トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「水槽から大型トンボ出た!」

2023-04-30 | 感じるままの回り道
 エノキ林に設置した大型バッドから恐らくはクロスジギンヤンマではないかと思っているのだが抜け殻があった。そもそもこの水槽はタカネトンボ用に設置してみた水槽なのだけれど林接池を備えた現在はタカネトンボ御用達でなくても良い。昨季はシオカラやマユタテなども発生しているからクロギンが発生したとしても違和感はない。

 それはともかく抜け殻を採集してS先生に同定をお願いすれば喜々一発なのだけれど「複眼の位置で判定する」とも言われているのはさてどっちだったっけ。
 かように新しい事は記憶に留めなくなって久しいものの、こういう事情は悠久無辺・虚無への入り口なのだろう。あの長いトンネルを抜けると「そこは雪国だった」ではなく「光あふれるお花畑だった」というお話は生涯に1回だけ発動する終末遺伝子による急激オキシトシン分泌だろうと勝手に思っているが妄想だけは新しくとも蓄積されていく。だからこそ「小人は学成り難し」なのであろうな。

 先日の放映の中で「危険極まりない天の川銀河の中央部から離れていった太陽の移動のお蔭で今の太陽系が成立し地球に生命が溢れた」という学説が紹介されていた。ホント、「人生万事塞翁が馬」でもあり「邯鄲の夢」でもあり結局は掌の孫悟空、ドラゴンボールなのだと言う事実だけは理解できた小生なのだったわい。エチゴサッテモウシタモウシタ・・・。

       

**浮世の春も孤爺は黄昏

2023-04-29 | 感じるままの回り道
           ツバメ見えない花壇は洋種
           春はいずこに住宅地 ハアコリャコリャ

           野面の小花しとねにすれば
           もはやあの世か花吹雪 ハアコリャコリャ

           訃報聞きつつベランダ出れば
           十五夜さえも黄泉の月 ハアコリャコリャ

           臼を回せば祖母との日々が
           米粉のように溢れ出る ハアコリャコリャ

           ジジババ両親黄泉路のかなた
           吾は孤爺となり果てぬ ハアコリャコリャ

           どうにもならない二度目の童
           孤爺の行くさき孤爺院 ハアコリャコリャ

           年金減って支出は増える
           ここはあの世かおあし無い ハアコリャコリャ

花の色に移ろいけりな我が胸の内

2023-04-28 | 小父のお隣さん
 さーて困った。ハルジオンなのかヒメジョオンなのか小生の鑑定眼では曖昧模糊になる。同じ場所で同じ時期に開花しているから同一種と思うのが率直だろうが開花時期が重なる場合だってある。まあ、茎の断面で判別できると図鑑にはあるけれど現場でそうこうするほどの自覚も無いのだった。
 それでも同一種と思うと花色の微妙なラインナップにしばし時を忘れる。違いが判る小生としては画像で提示するのが理解していただく近道と思い並べて撮影してみた。

 「白色と緋色」どちらも草むらから花径をあげて花盛りのフイールドである。既に高木の桜は葉桜であるけれどキリ、トチノキ、ガマズミ、ウツギなどの木本に加え低中茎草も花畑を呈している。「里山保全活動」の中でこのような草原を坊主刈りする感覚は全く持って理解できない環境破壊そのものの行為であるのに加え「生物学的廃墟」を量産している行為でもある。悲しいかな大方の理解と行動はその当たりなのが現実だ。

 その点に於いて里山保全活動を「生物生産緑地化」と位置付けて来た小生の思考は耄碌していても歯垢が残っていようと単なる個人的嗜好と揶揄されようと貫くのだ。あの「太陽の季節」だったか障子紙をブスリと貫くような事は二度と訪れる事のない人生においては、もとへ、人生も老いては一つぐらいの頑迷さは必須である。

   

