トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

侵入竹林内での命綱

2013-07-31 | 感じるままの回り道

Photo  周囲の孟宗竹を除伐して刈り出した柿の木、木姿を見ると苦難の様子が浮かんでくる。

 もともとの樹形は、茶畑に立っていたであろうから、良く枝を展開させた、柿の木本来の樹形だったに違いない。それは中ほどの太枝の名残りが証明する。その後、孟宗竹に席巻されて本来の枝振りを失ったが、再萌芽させた徒長枝を上昇させ日光を確保できた。

 果樹の徒長枝は、本来は忌み嫌われる枝だけれど、放棄された里山では、命綱になっていた。ちょっとばかし徒長枝を見直しました。


タゴガエル

2013-07-31 | 小父のお隣さん

2  侵入竹を処理中に枯葉の中から現れたカエル、アカガエルかと思ったらタゴガエルの様である。目の周りの隈取が特徴的だ。

 林内作業をしていないと出会う事も無いカエルだ。繁殖期には鳴き声は多いけれど地中で鳴くから姿は見せてくれない。

 産卵も地中の水溜りで行うとかで、卵やオタマジャクシだって知らないカエルでもある。数年前に「カエルが絶滅する」と心配された「ツボカビ病」はどうなったのだろうか。幸い、周辺での発生ニュースは聞かなかったが…。


スタート地点が仕上がる

2013-07-30 | 今日は真面目に

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  尾根筋の遊歩道スタート地点の侵入竹の処理が終了した。まだ整備の必要があるけれど、取り敢えずは良しとする。最終的には遊歩道なのだが、当座は作業道として利用しつつ、周囲の柿の木も生かしたいから広く空間を取ってしまった。

 倅が何日か手伝ってくれたから、早い仕上がりになったが、小生だけだったら竹の伐倒すら終わってなかったはずである。柿の木4本の刈り出しだけでも、一本当たり数十本切り倒していたから、最終的には数百本の竹を処理しているはずである。とは言え、この数は単なる始まりに過ぎない。ここからがスタートなのだ。


おもらし中

2013-07-30 | 感じるままの回り道

Photo  今日はカラスアゲハが吸水していた。アゲハ類ではカラスアゲハ、モンキアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、ジャコウアゲハなどが吸水に来る。

 吸水中に特定できるのはナガサキアゲハくらいで、あとは写真と図鑑対照で判別するしかない。この個体だってカラスアゲハなのかミヤマカラスアゲハなのかわからない。

 特定する事より、オシッコを頻繁に出している様が面白い。ほとんど、あのミルク飲み人形に近い頻尿ぶりなのだ。そう、飲めばおもらし、そんな現象が面白い。自分の身に降りかかれば「面白い」などと言ってはおれない歳なのに、勝手なものである。


生き長らえる条件

2013-07-29 | 性向有毒の翁なれば

Photo_4  谷の入り口、農道わきの斜面にヤマユリが開花した。すでに数日を経過したが残っている。この地点から10mほど行ったカーブで開花したササユリは、翌日には消えている。

 この株も盗掘に遇うだろうと思っていたのだが、意外なことに長らえているのだ。車で通ればボディすれすれ、歩行者ならすぐ触れる位置にある。

 長らえている理由を考えてみると、農道をはさんだ向かいは畑で、日中は誰かしら作業している事も多く、手前には左に入る道があって、NPOの事務所があり、二階から視認できる位置である。かのササユリはカーブの先だったから死角になる。

 こんな理由で生き残っているのかと思うと、行き帰りに眺めながらため息がでる。


これはまずい!

