トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

集材

2012-09-30 | 今日は真面目に

Photo  今日の最高気温は28度だったが、日向に居ると皮膚がチリチリと焼けるように感じた。先日から家で長袖長ズボン、寝る時は掛け布団になったのに、こんな陽気は猛暑日より応える。

 寸伐りして斜面に残っていた材を平坦地まで曳き集めた。この作業は鳶口を手に入れてからは大変楽である。作業姿勢だけでなく、丸太のコントロールも容易になったからだ。

 以前はロープで曳いて集材したのだが、使い勝手は雲泥の差である。作業は道具次第だと言うことを実感する。


*高野山の月

2012-09-30 | 感じるままの回り道

              丑三つ水洗の音われも起き

              開け放ち夜半の月見る高野山

              夜半の月むら雲迎え涼しけり

              名月や蜘蛛が絡めて蜘蛛の勝ち

              昼の様かがやく月に雲光る


藁の収穫

2012-09-30 | 今日は真面目に

Photo  猪に倒されなかった稲を刈り取った。籾はほとんど喰い獲られてついていないが、残った僅かな稲穂は未熟のままだから精米には至らない。棚田の分はO氏が刈り取り運んでくれた。

 これは会友のW氏がしめ飾りを作るためのもので、被害が無かった昨年の量に比べると3割程度、それも先端を失っているから短い稲藁である。余った稲藁は切り藁にして庭の敷き藁にしようと思っている。


当世四字熟誤(外患編)

2012-09-29 | 温故痴新

             悪戦苦島      進展島治

             一島三嘆      同島異夢

             鬱積二島      尖閣之争

             独島李下      韓漢諤諤

             漁夫之裏      孤島耽耽


感心の慈母

2012-09-29 | 遊び子は

Photo_2  二日続けて現れた瓜坊…でなくて、三歳未満児十数人。作業が伐倒や集材でなかった事もあり近くまで寄って来た。

 促されて挨拶する子もいるが、怖いものをみるような表情が多い。保護面を付けたヘルメットの下は汗取りタオルが下がった顔、見慣れない作業服のおじさんでは固まってしまうのも無理は無い。この曜日は初回参加が多いのである。

 話しかけても受け答えもないけれど、別れ際には手を振ってくれた。まあ、三歳未満児といっても、ようやく歩き始めた子か一人歩きが出来るようになったレベルだから妥当なところかも…。

 いつも感心するのは、こういう場所に連れ出してくる親心だ。乳飲み子をかかえて参加するママさんも多いのである。この子供達が将来、担い手に育ってくれれば「干天の慈雨」に思えることだろう。それを確認できる事は万が一にもないけれど、そんな期待をもってフイールドの整備もする。まあ、森の手入れと変わらない。


*唸りの秋

2012-09-29 | 性向有毒の翁なれば

             溜池も涸らし永田の後祭り

             この年も粃ばかりの永田なり

             しゃしゃり出てシャリにもならぬ永田米

             植えたとて不稔空籾永田作

             稔らずに引っ付き虫に稲変わる(寝変わる)


伐倒木の処理

2012-09-28 | 今日は真面目に

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 立ち枯れた杉を伐倒したままだったのを丸太にした。寸切りする前に平均的なサイズを測定したら、胸高径20cm、全長17メートル、樹齢は40年という数字だった。樹高を胸高直径で割った数字を「形状比」と言うが、概ね80を越える物は間伐で伐り倒しの対象だ。今回は85であった。

 周囲の立ち木は、殆どがそれに相当する姿だから、ゆくゆくは間伐もして密度管理もせざるを得ないのだが、侵入竹除伐とひこばえ除去に手間を取られている。それにしても40年生で胸高直径20cmとは、侵入竹の被害にも呆れるが、良く命脈を保っていた事にも驚かされる。

 梢の方の細い部分は杭に仕立て、その下の部分は差し当たりの用途は思いつかないけれど、2mの長さに伐り揃えた。鳶口を持ち込まなかったから集材は後日である。


空腹と満腹

2012-09-28 | 小父のお隣さん

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 煩く付きまとって道具小屋まで入ってきたストーカー虻を捕まえ、懲らしめのためにクモの巣にくっつけた。虻はショックのためか仮死状態のようだったが、網をかける瞬間を撮影しようとケータイをポケットから出す瞬間に総ては終わってしまった。一瞬、虻が羽ばたいたのだが、その直後には糸巻き状態になって蜘蛛は定位置に戻っている。食いつくところを撮影しようとしても微動だにしない。

 諦めて、水見回りに行ったらコノマチョウが足元から飛び立ち、蜘蛛の巣にかかってしまう場面と出遭ったのだが、ここでは糸を掛けないで腹部に吸い付いてしまった。人生、思うように展開してくれないものである。蝶は両翼を糸に貼り付け状態だったから、糸巻きする必要もなかったのだろうが、それよりも空腹を満たすほうを優先したのだと思った。

 なんたって、腹部の大きさからして全く対照的だったから。コノマチョウに合掌…。


朝科南瓜のリング焼き

2012-09-27 | 何よりの楽しみ

Photo  降雨で外出もままならなかった日、朝科南瓜で遊んでみた。輪切りにすると丁度大き目のドーナッツのように見えたからである。

 輪切りにして種を外した空間にリンゴ、シナモン、なつめ、砂糖、粉チーズを加えてオーブンで焼いた。なつめもリンゴも庭から調達し、砂糖はヨーグルトについていた袋物、シナモン、チーズは残り物だったから残飯整理みたいになった。

