トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

庭なのか畑なのか…それが問題だ

2020-06-28 | 感じるままの回り道
 「猫の額程度の庭」とは具体的にどれくらいの広さなのか知らないものの、自宅の庭はまさしくそれに該当するだろう。とは言え世間並みの「庭造り」とはかけ離れた放任状態の「お化け屋敷」前段階であった。そこにそこそこ開花したのはノアザミやフジバカマ、オミナエシなどの野草だったが、もうお役目は済んだとし三下り半を申し付けフイールド、いわゆる実家に帰してしまった。大きく樹冠を広げ影を落としていた桑の樹2本を除伐したから、株分けして日当たりが戻った一角へ定植したのだ。
 庭に置いたのは野の花を愛でる気持ちは別にして採種する機会を確保したかったからで、この結果はいくばくかの苗となって古井戸、いいえフイールドに戻っている。そんなことで今季に育てているフジバカマのポット苗50株を山に戻せば採種用の株は不要となるなのだ。そのフジバカマはフイールド突端台地に定植したから余地が出来た。

 さて、課題は「後に何を植えるか?」だったが、少しは生活に返したい、と言うより郷愁が勝って「食用菊3種9株」を植えた。これは春先に種苗会社から購入しポット替えしながら株を充実させてきたものである。酸っぱいジャムを欲しくて昨年購入し養成しようとしたルバーブは結局は全滅したから、いともたやすく宗旨替えである。歳をとるほどに短気になって「意図を絶やす駆」で宗旨替えなのだった。

 ルバーブの代わりにたまたまホームセンターで見かけたレモングラスの3寸ポット苗を購入し、これも2回の鉢替えを経て定植した。株間をとったからすけすけ状態だけれど成株になれば程よい株間だろう。ポット苗で用意したものはS先生からバラ蒔き発芽した小苗を頂いた明日葉も30ポットほどが育っている。これはアゲハの食草用なのだけれど、この数は必要ないから自宅の一角にも定植しアゲハならぬ「アロハ!」と小生の食草にしたい。
 この作業中、取りのぞけなくて「ドン!」と中央を占めたままなのがウマノスズクサで、今期はどういう理由か知らないけれどジャコウアゲハ一頭たりとも飛翔を見ていない。例年なら既に最初の産卵が終わり一回目の食い尽くしになっている頃なのにである。これもコロナの隠れた影響だろうか。

 そんなこんなでご近所の皆様、あるいは散歩のついでに回り込んでくる皆様にとって「この庭はなんだ?」としか思えない手太楽で、そもそもコンセプトが分からないだろう。あまりにも世間様とはかけ離れた統一感も熟成感も出てこないお化け庭なのだから。
 とは言え小生の立場からすれば今回の食用菊を定植するにあたってはフイールドの孟宗竹破砕紛や落ち葉を運び込み、新茶製造ラインの清掃屑を混ぜ、「えひめAI」を散布し堆肥状態にまでは仕上げられなかったものの鋤き込んであるから今までには無かった丁寧さなのだ。こういう地味な作業で地味を肥やしているなど他人様には解かるまいて。ただいま浅井まかての時代小説読書中、まあ、かんけいないけど・・・。

 食用菊と「レモングラスの定植     フジバカマのポット苗      明日葉のポット苗

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