トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

好いです半損・・・

2022-07-31 | 何よりの楽しみ
 ワクチン接種を済ました。世間では副反応に声を大きくする向きもあるようだけれど何物にもリスクは伴うし自ら知る由もない範疇だから神仏の御加護、アッラーの思し召し、背後霊や座敷童の同情を期待するしかない。とは言いつつも多少は自己防衛とまでは言いなくとも可能な範囲でリスク管理は必要なのだ。小生に出来る範囲は「炎天下作業を休む」事に尽きる。つまりは「炎天下詐病」みたいなもんである。まあ、転ばぬ先に寝転ぶ・・・。

 さて副反応で被害甚大に発展するのは「炎症性サイトカインの放出」が抑制されなくなるとか何とかとウロ覚えなのだけれど「激しい活動、入浴は差し控える」のが肝要と言う事も短期記憶衰退下でも維持されているゆえに接種翌日は自宅蟄居とした。
 なにせ毎日が真夏日の炎天下で刈り払い作業の予定であるから間違いなく接種後の条件としては悪いはずで、しかし一日を「どう過ごすか⁉」もまたロミオとジュリエット的展開なのである。庭の草むしりも撤回と言う範囲になれば家の中でしか居場所がない事になる。
 
 そこでつらつら考えた結果、既に使わなくなった替えズボンを半ズボンに仕立て直しする事にしたのだ。この時期、室内ではノースリーブに甚平パンツがお気に入りで、まあ、バカボンパパかレレレのおじさん風と思ってもらえば間違いないものの自己評価でもだらしない風体にしか思えない。そこで少しはキリッとダンデイに見えるようにスタイルアップを図るのだ。
 これも暑い夏を少しでも涼しく感じようとする自己研鑽でもあって、だらければだらける程暑さは侵襲して来る。まあ、信州に終の棲家を構えればそんな必要もないだろう弟が羨ましい・・・。

 さて、夏用の替えズボン二着を出して膝下あたりで切断し断面のほつれ止めをしてから二つ折りして縫い留めアイロンをかけてリフォーム終了。目論見では午前の時間を要するはずだったのに「腕が良い」と言うべきか「無駄やそつがない」と言うべきか10時には終わってしまった。これでは昼食前に睡魔に襲われそうなので慌てて図書館に出かけ5冊ほど借りて来た。
 この日も34℃に達する湿度の高い日になったから涼んでいる心算でも汗が噴き出て来る。こんな日に屋外作業では「炎照性最途過因」間違いないわい。小生は「半ズボン」なのだが最近は「ショートパンツ」と言うらしい。ショートパンツなんて口にすると太腿露わな海辺のお嬢さんをイメージしてしまうから、やはり半ズボンが丁度良い。ホント好いです半損…。
 試着してみれば長ズボンより格段に涼しくリフォームの醍醐味ここにありで、しかも海辺を歩くブロンソンの気分「オオー、マダーム!」とになるのだがハンソンとブロンソンは親戚なのかどうかまでは知らない。そうそう家のブロンちゃんは享年14歳だったなあ…犬種はキャバリアだったのだが「訓練性能は低い」は飼育してから知った。愛嬌だけのお馬鹿ちゃんだったY。
 話は逸れるが手縫いでないミシン作業は針を見損じる事に気を使わずに済むから楽である。針損フォードなんちゃってシンデレラ!。

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取水部の埋木、取り除けなかった…

2022-07-30 | 水辺環境の保全
 2014年の豪雨で山の斜面が滑り落ちて取水堰は破壊され堰の上下は押し出された土砂で埋まってから既に8年目。0.3馬力以下の作業力で細々と復旧作業を続けているがまだ河床の復旧はならず、なのである。取水堰上部、取水升への流路はどうにか確保して河床安定化処置も目配り・気配りで済んでいるのだが早急の必要性が薄い下流部の対応は遅れている。

 それと言うのも取水堰上下とも流れる水の侵食力で土砂の取り除きを行わせている事情から、どうしても水を取る上部が優先なのだった。今回の強制排砂作業の折り、河床にせり出して埋めてしまった土砂を流出させつつ現れた埋木を切断排除してきたのだが新たな埋木が現われていた。このままだと土砂を侵食する方向には向かわず流路が反れてしまったままになるから排除に行ったのだが意外と難物だった。