今日のトンボ「イトトンボ二種初見」

2023-04-27 | 小父のお隣さん
 昨日のヒータを付けたい降雨の後とは思えない五月晴れがぴったりの陽気になった。フイールドは濡れているし二つ池の泥浚いを軽く行うために出かけた。
 作業を終えていつも通りの水見回りだが周囲が青々と茂って来れば水見回りよりも「初見トンボ」に執心するのだがこの日の就寝時刻までにはまだ早く陽も昇り切ってはいない時刻である。水見回りしながら長柄のジョレンは持ったままなので棚田部の温水田も少しだけ泥上げしようと草叢に立ち入ったらフラフラと上昇していくトンボが出た。

 サイズは30mm程度なのでクロイトトンボの類とは明らかに異なる。小生は発生数は少ない「アジアイトトンボ」と思って撮影しようとしたものの、家屋の天井より高い位置に止まってしまいデジタルズームで無いと点にしか見えないから使ったけれど案の定、全てボケてしまって種の同定は無理な写真になっている。それでもサイズとしては「アジアイトトンボ」の類だと自己確定申告。間違っていても深刻な事態には決してならない生じない。

 もう一種は泥水池2のカサスゲの中から飛び立ったのだが移動は少なくカメラを接近し易い位置で止まってくれた。これは前述の個体より10mmほど大きく見える40mm程度だ。昨秋に初観測したホソミイトトンボだと「いいなあ!」と思ったけれど画像を見る限りでは異なるようにも見える。
 サイズとしてはクロイトトンボの可能性もあるけれど腹部末端の様子も異なるように見えるし、結局のところは同定できず。まずまず例年通りの出だしである。
 水域にはシオヤトンボとシオカラトンボがほぼ同数程度飛翔していたが「シオヤトンボは貴重です」と常々、S先生はおっしゃるけれど日常的に見ている小生としてはシオカラと同程度の意識だ。他はアサヒナカワトンボの無色型と橙色型の翅の二種類がいて、これらの体色がまた微妙に異なるので混乱する。
 大型のトンボはクロスジギンヤンマか他のヤンマかは不明が一匹、風もなく暖かい日中になったから動きも活発で「恋の季節よー」であるわい。


またまた爺っちゃんの為ならん運何処所・毒濃処

2023-04-27 | 水辺環境の保全
 継ぎ足しだが更に崩壊土を運び上端面に盛り上げた。同じ量を運ぶつもりであったけれど十分そうなので半量で済ませた。スコップで砕土し地下足袋で踏み固めてから胴突きを使う。大きな土塊のままでは締めが十分に行き渡らず隙間も残ってしまうし砕土した後に胴突きでは、これもまた不十分になる。ひと手間加えるけれど締まりは格段に向上するのだ。
初冬の頃、老骨に鞭打って進めた埋め立てなのだが下棚の漏水は一カ所だけになり、これはパイプで温水田に落としているから棚田部分の周囲は泥濘が消えた。これで見回りも観察も楽になったのだ。埋め立てた部分は浚渫土がほとんどだったので春の萌芽が少なく被地植物不足で裸地が心配だった。そこでオオバコやチカラシバなど周囲の種子を削ぎ採って散布しておいた事が効を奏したのだろう、まるまる裸地風にはならずに済みそうで一安心だ。

 水際のコンニャク地盤が消失したのでジョレンで泥浚いして更に上積みすれば完璧と言える。底土の浚渫が必要になっているのはどの水域も同じだけれどヒキガエルのオタマジャクシが上陸してからに泥浚いは行うつもりだ。昨季に比較すれば埋め立てが済んだ結果、草叢の部分が感覚的にも倍増したので、これを好んで更に昆虫が現われる「採らぬ昆虫の数算用」はすでに始まった。独りニタニタしまいがちだが何を隠そうここは二つ池の棚であって二田でもあるから適切なひょうげんであるが、谷田でもあるから他人様から窺がえば「変態?変質?ヤダヤダ…」と思われる気配も無いではない。
 それも許容し運何処所・毒濃処は幕引きしたのだが次が待っている…ホント、モテ男は辛いねえ。ホント、自分でも谷田はヤダヤダ、漏水防止作業ばかりでも老衰が止まらない。


