トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「クロスジギンヤンマの産卵」

2020-06-24 | 小父のお隣さん
 「ヤブヤンマか?…マルタンヤンマだといいけれど」と思って注視したのだが、どうもクロスジギンヤンマらしい。一見、腹部は茶色に見えたし翅の付け根も着色している様に思えたのだが、フイールドではありふれた大型種だった。ここではありふれているも郷里では大型種はオニヤンマとギンヤンマしか知らなかった。少年期、まだ有機水銀系農薬のパラチオンなどが導入される前は自宅前の道路には赤とんぼの大群が浮かんでいたし、ホタルなど農道に溢れていて、喜んで飛び込んでいたものだった。

 それからン十年、水田は整理拡大したけれどトンボも燕も蛍も飛ばない米作地帯に成り下がってしまった。地上を眺めてもカエルも蛇もオケラすら見いだせない。除草剤や防除剤多様の結果、裸池かスギナの群落などが目につく環境的には不毛地帯で生産農場とは言えない凄惨さがある。高齢化と大型機械化に加え就業人口のガタ減りでは致し方ないのかもしれないが「ふるさと」に帰ると暗澹とする。

 小生が「クロギンでなくてマルタンかヤブヤンマでいてほしい!」なんて欲求は誠に勝手「つまみ食い御免」に同じ、全く贅沢な環境なのだと思い至る。

まずはカサスゲの抜去から

2020-06-24 | 水辺環境の保全
 毎度のことなのだが水域のカサスゲが侵出しすぎてきた。このまま放置すれば今期内に水面を覆いつくし環境悪化の大元締めになりかねない。カサスゲの抜去は根塊が頑固で苦労する。株もとから鉛筆ほどもある白根をタコ足の様に伸ばし土中に食らいついている。その上、四方八方にランナーを伸ばし新たな株を広げる。この若い子株は抜きやすいが羽化台として残し元の親株を選んで抜去していく。
 大きい株は必要が無いという事よりもますます抜去し難くなるのを避けたいからだ。それでも「ウンコラショ!ドッコイショ!」と童話「大きなカブ」の様にはいかないが「大きな株」で童話が作れる。手で抜こうとするだけでは非力でスコップで株元を根回ししてようやく抜去できるのもあったりし、第二トンボ池、泥水池4、温水田と抜去を続け、ついに温水田でギブアップした。

 残しが出たのだ。作業時間としては30分も見ればよい作業量でも握力減退・足元不如意・腕肩腱鞘炎気味では戦闘意欲衰退・精力減退の手太楽は必定だった。「頑張ってください」なんて声掛けを通りすがり、顔見知りから掛けられたくはない!がんばるもんか!。前日の思わぬ猛暑日から一転して真夏日で作業日和にもかかわらず「体力。気力とも限界!」と横綱引退の台詞と同じの独り言だったがヤンヤの喝采は無く、ヤンマの飛翔には早く、傷心腰痛腱鞘炎気味で帰宅したのだった。家では明日葉の植え替えが待っていた。
 「歳など取りたくは無いわい」と思っても刻刻と老化は進み徒労禍は増す。まあやっぱり「人生は痛い肩腰をかかえて重い泥田を行くが如し」と権現様も喝破している。カッパなだけに…いえいえタヌキでござんした・・・。

第二トンボ池のカサスゲ抜去   ➡  

                 泥水池4    ➡   

                               温水田    ➡