 本体そのものはそう大きくも無し、で簡単に転がせるとまずは周囲の土砂を取り除いたものの、あらわれてくるのは又枝ばかりである。横方向に出ているのはチェーンソーが小石を噛むリスクを承知で切断したものの幹の下方向、流水の下になる部分にはチェーンソーが使えない。
 流れの下手側の土砂を排除して水位を下げるのも限界があって結局は作業終了できなかった。とりあえずは切断できる範囲を綺麗にして幹の下側に流路を作った。この浸食作用で埋もれた部分が露わになり水面上になってくれればチェーンソーが使える。まあ、自然侵食を待たねばならないので時折はチェックに来て排除できる機会を窺う事になる。
 この日の気温も真夏日であったものの沢筋なのでヒンヤリ感はしたのだが埋木を露わにして移動させようとする事事態が大汗の元だった。結局は汗はボロボロ息ゼイゼイ・・・結果無しで帰宅の憂き目。まあ、臨根転障とはこの事だったY。

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この糞暑いのにご苦労さ・・・⁉

2022-07-29 | 小人閑居して憮然
 プラ舟の様子を見に行った折り、葉の上で何やら動きがある。最初は「セイボウか⁉」と不審に思ったのだが違った。蜂が馬乗りになって四股を踏んでいたのだ。
 笑い話に名画鑑賞していた紳士の脇に来たご婦人が「まあ、なんともいやらしい!」と聞こえよがしの嫌みを言ったそうで、言われた紳士は「貴女はそういうことを想って鑑賞したのですか?」と逆襲されご婦人は赤面して去ったとの内容なのだが、まさしく今回はそのご婦人が小生なのだった。
 中学生当時、まだ独身で自宅から通勤していた次兄が買ってくる週刊誌にこの手の艶笑小話が掲載されていて密やかな楽しみだった。田舎の中学生には「秘密の花園」だったのだろうて…。

 さて蜂が馬乗りになり左右に揺する動作は四股に思えたのだが続けて記入するとちょっとまずい。しかし下側の翅を見ると別種だと判り捕捉行動だと理解できた。この段階では四股を二回続けても「映倫カット」にはならないだろうが遠慮させていただこう。
 補足された個体は蠅の仲間に見えたのだが何はともあれ美味しい昼食となったのか奮闘努力の甲斐もなく今日も涙の今日も涙の日となったのかは分からない。甲斐もなかったのならまさしく凶、涙の日で寅さんは永遠である。

          

夜の忍び遭い

2022-07-29 | 小人閑居して憮然
           足の裏喰われ悔しき丑三つ

           消せば寄る灯せば消えさる夜這いもん

           悶えさせベッドから消ゆ糞カッカ

           掻きながら夜半の月見おお吐息

           灯りつけ壁へ一撃血潮散る

デラウエアか甲州か、いいえシャチホコ・・・だと思う

2022-07-28 | 小父のお隣さん
 フイールドのクヌギの一部の枝に全く葉が無くなっていた。思い当たることがある。庭の林檎の葉を気が付いた時には丸坊主にしてくれるヤツだろう。近寄ってみれば居るわ居るわ、このクソ暑いのにビッシリ押し合い圧し合いご満悦のご様子だった。暗くなれば散開して満腹するまでクヌギのサラダを堪能するだろう。

 庭の林檎で大繁殖していたのはモンクロシャチホコだったかで我が頭頂部の様な毛髪、赤銅色の肌、終齢ともなれば真っ黒になって地表に下りて来る奴だったのだが、クヌギの集団は白毛がそれより豊かな印象だ。庭には夏場は野鳥が少なくなるから止むを得ず殺虫剤散布と言う事になるけれど、ここ何年かはグンバイムシの被害が続く。食害も流行り廃れがあるようだ。