二点位置流・昆虫すこいぜ!「テングチョウはボロボロ」

2023-04-26 | 今日は真面目に
 OH! マイベイビーボロボロ・・・。ボロは着てても心の錦、きっと晴れ晴れしているのだろう。冬の間ジーと、まあ、爺とでは無かったのはお断りしておかないとあらぬ疑いや浮名を流されても困るから越冬していた事を表現したと断定しておこう。
 それはともかく春を待ってエノキに産卵はすでに済んでいるだろうから次のステージは阿弥陀如来様の来迎だけである。まあまあ、姥捨て山では珍しくもない段取りでもあるけれど気合を入れ見つめていてもなびいてはくれない虫であっても浮気の虫ではなく大役を果たした言わば「矢尽き刀折れ云々」という姿であろう。
 子細に見れば誇りをもって来るべき運命を従容と待っている鼻高々の姿が眼前にあった。我も見習いたい・・・。

         

 それにしてもあの人気番組の復活は無いのだろうか。プライバシーでの評価は別として傾奇者だし「そういうお人」でいいのではないか、反面教師として良い子悪い子たちが学ぶ要素はたっぷりあるはずでだからこそ下学いいえ、科学教育番組のキャラにぴったり相応しい。
 ここは世論のしかつめらしい反響やご当人の恥かきなどは大所高所の大英断で臨むべき国家教育番組制作の一大事だろうと、木久扇師匠症候群から回路が繋がったお爺は断定する。でもでも繋がっていないかも知れない・・・天狗になってはいけない。

人工藻場を設えた

2023-04-25 | 水辺環境の保全
 庭の池の中、タナゴは障害物の影で落ち着けるのだがドジョウの住処がなかなか用意しきれなかった。二枚貝が潜る底の砂層に潜る個体もいるけれど概ねはアオミドロの沈下した塊の中に潜んでいる。冬場はそれで良いけれど気温が上がるとアオミドロの増殖が進む。二枚貝の生育にはよろしく無いので掬い取るけれど泥鰌は困るだろう。

 かなり昔の放映で泥鰌養殖場の水槽の中にビデオテープをわんさと沈めてあった。理由は「泥鰌は体表面に物が触れていれば安心する」という事だったのでビデオテープは無理だけれど毛糸で同じ環境を提供できるだろうと考え少しずつ編み込んできてようやく完成したのだ。
 毛糸はイタリア産だが敢て輸入品を用意した訳では無く、指編み用に太さが変る毛糸も面白かろうと選んだのだ。もう一方の理由は半額になっていた事で新品の国産の玉よりいくらか安かった。しかし良ーく眺めれば長期にわたり店頭にあった毛糸なので外側は黒ずんでいる。それでも購入したのは「安かろう・悪かろう」ではないからだった。古くても変色していても用途に支障はないし試作品だから安いに越した事は無いのである。

 ベースは園芸の鉢底ネットを使いかぎ針で通して結ぶ作業の繰り返し。まあ、毛足の長い絨毯を織るに近い作業だけれど編み目は整然とさせるよりはランダムが良かろうと配色も行き当たりばったりだ。
 水底で安定させなくてはならないので重しに帯鉄を購入し止める考えだったけれど「重ければ良いじゃないか」と刈り払い機の廃用となった刈り刃を結束帯で結び完成した。

 さて、勇んで池に入れたが浮かんだまま沈まない。「ハハーン!」と思い水中で毛糸を握りつぶし空気を抜いたらようやく沈降したのだった。
 ドジョウたちは一旦は散って姿を隠したのだが自家製の高級白カビチーズで誘惑したら警戒しつつ寄ってきたのだった。人工藻場の中に潜るかどうかはもう少し時間が必要だろう。藻場の近くに高級チーズを落せば利用しているなら藻場の中から出て来るはずだ。そこは箱眼鏡で確認するのだ。


今日のエッ!品「またまた作ったヨモギのフォカッチャ」

2023-04-24 | 何よりの楽しみ
 午後から天候が荒れる予報だったけれど「午前は大丈夫だろう」と向かっている途中で黒い雲が溢れて来た。これでは作業は出来ないと急遽ヨモギだけ摘んで帰宅しようと摘み始めたのだが一雨来てしまった。摘み不足の量で帰る訳にもいかず300gほどを摘んだ。若いヨモギには罪作りをしてしまったが反省はしない。

