トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

大は小を兼ねる

2024-08-24 | 小人閑居して憮然

 連日の熱中症警戒アラート出ずっぱりの日々ではそうそうフイールドに長居は出来ず水見回りして渇水や漏水の処置を済ませれば周囲に秋波を送る興味も無くご帰宅する日々である。しかし帰宅して在宅してみたところで室内で出来る事は限られるし、もともとインドア派でもないしまあ、陰気派に近いけれど見る程のテレビも無く読書もそうそう取り組みにくい。

 結局は「何かないか⁉」と探すのだが自宅周囲の夏草繁茂には見ないふりをする。この暑さの中草取りなどとんでもない、飛んでイスタンブールなら良いかもと思うけれど旅行は嫌いだ。そんな中、真夏の夜の床を作ったのだが、これはこれで重宝している。普段の居室では暑くて寝付かれない折々に「夜這い感覚」で抱き枕を抱えクーラーを稼働させた階下の部屋に入る。冷やした部屋と言うより室温30℃程度であれば快適な睡眠が可能なので29℃設定である。これはリモコンの数字ではなく枕もとの温度計が示す数値だ。

 さて今日の閑話は二階と階下を行ったり来たりするときの二階の廊下の熱気が「嫌だなあ!」と思えるほど暑いのである。だからこの熱気を排出するのに屋根裏に設置してある大型の換気扇を稼働させるのだが、これは工場にあるような大型の換気扇で「ゴォンゴォン」と結構な騒音を出すし消費電力は結構大きいはずだ。そこで蟄居中の暇つぶしに換気扇を小さくして常時稼働させれば二階の廊下の暑さは解消されると判断し、またもや廃材活用で作ってみたのだ。

 ファンは歯科用のコンプレッサー用の冷却ファンで400Wだから台所の換気扇と比較すれば数倍の送風能力がある。これを階段上にある換気口に取りつけて常時稼働させれば大型換気扇より電気の消費量を抑えられるし二階の廊下に熱気も溜まらない。で、早速気温が高くならない朝食後から玄関前で工作開始、と言ってもこの時点で30℃に達しているのだった。基盤は1枚板で用意出来ず半端材を合わせて通気口の上に蓋するように作ったのだ。

 これを早速、稼働させ夕方まで実証実験をしてみたのだがファン本体は小さいのだが高速回転で風量は大きい。結果的に甲高い回転音が頭の上から聞こえるのであった。確かにこのファンを常時稼働させての結果は「二階廊下に熱気は溜まらず外気温と等しい」状態は実現できたけれど高い周波数の騒音は大型換気扇の轟音より耳障りだった。その上、大型換気扇の吸気穴をふさぐ事になったので大型換気扇の使用が出来ない。

     

 この小屋裏大型換気扇はドアと窓の開閉を組み合わせれば室内に大量の外気導入が出来てクーラーより重宝したのだが、今季の熱気では日中はとても使えないけれど夜間の気温が下がってから使用すると30℃でも涼風に感じるくらいの風量を感じられるのだった。それで結局は汗水たらして組んでみた換気装置は歓喜に至ることなく夕刻には取り外してしまった。こうなるとただの邪魔物である。ファンの部分は何かに使えないかと夜は寝ないで考えよう。昔から言うではないか!「大は小を兼ねる」と。猛暑の最中、大変骨身に滲みた理だった。

 で結局、猛暑蟄居で暇つぶしを兼ねファンをクローゼットに取りつけて外気導入を試みたのだ。二階で熱気が溜まり易いのでドアを開放し24時間稼働させておけば外気温以上に蓄熱されることが無くなる。取り込まれた気流は拡散しながら弱まり、丁度対極にあるベッド当たりでは微風となって心地よい。とは言え日中は外気温のままだから居室としては使えず夜間になり外気温が30℃以下になると使える感覚だけれど、暑さが和らぐまでは階下の避暑床で過ごすしかない、と避暑地には行けない孤爺は夜な夜な避暑床に転がりこんで蟄居を続けるのだ。日中の高温が和らげば軽い沢見回りはせねばならずまあ、ドン・キホーテのロバの役回りみたいな人生だ!。

 


この記事についてブログを書く
« 今日の薄幸食「オニオンスー... | トップ | 人参は必要である »
最新の画像もっと見る

小人閑居して憮然」カテゴリの最新記事