 焼き上がりは低温のゆえ、焦げ目がつくほどにはならなかったけれど、デザートで食べるには合格だ。プレートの大きさから3個焼けて、一個はバナナとなつめを詰めたのだが、これは冷凍した。一個が一食分の量だから、今日明日に食べ切る訳にもいかないから…。

 終わってから気がついたのだが、ベーコンを入れパイ生地で「包み焼き」したら豪華になった事だろう。まあ、計画性の無い段取りではこんなものである。かくして人生の秋も暮れゆく…。


*空を仰げば

2012-09-27 | 感じるままの回り道

               積乱雲残暑ただなか知らしめり

               ツバメ見ぬ空に颯爽アカトンボ

               眼鏡して目薬点すや秋の空

               秋澄める夕焼け発の色模様


立ち枯れ木の除伐

2012-09-26 | 今日は真面目に

Photo_2  昨年の台風15号だったか、強風で葉を落とされて立ち枯れした杉9本を除伐した。孟宗竹の中で生き長らえていた杉だから、先端にしか葉は無く、除竹しても成長の見込まれない木でもあり、仕方がないとも言える。Photo_3

 チェーンソー作業は久しぶりで気合が入ったが、竹を集積した斜面で足場が悪い。おまけに夏草が生い茂っているから草刈りから始め、退避場所を確認してからの作業となった。

 ここは、除竹作業中に右前部肋骨を骨折した現場でもあるから、集積した竹の足場には気を使った。真竹を全伐した平地に落ちるよう意図して伐り始めたが、それでも二本は掛かり木となってしまい、外すのに苦労した。必要な道具を携行しなかった小生が悪いのだが「掛かり木は発生しない」と踏んだ気の緩みが根底にある。「気の緩み」で「木が絡まる」、そんな結果である。

 この日も真夏日で、9本伐倒しただけで汗ビッショリだった。倒した木の処理は後日だ。


*虫の声

2012-09-26 | 小父のお隣さん

               残暑なり鳴き声絶え絶えキリギリス

               コオロギにカネタタキ聞く処暑の窓

               暑苦しアオマツムシに窓は閉じ

               家並び消えて寂しやクツワムシ

               野辺の鉦聞かせて終夜カネタタキ


畑跡の刈り払い

2012-09-25 | 今日は真面目に

Photo_5  孟宗竹を全伐して三年目の夏、夏草がビッシリと覆うように生えた。刈り払いは3回目だが、アザミ類は背丈を越す。そして葉の周囲にある棘が肌を刺す。

 ヌスビトハギのような引っ付き虫も大繁殖して未熟種子なのに一人前に付着してくる。取りきれないと洗濯の後、他の衣類に付着してベットの中にでも顔を出す。

 ここも地盤が粘土質で、ヒノキは育っていないし、育った杉は地盤の保持力がないから倒れ続けている。草刈りのシーズンが終われば倒木処理に汗を流さねばならない。


蜂満神社

2012-09-25 | 小父のお隣さん

Photo_5 Photo_6 水見回りの途中、蜂満神社に寄ってみた。建立してからしばらくは社に訪れる蜂も無く、時期を逸したかと思っていたのだが、既に入居の穴もあり、数匹の蜂が何度も出入りしている姿も見られた。

 キンケハラナガツチバチかオオハキリバチではないかと思うのだが確証は無い。頭から入ったり、尻から入ったりと確認作業をしている様子だった。既に密閉されている穴は、樹脂様の物質で密閉したのと、パルプ様の物質で密閉した二種類あった。異なる種類の蜂なのかどうか知る良しも無い。

 とは言え、神社のマンションに入居が進むのは嬉しいことなのだが、穴の入り口を密閉して、中の幼虫は大丈夫なのだろうか。窒息必死の密閉状態なのだから…。「酸素はどこから ?」今夜は眠れない。


除草完了

2012-09-24 | 水辺環境の保全

Photo_2  九月の定例会で水草の除去を行ったが、水が澄んで見ると水底には取り残しが多数存在していた。

 池の中に入らないで堤から鎌で刈り取ったトンボ池は当然ながら最も多かった。今期はまだ葉を出すので池に入り、手で根株ごと引き抜いて除草する。結果としては「手で除草する」のが一番である。それも「茂る前に」が効率的だ。

 手を水底に入れコナギを根株ごと引き抜き、泥を洗い落として陸に上げるのだが、水底の泥の状態が造成時より数段良好になっているのが判る。泥の厚さも肌理もうっとりする仕上がりだった。

 泥に手を入れて「気持ちの良い出来」なんていうと「変態」に近いかも知れないが、感覚はそう伝えてくる。堆肥や腐葉土が熟成すると「良い香り」と、口に含んでも「嫌悪感が無い」といわれるけれど、まさしくそのままの感覚なのである。

 さて、トンボ池の除草は終わったが、泥水池の手取りが残っている。島のタラの木は満開で昆虫を呼んでいるが、トンボは少なくなった。