2013-07-29 | 小人閑居して憮然

Photo  庭のウマノスズクサは、再萌芽した蔓も全て食い尽くされ、今は三回目の伸長中で30㎝程に伸びてきた。それにしても毎年数回も地上部を食い尽くされても元気なのはすごい。

 朝、たまたま目に留まった葉には7個の卵がある。通常は葉裏に一個づつ産卵していくし、表に複数個の産卵は初めて観察する。

 食草がある間、ジャコウアゲハの飛来は多く、そのためジャコウアゲハの特徴だけは覚えてしまった。黒系の翅だけれど、角度によっては、他のアゲハより白っぽく縞模様があるのだ。

 庭のウマノスズクサは萌芽すれば産卵されてしまうけれど、フイールドのそれには産卵は皆無だ。理由は不明だが、最初の産卵時は難民として移住させてもらった。今回も難民として移住させようかどうか…。


今日のトンボ

2013-07-29 | 小父のお隣さん

Photo_3  これは間違いなくアオハダトンボだろう。腹部がメタリックカラーの濃緑色をしている。決してブルーシートの色を写している訳ではないのだ。前回のトンボは腹部まで黒色だったからハグロトンボ。この程度の違いでも素人目にはまごつきが出る。Photo_4

 ブルーシートの色を写してアオハダトンボと言っている訳ではない証拠が右の一枚だけれど、「それがどうした!」と問われれば、どうもこうも無いのが実態だ。単なる一人遊びの世界で、自ら親しみ自ら楽しむ…まあ、そんなところなのである。

※と思っていたら、どうも間違いらしい。アオハダトンボの生息地は限定されていて飛翔範囲にはなかった。となると「ハグロトンボの♂か♀か?」。進退窮まることが多い。トンボの身体極めて無い…。美空空空、可愛いトンボ・・・で済まそう・


ナウシカの飛行艇

2013-07-28 | 小父のお隣さん

Photo_4  フイールドでツクツクボーシとミンミンゼミが鳴いた。ツクツクボーシは既に鳴いていたのだったか記憶があいまいだ。

 帰ろうとした車のリアウインドゥにいた昆虫。開張は10mmほどだ。頭部は蝉に似ているから、蝶のサイズを表す開張を使うのもどうかと思うけれど、素人には怖いものなどない。

 ウンカの様に吸汁する生物なのだろうと推測したが、名前はこの際置いといて、「風の谷のナウシカ」に出てくる爆撃機を連想した。「コナン」だったかもしれないけれど…。

 フイールドの駐車場にあるアジサイの花首を落としていた時にも枝にいたから、そんなに珍しくもないかも。まあ、造形美の一つとして見た次第。


柿の刈り出し

2013-07-28 | 今日は真面目に

PhotoPhoto_2

 コース整備中に見つけてしまった柿の木。胸高径約30㎝、樹形だけ見ると柿とは思えないけれど、周囲を孟宗竹で固められてしまっては、生きるのに精いっぱいだったはず。

 コース脇だし、実も紅葉も楽しめるから、コースより優先して刈り出した。切除した孟宗竹は大小合わせて40本余り、切り倒すだけなら造作もないが、3分割して枝を払い集積する、この労力が大きい。Photo_3

 たまたま、侵入竹林内に集積する事で、枝払いはその脇で行ったものの、日射は避けられたが藪蚊に囲まれたままの作業になった。森林作業用の携帯蚊取りを使用していたから、上半身には少なかったが、下半身には数匹が何時もまとわりついていた。

 さて、かの柿の木、樹冠に触れる孟宗竹は全て切り倒したが、その処理中に、まだ形の残っている柿の実を見つけた。最大径4センチほどで、言うまでもなく「渋豆柿」のようだ。周囲にまだ3本生きているが、これらもきっと渋豆柿の可能性が高い。


アオスジアゲハの産卵

2013-07-28 | 小父のお隣さん

Photo_3  汗を拭いているところにアオスジアゲハがやってきて、足元の幼樹に産卵した。腹部の先端を葉の裏に接触させ1~2秒の早業だった。

 なおも舞っているから「産卵継続」と読んで、ケータイを構えていたのだが結局は葉に止まる事もなく去った。葉の裏には一個だけ卵があったけれど、この実生の幼樹、葉の総数が10数枚しかないのだ。蛹になるまでに必要な枚数には遠く及ばない。

 小生、アオスジアゲハの産卵は初見で、孵化すれば幼虫も初見である。産卵した樹種はクスノキではなかった。葉から推測するとタブノキに見える。図鑑にはタブノキも食樹とあったから、それは良いのだけれど、餌が足りない…。


