友のYさんの助っ人を得て畦の移動に取り掛かった。完成すれば幅2mの水路、というより水域が完成する。こうなると集水路と言うより池として格上げしてやらねばならないだろう。年間を通してチョロ水が切れない環境で隣沢からの送水が途切れても、この水域の水生生物は安泰なのである。ここが最重要ポイントだ。
 呼び名の候補は今まで念頭にあった「生物リザーブダンク」と「シェルター」なのだが、内実としては前者がふさわしく後者は短くわかりやすいものの「避難場所」という動きは発生しない。どちらも一長一短あるけれど小生だけの認識なので結果的にはどうでも良いのだ。

 水際線を維持するために丸太材を敷設し杭止めする必要があり、両横13メートルづつの用材を伐り出してから始める予定だったものの、既設の用材の傷みが少なく大半は使えそうなので再利用する事にした。
 これで伐りだす用材は8メートルもあれば良くなって、伐採・運搬の手間が多少なりとも減らされる。用材の搬出と土の移動と鎮圧が一番身体に堪えるからである。とりあえず着手したので、身体的苦痛は当たり前に体験するけれど出来上がりをイメージすると少しは「してやったり」感が湧く。
 まあ、「獲らぬタヌキの皮算用」であることは重々承知だけれど「滑らず爺さん無事完成」すればよい。

            護岸木を置く   ➡   堤の移動開始  

アサギマダラ初見・ジョウビタキ初見

2018-10-21 | 小父のお隣さん
 フイールドでアサギマダラを視認。飛翔ばかりで撮影は出来なかった。フジバカマの開花株はあるのだが開花が早くて花期も終わろうとしており密は無いだろう。
 ところが自宅の庭でまた遭遇してしまった。庭のフジバカマに来ていたらしい。小生が気付かず家の角を曲がったところで飛び立ってしまったが「戻ってくるだろう」とカメラを用意して立ちんぼしばし、戻ってきて吸蜜したところを撮影した。
 位置関係が悪く、背後に回るには横を通らねばならず、逃亡の恐れ大のため確認できる撮影だけにとどまった。

 ジョウビタキはフイールドでS先生が「鳴いているよ!」と教えてくれた。近くでは無かったが確かに聞き取る事が出来た。視認は出来ず帰り道、農道の途中で竹垣に飛来したのを目にしたから渡ってきたのは間違いない。渡り鳥の初見は大概は写真無しである。

                    

今日のとんぼ「鮮やかな赤」

2018-10-21 | 小父のお隣さん
 最低気温が15℃程度で露の降りる頃になるとトンボの飛翔する時間も遅くなって日差しを得て身体が乾き暖かくならないと飛び立たない。
 今日のマユタテアカネもそうで、翅は湿っていて接近しても動こうともしなかった。マユタテアカネはオオアオイトトンボとトンボ出現期の最後を争う種なのだけれど、この時期の体色は濃厚になって別種のようにも思えてくる。

 正面から見て顔面に二つの黒丸があるから確認できる小生ではあるが、これが無ければ種の判別は無理なのである。この個体の縁紋は赤で、そこで思ったのは「マユタテアカネの縁紋は赤だったのか…」と言う事。普通に見れる種でも実際は確実に把握はしていないものだ。
 トンボに蛇足だが、名前の由来は眉に見立てるより「豚の鼻孔」に見えてくる。命名者が雅だったのか「ブタハナアカネ」では「あんまりだ」と思ったのかといつも思ってしまうトンボである。
 
                      

**オールドブラックジョー歌 「若き日 はや夢と過ぎ…」

2018-10-20 | 感じるままの回り道
     同胞の訃報を聞けば眠れぬ夜シリウス昇る太古も今も

     同胞となりて久しき共白髪一同まみえる孤独死の宿

     山川を越えてなお来た孤独死の浮き世超えたり兄は始源へ

     年老いて孤独死となり同胞の黄泉路の果ては祖霊と共に

     父母の腕に抱かれ温めしや独居老後を閉じて再び

     父母よ安らぎ給え三兄を最初に抱かせし仏の慈悲に

     真言を唱えつ抱く線香は紫雲を送る窓の外へと

     初雪に散骨望む在りし日は年老いてなお熱き故郷

     命日も今際も不明はらからは薄くかげろぎ千の風へと

*オールドブラックジョー句 「若き日 はや夢と過ぎ…」

2018-10-19 | 感じるままの回り道
          孤独死や老々葬儀の舞い落葉

          高齢独居一葉落ちて鈴ひとつ

          臭気さけ窓をあければ山錦

          紫雲香光明真言菊一輪

          孤独死も在りし日もあり秋の部屋

          見納めもなく直葬や秋夕焼け

          散骨や初冠雪へ対峙して

          どんぐりひとつぶ来世の慈母の手に

          色即是空そのままに風清し

稲刈りの手伝い

2018-10-18 | 今日は真面目に
 棚田の稲刈りとなった。例年通り、ボーイスカウトのビーバー隊、カブ隊がメンバーである。隊員10名に対し保護者や関係者が11名の小人数のイベントである。昨年は猪の侵入を許して全滅し、今年は阻止出来たものの水田雑草の繁殖が多くて出来高は不明だ。

 精米できたとしても隊員10家庭に分配すれば数カップ程度だろうけれど、田植えと稲刈りを体験し、その米を喰らうのは街っ子には意義はあるだろう。小生等はと言うと準備と後始末が主であって、ひと株すら刈っていない。手出しをしたのは束にするのと運搬、干場の作業程度だ。

 稲わらで稲束を縛るのに子どもたちは要領を得なく、すぐ諦めてしまう。経験の範疇外であっても街っ子のひ弱さが感じられる。
 小生はと言うと久しぶりに稲束を作ってみた。意図するまでもなく身体が記憶していて難なく処理する。経験値とはそういうものなのだろう。

    稲刈り  ➡   林道に集積搬出  ➡   干場