 帰宅後、早速に塩茹でし水に晒す。「数回ほど」と記載してあったけれどいつも通りのせっかち様なので二回で微塵にした。まあ、作業は二階ではなく一階で行うのだけれどあたり前田の何とやら。今回は粉乳の代わりにヨーグルトを使用した。本当は蘇を混入したかったのだが時間が惜しい。
           
              強力粉      300g
              ヨモギペースト  200g
              ヨーグルト    200g
              バター       30g
              ドライイースト   12g
              塩          3g
              テンサイ糖     30g
              オリーブオイル 小匙 6

              打ち粉・ハーブ塩  適量

 ヨモギを刻むのが面倒でフードプロセッサーに入れたのだが回転刃が空転するだけで微塵にならない。緩くするためにヨーグルトを全量入れたのだが不足でやむなく牛乳を足した。結果的に強力粉が切れてしまった事で追加で生地の調整が出来なくて緩めの仕上がり。このためかどうか発酵も思わしくなかった。水分が多少多くても発酵に大きく影響するとは考えられないから濃いヨモギの成分に拠るのだろうか…まあ、失敗の口だろう。

 焼いている途中経過では膨らんでいたのだが冷えたら戻ってしまった。やはり水分が多かったのだろう。火は通っていたけれど切り分けてビスコッテイ風に二度目の焼きをしてみたもののモッチモチのまま。小生的にはヨモギの風味はあるしモッチモチも悪くは無いけれど、さてさて、いつも通りの勝手レシピで再試行と言う事が無い手練手管は何時も結果は五郎次郎だ。
 とは言え他人様に供する事もない孤爺ベイカーの手慰みであるからして「下手な手法は数しても失敗」、それでいいのだ!。だいたい夜、眠れたのかどうか朝食を摂ったのかどうか思い出せない作業者のやる事であるが毒性はないだろう・・・。「人生万事裁量が旨い」とはならないのである。人間だもの。
 ところでつらつら想った事だが「ヨモギを大量に加えたフオカッチャを食した最初の人類は俺様!」である。ナンチャッテ カンチャッテ フォーカッチャッテ てなもんや三度笠。


今日のトンボ「似て否なるもの…」

2023-04-23 | 小父のお隣さん
 シオヤトンボの出現はシオカラトンボに先立つから初期では間違う事も無いのだが混在するようになるととんと自信が無い。まあ、地震など無い方が良いに決まっているけれど人間様の事情は別にすると地球規模では必要不可欠な現象だと物の本で読んだ記憶がある。
 さて、16日にシオカラトンボが確認できたとSさんから画像を見せて頂いたのだが小生の初見は18日と「二日遅れの便りになって・・・」しもうた。しかしながら「メス」と信じて撮影したものの右の前翅に歪みがある、これはシオヤトンボのメスに間違いないと信じて疑わないけれど、それと比較すると「シオカラトンボのメス⁉」といささか自信が失せてしまった。比較すればするほど迷宮に入り込むのだが同種とも思えず人生、悩みは果てしないものなのだった。

       

 前翅の歪みを呈したトンボはとりあえずシオヤとしたのだが小生の足元に落ちて来たので慌てずにしっかりと撮影できたものの「飛べるのか⁉」と手のひらで掬い受けたら飛び立ったのだ。「やれやれ飛べた!」と見上げたその瞬間、トンボ池でパトロールしていたクロスジギンヤンマに捕捉されてしまった。当然、食事場面の撮影となるはずだったけれど舞い上がってネザサの繁みに行ってしまい小生は舞い上がれなくてあえなく失楽園・・・。

 シオヤトンボのオスも近くで翅を休めてくれて、これはシオカラトンボとまず間違わない。腹部先端が黒くないし腹部も幅がありズングり体型だからである。と宣うように申したところで明確になったのが今期の事であって、底も奥行きも浅い小生なのであった・・・。