 それはともかくフイールドでは野鳥の格好の食事になると思って観たけれど、いまのところは発見されていないのか野鳥が避ける毛虫なのか、そこのところはとんと分からない。「只今無料喰い放題セール中」の看板広告を出したかったのだが昨今詐欺まがいのキャンペーンやおとり広告が白日の下に晒されているので自粛した。そうはいってもスマホには詐欺メールのオンパレードで「噓つきは泥棒の始まり」は昔の事。今は上が率先して嘘をついて恥無し。下々は「上に習え」とばかり平気になる訳だ。
 寄ってたかって食い物にする実力行使は古今東西、民草から権力中枢まで盗人の種は尽きまじで、師曰く「枉れるを挙げて諸れを直に錯けば則ち民服せず」てなもんや三度笠。

  

お爺も歩けば落木に遭遇…

2022-07-27 | 小人閑居して憮然
 先日の半日少々で120mmほどの降雨の影響を受けたのだろう沢の中の排砂バルブ近くに立ち枯れていた木が支えを失って落ちていた。これは断水になった送水管の排砂のために立ち寄って発見したのだが排砂バルブの直撃は免れてはいたものの送水管は下敷きになっている。

 このまま放置し増水の憂き目に遭えば横たわった枯れ木の突起部で塩ビ管が引きずられ破損切断に至る可能性は高い。てなことで見てしまったからには先送りにも出来ず翌日に処理に向かった。
 大きな1本をそのまま移動は不可能だから送水管を救出できる状態に幹を切断して取り出さねばならない。しかしチェーンソーで切断するにしても切り離しの時に管本体を切断しないように注意が必要なのだ。往々にしてこういう場合、送水管まで切断する事故はある。事の大小は違えども「マーフイの法則」は「またかい!」と言うほど身に染みているのだ。

 慎重に丁寧に切り離し送水管を救い出したものの、そのまま増水部に留めてはおけない。ゴミや流木で引きずられるのを許す事でもあるからだ。崖の上の立ち木からロープを落して増水域から離す手も考えたのだが崖の上の急斜面で「崖の上のお爺」なんて事態はアニメにもならん。
 ツリークライミングの道具はあるから転落防止策として応用も出来るけれど、それよりも易きに従った。鉄製のL型チャンネルを杭代わりに打って氾濫域から離したのである。小生の美的感覚からだと「もう一カ所」と心が震えるのだけれどない杭は振れない。萎えた棒は使えない、てなもんや三度笠。

 ついでに排砂バルブ部分も大石を並べ排砂口を地表より高くしておく。どういう訳か排出口が下向きに設置されていて排砂時には不便なのだった。思うに排砂バルブを開け閉めする回転軸を上向きにセットしたためにそうなったのだと推測しているが45の角度で折衷すれば両方ともほぼクリアなのにと何時も思ってしまう。
 この疑問は敷設作業員と操作作業員の感覚の違いからくる事なのだろうと推測するが、確かにハンドル回転軸を垂直にし排出口を下向きにした方が合理的に見える。しかし見た目と操作感覚は別物なのだが、小生が敷設作業員だとすると監督官の指摘を恐れて現状の姿勢にするしかないか、が結論。

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今日のエッ!品「香煎のビスコッテイ」

2022-07-26 | 何よりの楽しみ
 体温相当の気温を記録した後は連日の真夏日、夏本番となったから「当たり前田のビスコッティ」なのだ。高齢者は暑さを感じにくい身体になっているとTVで連日のたまうから「そうかも・・・」とも思わぬ訳でもないものの「梅雨明け十日」とは言わないけれど数日は蟄居する事にした。
 フイールドで待っているのは先日に太枝処理をした落枝の切断と集積なのでチェーンソー作業の後は鳶口で曳馬代わり、集積まで行わねばならない炎天下作業なのだ。「嫌だなあ」とも思わないけれど自己管理できないようでは捨界人とは言えない。

 そんなこんなで「休日」を決め込んでみたもののホームワークの「生物確認種一覧」は出来てしまって特段やるべき事もない。朝食を食べて「くつろぐか…」とテレビの前に場所を決めたのに猛烈な睡魔が襲ってくる。まだフイールドに出かける時間帯なのだ。これでこっくりさんでも開始しようものなら深夜に降霊されて眠れなくなってしまう。それで「降霊者」と言われるのだと納得した。吾輩もまだまだ頭脳明晰であるなあ。
 まあ、朝食食べたばかりだしブドウ糖は多量に余っているはずなのだから木久扇師匠症候群になるはずも無いのだ。リビングに居る訳だし帰宅する道順が分からなくなる心配もなく、食べた朝食を思い出せなくても出来たビスコッティを齧っていればそれも忘れよう。シリア、カンボジア、ウクライナなどと比較すれば「朝食食べてこっくりさん」なんて天国そのものである。

