二枚貝に安定して給餌できる方法はないものかと「休むに似たり」の思案数日、自分なりの答えは「微生物発生槽」を設置し自動給餌すればよい、と言うものだった。そこはせっかちな性分の小生、さっそく池の中ほどにミソハギを植えていた容器を使ってみる。ミソハギは水漬けでなくとも構わないのだ。
容器は、既に廃棄したウオータークリーナーの濾過槽で、この濾過部分は残して再利用していたのである。ミソハギの場合は容器外周のスリットは問題にならなかったが、腐葉土を入れるとなると隙間から拡散しかねない。堆積状態の上に数センチの水位が欲しいので、池の水位より数センチ下になるよう園芸ネットをまわした。
山から持ち帰った昨秋の枯葉堆積物を卵の殻、死んだ二枚貝の貝殻ともども混ぜ合わせ積み込み池に収める。分解を早めるために「えひめAI」の沈殿物とビール酵母を注いで終了。びっくりしたのはこの直後で、乳白色の沈殿物溶液は腐葉土の中に沈んで言った後、水流によって滲み流れ出てきた。これは腐葉土の中に水が通っている証でもあるが、この漏れ出した液体めがけタナゴとメダカが群れてきたのだ。タナゴなどは興奮状態で外殻にアタック攻勢みたいな行動もしている。
しばらく眺めていて欲が出た。肥料の「コウモリの糞」も加えたがやり過ぎかなあ…。
この結果を見れば、えひめAIの澱もビール酵母も小魚はエサとして認めてくれたと思って良いだろうし貝にも悪影響はあるまい。ただ、ミジンコなどのプランクトン類や珪藻等の生産状態は皆目不明のままでいくだろうから、時折は生存確認をせなばなるまい。「将を射るために馬を射る」そんなところ…。この猛暑下、我が家の手乗りタナゴandメダカは元気である。
微生物生産槽 下流部分に集まるメダカとタナゴ