爺っちゃんの為ならん運何処所・毒濃処・・・

2023-04-22 | 水辺環境の保全
 漏水頻発にこれ以上の漏水が進行するのは阻止すべき重要事項なので二つ池の埋め立て部の水際線に山腹の崩壊土を運んで詰め込む事にした。
 凍結前に行った埋め立ての用土は大半が浚渫土で水分も多く埋立地を歩けばコンニャクの上を歩いているようだった。それでも半年も経つと水分が抜けてブヨブヨ感は失せてきたが水際線は相変わらず緩い。その上水分が抜ければ体積は減り地盤沈下も生じて増水時には護岸丸太の陸側でさえ水溜りになるのだった。
 となれば浚渫土ではない山土を運び鎮圧し嵩上げも必要だ。先般、いささか過労気味で作業縮小していたけれどこの日から通常作業に戻したものの、土を掘り一輪車で運び積み上げる労作は休養上がりの作業には相応しくはない。とは言え自ら行わねば片付く訳もなく相変わらずの自転車操業・水商売の復活祭だ。

 気温は20度を超え半袖の肌着で丁度よい服装なのだが休養上がりには短兵急すぎるから作業量を予定の半分、積み上げたい距離だけ土を運び、更にもう一度同じ量を運ぶのは後日にした。それでも梅雨の時期までには低いながらも胴突きで固めた畔が出来るだろう。
 いい歳こいて老衰の身に漏水防止の土木作業など「年寄りの冷や水」に外ならん。本来は老衰防止であるべきなのだと思いつつまあ、人生はそうそう思い通りには運ばない・・・。足腰肩の具合もフイールドの状態も加味しながらとなると「予定は未定」というより「予定は見提」で惑うばかりではあるが我が青春のマドンナは健在なのだろうか、ついつい妄想がよぎるのだが人生も「動的平衡」であろうぞ。落ち着くべきところに落ち着くだろうて。


**春や春 腰肩張る張る 膏薬貼る貼る 貼るや春・・・

2023-04-21 | 温故痴新
           夕されば谷田の泥地に鳴く蝦蟇は今夜は鳴かず時とて猛る
            夕されば小倉の山に鳴く鹿は今夜は鳴かず寝ねにけらしも   舒明天皇

           池の傍振り向き見れば萌え草に蝦蟇はながなが引きたる卵を
            天の原振り放け見れば大君の御寿は長く天足らしたり     倭大后

           寒すぎて服着たるかな白ボアの襟に指さす今日の花冷え
            春過ぎて夏来たるらし白栲の衣干したり天の香久山      持統天皇

           沢つたう泥地の池で産む蝦蟇は姿今日のみ明日は隠れめ
            ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ   大津皇子

           東の樹にさえずりの影見えてかへり見すれば小首傾げぬ
            東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ  柿本人麻呂

箱入りは嫌!なのか嫌地なのかねぇ、裸地とおんなじ・・・

2023-04-20 | 感じるままの回り道
 昨季、一念発起してイヌガラシの花壇?を設えツマキチョウの増殖を狙ったものの、どれだけの効果があったのか今期の発生数を見ると骨折り損にも思えるのだが、それよりも何よりも「フイールド七不思議」に突っ込みたくなる現象が見られたのは囲いの中である。

 昨季、イヌガラシを株数にしてどれくらいだったか、刈り払われてしまう範囲から掘り上げて移植し結実させるまでうまくいったのだった。活着も育ちも旺盛で種子もたっぷりと結実させてくれたのだった。地上部が枯れるままに越冬させ「さて春の萌芽は昨年以上の繁盛だ!」と期待を込め氷の緩む時期から地表を覗いてきたのにいっこうに姿を見せない。
 周囲の草地に点在する株はしっかりとロゼットを展開し花径を伸ばしてきた頃でも存在が確認できなかった。「イヌガラシは宿根草」と理解していたのに不思議だったのである。ヘビイチゴなどを抜き取った後に現れたのは草丈10cmにも満たず花穂をつけたイヌガラシが各囲いの中に数本ほどだ。なんじゃこりゃぁー!と思ってしまった。