キボシカミキリ

2013-07-27 | 小父のお隣さん

Photo_6  「ンッ!」と目が止まった。ゴマダラカミキリにしてはおかしい。写真を図鑑と照合したら「キボシカミキリ」のようだ。

 「クワ、イチジクの害虫」とあったが、確かに交尾していたのは桑の木の幹である。このカミキリムシは小生にとっては初見である。

 特段、珍種と言う種でもないし、桑の木も随所にあるのに見かけなかった事の方が珍事なのかもしれない。

 ゴマダラカミキリは不気味な感じがするが、このカミキリムシは優しく見える。


そこのけそこのけ

2013-07-27 | 小人閑居して憮然

Photo_3  24時間経っても認証IDでの接続が出来ない。メールもその都度ユーザー名とパスワードが必要で、確かに面倒くさい。 

 遊びに来ていた三家族が去った後の丸太滑り、肩の部分のヤマハギが裂けている。邪魔になって踏み倒したようなのだ。このヤマハギは、急斜面への飛び出し防止の、生け垣代わりに植栽したものだ。

 確かに丸太まで行こうとするとヤマハギの枝が触れる。数回遊ぶ程度なのに、わざわざ踏み折る事も無いだろうと小生は思うのだが、利用する側はそうは考えない。「面倒くさい!」。

 これに限らず、少し避ければ十分な場合でも、「邪魔だ」と切除される枝葉は多いのだ。切除するならするで、剪定の基本で手を入れれば良いのに、かようなことに手を出す人は、まずそうはしないのがほとんどである。切断面や切断位置の安全も考慮してくれない。

 花が咲く、実がなるなど、里山の有用樹さえもそうなのだから、そうでない木々は本当に邪魔なのだろう。小生にとっては、「里山で遊べる」価値がわかってない、こういう連中が邪魔なのだが…。


今日のトンボ

2013-07-27 | 小父のお隣さん

Photo_5  羽化間もなく色合いが薄いが、キイトトンボだろうと思ってみたら腹部が曲がっている。これでは、すぐ捕食されてしまうと気にしてみたものの、飛び立ってすぐに止まった姿勢を見たらまっすぐなのである。Photo_6

 交尾の時、曲がるのは見ているから、フレキシブル性はあるのだろうが、突然の姿勢にはびっくりさせられる。今日の写真は、久しぶりにシャープに写った。何時もこの程度の撮影が出来れば申し分ないが、古いケータイではガラポンみたいなものである。


一寸先は闇

2013-07-26 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Sn3d2116  いつもの様にPCを立ち上げたが、肝心のページにアクセスできない。自動診断でも原因は不明で、もうお手上げだった。

 午後になってプロバイダーのHPは接続出来たが、それから先は進めない。メッセージガイドに認証IDとパスワードで接続してくださいとあったけれど、それも受け付けてもらえない。夕刻になり、ようやくユーザー名とパスワードで接続できる状態になった。それまでは「パスワード変更」して接続してくださいの説明文が掲載されていたのだが、実際は、全て受け付け停止になっていた事を知った。

 原因は「サーバー不正アクセスによる、暗号化されたパスワードの流出」だったのだが、まだ正常には戻っていない。パスワードなど顧客情報の流出は他人事のように聞いていたが、小生も遅ればせながら流行の最先端である。

 スペインの高速鉄道の事故に限らず、先端世界は、ローカル・ローテク・アナログの世界とは比較にならない破局を生じさせる。それも自ら関与出来ない、防げないから、なお恐ろしい。


百尺竿頭上、なお花見を続ける

2013-07-26 | 感じるままの回り道

Photo_5  泥水地の竹杭の上で花見としゃれ込んだアマガエル。ケータイを近づけても微動だにしない。達観しているのかどうか帰る道々、悩んでしまった。「カエルでさえ達観するのに、小生は…」んなこたあ無いけれど、曇り空で、カエルにとっては「日々是好日」だったろう。

 小生も「かくありたい」けれど、それはもう無理な話で、こんな一文を記する中で大嘘を入れている。「百尺」でなく「百㎝」なのだ。まあ、漢詩のごとく、大言壮語、大げさ、大ぼらも時にはご愛嬌だ。