 でもって先日の続き「香煎のビスコッテイ」の試作をする事にした。先日の「香煎100%のフォカッチャ」はグルテンが少ないためか膨らまずボソッとした質感で美味しく出来なかった。その結果の修正で小麦粉と半々にすれば香煎の風味と成分が活きるだろうし美味しいかも…と今回は半々の調整だ。
 香煎がまとまり難かった前回の経験をもとに卵黄で入れるべきレシピを変えて全卵使用し砂糖も半量で生地を作り型に入れて焼いた。もちろん二度焼きである。試食してみたら半々の調合は正解で美味しく食べられる。砂糖が半量だったからやや甘味に掛ける面もあったものの、これはどうとでも出来る部分だ。
 これで二回目のフォカッチャも強力粉とはったい粉半々で再度の試作してみよう。しかしなあ、たまのクッキングでも普段は食べない食材が余分として体内に入る。そのせいかどうか確証は持てないけれど臍回りがダブついてきた…。

 生地出来上がり ➡   1回目焼き上がり ➡   2回目焼き上がり

今期二回目の抜去除草

2022-07-25 | 小人閑居して憮然
 一旦、投入されると根絶するのは厄介だなあ、と思って抜去除草したのが数年前だ。抜去後の再萌芽は無かったので安心していたら反対側の視認し難く立ち入らない水域に投入されて、この時は座布団程度まで繁殖を許したのだ。この時はゴム長に浸水を許して池に入り抜去したのだが翌年からは中央部に投入されるようになって視認できた都度、胴長を着けて排除したのが昨季の晩秋で。

 今春には同じ個所からの萌芽があったから胴長を着けて抜去したのだが先日、S先生が「オオカナダモがあちこちに見える」と言うではないか。小生はトンボの動静とオーバーフロー部の土嚢による補修だけしか頭になく急遽この日、抜去排除に入った。
 今までは抜き取る傍から陸に投げていたのだが今回は腰を入れて、いいえ、手を入れて懇切丁寧に抜き取らねば再萌芽の場所が多くなった分あとあと泣かされることになる。そこでタライと貝掘り熊手を携えて池に入った。貝掘り熊手は泥土中の根から掻き取る工夫なので、引き抜く時、容易にブツブツ千切れるしその結果自らプッツン切れずに済むための準備である。
 動きもままならぬ深い泥中の脚を動かそうとするだけでも厄介なのにプチプチプッツンでは身が持たない。「美徳のよろめき」で池に嵌れば一巻の終わりでもある。セミとサンコウチョウの葬送行進曲も悪くは無いけれど、こういうケースでも「孤独死」扱いになるのかどうか小生には知識がないのだった。

 さて池の水が澄むのは冬季だけなのでオオカナダモの茎元は見えないし手探りで辿るしかないのであるが、少し張力を掛けると概ね方向と角度が見えて来る。「当たるも八卦当たらぬも八卦」であるものの、そこに貝掘り熊手を泥中に差し入れ揺すり揺すりしつつ引き上げれば概ねは旨く抜き取れたのだ。
 今回の発生場所は大雑把に10カ所ほどで、それも池の水流に逆らった位置にまで発生していたし分布の様子から新たに今期の投入があったと判断せざるを得ない。盗掘での環境破壊のみならず投入での環境破壊は新たな脅威になってしまった。これは植物や生物の進出や投入に留まらず「知られる」結果の人為的行為ストレスもあるから防ぐのは至難、環境を維持するのは「風前の灯」でもある。

 手に負え無くなれば目に見えて荒れる「元の木阿弥」藪っ原に還すだけと腹を括ってこれからは作業を行わねばならない。不完全の資料とは言え「生物生産緑地としての里山保全活動」において現在の主な生息種はリストアップ出来たのでピリオド打っても「もういいか・・・」と言う気分になる抜去だった。