 宿根草だと思っていたのにその姿は薄く、昨季に大量の種子を落したはずなのに発芽成長も無いみたい。とは言うものの地表には耳かき程度の双葉がたくさん見えているので「これかも?」と思いつつも確認は出来ないのだ。もう少し育って本葉が出れば確認出来ようが、それにしても野草の中の本種はすでに開花しているので発芽もとうの昔に有っても良いのではないかと思うものの素人には理解の範疇外である。このままではフジバカマの花壇になっちまう。
 考えられるストーリーは「囲いが嫌!」で「やはり野に置け」とぶちゃむくれしたのか、それとも強い連作障害の性質を持つのかどうか、こっちはとんと分からない。とんと疑問があったとさ、とんだ事態になったとさ、とんとん拍子は飛んじゃったぁー!。まあ、とんでもないとんだ事態でとんと昔の事で無いトントンカラリトンカラリ…。




二点位置流・昆虫すこいぜ!「ノアザミにアゲハ」

2023-04-19 | 小父のお隣さん
 「ノアザミにアゲハチョウ」は花札の絵札にして欲しい、なんて思わないものの「いつ来るか⁉」と好いた人を待ち望む心境で待っているのは毎年の事である。「アザミの歌」なんてと言ったところで周囲に「知ってる!」なんて人は居ない現実では独り寂しく歌うだけの高齢者であるがアザミに吸蜜に来るアゲハの姿はダイナミックで生き生きして好きである。とは言え疑問もあってストレスになるから「差し引きゼロ査定」てなもんや三度笠だあ。

 その疑問とは「ほかのチョウは何故寄ってこないのか!」と言う事に尽きる。とは言ってみたところで特定の植物しか食べない幼虫や昆虫はざらだし、成虫が特定の花や葉を好んでも不思議はないと想う一方でアゲハ以外の中型や大型のチョウなら口の長さに不足の無い種もいるはずだろうし小生だってチョウは寄ってこない人生だったから結局はループに入り込んで今夜も眠れない・・・。

 でもなあ、アカデミックな事態や哲学的思索で眠らないなら喜ばしいけれど「歳喰って眠れない」のは他人にはこぼせない。そのあたりを垢出身駆かつ哲学的に思索すると「目が明かないかも・・・」の漠然とした不安が内在しているのだろう。そうに違いない。
 写真はジャコウアゲハだと思うがフイールドでの産卵はオオバウマノスズクサのみでウマノスズクサには産卵してくれない。庭のウマノスズクサには産卵はするから「優先順位」はきっとある。と言う事は小生の優先順位は低かったのだった・・・。

         

今日のトンボ「ショウジョウトンボ初見」

2023-04-18 | 小父のお隣さん
 トンボ池横、囲いのイヌガラシのためにヘビイチゴなどを抜き取っている横に降りてきたトンボは初見となるショウジョウトンボだった。撮影だけ済ませれば様が無いので放っておいたのだが大分しばらくは囲いの上端面で休んでいた。まだ赤みは全く無いけれど「ショウジョウトンボ」で良いだろう。

絞り水溜まりの泥浚い

2023-04-18 | 水辺環境の保全
 絞り水が頼りの小池、と言っても知事ではない地味であるけれどヤブヤンマにとっては好適環境だと設えた場所である。それが昨秋の15号台風で絞り水の湧出も増えた結果、砂泥が水の出口に盛り上がるほど堆積してしまった。「泥浚いしなくては!」と思いつつ結局は半年以上も経過させシーズン直前にようやく泥浚いが出来たのだ。

 随分と浅くなったとは言えヤゴの生息は確認できなかったけれど泥を浚い杉葉の落ち葉を取り出して綺麗に出来た。面積としては一坪にも満たない溜まりではあるもののこんな環境を好み頼りにするトンボもいる訳だから遅ればせながらとは言え疎かには出来ない。

 この日の翌日は低気圧がやって来る予報で降雨は間違いなく、これにより溜まりは満水になるだろう。泥浚いしたことで湛水量も倍増したはずだから産卵さえしてくれれば来季の発生へとつながるはずである。まあ、取るに足りないささやかな作業ではあるが小さな作業で部分最適化を果たし、これらを繋げて全体最適化が図れると言うのが自転車操業・水商売の醍醐味⁉、頭痛の種にはならないけれどというより腰痛の種。と、おっしゃいましてのちじれっけ・・・。