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出色の出来栄え…写し映え

2022-07-24 | 小父のお隣さん
 毎日が日曜日、もとえ、毎日が真夏日の今日この頃、絞り水のお湿りを目当てにアゲハチョウが吸水にくる時節になった。フイールドの行き帰りの林道上には朝からアゲハが降りているから走行時にタイヤで潰さないように気を使う。一昔も前にはアゲハだけでもお山の全種が集まって吸水する場面は珍しくもなかったが最近はせいぜい1~2頭程度で今昔の感がある。

 少ない種類の中で今期に目立つのはカラスアゲハでどう言う訳か他のアゲハは吸水に降りてはくれないのだった。今日も数頭があちこちで吸水していたけれどすべてがカラスアゲハだった。その中でも落ち着いて吸水中、と言うより度胸のよいアゲハだったのかもしれないけれど接近しても飛び立たないアゲハが居たのだ。
 Sさんはスマホを構えにじり寄りじっくりと撮影していたものの、小生は乗り気にならずトンボを眺めていたけれど撮影した動画を見せられて1枚撮影する事にしたのだった。

 今までも撮影しているし珍しいチョウでも無いから撮影したいのは美しい翅色を捕まえる事で抜き足差し足にじり足で1mまで接近して数枚を撮影できた。アゲハだって馬鹿でも無いから少し動きがクイックになったり大振りになると全身をピクッとさせ緊急飛翔体制になった事がわかる。声には出さずとも「敵ではないない安心をし」と念力を送りつつ写した写真の秀逸がこれ。視認して「美しい、綺麗だ!」の一端は捉えられていると思う。

 吸水をみながら「オスだけなんだってね。寿司喰いねえ!」なんて雑談で思い出した事、それは現在北上中のアサギマダラは浜辺の何とかと言う植物の吸蜜をしながらなのだとかで、これもオスだけの行動とTVで言っていた。だからと言って信じている訳でも無いのだが「オスにはオスの憂いあり 爺には爺の悲しみや まして心の花園に 咲きしアザミの花ならば・・・。」元歌を知っている人は少なくなった。
 そこで自らの深層心理に気が付いた「そうだったのかノアザミを植えるのは」。

         

古参の威風堂々

2022-07-24 | 小父のお隣さん
 庭のヤマユリ、蕾が一個だった株は既に開花し終えていたのだが遅れる事2週間ほどで古参株のヤマユリが開花した。開花したとはいえ梅雨時の様な天候不順の中だったので可哀想と言えば可哀想だけれどどうにもならない。人工授粉するにも雨続きで期を失ってしまった。
 まあ、開花した五つの柱頭に花粉を付けたとしても育てる莢は一つだから「まっ、いいか…」てなもんや三度笠。この株は古参と言えば古参になるだろうが昨季は莢が未熟な時点で落ちてしまい採種できなかった株である。
 
ヤマユリの寿命は承知していないけれどこの株、10年は経過しているはずだ。同じような活動をしている兄が1年半も蒔き床を管理して今期は多数発芽させたというから小生も採り蒔きで「後は知らないつれなかろ…」ではなく蒔き床をしっかり管理し多数の苗を育てるミッションが出来てしまった。「貧乏暇なし」は真理である。

       

夜間採集へお邪魔虫!

2022-07-24 | 感じるままの回り道
 S先生のお仲間が近辺の生息調査の一環として夜間採集を行うと伝えられたから野次馬根性丸出しで出かけた。前回は個人の主催で数年前に行ったのに参加したのが最初で、今回は何度も数え正確さを期した結果「2回目」になった。
 まあ、阿呆丸出しは横に置いて立ち寄ったのは夜間の生息実態が不明だったからに他ならないのだが、結果を述べれば「小生に夜間の生物の動向」は無用だったに尽きる。

 小生以外は数ミリの昆虫に一喜一憂しつつ判定に大忙しだったけれど小生には「小虫」程度の理解と認識なのだから話にはならない。夜間に飛翔する昆虫はトンボの餌になる訳でもなし、そういう意味での小虫への興味はユスリカと蚊くらいのものなのである。
 今回は駐車場と上の池での二カ所に白幕を張っていたので小生は行ったり来りしつつ五十歩百歩でしかない場所の違いで寄ってくる虫の差を見る程度だった。それよりも水域の畔に懐中電灯を照らしヤゴの発見の方が面白い。やはり夜間の方が姿を見せるし活動も自然だ。数種のヤゴは目視出来たもののS先生を呼ぶ訳にもいかずまあ、姥捨て山独りぼっちで蒸し暑い夕刻を過ごしたのだった。
 それはそうとして何処の山域だったか「ぼっち」と言われる地名があった気がするが単独を意味しているのか凹凸を示しているのか、さーてどっちだ・・・。

 しかし今回の押しかけで得た事もある。トンボの「黄昏飛行」を見た事とアブラコウモリの発する超音波を人間が聞こえる周波数に変換する機器の実際に立ち会えた事だ。餌を探索する音波とキャッチした時の音波の違いがあって、それはそれで面白かったのだが小生の興味関心は蝙蝠の巣箱の方にある。
 また暗くなってからヒグラシが大音量で鳴き始め何となく郷愁感が高まった。がそれよりもS先生がフイールドで初めてヒグラシの鳴き声を聞いたとの事で、これは事前に小生は知っていたけれどS先生が確認されたことで先般、完成させた資料に「セミ」の一項を付け加える気になった。成虫の写真は困難だから空蝉でそれに代える案も浮かんで「その気」になってきた小生なのだ。我ながら「単純」と思うけれど「二度童」の純粋さと評価しよう。

 日中は34,8℃の最高気温で体感的にはそれほど暑く感じず上の池のオオカナダモの根絶を目指して奮闘努力、暗くなってからは夜間採集でウロウロ徘徊、結果として良く眠れたのだった。就寝前に喉の渇きを覚えコップ2杯の麦茶をがぶ飲みしたものの夜間排尿の回数は変らず、体内は涸れた傾向だったに違いない。飲むぞ、美味しいほうじ茶!。

        

OH!アサギマダラ⁉ ↓

2022-07-23 | 小父のお隣さん
 エノキの葉陰から一瞬飛翔する姿を見せたのは「アサギマダラ!」との心象ばっちりだったのに何の事は無いアカボシゴマダラだった。
 アカボシゴマダラも珍しいチョウではなくなって成体よりも越冬幼虫の方が魅力ある存在なので撮影するかどうかはどうしてもぞんざいな扱いになってしまう。ましてや今回は葉の上に止まったのを下側から写さねばならず逆光でもあって条件は悪いし心証も良くない。

 それでも1枚だけ写してみたのは「夏枯れ」だったからに他ならない。天候不順でフイールドに出向ける機会が減ると、どうしても撮影対象を失ってしまう。家の近所を徘徊すれば撮影対象もあるだろうが自宅周辺の画像など本ブログのカバー範囲でも無く「あのお爺、徘徊している・・・」とポリさんに電話されるのがオチだろう。ほんと「木久扇師匠症候群」として110番ものであるY。

          

今日のトンボ「腹が減ってはアタック出来ん!」

2022-07-23 | 小父のお隣さん
 シオカラトンボほど獰猛感は示さないまでもオオシオカラトンボも二番手くらいに位置する喧嘩っ早い種でもある。水見回りを終えて林道を下る途中、獲物を咥えウロウロする個体がいた。安心して食事が出来る場所を探している様子がありありと判る。そう感じても「トンボ」」なのになぜ「ありあり」と言わなければいけなかったのか理解できていない小生だったのだが、既に耄碌は佳境であってそれを追求しても回復には繋がらず、かえって進行させてしまう事を何かの書籍にあったから不問にしたのだった。

 ようやくロープの上に身を落ち着かせ食事となったのだが「何を食しているのか?」だけが気になる小生で、年金生活高齢者よりご馳走を「食している」と判断できればロープを揺らして邪魔する魂胆だった。
 しかし獲物はロープの間に有って判然としない。蜘蛛のようにも見えるしそうでは無いようにも見えて全く「雲をつかむような」顛末であった。
 年年歳歳、日々是終日、周囲を把握するのも弱くなりコントロール力も萎えて「雲をつかむような日常」から「千の雲」になっていくベクトルに支配されていると思うと「枯葉よー」とおフランスの歌が口に出る。まあ。口だけはお達者だ。

            

久しぶりの強制排砂

2022-07-23 | 今日は真面目に
 前回の強制排砂は9月だったからおおよそ10カ月は吐水を維持できていた事になる。メモを頼りに排砂期間を見ると概ね2~5カ月程度だったから断トツの長期間だったのだが、これは集中した降雨量が無かった事でしかない。今回は120mmほどが1日足らずで降ったから沢も砂泥を多く流してくれたのだ。

 前日にルートの刈り払いと取水部の清掃を行っていたためエンジンポンプを抱えて移動するに足元が分からず危ない、と言う事もなかったものの沢の流路は道であるわけも無し、それなりに気を使わねばならない。
 行く途中、昨日から解放しておいた最低部の砂泥バルブを閉じるために寄ったところ水が一滴も出ていない。予定では一晩掛かって水流で流される砂泥は全て流出し澄んだ水が出ているはずだった。こんな事態は今まで一度も無かったのだがとりあえずバルブを閉じてから取水場所に向かう。

 エンジンポンプはいつも通りセットし終えて運転開始。途中の排砂バルブから排水が無くなっていた事もありアイドリング稼働させたまま徒歩で下って排砂バルブまで行った。再度排砂バルブを開放すると濁った水を大放出。しばらく放出させながら濁りの澄み具合を確認してから弁を閉じつつ本来の送水に切り替える。

 現場でエンジン出力を少しだけ上げて送水圧を高め隣り沢の吐水口へと砂泥を流し出す時間を取った。排砂バルブを開放して強制排砂は15分、閉じて全ルート強制排砂に15分、更に少しだけ回転数を上げて15分と都合3段階の送水圧で排砂作業を終えた。

 機器一切を車載しフイールドに戻り吐水量を計ったら25ℓ/分だったから概ね最大吐水量に近い。足りない1ℓは長らく排砂作業を行っていない結果、送水管内壁に付着した微粒子や微生物による抵抗なのだろうと推測した。まあ、23ℓ/分以上の吐水量があれば強制排砂後の吐水量としては合格と言わねばならない。

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水源地に行かねば…

2022-07-22 | 水辺環境の保全
 19日、降り始めから15時間で120mmほどの雨量になった。一時だけ時間雨量で40mmを記録したけれどさすがに120mmも降ると取水地に支障が出る。7月初めの吐水量は20ℓ/分で「そろそろ排砂作業と水源地の手入に行かねば・・・」と思いつつ延び延びにしていた案件である。

 今回の降雨で吐水量は目分量で毎分10ℓ以下になってしまったから「何をさておき」の非常事態である。まだチョロ水のうちに水量回復させないと「えらいこっちゃあ、えらいこっちゃあ!」になってしまうのはお約束である。エンジンポンプを取水地まで運ぶにはルートの草刈りを済ませておかないと足元が見えず危険だ。そのため鎌と携帯スコップ、砂泥柄杓を用意し、ポンプによる強制排砂は翌日回しにして排砂バルブの開放と取水升周辺の整備に向かった。

 案の定、排砂バルブを開放したら泥水が放出された。まあ、無理もない事でかれこれ10カ月は排砂作業を行っていない事になるからである。ここまで長く送水トラブルが発生しなかったのは「透水式防砂塀」のお蔭なのである。これを設える前は数十mmの降雨でさえ断水の憂き目に遭って、その度にエンジンポンプを運び取水地の整備をしつつ強制排砂で復旧させていたのだ。であるから「透水式防砂塀」は小生が設えた物としては「出色」の傑作なのであった。
 それはともかく、防砂塀周辺の土砂を取り除き水流を整えてから取水升フイルター部の土砂を排除し取水升内の砂泥を柄杓で掬い取って整備を終えた。

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 送水管路最低部の排砂バルブは開放のまま翌日まで放流させる。これにより一晩かかり排砂されるからポンプでの強制排砂への抵抗値はぐんと低下するはずで、結果的にポンプ運転時間を減らせるのだ。それはとりもなおさず小一時間立ちんぼしている時間が減る事に繋がる。
 実際は段階的に出力を上げ圧を高めたり送水ホースの抜けを監視したり流路を整えたりトンボを探したりと結構忙しい。取水地でもフイールド作業でもそうなのだがサンコウチョウの鳴き声を身近に聞きつつ作業できる環境などそうそうないだろう。